ポータブル冷蔵庫の特徴 ポータブル冷蔵庫のメリットとは
ポータブル冷蔵庫は、一般の家庭向け冷蔵庫とは違って気軽に持ち運ぶことができるという点が最大の特徴です。コンパクトかつ軽量で、持ち運びやすいようにハンドルなどが備えられているものもあります。
家以外の場所での使用を考えられて設計されているので、電源も家庭用電源のみでなく車などでも使用できるタイプも。細かく温度設定ができるものも多く、さまざまな用途で使用できます。
ポータブル冷蔵庫の種類 用途や予算に合わせて選ぼう
ポータブル冷蔵庫にもさまざまな種類のものがあります。サイズや使用用途など、自分に合ったものを選ぶことが大切ですので、しっかり確認しましょう。
冷蔵庫タイプ:電源を使用して冷蔵するタイプ
冷蔵庫タイプの最大の特徴は冷却能力が非常に高いという点です。
常温の飲料などを入れても、急速に冷やすことが可能なのでさまざまな用途で使用できます。また、夏場などでもしっかりと庫内を冷やせるため食材の温度管理がしやすいです。
機種によってはー20℃ほどまで冷却可能となっており、製氷やアイスクリーム、冷凍食品などの保管も可能。冷却方式はコンプレッサー式がもっとも多く、これは家庭用冷蔵庫などにも採用されています。
そのため、ややサイズが大きくなるという点がデメリットです。頻繁に持ち運ぶ場合は、ハンドルやキャスターなどがついているものがおすすめです。
保冷庫タイプ:電源なしで保冷を維持するタイプ
保冷庫は冷蔵庫タイプと比較するとやや冷却能力が低いことから、常温の飲料などを急速に冷やすといった用途には適していません。
すでに冷えたものの温度を維持するといった用途での使用がメインとなります。
パワーが控えめなため省エネ性能は非常に高く、使用できる電力が制限されているアウトドアなどでも気軽に使用できます。
また、サイズも比較的コンパクトで軽量のものが多いので、冷却能力よりも持ち運びやすさを重視するという方にもおすすめのタイプです。
ポータブル冷蔵庫の選び方 ポイントをチェック!
それでは、ポータブル冷蔵庫の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記のとおり。
【1】サイズ・容量
【2】電源方式
【3】温度設定機能
【4】静音性
【5】連続稼働時間
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】サイズ・容量をチェック
ポータブル冷蔵庫とひとくちにいっても、500mlのペットボトルが3〜4本だけ入る小型なモデルから、2Lのペットボトルが6本以上冷やせる大型のものまで、さまざまなサイズが販売されています。
大型のモデルであれば、キャスターやキャリーハンドルを備えた持ち運びやすいタイプのものがおすすめです。
また、買ったはいいものの車に入らない、部屋のなかの設置したかったスペースに合わないなんてことになったら困りもの。
同じような容量でも、でっぱりが少なければ置けることもありますので、外寸と形状はおさえておくとよいでしょう。
【2】電源方式をチェック
自宅での使用かアウトドアやキャンプ、車中泊の使用か、使用シーンによって必要とされる電源は変わります。本項では、電源方式について解説いたしますので、こちらもしっかり確認しましょう。
●車で使うなら「DC電源」を
ポータブル冷蔵庫を使用するためには電源が必要です。一般的な家庭の電源はAC電源になりますが、どこでもAC電源が使用できるとは限りません。
車で使用する前提であればシガーソケットのDC電源に対応しているものを選ぶようにしましょう。車から簡単に給電できるので、アウトドアなどで使用したいという方にもおすすめです。
●家庭用なら「AC電源」を
書斎や寝室などに置くためのコンパクトな冷蔵庫を求めているのであれば、電源は家庭用のAC電源のものがおすすめです。一般の家庭用冷蔵庫と同じように給電して使用することができます。
最近ではACとDCの両方の電源に対応しているものも増えているので、多用途で使用する前提であれば両対応のものを選ぶといいでしょう。
