MCTオイルとは? どんな特徴や効果があるの?
分子の長さが一般的な油の半分で、消化・吸収・分解にすぐれエネルギーになりやすい特徴をもつMCTオイル。どのように活用できるのか、くわしく解説します。
中鎖脂肪酸は栄養補給に役立つ
MCTオイルは、ココナッツやパーム(アブラヤシ)の種子など、ヤシ科の植物由来の天然成分を抽出したオイルです。MCTとは日本語で「中鎖脂肪酸100%」を意味します。オリーブオイルや菜種油に含まれる「長鎖脂肪酸」よりも、文字どおり分子の長さが半分ほどしかありません。
そのため消化・吸収がはやく、エネルギーになりやすいのがポイントです。医療・介護の現場でも、栄養補給のために使用されているのもうなずけます。ダイエットや糖質制限をしている人のエネルギー補給としてもぴったりです。
アスリートの体づくりにも役立つ
アスリートにとって気になるのは、筋肉のパフォーマンスにどのように作用するか、という点でしょう。筋肉は2種類あり、「速筋」は糖質代謝、「遅筋」は脂質代謝で動いています。MCTオイルを摂取すると、うまく「遅筋」を利用できるため、元気な体づくりのサポートにつながります。
さらに体脂肪の蓄積を気にせず、エネルギーを摂取できるのも魅力です。疲れにくい体づくりにも役立つので、アスリートはもちろん、体調を整えたい人もぜひ注目しましょう。
MCTオイルの選び方 形状や由来、原材料をチェック!
まずはMCTオイルの選び方をチェックしていきましょう。フードアナリスト・市岡充重さんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりのMCTオイルを選ぶために参考にしてみてくださいね。
ココナッツ由来のオイルがおすすめ
中鎖脂肪酸(MCT)を多く含むのは、ココナッツやアブラヤシの種などヤシ科の植物油です。ココナッツオイルを使用している商品は、アブラヤシのものに比べると熱に強く酸化しにくいといわれています。
また、商品によってココナッツとパーム油を原料としているものもあるので、気になる方は原材料表記を確認して、ココナッツ由来のオイルを選ぶのがおすすめです。
遮光性のある瓶を選ぶ
MCTオイルは、真夏でも直射日光を避ければ常温保存できる、取り扱いのかんたんな食用オイルです。その理由は、原料であるココナッツオイルは酸化・劣化に強いからです。そのため透明のボトルで販売されているMCTオイルもあります。
ただ、直射日光を避ける必要がありますので、棚などに出しておきたい方は、遮光瓶に入ったMCTオイルを購入するといいでしょう。
ココナッツの香りがするものを選ぶ
ココナッツ由来のMCTオイルは、どれを選んでもココナッツの香りがするわけではありません。なかには精製過程で脱臭をして無味無臭にしているタイプや、あえて風味を高めるためにココナッツオイルを混ぜたタイプもあります。
ココナッツの香りが苦手な人は無味無臭タイプを、甘い香りを楽しみたい人はココナッツの香りがするMCTオイルを選ぶといいでしょう。
ライフスタイルに合った形状で選ぶ
MCTオイルを出先で摂取するために、いつも持ち歩きたい人もいますよね。ここではライフスタイルに合わせて、MCTオイルの形状をどのように選べばいいのかみていきましょう。
料理に使いやすい「液状タイプ」
パンやご飯などの主食を抑える糖質制限ダイエットは、どうしてもエネルギー不足になりがち。そんなときに手軽にMCTオイルでエネルギー補給をするなら、使い勝手がいいのが液状タイプがおすすめです。液状タイプだと、ほかの食用オイルのようにふだんの料理にかんたんに加えられます。サラダなど料理の仕上げに加えて、ダイエット中のエネルギーを補いましょう。
熱すると低音で煙が出るため、揚げ油や炒め油には向いていません。分子が短いため、ポリエチレン製の容器やABS樹脂などのプラスチック容器をもろくするので注意が必要です。詰め替えたりせずに、販売されているままの状態で保存し、使用しましょう。
