ソニーのミラーレスカメラの特徴 ミラーレスカメラとは?
ミラーレスカメラはデジタルカメラの種類のひとつ。国内で販売されているデジタルカメラのうち、すでに50%以上がミラーレスカメラにとってかわられています。
ミラーレスカメラとは、デジタル一眼レフカメラからクリックリターンミラーを取り外したカメラで、カメラの構造自体は普通のデジカメと変わりません。ミラーがない分、一眼レフカメラとくらべればコンパクトなのが魅力のひとつでしょう。コンパクトながら一眼レフと変わらない画素数、機能性できれいな写真が撮れるのが特徴。持ち運びもしやすいため、女性や本格的カメラの初心者からも支持されています。
ソニーのミラーレスカメラを選ぶポイント 手ブレ補正・イメージセンサー・ISO感度は必ずチェック!
ソニーのミラーレスカメラはシステムが豊富で目的に合わせた機材が選べるところが特徴です。では、実際に選ぶ際にどのようなことに気をつければいいのかを紹介します。
【1】手ブレ補正の性能をチェック
三脚は使わず、シャッター速度が遅くなる暗所での撮影や望遠レンズでの撮影、花のクローズアップのように、手持ちでは手ブレしやすい撮影の場合、手ブレ補正機構が搭載されたカメラやレンズがおすすめです。
ソニーの手ブレ補正はカメラボディ内とレンズ内があり、ボディ内手ブレ補正はすべてのレンズで手ブレ補正効果が得られます。ボディに手ブレ補正がない機種は手ブレ補正をもつレンズを使いましょう。
【2】自分の手に収まるサイズが理想
ふだんからカメラを持ち運ぶことを想定しているならサイズや重さは要チェックです。機能が充実しているものは、その分重量やサイズが増えます。三脚などを利用して撮影することよりもスナップ写真が中心であればコンパクト軽量なものを中心に選んでみてください。
手が大きい男性であればコンパクトすぎてボタン操作などが難しく使いづらくなってしまうこともあります。用途を想像してご自身の手になじむ機種を探すといいでしょう。
【3】撮影用途に合わせて機能から選ぶ
家族の写真を撮りたい、スポーツを撮りたい、鉄道を撮りたい、街のスナップ写真を撮りたい。などシーンや用途に合わせてどのような機能が必要か解説していきます。
画質にこだわりたいなら撮像素子(イメージセンサー)に注目
高画質な写真を撮りたいなら、撮像素子(イメージセンサー)がどのタイプかを確認しましょう。ミラーレスには、おもに「35mmフルサイズ(以下フルサイズ)」「APS-C」「マイクロフォーサーズ」の3タイプがあり、ソニーはフルサイズとAPS-Cをラインナップしています。
フルサイズのセンサーが一番大きく、取り込む光量の多さから一番高画質で撮影が可能です。ついでセンサーが大きいのがAPS-C、マイクロフォーサーズとなっており、とにかく高画質な写真を撮影したいならフルサイズがおすすめです。
しかし、センサーが大きいことに比例して、本体サイズも大きくなるため取り回しがしづらくなり、価格帯も上がります。初心者でソニーを購入する方は、フルサイズよりシステムが小型軽量で扱いやすいAPS-Cサイズがおすすめです。
夜景の撮影や屋内撮影メインならISO感度をチェック
「ISO感度」とは、カメラ内に入ってきた光をどれだけの感度で記録するかの指標です。ISO感度が大きければ大きいほどカメラが取り込む光の量が増えるので、暗所や屋内などで撮影しやすくなります。ISO感度を高くすれば、シャッタースピードを上げられるため、走っている姿をブレなく撮りたいときなどにも有効です。
ただし、ISO感度を上げすぎると高感度ノイズが発生したり、被写体のディテールが失われたりするため、全体的に粗れたり解像感に乏しい写真に仕上がります。ISO感度は初期状態ではAUTO設定になっているので、使い慣れてきたらシチュエーションに合わせた設定を試みてください。はじめは夜間や屋内であればISO1600から3200を目安に。夕暮れや曇り空などではISO400から800くらいを目安にして、適切なISO感度を見つけましょう。
静かに撮影したいならサイレント機能
サイレント機能がついているカメラは、場所を選ばずに撮影できるので便利です。シャッター音を出してはいけないシチュエーションや、室内での撮影に適しています。サイレント機能の有無も確認するとよいでしょう。
瞳AF機能の有無
ポートレート撮影(人物撮影)をおもにおこないたい人向けの機能として注目すべきは、瞳AF機能です。瞳を自動で認識して、正確に瞳にピントを合わせることが可能。背景にピントが合ってしまう、あるいは瞳以外の耳や鼻にピントが合ってしまう、など意図しない失敗が少なくなります。
人物の顔が小さすぎたり、接写しすぎるなどで、うまく働かないシチューションはありまが、年々開発により、性能・精度も上がってきっているので、瞳AF機能の有無やバージョンなどを確認しましょう。
※現在はソフトウェアアップデートでペットの瞳などにも対応している機種もあります。
【4】操作がらくになるタッチパネル機能・カスタムキー設定
スマートフォンやタブレットのように、背面にある液晶パネルを指で操作できるタッチパネル式機能があれば、ファインダーを覗かずにフォーカス位置を操作、フラッシュの有無などの操作ができます。スマートフォンなどに慣れている人には便利な機能でしょう。
カスタムキー操作は本体にあるボタンをある程度自由に設定ができる機能です。撮影時によく使う機能を設定すれば、撮りたい瞬間に理想の設定で撮影ができるので、カメラの扱いに慣れてきた際にはほしい機能となるはずです。
【5】Wi-Fi機能で保存や閲覧がかんたんに
現在発売されているすべてのソニーのミラーレスカメラにはWi-Fi機能が搭載されています。Wi-Fi接続することで、スマートフォンへ写真をすぐに転送したり、カメラのリモート操作がおこなえ、遠隔撮影などができます。
SNSへの写真投稿やテレビ、パソコンなどで気軽に写真・動画を楽しみたい方はWi-Fi接続機能をチェックしてみましょう。
ソニーミラーレスカメラの選び方 写真家からのアドバイス
写真家
プロも愛用する35mmフルサイズのシリーズは、より大きなボケや高精細、高画質を求める人におすすめ。またAPS-Cのシリーズは、小型軽量のシステムで軽快に持ち歩きたい人におすすめです。
ぜひ使ってほしいソニーミラーレスカメラ10選 フルサイズ機・WiFi・強力手ブレ補正搭載・超高感度モデル など
ここからは、ソニーのミラーレスカメラを10選紹介します。それぞれ違ったよさがあり、さまざまな機能がついているので写真撮影を楽しめますよ。

