冷蔵庫とは何が違う? 冷却方式が異なる

Photo by Debby Hudson on Unsplash

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ポータブル冷温庫にはいろいろなタイプがあります。商品を選ぶポイントから見ていきましょう。
冷蔵庫は冷却装置に「コンプレッサー式」を採用していますが、冷温庫は「ペルチェ方式」を採用しているのが両社の大きな違いになります。
「ペルチェ方式」とは、「電子冷却方式」を指し、半導体に電流を流すと片方は熱く、もう半分は冷たくなる現象江尾使って冷却しています。
なお、「ペルチェ方式」は「コンプレッサー式」に比べ、稼働音が小さいと言われているので、寝室など音を小さくしたい環境に置く場合おすすめです。
注意点としては、保冷効果が高くないので、氷が作れない、冷凍食品やアイスなどの保存にはあまり向いていません。
ポータブル冷温庫の選び方 自宅やアウトドアでも活躍
ポータブル冷温庫にはサイズや重量で選んだり、電源の種類や冷却パワーで選んだりと、さまざまな選び方があります。
ほかにも、使用する環境に合った機能がついているのかなどをチェックしておく必要があります。まずは、選び方に役立つポイントや注意点について説明していきます。
サイズと重量で選ぶ
ポータブル冷温庫といっても500mlのペットボトルを4本くらい入れる小型のもの~2Lのペットボトルが入る大きなサイズがあります。自分が持ち運びしやすいサイズ、重量を確認したうえで購入することが、もっとも重要になってきます。
なかにペットボトルなどを入れるとさらに重くなるので、なるべく軽いポータブル冷温庫を選ぶことをおすすめします。
家庭でも使用したい方は大きいものがおすすめ
家で利用するのなら、大きめのポータブル冷温庫がおすすめです。寝室や自室などで使用する場合、ポータブル冷温庫の場所を一度決めたらそこから動かすことはあまりありません。そのため、持ち運びについてはあまり考慮せず、サイズを決めることができます。
スペースにもよりますが、できるだけ大きなサイズのものを選ぶことをおすすめします。
持ち運びを重視したい方は小さいものがおすすめ
レジャーやアウトドアなどで使用する場合は持ち運びを重視して、小さいタイプのポータブル冷温庫を選びましょう。キャスターがついている、取っ手がついているなど、持ち運びがしやすい小さめのポータブル冷温庫もあるので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
ただし、あまりに小さいものだと少ししか入らず、使うことができないという状況になるかもしれないので、小ささだけでなく実際に利用するシーンをよく考えて選びましょう。
容量・形状で選ぶ
ポータブル冷温庫は、4・6・8ℓ……など幅広い容量が販売されています。大容量サイズは大人数で使用するキャンプやバーベキュー、小容量サイズは少人数で使用する車内での使用におすすめです。
また、容量は大きくても、ポータブル冷温庫の内部の形状よっては、2Lサイズのペットボトルが入らない場合も。容量だけでなく冷温庫のなかの形も確認しておきましょう。
大人数で使用する方には大容量がおすすめ
大人数で使用するなら、たくさん入る大容量タイプのポータブル冷温庫がおすすめです。バーベキューやキャンプなど、大人数で使用する目的でポータブル冷温庫を購入する場合、大容量サイズでないと使い勝手が悪くなります。
また、なかに飲みものを入れるか食材を入れるかで選び方が変わってきます。飲みものを入れる場合は、ペットボトルが入るかどうかを確認しておかなければなりません。食材を入れる場合は、容量が大きければほぼ問題ないでしょう。
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少人数で使用する方には少量がおすすめ