携帯に便利な「サプリタイプ」
勤務先や、レストランなど出先で気軽にMCTオイルを摂取したいならサプリタイプが便利です。いつもバッグに入れておけるので、いつでもどこでも摂取できます。
飲みやすさを考えるなら、小さめのソフトカプセルを選びたいところ。インターネット上で確認は難しいですが、「小さめ」と書かれているものをや口コミなどを参考に、取り入れやすいサイズを探すといいでしょう。
コーヒーによく合う「パウダータイプ」
液状タイプには、オイル特有の油浮きがあります。気になる人は、パウダータイプを選んでみましょう。液状タイプはコーヒーに入れても混ざり合いませんが、パウダータイプのMCTオイルならスプーンで混ぜればしっかりなじみます。
コーヒーに入れてもパウダータイプのMCTオイルなら油浮きは起こりません。オイルの質感が苦手な人は、パウダータイプをぜひお試しください。
継続しやすさで選ぶ
ダイエット時の栄養補給は、継続的にしたいもの。MCTオイル生活をはじめるなら、継続しやすいMCTオイルを選びましょう。中鎖脂肪酸の割合が高い、品質の高さと価格や内容量のバランスが大切です。
単価だけに着目し大容量のMCTオイルを購入しても、使い切れずに廃棄しては意味がありません。はじめは少量タイプで自分の体質や好みに合うかどうかチェックしてから、徐々に大容量に変えるといいでしょう。
MCTオイルの人気ブランドを紹介! おさえておきたい!
ここでは、商品選びの参考までにMCTオイルを販売しているメーカー・ブランドを紹介します。
レインフォレストハーブジャパン
幅広いジャンルの認定オーガニック商品を取り扱う「レインフォレストハーブジャパン」。熱帯雨林の自然の恵みや先祖の知恵に感謝をして、活動的な生活ができる長寿を目指す、というコンセプトを掲げて活動中です。
ココナッツ食品の専門店「ココナッツオイル屋」を運営しているので、ココナッツにこだわりたい人はのぞいてみましょう。こだわりのヘルスフードやスーパーフードも取り扱っています。
LOHAStyle(ロハスタイル)
糖質制限食や自然食品を幅広く展開する専門店「LOHAStyle」。添加物・農薬フリーにこだわり、厳選された栄養価の高い天然由来の食品を、国内の有機JAS認定工場で加工しているのが特徴です。
ダイエッターに寄り添うメーカーなので品質はおすみつき。MCTオイルは、国際基準を満たした工場で抽出・検査されています。
Flatcraft(フラットクラフト)
日本とオランダの両国に拠点を持つ「Flatcraft」。選びぬかれたオーガニック製品を展開しています。こだわりのMCTオイルのブランド名は「Coco 」。
ココナッツオイルのみを原料とし、蒸留方法で抽出されているのが特徴です。化学的な工程や添加物を加えたMCTオイルとは一線を画した、ナチュラルなMCTオイルです。
一般的な油よりも約4倍も早くエネルギーに変わる フードアナリストがアドバイス
フードアナリスト・日本箸教育講師
「MCT(Medium Chain Triglyceride)」とは、中鎖脂肪酸100%の油のこと。一般的な油より、消化・吸収が早いため、脂肪として蓄積されにくく、素早くエネルギーに変わるという特長があります。以前から医療現場で利用されていましたが、アスリートの体づくりや美容、ダイエットにもぴったりと脚光を浴びています。上質なものを選び、毎日の食事に摂り入れましょう。
MCTオイルおすすめ12選【液状タイプ】 さまざまな使い方ができる!
ここからは、さまざまな形状のMCTオイルのおすすめ商品を「液状タイプ」「サプリタイプ」「パウダータイプ」と形状別に紹介します。無理なく毎日の生活に取り入れられるアイテムを見つける参考にしてください。

