冷温庫と冷蔵庫の違い
冷温庫とは、その名のとおり、冷蔵も保温も可能な家電です。製品によっては、温度調節も可能なものがあるので、なかに入れるものによって切り替えができます。
冷蔵庫がコンプレッサー式の冷却になるのに対し、冷温庫はペルチェ式を採用しているため、設定された温度に調節するための電力が弱く、電気代が高くなる点がデメリットですが、動作音は静かなため、寝室などにおいても気になりません。
冷温庫の選び方
プロの家電販売員で家電ライターのたろっささんに、冷温庫を選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。どんな点に注意して製品を選べばいいかを踏まえて、満足できる商品を検討してください。
入れるものの容量で選ぶ
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
冷温庫とひと口に言っても、さまざまなサイズのものがあります。大は小を兼ねる……とはよく言ったものですが、冷温庫には当てはまりません。
たとえば大型の冷温庫を購入し、そのなかに炭酸の缶ジュースをかなりスカスカの状態で入れてレジャーに持ち歩いたらどうなるでしょうか? 振動で炭酸が抜けてしまい、開封時に溢れ出たり気の抜けた飲みものになったりします。
冷温庫は、具体的に「350mlの缶が〇個!」などと書いてあるものが多いです。自分に必要な容量を気にするようにしましょう。
どういったシーンで使用するかで選ぶ
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
冷温庫を使用する場合は、さまざまなシーンが考えられます。自室に置いて自分用のクーラーやウォーマーとして使用することもあれば、レジャーや旅行などに持っていくために車のなかに設置したり、キャンプなどのアウトドアで使用したり……、その目的は人によって変わります。
持って歩くことが多いのであれば、ショルダーベルトや取っ手がついた持ち運びしやすいものを選ぶとよいでしょう。一方、固定して使用を考えている場合は、大きめである程度どっしりしたものを選んだほうが利便性は上がります。
温度調整機能がついているかどうかで選ぶ
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
冷温庫は価格によってさまざまなグレードのものが存在します。安いものは「冷」か「温」の切り替えしかできませんが、グレードの高いものには温度操作ができるモデルもあります。そういった製品は温度の適用範囲も広いため、キンッキンに冷えた飲みものやおしぼり、アッツアツの缶コーヒーなどを楽しむことができます。
十二分に活用したいのであれば温度調節機能にも注意するようにしましょう。
持ち運びや置き場所に合わせて本体の大きさもチェック
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
缶ジュースやペットボトルなどがいくつ入るかという内容量も重要ですが、冷温庫本体の大きさもかなり大事になってきます。もちろん、家のなかで固定して使うという方はそんなに気にしなくても問題ありませんが、車載やアウトドアなど、設置スペースが限られている場合はじゅうぶんに注意しましょう。
たとえば車載を例に取ってみると、あまりに巨大な冷温庫を購入してしまったために、運転席と助手席の間の肘置きに収まらずに固定できなかったり、後部座席の後ろのスペースにも置くことができなかったりと、乗車する人の邪魔になるようでは目も当てられません。おおまかで構わないので、使用できるスペースをメジャーなどで測ってから購入するとよいでしょう。
冷温庫おすすめ10選
上記で紹介した冷温庫の選び方のポイントをふまえて、プロの家電販売員で家電ライターのたろっささんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。それぞれ特色のある機種を紹介していますから、自分の用途に一番合った商品を見つけてくださいね。

ツインバード工業『2電源式コンパクト電子保冷保温ボックス D-CUBE S(HR-DB06)』








出典:Amazon
本体サイズ | 幅235×奥行305×高さ300mm |
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重量 | 約3.3kg(付属品含む)、約2.9kg(製品のみ) |
内容量 | 5.5L |
温度調節 | 3モード(強冷:約5℃、弱冷:約7℃、保温:約60℃) |
消費電力 | AC100V:55W、DC12V:42W(周囲温度30℃強冷) |
付属品 | トレイ、AC電源コード、DC電源コード |

ベルソス『25L冷温庫(VS-404)』










出典:Amazon
本体サイズ | 幅345×奥行430×高さ485mm |
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重量 | 約7.0kg |
内容量 | 25L |
温度調節 | 約5~60℃ |
消費電力 | AC:保冷60W・保温57W、DC:保冷49W・保温43W |
付属品 | AC電源コード、DC電源コード |