少人数で使用するなら、少量タイプのポータブル冷温庫がおすすめです。また、屋外で使用する場合は持ち運ぶことになるので、なるべくコンパクトで重量の軽いタイプがおすすめです。
持ち手がついているものや、持ち運びがしやすい形状のものを選べば、手軽に屋外で使用することができます。車載用として使う場合も、設置場所を考えると少量タイプがおすすめです。
使用環境に合わせて電源供給のタイプで選ぶ
ポータブル冷温庫の電源には、DC電源とAC電源の2種類があります。DC電源は車で、AC電源は家庭で使用できるようになっています。
電源によって使用できる場所が変わってくるので、自分が使うシーンに合ったタイプを選ぶことが重要になってきます。また、両方使えるタイプもあるので、使用場面が複数ある場合はDC電源とAC電源両方が使用できるタイプのポータブル冷温庫を選ぶといいでしょう。
車でも使用したい方はDCアダプターが使用できるものを
ポータブル冷温庫を車に積んでキャンプやバーベキューなどのアウトドアに使ったり、車中泊で使用したりするなら、シガーソケットから電力を供給できるDC電源タイプがおすすめです。
「車載用」と記載されている商品は基本的にDC電源に対応していますが、きちんと確認するようにしましょう。また、車のバッテリーと同じ電圧でないと使用できないので、あらかじめバッテリーの電圧も調べておきましょう。
家庭で使用したい方はACアダプターが使用できるもの
ACアダプタータイプは、一般的な家庭用コンセントにつないで電気を供給します。一部の車種にはACアダプターの電源供給が直接できるタイプもありますが、基本的には家庭で使用するタイプのポータブル冷温庫です。
寝室や自室などに置いて使用したいならDC電源タイプではなくACアダプタータイプのポータブル冷温庫を選びましょう。
車・家庭で使用したい方は両方使えるもの
車と家と、両方で使用したい場合はDC電源とACアダプターの両方で電源供給ができるタイプのポータブル冷温庫を選びましょう。ACアダプタータイプは、インバーターを使用することで、シガーソケットからの電源供給が可能になりますが、インバーターを別で購入しなければなりません。
そのため車でしか使わないのならDC電源タイプ、、家でしか使わないのならACアダプタータイプ、はじめから車と家の両方で使用するつもりなら、両方使えるものを選ぶようにしましょう。
保冷温度・保温温度の幅で選ぶ
ポータブル冷温庫を選ぶとき、価格に影響するのが、保冷温度・保温温度の幅です。保冷機能だけのポータブル冷蔵庫は比較的安く、保温機能・冷凍機能なども搭載すると高くなってきますが、自分がポータブル冷温庫や冷蔵庫をどのように使用したいかで、選ぶ温度の幅がわかると思います。
とくに食材を冷やすなら、保冷温度が重要になってきます。肉や野菜などの生鮮食品を入れる場合はなるべく低い温度で、10℃くらいまで冷えるものなら家庭用の冷蔵庫とあまり変わらないので、安心して入れておくことができるでしょう。
冷凍・保温にも使用したい方は幅が広いもの
夏場は保冷、冬場は保温など、両方を使用したいなら温度の幅が広いものがおすすめです。保冷だけでなく保温もできれば、オールシーズン使えるようになります。
冬のアウトドアでは、ホットドリンクがほしくなりますよね。そんなとき、保温機能があれば、温かい飲みものがすぐに飲めます。また、温度をこまかく設定できるかどうかも重要になってきます。
ワインなど、繊細な温度調節が必要なものを入れるときは、温度をこまかく設定できるものがおすすめです。
価格の安さを重視するなら温度の幅が狭いもの
価格の安さを重視するなら、温度の幅が狭いものがおすすめです。保冷・保温の両方ができるタイプより、保冷に特化したポータブル冷蔵庫の方が価格に比較的リーズナブルです。
また、保冷のなかでも、どのくらいまで冷やすことができるかも価格に響きます。
運転音もチェック!