フラットクラフト『Coco ココナッツMCTオイル』
















出典:Amazon
内容量 | 360g |
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原材料・成分 | ココナッツオイル |
風味 | ココナッツのほんのりした甘味 |
原産国名 | シンガポール |

そうまファクトリー『MCTオイル』






出典:楽天市場
内容量 | 230g |
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原材料・成分 | 中鎖脂肪酸油(ココナッツ由来) |
風味 | 無味無臭 |
原産国名 | スリランカ |
レインフォレストハーブジャパン『MCTオイル』


















出典:Amazon
内容量 | 170g |
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原材料・成分 | 中和脂肪酸(ココナッツ) |
風味 | まろやかなココナッツ風味 |
原産国名 | タイ |
持留製油『MCT食べるオイル ボトルタイプ』














出典:Amazon
内容量 | 360g |
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原材料・成分 | 中鎖脂肪酸油(ココナッツ由来) |
風味 | 無味無臭 |
原産国名 | フィリピン |
日清オイリオグループ『日清MCTオイル』












出典:Amazon
内容量 | 400g |
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原材料・成分 | 中鎖脂肪酸油 |
風味 | 無味無臭 |
原産国名 | - |
旭薬品工業『Fresh MCT Oil 460g』








出典:Amazon
内容量 | 460g |
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原材料・成分 | 中鎖脂肪酸油(パーム由来) |
風味 | 無味無臭 |
原産国名 | - |
COCOLAB『MCTオイル』


















出典:Amazon
内容量 | 450g |
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原材料・成分 | 中鎖脂肪酸 |
風味 | 無味無臭 |
原産国名 | - |
MCTオイル 450g ペットボトル 糖質制限 「純度100% 高品質」 MCT オイル ダイエット ケトン体生成 ケトン 中鎖脂肪酸 糖質ゼロ 糖質制限ダイエット コーヒー サラダに LOHAStyle






出典:楽天市場
内容量 | 450g |
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原材料・成分 | 中鎖脂肪酸(ココナッツ、アブラヤシ) |
風味 | - |
原産国名 | - |
プレミアムマーケティング『Premium MCTオイル』












出典:Amazon
内容量 | 250g |
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原材料・成分 | 中鎖脂肪酸油(ココナッツ由来) |
風味 | すっきりクリア(無味無臭) |
原産国名 | マレーシア |
CIVGIS(チブギス)functia(ファンクティア)『MCTオイル』


















出典:Amazon
内容量 | 500ml |
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原材料・成分 | 中鎖脂肪酸油(ココナッツ由来) |
風味 | - |
原産国名 | - |
バイオアクティブズジャパン『MCTオイル』

出典:Amazon
内容量 | 270g |
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原材料・成分 | 中鎖脂肪酸油(アブラヤシ由来) |
風味 | - |
原産国名 | - |
持留製油『MCT食べるオイル スティックタイプ』














出典:Amazon
内容量 | 5g×15袋 |
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原材料・成分 | 中鎖脂肪酸油(ココナッツ由来) |
風味 | 無味無臭 |
原産国名 | フィリピン |
MCTオイルおすすめ4選【サプリタイプ】 継続して摂取したい方に
ここからは、サプリタイプのMCTオイルのおすすめ商品を紹介します!

Lipusa(リプサ)『MCTオイルダイエット 約3カ月分(C-415)』














出典:Amazon
内容量 | 22.5g(250mg×90カプセル) |
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原材料・成分 | 粉末脂肪酸油(中鎖脂肪酸トリグリセリド、グリコース:マレーシア産)、ガゼインナトリウム(乳由来)、など |
風味 | - |
原産国名 | - |
ナチュラルレインボー『MCTオイル 100EX ソフトカプセル』




出典:楽天市場
内容量 | 60粒 |
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原材料・成分 | MCTオイル、ゼラチン(ブタ由来)、グリセリン(原材料の一部にゼラチンを含む) |
風味 | - |
原産国名 | - |
Nutricost『MCT Oil Softgels 1,000mg』














出典:Amazon
内容量 | 150粒 |
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原材料・成分 | ココナッツ |
風味 | - |
原産国名 | - |
バブルスター LOHAStyle(ロハスタイル)『MCTオイルサプリ 120粒』