●コードレスなら「バッテリー内蔵タイプ」を
アウトドアなどで冷蔵庫を使用する場合、どうしても電源を確保することができないというシーンもあります。そんな時に便利なのがコードレスタイプ。
バッテリーを内蔵しているものや、カセットガスを使用することによって、電源のない場所でも使用できるものも増えています。
キャンプなどでも冷蔵庫を使用したいという方はチェックしてみましょう。ただし、バッテリー内蔵型はその分だけ重量が重くなってしまう傾向にありますので注意してください。
【3】温度設定機能をチェック
ポータブル冷蔵庫には、冷蔵のほかに冷凍、保温の機能を持った商品があります。
-18℃以下まで温度設定できる「冷凍モード」搭載のものなら、おやつ用にアイスクリームを入れておくこともできます。冷却方式に「コンプレッサー式」を採用したポータブル冷蔵庫は冷却機能にすぐれているので、夏場や冷凍食品を一時保存したいときなどはチェックしてみてください。
一方、温度を高く設定できるものなら、肌寒い季節にうれしい保温庫に早変わり。冷蔵庫により設定温度の幅は異なりますので、比較時にチェックしてみてください。
【4】静音性をチェック
寝室や書斎といった静かな空間では、機械の動作音は気になるものです。キッチンで使用する冷蔵庫は、冷却時にコンプレッサーのブーンという音が鳴るのが一般的。
ポータブル冷蔵庫のなかには、動作音が比較的抑えめのペルチェ式という冷却方式を採用したモデルもあります。ペルチェ式は音が少ない反面、冷却速度が弱いモデルが多いです。
【5】消費電力から使える時間を確認
外出先でポータブル冷蔵庫の電源が切れてしまっては元も子もないですよね。
ポータブル電源に繋いで使用する時は、電源の容量とポータブル冷蔵庫の消費電力から、どれくらいの時間連続で使えるかをチェックしておきましょう。
また、中には電圧が下がったときに自動で電源を落としてバッテリー上がりを防ぐ機能を搭載した、安全性の高いモデルもありますよ。
>> エキスパートのアドバイス
熱の妨げにならないように置き場所には気を付けて
ポータブル冷蔵庫が採用している冷却方式は、ペルチェ、コンプレッサーなど複数ありますが、いずれも熱を本体の外に放出することで庫内を冷やす仕組みになっています。
このため、排熱部分を塞がないよう設置場所に気を付ける必要があります。
排熱部分は上部にあったり手前にあったり、商品によって場所はさまざまです。
正しく使うことで性能をしっかりと発揮するだけでなく、製品を長く使用できますよ!
ポータブル冷蔵庫おすすめ17選 容量別にご紹介!
それでは早速、おすすめのポータブル冷蔵庫をご紹介します。
▼ポータブル冷蔵庫おすすめ9選【小型|5L~18L】
まずは、5L~18Lまでの小型タイプです。ぜひ参考にしてください。
置き方自由で用途が広がる
サイズがコンパクトでも、ポータブル冷蔵庫は置き方で困ってしまうというケースも少なくありません。
こちらのアイテムは縦置きと横置きの両方に対応しているので、さまざまなレイアウトで配置することができます。
狭い車内などで冷蔵庫を使用したいという方にもおすすめです。電源もACとDCの両対応なので、さまざまな場所で使用できます。
便利なバッテリー内蔵タイプ
-22~10℃まで温度設定できる、車載用の冷蔵冷凍庫です。シガーソケットとコンセントからの給電に加え、バッテリー内蔵で場所を問わず使うことができます。
外気22℃のとき、0℃設定で約24時間稼働させることができます。コンパクトながらたっぷり収納できる18Lサイズなので、バーベキューやキャンプにおすすめです。
冷却性能に定評! 国内メーカーの人気モデル
「エンゲル」は、日本メーカーの澤藤電機が展開するポータブル冷蔵庫ブランド。こちらは、冷蔵庫・冷凍庫として使える人気のモデルです。
上部に取り出し口が付いているので、蓋を大きく開けなくてもカンタンに出し入れできます。時間が経っても冷たいドリンクをサッと取り出せるので、長時間運転のドライバーにぴったりです。
アイスも氷も溶けずにキープ!
