ポマードとは? ワックスとの違いも
ポマードとは、液状のひまし油と木蝋を混ぜて固めてできた整髪料です。とくに、髪をしっかり固めたい場合に有効で、リーゼントやオールバック、くせ毛などのセットにも便利に使用できます。
ワックスとの大きな違いは、ポマードよりも水っぽさが少ないのでマットな質感に仕上がる点です。よりツヤ感を出したいときや、固めすぎないヘアスタイルを作りたいときにはポマードがおすすめです。
ポマードには油性タイプと水性タイプがあり、セットしたい髪型や洗い落ちのよさによって選び方が変わります。また、整髪剤の香りも、シトラス系のさわやかなものやフルーツ系のものまであります。セット力を求める方にピッタリの整髪剤です。
ポマードの選び方
オールバックや髪を固めるときに便利な整髪料「ポマード」。抜群のキープ力を発揮しつつ、美しいツヤや香料が美意識の高い男性に人気です。
この記事では、ポマードの選び方をご紹介します。ヘアケアアドバイザー・sakuranboさんのアドバイスや解説もありますので、ポマード選びの基準にしてくださいね。
ポイントは下記。
【1】ポマードの種類から選ぶ
【2】初めての人は無香料タイプがおすすめ
【3】ポマードの質感で選ぶ
【4】髪質に合うものを選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ポマードの種類から選ぶ
ポマードには大きくわけて「油性」と「水性」の2種類があります。選ぶときには、それぞれの特徴をしっかり理解しておくことが大事です。
型崩れしにくくかっちり固まる「油性のポマード」
ロックミュージシャンがリーゼントスタイルに使用したのが油性ポマードで、そこから人気に火がつきました。油性ポマードは、香りの強い商品が多いのが特徴です。理由は、強いニオイのする植物性由来の成分が使用されており、そのニオイを消すために香料で加工されているからです。
油性ポマードは型崩れしにくく、雨や汗にもしっかりヘアスタイルを維持できます。オールバックやツーブロック、リーゼントをしたい人におすすめです。ただし、シャンプーを使っても落ちにくいため、注意が必要です。
洗い流しやすい「水性のポマード」
水性ポマードは油性よりも伸びがいいため、初心者でも使いやすいでしょう。別名、グリースとも呼ばれていて、洗い流しやすいので毎日でも気軽に使えます。
香りも油性ポマードほどきつくないため、ニオイに敏感な方でも使用できます。強い香りを避けたい会社や食事先などのヘアセットに向いています。
【2】初めての人は無香料タイプがおすすめ
ポマードは油分が多く配合されているため、そのきつい臭いを消すためにさまざまな香料が配合されているタイプが多くあります。独特なニオイなため好き嫌いが分かれる可能性があります。
長くポマードを使っている方やニオイが好きな方は問題ないですが、はじめてポマードを使う方は無香料タイプのポマード、もしくはニオイの少ないタイプを選ぶといいでしょう。
【3】ポマードの質感で選ぶ
ポマードにはツヤ感のあるタイプとマットなタイプがあります。ツヤ感のあるポマードは、髪のダメージを隠す効果もあり、セットの仕方によりツヤツヤの髪にみえます。そのため女性にも人気があります。
会社員の方はツヤ感よりもマットな質感のポマードのほうが、ビジネススタイルに馴染みやすく、周りからの印象もいいでしょう。
【4】髪質に合うものを選ぶ
髪質は人によって違います。細毛の方もいれば、軟毛の方や剛毛の方など、さまざまです。髪質に合わないポマードを使うと、髪を痛めることにもなりかねません。
セット力が強いポマードは、髪をセットしているときに髪の毛が抜けやすくなったり、髪が切れたりすることがあります。また重すぎるテクスチャーだと、髪を立ち上げたときに下手ってしまう可能性もあります。そのため、自分の髪質やなりたいヘアスタイルに合うポマードを選ぶことが重要です。
ポマードのおすすめ14選
選び方の次は、具体的にポマードの紹介をしていきましょう。洗い流しやすさなど各製品の特徴をお伝えしていくので、自分の髪質に合うかどうかをチェックしながら、購入時の目安にしてください。

