パナソニックのデジタルカメラの選び方 プロカメラマンに聞くLUMIX(ルミックス)シリーズ
パナソニックのデジタルカメラの選び方をご紹介します。自分のカメラ歴や撮影するシーン・用途などに応じて、自分に合ったものを選びましょう。
自分の撮影スタイルに合ったタイプを選ぼう
デジタルカメラは、レンズ一体型のコンパクトタイプとレンズが交換できるタイプに分かれます。パナソニックはコンパクトタイプを比較的多くラインナップしており、レンズ交換ができるミラーレスカメラとあわせて選択肢が幅広いのが特徴。
迷ってしまいそうですが、いくつかのポイントを押さえれば、きっとぴったりのカメラを選ぶことができるでしょう。
どこでも気軽に高倍率で撮影できる「コンパクトカメラ」
現在のコンパクトデジカメのトレンドは「高倍率」。数十倍というズームレンズを搭載しているのが特徴で、遠い場所の被写体を大きく写せるのがメリット。スマートフォンのカメラでは、なかなか難しいですよね。
30倍程度の薄型モデルのほかに、60倍といった超望遠撮影ができる本格モデルも。さらに水中撮影ができる防水タイプにも注目です。
小型・軽量でも高性能なミラーレス「Gシリーズ」
いずれもマイクロフォーサーズに対応したミラーレスカメラのシリーズです。35mmフルサイズに比べてイメージセンサーが小さいですが、そのぶんボディやレンズが小型・軽量。旅行など荷物を少なくしたい場合に向いたシステムとなっています。
コンパクトデジカメのような小さいタイプから、ファインダーを搭載した本格タイプまでそろっています。
プロ仕様のハイエンド機「Sシリーズ」
35mmフルサイズのイメージセンサーを搭載した高級シリーズです。現在3機種のラインナップですが、どれもプロの使用を前提とした高性能タイプ。動画機能にも力を入れているので、高画質な動画を撮りたい方は必見です。
対応レンズはLマウントレンズで、パナソニックのほか、シグマとライカカメラからも発売されています。
ファインダーがあると見づらい場所でも便利
ファインダー(EVF)の有無もチェックポイント。ファインダーがついている機種なら、眩しい屋外で液晶モニターが見にくい状況でも、ファインダーを覗けば容易に被写体を確認できます。またファインダーで撮影したほうが安定し、ブレの少ない撮影が可能です。
一方、ファインダーのない機種はそのぶん小型というメリットがあります。
撮影するシーンに応じた便利機能
パナソニックのカメラの特徴として「6K/4Kフォト」機能があげられます。これは6K/4K解像度で動きの速いものを高速連写し、これまで撮影が難しかった瞬間をとらえる機能。
また、定評のあるモノクロモード「L.モノクローム」も人気です。質感描写や階調表現にすぐれ、高品質のモノクロ写真を残すことができますよ。
防塵・防滴に対応していればアウトドアでも安心
ミラーレスカメラの上位機種であれば、防塵・防滴仕様となっています。対応するレンズを装着しておけば、多少の雨や砂埃などが舞っている環境でも撮影を続けることができて安心です。
また防塵・防滴対応モデルはマイナス10度までの耐低温設計になっているので、寒冷地での撮影を考えているならこちらを選んでおくといいでしょう。
通信機能で撮影した写真をシェア
いずれの機種もスマートフォンに専用アプリをダウンロードしておけば、カメラで撮影した画像をかんたんに転送可能。SNSですぐにシェアできます。
また上位モデルでは、パソコンからライブビュー映像を見ながら撮影ができるテザー撮影に対応。撮影画像をすぐにパソコンの大画面で確認したいときに便利な機能となっています。
チルト式モニターで自撮りを楽しもう
液晶モニターが可動式かどうかもチェックしておきましょう。180度チルト式やフリーアングル式の液晶モニターなら被写体側に液晶モニターを向けられるので、自撮りの際に自分の表情や写る範囲を確認できて便利です。
また液晶モニターが可動式なら、ローアングルやハイアングルでの撮影がしやすくなり、撮影の幅が広がりますよ。
パナソニックのデジタルカメラおすすめ11選 30倍ズームレンズ搭載・4K動画撮影対応モデルも!
パナソニックのデジタルカメラのおすすめ12商品をご紹介します。はじめての方でも使いやすいタイプから、プロレベルの本格的なものまで、さまざまなものがそろっていますよ。
防塵・防滴に加え手ブレ補正・ゴミ取り機構も搭載
本機はアマチュア向けのマイクロフォーサーズ機ではありますが、プロも愛用するほど使い勝手のよい名機です。高解像度・高描写を可能にする「ヴィーナスエンジン」を搭載したミラーレス一眼機は、マイクロフォーサーズならではの幅広いレンズのバリエーションに対応。
また、5軸・5段の補正性能を実現したボディ内手ブレ補正機能を搭載。防塵・防滴対応は、超音波による「スーパーソニックウェーブフィルター」を搭載。さらに、ゴミ取り機構も搭載しています。4K動画撮影も可能な高コスパモデルです。

30倍ズームレンズ搭載で超望遠撮影
30倍ズームレンズを搭載したコンパクトカメラ。35mm判換算で720mm相当の超望遠撮影が可能です。小型ですがファインダーを搭載しているので、撮影がしやすくなっています。
180度チルト式モニターなので、自撮りにも対応。4K動画撮影も可能なので、きれいな動画を残したい方におすすめ。スマホ連携もバッチリです。

