カメラ用ブロアーとは
カメラ用ブロアーとは、スポイトのような形状で、風を送り込むことで、カメラのレンズや内・外部の隅に付いたホコリやゴミを取り除くアイテムのこと。
種類も豊富で、空気が出る先端がL字になっているものや、空気を送るパワーが強力なものまであります。カメラのメンテナンスに欠かせないのでしっかり選びましょう。
カメラ用ブロアーの必要性
カメラは精密機械であるため、内部にホコリやゴミが付いていると電子回路などがうまく作動せず、故障の原因にもなります。また、外部にホコリが付くと、ボタンの稼働に影響しますし、レンズにホコリなどが付いている場合はカメラ写りにも大きく影響します。
カメラカバーを掛けている場合でも、目に見えないホコリやゴミは付きますので、定期的に掃除をすることで、長く安心してカメラを使うことができるのです。
カメラ用ブロアーの使い方
カメラ用ブロアーを使用するタイミングは「撮影前」と「撮影後」。使い方は簡単で、力加減を調節しながらブロアーを握り、スポイトのように風を送り込み、レンズやカメラのボディに付いたゴミやホコリを吹き飛ばします。
特に、レンズに使用する際はブロアーで表面のホコリやゴミを吹き飛ばすだけでなく、クリーニングペーパーなどできれいに拭き取ると、カメラ写りもさらに良くなります。
注意点としては、直に手で触らないようにすること。手にはホコリやゴミだけでなく、手垢などの汚れも付着しています。別の汚れが付くと、ブロアーだけできれいにするのが難しくなるので注意しましょう。
カメラ用ブロアーの選び方
それでは、カメラ用ブロアーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
・本体サイズと風力
・合成ゴム製の素材に注意
・用途に応じたノズルの長さ
・使い分けが可能なヘッド交換タイプ
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】本体サイズと風力を確認
カメラ用のブロワーはサイズがさまざまあります。ブロワーのようなカメラをクリーニングするツールは、カメラと一緒に外へ持ち出すことも多いので、サイズ選びは重要です。
シリコンゴムでできたブロアーのボディ部分を握り、風をノズルの先から出して使うため、ブロアーの大きさや種類によって風力・風圧が変わってきます。
ボディ本体が大きいほど、ノズルから出る風のパワーは大きくなります。強いパワーが必要なときには本体が大きいものを選択しましょう。
できればかさばらずコンパクトなものだといいと考えがちですが、あまりに小さいものだと、風力が弱くてホコリや砂を吹き飛ばせずまったく使えない、ということもあるのでご注意ください。
(★)スプレー式もあるが、手動ポンプ式が理想
カメラ用ブロワーは、スプレータイプの強力なものが多く発売されています。しかし、できれば手動ポンプ式が理想です。手動ポンプ式であれば、自分で風力の調整が可能です。
一方スプレータイプは、強力すぎる場合があり、ホコリを飛ばすつもりが逆に奥の隙間に詰まってしまう可能性があります。なるべく手動ポンプ式を選ぶほうが無難といえます。
【2】合成ゴム製の素材に注意

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カメラ用ブロワーはさまざまな素材のものがありますが、合成ゴム製のものは取り扱いに注意が必要です。
合成ゴム製のブロワーは価格がリーズナブルなものが多く魅力的ではありますが、長年使用するとひび割れを起こす可能性があります。またひび割れたまま使うと、ひび割れのかけらがカメラのレンズを傷つけることもあります。
【3】用途に応じたノズルの長さを確認
ブロアー先端部分のノズルの形状や長さは、短いタイプと長いタイプに大別されます。クリーニングする箇所に応じて使用するタイプを選びましょう。指先では届かない深い部分を吹き払うときには、長いノズルがあると便利です。短いノズルは、ピンポイントに狙いを定めやすいメリットがあります。
また、ノズルが短いとサイズがコンパクトになり携帯しやすいです。実際に使う場面を想像してみて、使いやすそうなものを選びましょう。
【4】使い分けが可能なヘッド交換タイプが便利
ブロアーのノズル先端部にも種類があり、風の吹き出し口が空いているだけのものがノーマルなタイプです。このノーマルなタイプ以外に、ノズルのヘッド部分をブラシがついたタイプに交換できるものがあります。ヘッド部分の交換ができることで用途によって使い分けが可能となり、1本2役として使用することができます。
ブロアーは基本的にレンズについたホコリを吹き払うものですが、カメラボディに付着した細かい部分の埃を取り除きたいときにも使えます。カメラボディの拭いてもなかなか取れない汚れなどを払うときに、ブラシタイプは便利です。
フォトグラファーのアドバイス
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
ブロアーは、基本的にカメラなどの細部に付着した埃を風で吹き払うために使うものです。どの製品を使っても、性能としてはあまり大差ありません。
製品によって異なってくるのは、ボディのサイズや風力、ノズルの長さなどです。クリーニングするものの形状やブロアーを携帯するときなどの状況に応じて、使いやすいものを選択するのがよいでしょう。
カメラ用ブロアーおすすめ4選|強力タイプ
上記で紹介したカメラ用ブロアーの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。まずは、風力の強い強力タイプのカメラ用ブロアーです。ぜひ参考にしてください。
HAKUBA『ハイパワーブロアープロ L (KMC-61L)』