池商 RAMASU(ラマス)『ポータブル温冷庫20リットル(RA-H20)』

出典:Amazon
本体サイズ | 幅320×奥行380×高さ445mm |
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重量 | 約8kg |
内容量 | 20L |
温度調節 | 約5~60℃(周辺環境による) |
消費電力 | 40~65W |
付属品 | AC電源コード、DC電源コード |

Rockpals『冷温庫 10L』
















出典:Amazon
本体サイズ | 幅240×奥行295×高さ395mm |
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重量 | 4.2kg |
内容量 | 10L |
温度調節 | -2~60℃ |
消費電力 | AC:保冷60W・保温57W、DC:保冷49W・保温43W |
付属品 | AC電源コード、DC電源コード |

HiKOKI(ハイコーキ)『コードレス冷温庫(UL18DA)』






















出典:Amazon
本体サイズ | 幅560×奥行340×高さ445mm |
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重量 | 8.0kg(蓄電池を除く) |
内容量 | 25L |
温度調節 | 3モード(HIGH、MID、LOW) |
消費電力 | - |
付属品 | 蓄電池(BSL36A18)、ACアダプタ、車載用DCコード、ショルダーベルト、電池カバー、ハンドル |
バッテリー対応の本格モデル
HiKOKI(ハイコーキ)より、25Lの大容量モデルです。こちらの特徴はなんと言っても蓄電池によるバッテリー駆動が可能であることです。冷温庫を使用するためには当然ながら電力供給が必要です。そうするとコンセントが近くに必要ということもあり、アウトドアでのバーベキューなどでは、わざわざテントの外の車に行って飲みものを取り出すことになります。
しかし、こちらの製品であれば手元に置いておくことができます。また、持ち運び用のキャスターもついているので、たくさんのものを入れてもラクラクと持ち運びが可能。IPX4相当の防水仕様となっているため、アウトドアでの使用で困ることはないでしょう。アウトドアが好きで、さまざまな用途で外で使用されたい方におすすめです。
VOKUA 『冷温庫 ミニ冷蔵庫』


















出典:Amazon
本体サイズ | 幅34 x 奥行き29 x 高さ35 cm |
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重量 | 4kg |
内容量 | 12L |
温度調節 | 約9℃〜65℃ |
消費電力 | - |
付属品 | ホワイトのコンセント用AC(110V / 60Hz)電源アダプターとシガーライター用DC(12V) |
AstroAI 『小型冷温庫』














出典:Amazon
本体サイズ | 幅24×奥行き17.5×高さ25.5cm |
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重量 | 約2kg |
内容量 | 4L |
温度調節 | 約0℃〜60℃ |
消費電力 | - |
付属品 | - |
Paxcess 『冷温庫』
















出典:Amazon
本体サイズ | 幅29.5 x 奥行き24 x 高さ39.5 cm |
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重量 | - |
内容量 | 約10L |
温度調節 | −9℃〜60℃ |
消費電力 | - |
付属品 | - |
VOKUA 『冷温庫 ミニ冷蔵庫 XHC-25』






出典:楽天市場
本体サイズ | 幅34×奥行き41.7×高さ47cm |
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重量 | 約7.5kg |
内容量 | 約25L |
温度調節 | 約5℃〜55℃ |
消費電力 | - |
付属品 | ACアダプター、DCアダプター |
TWINBIRD 『HR-DB06GY』




















出典:Amazon
本体サイズ | - |
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重量 | 約7.58 kg |
内容量 | 約20L |
温度調節 | −2℃〜60℃ |
消費電力 | - |
付属品 | - |
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 冷温庫の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での冷温庫の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【最後に】プロの家電販売員からのアドバイス
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
ペットボトルや、缶の飲み物を冷やす事に用いられる場合が非常に多い冷温庫ですが、実を言うと使い道は多岐にわたります。たとえばなかにおしぼりを入れておき、冷たいおしぼりや温かいおしぼりなどにしておくと、いざというときに非常に便利。その際は固く絞ることを意識しましょう。
また、冬場に装着した際に寒くならないように帽子や手袋を入れておくと、使用時に暖かく使用をすることができます。飲み物を冷やす・温める以外にも、さまざまな工夫で使い方は広がります。自分のお気に入りの使い方を見つけてみてくださいね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/01/26 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 平野慎也)
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。