ツヤ感を出せる、グリースとは?
グリースとは、水性のワックスです。ゼリー状のテクスチャーで髪にウェットなツヤが出て、自然な髪の流れを表現できます。ワックスと違い、髪をカチカチに固めないので、セットしたあとの微調整や再スタイリングがしやすいという特徴があります。
また、シャンプーで洗い落としやすいのもポイント。水性なので洗い落ちがよく、髪や頭皮に残りにくいです。男性が使うイメージが強いかもしれませんが、女性からも人気があるアイテムです。
グリースワックスの選び方
まずはグリースの選び方をチェックしていきましょう。ポイントは以下の4つです。
【1】タイプ
【2】テクスチャー
【3】落ちやすさ
【4】香り
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ヘアケアアドバイザーのsakuranboさんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりのグリースを選ぶために参考にしてみてください。
【1】スタイリングに合わせてタイプを選ぶ
グリースを選ぶ際になりたいスタイリングから逆算して判別することもおすすめです。グリースにも主に2種類あります。
七三分けやオールバックにするなら「ハードタイプ」を
オールバックや七三分けなど、きっちりとしたヘアスタイルをキープしたいなら、ハードタイプのグリースがおすすめです。髪が広がりやすい人や、剛毛な毛の人はハードタイプで抑えることもできます。ハードタイプで固めた髪の毛はきっちりとした印象を与えることもできます。
パーマスタイルには「ソフトタイプ」がおすすめ
髪の毛が柔らかい人やパーマをかけている人におすすめなのがソフトタイプのグリースです。ハードタイプと違い、伸びがいいためナチュラルな動きをだすことができます。セット力は弱いので、キープ力は劣ります。
【2】伸びが良いテクスチャーは扱いやすい
グリースを選ぶときは、グリースのテクスチャーもチェックしましょう。同じペースト状のものでも、かたく伸ばしにくいものもあれば、適度なやわらかさで伸びがよいものもあります。
適度にやわらかいグリースのほうが少量でもよく伸びるので、つけすぎを防げます。グリースをつけすぎると髪がベタついたり、ツヤが出すぎたりしてしまうことがあるので、量の調整がしやすい、伸びがよいグリースを選びましょう。
【3】落ちやすさで選ぶなら水溶性がおすすめ
前提としてグリースは水溶性のタイプが主流になりますが、水溶性と油性の2種類に分かれます。油性のグリースはツヤ感を抑えてセット力も水溶性に勝りますが、スタイリング剤の落としやすさでは、水溶性タイプの方が簡単に洗い流せます。
セットから洗い流す一連の流れまでイメージして自分に合ったものを選んでくださいね。
【4】グリースの香りも重要!
グリースの香りもチェックしたいポイントです。グリースとひと口に言っても、さまざまな香りのものが販売されています。
大人っぽい印象を出したいなら、落ち着いた香りのものを選ぶとよいでしょう。頭皮のにおいが気になるときは、においをケアする成分が入っているグリースを選んでみてください。自分の好みに合ったグリースであれば、髪のスタイリングがもっと楽しくなります。
グリースのおすすめ15選 自然なツヤとウェット感をプラス!
自然なツヤとウェット感がプラスできるグリースを14点紹介します。初めてグリースを選ぶ人はぜひ参考にしてみてくださいね。
グリースとジェルのハイブリッド!
グリースとジェルのよいところを兼ねそなえたグリースです。みずみずしいテクスチャーで伸びがよく、スタイルを自然にセットして長時間キープしてくれます。
立ち上げ力とウェットな質感がありながら、ワックスのようなセット性があるのもポイント。シリコンは使われていません。
髪をパリパリに固めるスタイリング剤や、伸びがよくないスタイリング剤は使いたくない人にぴったりです。

『フリーズキープグリース』は長時間しっかりスタイルをキープ。ワックスとグリースのいいところをあわせもっているのが特徴です
カッチリとしたタイトなスタイルの仕上げに
ウェットな質感を表現したいときに使いたいグリースです。髪がパリパリにかたまらないのに、しっかりキープできるセット力があります。カッチリとしたタイトなヘアスタイルにしたいときに使ってみましょう。
ほどよくツヤが出るので、ウェットな質感を表現したいときにも使えます。
シトラル・ムスクの香りは、トップノートのレモンやライム、オレンジといったさわやかな柑橘類の香りです。ムスクやウッディに変化して上品な大人の男性を思わせます。