『スパイキー グリークス31』は強力なキープ力で短い髪の立ち上がりをしっかりホールドします。かんたんに洗い流せるところが魅力です。
ハードなセット力でも水で洗い流せる
国産メーカーのポマードで、グリークス・シリーズは水ですっきり落とせるのが特徴の全7品がそろっています。「グリークス31」はセット力と自然なツヤ感を出せるポマードです。
スーパーハードなセット力を望む方に適した製品で、スタイルを崩さずに強力にスタイルをキープできます。男性のベリーショートにふさわしいポマードです。
シャンプーなしでもさらっと洗い流せます。
人気ショップのコラボポマード
新進気鋭のバーバーショップ MR.BROTHERS CUT CLUBとBARBER SHOP APACHE の2店舗がコラボしてできた、メイドインジャパンのポマード。水性ながらもセット力やキープ力もあり、人気のポマードです。
日本人の髪質に合ったポマード
メイド・イン・ジャパンのすぐれた品質と、日本人の髪質に適したホールド感とセット力のあるポマード。スパイスのきいた柑橘系バニラの香りが上品です。
ポマード自体はやわらかいので手に取ってもしっかりと広がり、髪の毛にも使いやすいのが特徴。一般的なワックスやジェルでは作れない強くてしなやかなスタイリングが実現できます。
オランダ生まれのハードな商品
オランダのロッテルダムにある理容院が発祥のポマードです。動物の油とリンゴの香りを混ぜて作っていたという昔のポマードを再現。
油性なのでしっかりホールドでき、がっちり固めたい髪型に適しています。水や汗に強く、伝統的な洋梨の香りが特徴です。刈り上げ、ツーブロック、ハードなクラシックスタイルを好む方にぴったりのポマード。

スタイリング後もべたつかないから、時間のない朝に
◆調香師との試行錯誤から生まれたDOORSオリジナル香料「フルーティ&フゼアノート」を潤沢に配合した、芳醇な甘く爽やかな大人の香りが漂う水性ポマード
◆髪に塗布後も手にベタつきにくく、ホールド力、艶感が高いハードタイプ
◆国産ポマードとして、欧米人に比べて硬く太い特性のある日本人の髪質をスタイリングすることと、日々の使い心地にこだわり開発された
バランスがとれて使いやすい
オーストラリアのポートランドで働いていたバーバーが良質なポマードを求めて開発した商品。ホールド感と持続性にすぐれており、クラシックスタイルに適したツヤ感があります。
バランスのよさが特徴で使いやすく、タイムレスなスタイルを作り上げるのにふさわしいポマードです。水性タイプなのでかんたんに洗い流せます。
固めすぎずにスタイリング
国産メーカーとして知られているマンダムのポマード。かためすぎずに立体感とツヤでスタイリングできる商品です。クセづけにも自在に対応できます。
弾力性ポリマーが髪の表面をコーティングするのでバリバリにならず、長時間キープ。オイルフリーなので水洗いでかんたんに落とせます。使用量によってツヤの強弱を調整できるのが特徴です。
少量で仕上がるコスパ抜群ポマード
カオリン粘土やミツロウなどの天然成分が配合された、油性ポマード。使用量は少なくてもしっかり伸びて、ヘアスタイルを長時間キープしてくれます。ニオイが強めなので、注意が必要です。

油性タイプの『柳屋 ポマード <微香性>』はかたい髪質をしっかりキープしてくれます。微香料なので香りが気になりにくいのもうれしいポイントです。
香りが苦手な方にも使える
400年の歴史がある柳屋のポマード。日本のポマードの代名詞ともいわれ、100年近く売れ続けているロングセラー商品です。
香りをおさえた微香性なので、ポマードの香りが苦手な方にも使用できます。日本人のかたい髪もしっかり決めることができ、ヘアスタイルを一日中キープ可能。
昔ながらの天然ヒマシ油などを使った純植物性の整髪料です。
クセ毛もしっかりスタイリング
カリフォルニア生まれのポマードで、Bona Fideとはラテン語で「本物」を意味します。アメリカンメイドにこだわったブランド展開をしているメーカーです。
かんたんに洗い流せる水性ポマードで、はじめての方にも使いやすいのが特徴。太い髪やクセ毛もしっかりスタイリングできます。1日しっかりとスタイルをキープでき、ホールド力があるポマードです。