ポータブル冷温庫を選ぶときに、忘れてはならないポイントのひとつが運転音。ポータブル冷温庫のなかには、静音設計されているものがあります。
とくに、寝室などに置いて使用する場合、就寝時に運転音が気になってしまうことも。できるだけ運転音の小さい商品を選ぶことで、睡眠を妨げる可能性が低くなります。家や車内など、狭い空間で使用する場合も同じく、静音設計の商品を選びましょう。
ポータブル冷温庫を選ぶときはサイズに注意! IT・家電ジャーナリストがアドバイス
ポータブル冷温庫は、小型のものからペットボトルが何本も入る大型モデルまでさまざまです。多くのモデルでは冷却にペルチェ方式が採用されているため、冷却速度は決して速くありません。
設定温度まで冷やすのに時間がかかってしまうこともあるため、大きすぎず、小さすぎない、ちょうどいいサイズを選びましょう。
ふだんは自宅で使いつつ、旅行などの際に持ち出したいというのであれば大きめのものがおすすめです。電源はDC、ACのどちらでも使えるものが適しています。
ポータブル冷温庫おすすめ5選
バッテリー対応で好きな場所に置いて使えたり、車でも使えるポータブル冷温庫をご紹介します。
屋内屋外問わず使える庫内広々、静かなモデル
大容量モデルは、その広い庫内を冷やすためにパワフルなモーターが必要。そのため動作音が大きくなりがちですが、このモデルはペルチェ式を用いた電子冷却方式を取り入れているため寝室に置いても駆動音が気になりません。
また、静音性に加えて20Lの大容量モデルなので、500ml缶なら18本まで入れられます。アウトドアやレジャー、寝室にも置いておける使い勝手のいい冷温庫です。
超コンパクトで持ち運びも楽ちん!
約235×305×300mmの超コンパクトな温冷庫。容量は500mlペットボトルが4本程度ですが、その分、持ち運びやすさは抜群です。
そのため、旅行やアウトドアの際、車内に荷物として入れても幅を取らず、持ち運びがしやすいですよ!もちろん、自宅やオフィスなど、自分用の冷温庫として使用するのもピッタリです。
高さ21.5cmまでの500mlペットボトルが4本収納できる保冷保温庫です。コンパクトなので持ち運びやすく、デスクワークのお供にしたり、洗面所に置いて化粧品やシートマスクを冷やしたりと、様々な場所でお使いいただけます。静音モード搭載で、ベットサイドに置いても動作音が気になりにくく、快適にお使いいただけます。
コンパクトで車内でも使いやすい温冷庫
保温・保冷ができる、コンパクトでシンプルデザインの冷温庫。
500mLペットボトル12本、もしくは350ml缶18本ほどの容量を収納可能。さらに、シガーケーブルも使用できるため、車内に持ち込んで使用することもできます。
保冷は7〜13度で、真夏でも重宝しますし、保温は60〜65度で、冬でもしっかりと暖かい飲み物が飲めますよ。
バッテリー対応の本格モデル
25Lの大容量モデルで、蓄電池によるバッテリー駆動が可能な点が魅力的。電源に挿す必要がないので、アウトドアでの使用時には、使いたいばしぉにおいておくことが可能です。
連続使用時間はHIGHで約2.5時間、MIDで約3時間、LOWで約5時間使うことができるので、使っている途中に電源が落ちる心配はほぼないでしょう。
また、IPX4相当の防水仕様で、急な雨などでも安心設計になります。

VERSOS(ベルソス『VS-404』は、25Lもの大容量を実現していることと、持ち手つきで持ち運びしやすいのが魅力です。扉が透明でなかが見えるので、なにが入っているのかわかりやすいのも大きなポイント。
小さなボディに25Lの大容量
コンパクトながら25Lの大容量を誇るポータブル冷温庫です。500mlペットボトルなら20本、なかの棚を取り外せば2Lサイズのペットボトルも収納可能。大容量の冷温庫がほしい、ひとり暮らしをしている方におすすめです。
ACとDCの2電源対応で、家だけでなく車で使用できるのもポイント。静音設計になっており、静音モードにすることで、寝室でも快適に使用することができます。
持ち手つきなので持ち運びもラクラク。オールシーズン活躍してくれるポータブル冷温庫です。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング ポータブル冷温庫の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのポータブル冷温庫の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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使う場面を事前にイメージ
ポータブル冷温庫を選ぶときは、自分が使う場面などを想像して、使用目的にあった容量と大きさを選びましょう。
また、電源のタイプも重要なので、購入前にきちんと確認しておくことが大切です。音が静かだったり、温度をこまかく設定できたりと、商品ひとつひとつに特徴があるので自分に合った商品を選ぶようにしましょう。
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