洗い流しも簡単なハードグリース
ファイバー配合で伸びがよくしっかりスタイルをキープしてくれるハードグリースです。髪の毛の毛束をつくりだしウェット感も叶えてくれます。
パンクロックな立ち上げヘアにおすすめ
パイナップルの香りがするハードグリース。セット力が高くニワトリのとさかのように立ち上がるヘアをつくりだせます。短髪で髪の毛が硬めの方にもおすすめです。
やわらかなパーマスタイルに
パーマスタイルにウェットな質感をプラスしたいときにぴったりのグリースです。ジェルのエアリー感と、オイルのウェット感を兼ねそなえたアイテムで、乾いた髪に揉みこむことで、パーマのやわらかい質感が出せます。
ジェルやオイルを混ぜて使えるのもポイント。混ぜて使うことでセット力やツヤ感が増します。ラフな動きを出したいときは、同シリーズのシアクリームと混ぜて使ってみましょう。
ほのかでやわらかな香りには、伊予柑の精油がブレンドされています。
シトラス調の香りがさわやかな印象をあたえる
立体的な髪型をキープしながら、ナチュラルな質感に仕上げられるグリースです。毛先までツヤが出るので、ウェットで落ち着いた印象の髪型にセットしたいときに使ってみましょう。
髪がカチカチに固まることがないので、はじめてグリースを使う人にも使いやすいです。
グルーミング・シトラスの香りで、髪にさりげなくよい香りがつけられます。

『ストロングホールド』はやわらかい質感で髪になじみやすいところが魅力。強いホールド力でかたい髪も自由自在にセットします。
日本人の髪にあわせて作られたグリース
日本人の髪質にあわせてホールド力・セット力を調整したグリースです。ハリやコシが強く、かたくて太い日本人・アジア人の髪の毛もしっかりセットできる一方で、ふだんのシャンプーですっきり洗い落とせます。
伸びがよく、塗ったあとベタつきにくいのもポイント。量の調整がしやすいので、つけ過ぎて髪がベタつくのを防げます。
時間とともに変化するスパイスの効いた柑橘系バニラの香りは、上品な大人の雰囲気を演出するのにぴったりです。
ワックス感覚で使える髪にやさしいグリース
ワックスのようなクリームタイプのグリースです。伸びがよく、髪に馴染みやすいので、グリース初心者でもワックス感覚で扱えます。
しっとりと自然なウェット感が出るのもポイント。髪がかっちりと固まらないので、セットしたあとの微調整や再セットもしやすいです。
ライスワックスやヒマシ油、ホホバオイルなど髪と地肌をケアする成分も配合。セット力と髪へのやさしさを兼ねそなえたグリースを探している人は、ぜひチェックしてみましょう。
くずれやすい髪質もしっかりキープ!
油性ポマードよりもセット力がある、1日中ヘアスタイルを崩したくないときに使ってみたいグリースです。もちろん水性なので、シャンプーでかんたんに洗い流せます。ふだん、ワックスやスプレーでセットしてもすぐに崩れてしまう人に試してほしいアイテムです。
同シリーズの「クールグリース・ペリシアH(HARD)」と混ぜることで、自分の髪質に合ったオリジナルのグリースが作れるのも魅力。
210gの大容量で、毎日たっぷり使いたい人にもよいでしょう。
ヘアスタイルとツヤを1日中キープ!
太い髪やクセのある髪もしっかりスタイリングできる、セット力が強いグリースです。塗ったあとかちっと固まらないので、再セットや微調整がしやすいのもポイント。ヘアスタイルをキープしながら、しっかりツヤも出したいときに使ってみましょう。
水性の成分で作られているので、水でかんたんに洗い流せるのも魅力。グリースが頭皮や髪に残らず、刺激になりにくいです。
大人の男性のためのヘアグリース
気になるにおいを包み込んで抑える「インターブロッキング香料」配合のグリースです。髪の保湿成分として、アルガンオイルやGABA(アミノ酸)も配合しています。
ベタつきにくいのに、適度なツヤとまとまりを与えてくれるのもポイント。毛先やツヤがほしいところには、ポイント使いしてみましょう。
ハリやコシが出にくくなった大人の髪を、上品にセットしてくれるアイテムです。