水でリセットできる『ウォーター プロ ジェル ポマード』は扱いやすく初心者にもおすすめ。ウェット感のあるスタイルに仕上がります。
美容室が開発した商品
代官山の美容室が開発・販売をはじめたポマード。力士が使う鬢つけ油にヒントを得て開発され、水性で使いやすいポマードとして誕生しました。
かたまるジェルとかたまらないポマードの融合をテーマに、両者のメリットをいかしたソフトからハードまで対応しています。フォトジェニックな完璧なスタイルを作りたい方に向いている商品です。
クラシックスタイルで決めたい
カリフォルニアで2012年に創業されたメーカーで、ジェントルマンサーファーをイメージしてデザインされた製品。日常の身だしなみにこだわり、古きよき時代を思い起こさせるポマードです。
オイルベースのポマードで、ほどよいツヤとホールド力が特徴。髪をバックになでつけたり、サイドにしっかり分け目をつけるクラシックスタイルに決めたい方にふさわしい商品です。
バランスがとれた国産ポマード
1953年設立の国産メーカーで、理美容室向けの商品などを展開。「クールグリース」シリーズは40年以上も愛用されてきたポマードです。
シリーズの代名詞といわれているのが、この「クールグリースG」。水溶性でかんたんに洗い流せるので使いやすく、ウェット感・ツヤ感・セット力のバランスがとれたポマード。量の多い210gは買っておいて損はありません。
初心者にも手軽に使える
1981年の発売以来、多くのファンに愛用されてきた国産ポマード。ヘアスタイルをしっかりと整えられるソフトな使い心地の商品です。
リーズナブルなのでポマードがはじめての方でも手軽に使えます。天然材料を使用しており、求めるスタイルリングにぴったり決めたいときに便利。フローラルの香りが清潔感にあふれ、さわやかです。
「ポマード」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ポマードの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのポマードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ポマードの使い方
オールバックと七三分けのときにどのようにポマードを使うのかご紹介します。
▶オールバックのポマードの使い方
まずは、髪全体を濡らして、ドライヤーで前髪やサイドの髪の毛を後ろに流してクセをつけます。つぎに、ポマードを両手に広げて、前から後ろに流すようにポマードをつけます。サイドの髪の毛はヨコに広がらないようにボリュームを抑えましょう。かっちり感を出すなら、コームでしかり毛流れを整えましょう。
▶七三分けのポマードの使い方
まずは、髪全体を濡らして、ドライヤーで前髪から後ろに流してクセをつけます。そのときサイドは、上から下にドライヤーを当ててクセをつけましょう。髪が80%くらい乾いたら、両手にポマードをとって、前から後ろに流すようにつけます。黒目の位置を目安にコームで七三に分けます。整えたら完成。
ポマードに関するよくある質問
ポマードとグリースの違いとは?

ポマードと似ている商品でグリースもあります。どちらも水溶性なので、成分も含めてよく似ています。その基本的な違いは、ポマードは液状のひまし油と木蝋を混ぜて固めたもの、一方で、グリースはポマードに習って人工的に作られたものになります。しかし、現在では特に明確な違いはほとんどありません。
ポマードの独特な臭いはなんですか?

ポマードは油分でできているため、その臭いを消すためにさまざまな香料が配合されています。もともと独特なニオイですが、汗や頭皮の臭いと混ざってよりニオイがきつくなることもあります。
ヘアケアアドバイザーがアドバイス
ポマードはツヤをだしつつ、きっちりかためるので、清潔感のあるスタイリングができます。自分の髪質に合ったポマードを使うことで、しっかり強力にスタイルをキープ。くずれにくいハードな仕上がりが男らしい印象にしてくれます。
初心者は水でリセットできるものや水性タイプが扱いやすいのでおすすめです。
ヘアスタイリングに関連する記事はこちら
ポマードでヘアスタイルを楽しんでみて
ファッションと並んでヘアスタイルは自分の個性を表現するひとつの手段です。昔からのクラシックスタイルから、現代的なスタイルまで自由自在に表現できるのがポマード。
国産から海外製品までいろいろなポマードをご紹介しました。油性や水性など、タイプによって選ぶのもひとつの方法です。
ポマードがはじめての方は、とりあえずリーズナブルなものから使ってみてください。使ってるうちにホールド感やセット力がわかってきます。
ポマードを使って、自由にヘアスタイルをアレンジしてみてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
美容師経験や自身の子育て経験を活かしたわかりやすい記事を心掛けています。好奇心旺盛で多趣味なので、日々学びながら子どもとともに成長中です。 メイクやヘアアレンジが好きなので美容師時代は趣味のカメラでモデルを使った撮影や、コンテストでの入賞経験あり。海外生活を経て結婚後、子育てと両立して複数媒体でライター活動しています。 忙しくても手抜きでもおしゃれを楽しみたい、そんな女性を応援します! ◆美容師免許◆ヘアケアマイスター