出典:Amazon
サイズ | L190mm×直径65mm |
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カラー | オレンジ/ブラック/ブルー |
Akineko『シリコン製カメラ用ブロアー』










出典:Amazon
サイズ | H185×W65mm |
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カラー | オレンジ/グレー/青 |
Giottos『ハイパワーロケットブロアー (AA1900)』






出典:Amazon
サイズ | H190×W60mm |
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カラー | ブラック |
UN『ブロアー ジャンボハリケーン(UN-1301)』






出典:Amazon
サイズ | H134×W54mm |
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カラー | グレー |
カメラ用ブロアーおすすめ6選|繊細タイプ
続いては、細かい部分にピンポイントで風を送れる繊細タイプです。こちらもぜひ参考にしてください。
Kenko『パワーブロワー ブラシ付きタイプ レッド (KPB2-WB RE)』










出典:Amazon
サイズ | H157mm×W57mm |
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カラー | ブラック/ブルー/グリーン/レッド |
ETSUMI『キューティーブロアー ブルー (E-5207)』












出典:Amazon
サイズ | 125mm×直径54mm |
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カラー | ブラック/ブルー/レッド/ホワイト |
UN『ショットブロー 黄 (UNX-1319)』

出典:Amazon
サイズ | 117mm×直径52mm |
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カラー | レッド/ブラック/イエロー |
HOZAN『ブロー エクステンションノズル(Z-261)』

出典:Amazon
サイズ | 230mm×直径63mm |
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カラー | ブラック |
VSGO 『タンブラーエアーブロアー(DDA-10)』












出典:Amazon
サイズ | - |
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カラー | ブラック |
JJC『無塵ブロアー エアダスター』














出典:Amazon
サイズ | - |
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カラー | ブラック |
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする カメラ用ブロアーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのカメラ用ブロアーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
まとめ
本記事では、カメラ用のブロアーについて、必要性や使い方、大切な選び方やおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
商品を選ぶ際は、本体サイズと風力を用途に合わせて選んだ上で、合成ゴム製の素材に注意つつ、ノズルの長さやヘッド交換ができるかどうかもチェックすると、より使いやすい商品を選ぶことができるはずです。
カメラは、大切に保管しても、知らず知らずにホコリが溜まってしまいます。また、撮影前にレンズを出すとホコリがついてしまうことも多々あります。 ブロアーは、日々のメンテナンスだけでなく、撮影直前でも重要なアイテムでもあるのです。
だからこそ、本記事を参考に、ただ「風力が強い」といったことだけでなく、使いやすいか、掃除しやすいか、といった目線も忘れずに、自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
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※2021/04/12 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 加藤 佑一)
米国ウィスコンシン州立大学などで写真を学び、帰国後に独立。 1995年からプロカメラマンとして人物、ウェディング、料理、建築、海外取材など広い分野の撮影をする傍ら、写真講座やメディア出演、執筆などを通じて撮影テクニックやフォトライフの楽しみ方を伝えている。 さらに動画撮影、ドローン撮影にも着手。画像や動画を未来につなげる活動を提案している。2018年には、長崎県五島市アンバサダーに就任。 写真と映像で行う地域貢献や海外に向けた日本文化の映像発信にも積極的に取り組んでいる。