ボリュームや束感がだせる『バーバーグリースS』はワックスとは一味ちがうスタイリングが楽しめます。オールラウンドに使えるので髪型をよく変える人にもおすすめ。
「グリース」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする グリースの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのグリースの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
初心者はまず慣れることから始めよう ヘアケアアドバイザーがアドバイス
グリースはタイトなスタイルをつくるときにぴったり。七三にするときは全体によくなじませたら、コームをで斜め下に向かってとくときれいなスタイルがきまります。このとき真下にとくと不自然になるので注意してください。
パーマスタイルにつかえるものもあるので、もとめるアレンジにあったグリースを選びましょう。グリースのあつかいになれないうちは、再整髪できるタイプがおすすめです。
グリースの使い方
オールバックと七三分けのときにどのようにグリースを使うのかご紹介します。
オールバックスタイルのグリースの使い方
まずは、髪全体を濡らして、ドライヤーで前髪やサイドの髪の毛を後ろに流してクセをつける。グリースを両手に広げて、前から後ろに流すようにグリースをつけます。サイドの髪の毛はヨコに広がらないようにボリュームを抑えましょう。かっちり感を出すなら、コームでしかり毛流れを整えましょう。
七三分けスタイルのグリースの使い方
まずは、髪全体を濡らして、ドライヤーで前髪から後ろに流してクセをつける。サイドは上から下にドライヤーを当ててクセをつけます。髪が80%くらい乾いたら、両手にグリースをとって、前から後ろに流すようにつけます。黒目の位置を目安にコームで七三に分けます。整えたら完成。
【みんなが気になる】グリースに関する質問
グリースとポマードの違いは?

ポマードもグリースも濡れ感やツヤ感を出すことができるスタイリング剤ではありますが、この2つには明確な違いがあります。ポマードとグリースはそれぞれ主成分が異なります。
・ポマード・・・油が主成分の油性のスタイリング剤
(セット力が強いがシャンプーで落ちにくい)
・グリース・・・ポマードを扱いやすく水溶性に改良
(セット力はポマードに劣るがシャンプーで落としやすい)
グリースは髪によくない?

水溶性のグリースであれば簡単に水で落とすことができるので、正しいシャンプーの仕方で、髪だけでなく頭皮もしっかりと洗うことを意識しましょう。シャンプー前にブラッシング、髪に温かいタオルを巻けば、油分やフケが浮き出して汚れが取りやすくなります。
また髪や頭皮のことを考え、グリースを付けすぎないことも大事。付けるときに直接頭皮にかからないように注意して、なるべく髪の表面だけに馴染ませるようにしましょう。
ワックスとグリースは混ぜてもいい?

混ぜても大丈夫です。ワックスは毛束感を作るのが得意で、グリースはツヤ感を出すのが得意なので混ぜると程よいテクスチャーになります。1:1の割合がおすすめです。
関連アイテムもチェック 【関連記事】
グリースでいつものヘアスタイルをかっこよく
グリースは、髪にウェット感やツヤを出したいときにもぴったりのスタイリング剤です。使い方を工夫すれば、カッチリとしたヘアスタイリングにも、カジュアルなスタイリングにも応用できるので、ひとつ持っておくと重宝します。ぜひ、自分に合ったグリースを購入してみましょう。
グリースを選ぶときは、記事のなかで紹介した選び方のポイントのほか、sakuranboさんのアドバイスも参考にしてください。
グリースを使ったヘアスタイルのアレンジで、おしゃれを楽しみましょう!
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
美容師経験や自身の子育て経験を活かしたわかりやすい記事を心掛けています。好奇心旺盛で多趣味なので、日々学びながら子どもとともに成長中です。 メイクやヘアアレンジが好きなので美容師時代は趣味のカメラでモデルを使った撮影や、コンテストでの入賞経験あり。海外生活を経て結婚後、子育てと両立して複数媒体でライター活動しています。 忙しくても手抜きでもおしゃれを楽しみたい、そんな女性を応援します! ◆美容師免許◆ヘアケアマイスター