1型イメージセンサー搭載のプレミアムモデル
1型と呼ばれる大きめのイメージセンサーを搭載して高画質化を図ったプレミアムモデル。レンズは15倍とおとなしめですが、高品位で知られるライカのブランドを冠したレンズとなっています。
こちらもファインダー搭載なので、こだわり派にもおすすめできます。通信機能もついていますが、液晶モニターは固定式なので注意しましょう。

写真撮影も動画記録もハイレベル
一眼レフカメラのようなデザインのコンパクトカメラ。1型のセンサーを使いながら20倍のレンズを搭載しました。このデザインは、ファインダーを覗きながら安定してシャッターが切れるのがメリット。
また動画面では4K記録に対応したのに加えて、プロ用動画カメラで使われる超低速ズームにも対応しています。写真も動画も欲張りたい方におすすめ。

水中で写真撮影・動画記録をするならコレ
パナソニックで唯一の防水対応コンパクトカメラ。水深31m防水と、本格的なダイビングでも使用できるスペックが売り。加えて耐衝撃・防塵・耐低温(マイナス10度)・耐荷重という各種のタフネス性能を備えており、まさにアウトドアにぴったりな1台となっています。
動画機能も充実しており、水中の映像を4Kで残せるのはうれしいですね。

高画質でボケにもこだわった玄人好みのカメラ
1型センサーと大口径レンズを組み合わせた玄人向けのコンパクトカメラです。焦点距離は35mm判換算で24~72mm相当と平凡ですが、明るさがF1.4~2.8とプロ向けレンズに匹敵する仕様となっています。
これによって背景を大きくボカしたり、暗いシーンで感度を抑えて高画質の写真を記録可能。ハイレベルなレンズ設計で、ボケの質にまでこだわった1台です。

Vlogの動画記録に便利なミラーレス一眼
動画で日常を記録する「Vlog」向けを謳うミラーレスの新モデル。液晶モニターを反転させての自分撮りはもちろん、歩きながら撮影してもブレが抑えられる新開発の手ブレ補正を採用しています。
さらにVlogで映えるスロー映像がかんたんに撮れるほか、高音質で録音ができるマイクも搭載。三脚にもなるグリップが付属します。

CMや映画の撮影ができるプロ仕様のモデル
プロレベルの映像クリエイターをターゲットにしたGシリーズの上位モデル。映画制作で用いられるDCI 4K(Cinema4K)解像度での撮影が可能なほか、スロー映像に変換できる60p記録などに対応しています。
さらに、映画やCM撮影向けの高度な画質調整機能も備えています。動画にこだわりたい方は要チェックです。

女性向けを意識したミラーレス入門機
ファインダーを省いてコンパクトカメラのようなデザインにしたGシリーズのミラーレスカメラ。女性向けを意識した機種で、反転できる液晶モニターで自撮りがしやすくなっています。本体のみで約240gと軽量なので、持ち運びが苦になりません。
またデジカメでは珍しいホワイトやオレンジのカラーが選べるのもいいですね。価格も手ごろなので、ミラーレス入門にぴったりです。

画質にこだわったSシリーズ最上位モデル
35mmフルサイズセンサーを搭載するSシリーズの最上位モデル。4,730万画素という超多画素モデルなので、きわめて高精細な画像を記録することができます。
さらに、センサーをシフトさせることで1億8,700万画素相当で記録できるモードも搭載するなど、徹底的に画質にこだわったモデルといえるでしょう。連写速度も9コマ/秒とじゅうぶんです。

映画やドラマ撮影にも対応できる超高画質
プロの動画制作分野を想定したSシリーズのモデルです。フルサイズセンサーの採用や最新の画像処理エンジンを搭載することでノイズなどを抑え、高画質化を図りました。
同社のデジタルシネマカメラ『VARICAM』と同水準の画質を実現しており、商業映画やドラマの撮影に対応できるスペック。本体には冷却ファンも内蔵し、熱による録画停止を防止します。
「パナソニックのデジタルカメラ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする パナソニックデジタルカメラの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのパナソニックデジタルカメラの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
パナソニックのデジタルカメラに関するQ&A よくある質問
カメラのボディとレンズの保管方法を教えてください。

防湿庫に入れてお関してください。とくに梅雨時など、レンズやボディ内にカビが生えやすい環境での放置は危険です。一度カビが生えてしまうとメンテナンスに出すことになり、かなり高額の修理代がかかってしまいます。防湿庫を選ぶときは、湿度管理を自動で行ってくれる電子式がおすすめです。
カメラのお手入れ方法について教えてください。

まず、ブロワーを使ってホコリや小さなゴミなどを吹き飛ばしてください。次に、ブロアーの先端にブラシがついていれば、ブラシで撫でるようにしてゴミを払い落としてやるといいでしょう。その後、クリーニングクロスで手汗や水分などを拭き取ります。
パナソニックのデジタルカメラとわあせてチェック 【関連記事】
自分のこだわりにあわせてデジタルカメラを選ぼう
パナソニックのカメラを選ぶうえでは、レンズ一体型にするか、ミラーレスにするかで大きく分かれます。そのうえで自撮りをするか、動画にもこだわるかをチェックすると、ある程度機種が絞れてくると思いますよ。
最近はレンズ交換ができることなどからミラーレスカメラの人気が高まっていますので、思い切ってそちらを選ぶのも手でしょう。とくにGシリーズは、社外品も含めて対応レンズが多いのがおすすめポイントです。
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1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。 2018年からフリー。雑誌やWebサイトでの執筆の他、作品撮影も行い、ストックフォトサイトでの販売も行っている。 2019年はデジタルシネマカメラを導入し、ミュージックビデオなどの撮影・編集も手がけている。