出典:Amazon
内容量 | 120粒 |
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原材料・成分 | 中鎖脂肪酸油 |
風味 | - |
原産国名 | - |
MCTオイルおすすめ3選【パウダータイプ】 コーヒーやシェイクなどドリンクに混ぜるのにぴったり!
ここからは、パウダータイプのMCTオイルのおすすめ商品を紹介します!
勝山ネクステージ『MCTオイルパウダー ゼロ』
















出典:Amazon
内容量 | 250g |
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原材料・成分 | MCT(中鎖脂肪酸油)、アカシア食物繊維 |
風味 | 無味無臭 |
原産国名 | - |
日清オイリオグループ『日清MCTパウダーHC(210g)』






出典:Amazon
内容量 | 210g |
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原材料・成分 | 中鎖脂肪酸油、デキストリン、加工でん粉 |
風味 | 無味無臭 |
原産国名 | - |
Nutiva『Organic MCT Powder』


















出典:Amazon
内容量 | 300g |
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原材料・成分 | ココナッツ |
風味 | 無味無臭 |
原産国名 | - |
「MCTオイル」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする MCTオイルの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのMCTオイルの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
MCTオイルを摂取する際の注意点
体や脳のはたらきにいいオイルときくと、たくさん摂取したくなりますが、はじめるときは少量からが肝心です。大量のMCTオイルを摂取すると、腹痛や吐き気などの症状が出る場合もあるといわれています。摂りすぎには注意しましょう。
商品によって1日の摂取目安量が記載されているものもあるので、メーカーが推奨する量を守るようにしましょう。
MCTオイルの上手な使い方 ダイエットの栄養補給に!
ここでは、ダイエット時の栄養補給にMCTオイルを取り入れる際のヒントを紹介します。
コーヒータイムに取り入れる
置き換えダイエットとしても注目されているバターコーヒー。コーヒーにグラスフェッドバターやMCTオイルを入れて混ぜ合わせて作るので、バターコーヒーを作るのにぴったりです。
コーヒーにMCTオイルを混ぜるだけでも、手軽に栄養補給ができるでおすすめ。腹持ちがよく、空腹感に悩まされにくくなるのもポイント。間食や食べ過ぎが気になる人はぜひお試しください。
ふだんの料理に取り入れる
カロリーがじゅうぶんな食事にMCTオイルをかけると、カロリーオーバーになることも。糖質は控えめに高タンパクな食事と合わせるのがポイントです。朝食時にMCTオイルをヨーグルトに加えたり、スムージーに加えたりすると、ダイエット時にありがちなエネルギー不足を防げます。
ダイエット中のリバウンドもしにくくなるのがポイント。ドレッシングやディップソースに、おにぎりを握る際や炊飯時に加えたりするのもいいでしょう。
MCTオイルでエネルギー不足を補おう
糖質制限ダイエットをしている人も、筋肉を鍛えるアスリートの人も、エネルギー補給は大きな課題です。エネルギー不足だと代謝が悪くなり、ダイエットをしていても痩せにくくなります。アスリートの人もエネルギー補給をしっかりすることで、疲れにくい体に慣れるのがポイント。
すばやくエネルギーを補給できるMCTオイルは、そんなダイエッターやアスリートの毎日の生活をしっかり下支えします。MCTオイルは、手軽に料理に振りかけたり飲み物に入れて使えるためとても便利なオイル。ぜひ毎日の生活に取り入れてみましょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:Mistyrose、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
2005年、朝日新聞地域情報誌のライターとして取材執筆活動をスタート。 2014年、フリーライターとして独立、個人事務所iworks を設立。 2013年にフードアナリスト、及び日本箸教育講師の資格を取得し、以後、数々の飲食店や生産者、料理人を取材し、食にまつわる情報や食の魅力を高いレベルで発信。 2020年2月、エゾシカ産業に挑戦する北海道釧路市の人々の奮闘を綴った『北海道ジビエ物語』(シーソーブックス)を共著で出版。