500mlのペットボトルが約18本入る大きめサイズ。約15分で25℃から0℃まで冷却できる急速冷却性能を搭載しているので、炎天下でぬるくなった飲み物もスピーディに冷やすことができます。
約45dB(デシベル)と低騒音設計で、運転音もストレスになりません。USBポートからはスマートフォンの充電ができ、外出先でもなにかと役立ちますよ。
寝室や書斎でも使用できる静音タイプ
静かな空間を保ちながら、保冷と保温ができるポータブル冷蔵庫です。子どもの勉強部屋や赤ちゃんのベッドまわりなど、家には音が大きな家電が置きづらい場所があります。
この商品は動作音が控えめなペルチェ方式を採用することで、寝室や屋外でも音が気にならない設計。
電源はAC100VとDC12Vに対応し、重さは約2.9kg(製品のみの重さ)と軽いため、ふだんは家で、お出かけのときには車に乗せて移動できます。
庫内は500mlのペットボトルを縦置きで4本置ける収納力があります。ドアポケットもついていますので、ちょっとしたお菓子や冷えたおしぼりを入れておけます。
設定を変えれば温かい飲みものを入れる保温庫に早変わり。2台目の冷蔵庫として活躍してくれそうです。
冷蔵、冷凍、温蔵の3温度選択タイプ
幅広い温度設定ができるポータブル冷蔵庫です。-18℃から55℃の間で温度設定を行なうだけで、かんたんに冷蔵庫、冷凍庫、保温庫として使用できます。
給電元のバッテリーをチェックする機能を搭載しており、電圧が下がった際には自動で冷蔵庫の電源をOFF。車のバッテリー上がりを防いでくれます。
ただし、車中泊などで使用するさいにはバッテリー上がりのリスクがあります。サブバッテリーなどの使用をおすすめします。
また、家庭用のコンセントから給電したい方は、別売りのACアダプターを用意しましょう。
ソロキャンプからトラックドライバーまで
ソロキャンプにピッタリな9Lのコンパクトな冷蔵庫。DC電源(12V/24V)対応なので、軽自動車から普通車、ハイエース、大型トラックなど、あらゆる車で使用できます。
消費電力を抑えて運転できるほか、低電圧保護基盤を搭載することによりバッテリー上がりを防げる仕様となっています。
車載冷蔵庫にぴったり設計
車載冷蔵庫にぴったりなコンパクト設計となっています。家庭用冷蔵庫とは違って、上部の扉を開閉する方式になっていますので、床などに置いても使用しやすい構造です。
温度設定はー20〜20℃ととても幅広いのでドリンクのみでなくアイスクリームや冷凍食品の持ち運びなども可能です。車内で快適に使用することのできるポータブル冷蔵庫を探しているという方におすすめです。
▼ポータブル冷蔵庫おすすめ5選【中型|20L~25L】
続いては、20L〜25Lの中型タイプのポータブル冷蔵庫です。こちらもぜひ参考にしてください。
キャンプやアウトドアにぴったりな冷温庫
目的の場所に気軽に持ち運べるハンドルとキャスター付きで、花火大会やスポーツ観戦などレジャーシーンにぴったりな冷温庫です。
保冷は5段階、保温2段階の温度設定が可能で、長時間の保冷・保温もできます。
USBポートを搭載しており、スマートフォンなどを充電することができます。瓶飲料用の栓抜きも付いており、多機能で便利なのが魅力です。
▼ポータブル冷蔵庫おすすめ3選【大型|30L以上〜】
最後は、30L以上の大型タイプのポータブル冷蔵庫です。こちらもぜひ参考にしてください。
「ポータブル冷蔵庫」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ポータブル冷蔵庫の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのポータブル冷蔵庫の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ミニ冷蔵庫などのおすすめアイテムも紹介! 【関連記事】
外出先でも適温をキープ いかがでしたか?
ポータブル冷蔵庫があれば、食品の温度を保ちながら持ち運ぶことができるのはもちろん、アウトドアでも飲料などをしっかり冷やすことができます。
とはいえ、ポータブル冷蔵庫にはさまざまな種類のものがあるためどれを選べばいいのかわからず迷ってしまうという方も多いでしょう。今回ご紹介したポイントやアイテムを参考にして、用途に合ったものを選んでみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
カルチャー誌や家電誌、モノ系雑誌にてライター・リサーチャーとして活躍。 大ヒットとなった家電のプロモーションや、ガジェット探しなど、仕事内容は多岐にわたる。 一般的な家電から、ちょっとマニアックなものまで「イイモノはとにかく買って試す!」がモットー。 現在子育て中で、キッズガジェットや知育玩具、花火などレジャーグッズは子どもと一緒に愉しんでレビューしています。