SONY(ソニー)『ミラーレス一眼 α7 III(ILCE-7M3)』






















出典:Amazon
センサーサイズ | フルサイズ |
---|---|
有効画素数 | 2420万画素 |
サイズ/重量 | 7.37×12.69×9.56cm 650g |
ISO感度 | SO 100-51200 |
タッチパネル | 有 |
手ブレ補正機能 | +5軸補正 |
瞳AF機能 | 有(動物) |
写真家
『α7 III』の35mmフルサイズの裏面照射型CMOSセンサーは高感度でも滑らかな画質。ポートレートをはじめ風景などオールラウンドに楽しめるカメラです。

SONY(ソニー)『フルサイズミラーレス一眼 α7R IV(ILCE-7RM4)














出典:Amazon
センサーサイズ | フルサイズ |
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有効画素数 | 6100万画素 |
サイズ/重量 | 7.75×12.89×9.64cm 580g |
ISO感度 | ISO 100-32000 |
タッチパネル | 有 |
手ブレ補正機能 | +5軸補正 |
瞳AF機能 | 有(人物 / 動物) |
写真家
6100万画素は35mmフルサイズ機で最も画素数が多い『α7R IV』、Gマスターレンズなどソニーの高性能レンズ組み合わせると驚くほど高精細が得られます。風景や動物など、被写体のディテールにこだわる人にイチオシ。

SONY(ソニー)『デジタル一眼カメラ α6500(ILCE-6500)』














出典:Amazon
センサーサイズ | APS-C |
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有効画素数 | 約2500万画素 |
サイズ/重量 | 12×5.3×6.7cm 454g |
ISO感度 | ISO 100-25600 |
タッチパネル | 〇 |
手ブレ補正機能 | 光学式5軸ボディ内手ブレ補正 |
瞳AF機能 | - |
ビギナーからベテランまで幅広く使える
4Dフォーカスシステム搭載、タッチパネル操作可能なミラーレスカメラ。とくにフォーカスシステムは被写体が複雑な動きをしても、追従する性能をもっているので、決定的な瞬間を逃さないためのうれしい機能。425点のAFセンサーにより、AFが可能な範囲を広域でカバーしているので、ピントの抜けやすい小さな被写体でもしっかりととらえられるので、イメージどおりの構図で撮影が可能になります。
また5軸手ブレ補正も搭載し、暗所や望遠レンズ、マクロレンズによる手持ち撮影に強いのも特徴。高機能とAPS-Cサイズらしい小型軽量システムのバランスに優れ、幅広いシーンで高い機動力の撮影が楽しめます。
写真家
『α6500』は高速AFや高速連写によるすぐれたレスポンスをもちながら、APS-Cサイズらしい小型ボディ。ビギナーからベテランまで幅広くおすすめできます。
SONY(ソニー)『フルサイズミラーレス一眼 α9 Ⅱ(ILCE-9M2)』














出典:Amazon
センサーサイズ | フルサイズ |
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有効画素数 | 約2420万画素 |
サイズ/重量 | 7.75×12.89×9.64cm 680g |
ISO感度 | ISO 50-204800 |
タッチパネル | - |
手ブレ補正機能 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 |
瞳AF機能 | 有(人物) |
プロの要望に応える操作性抜群のフルサイズカメラ
ソニーのミラーレスのフラッグシップモデル。スポーツなどの動きが激しいシチュエーションの最中で、一瞬を逃さずに撮影するプロフェッショナルの要望に応えた逸品です。高速性能に特化し、フルサイズセンサーを積層構造に。画像処理エンジン、出力信号の高速処理などが組み合わさり、データ量の多いフルサイズながら連写による負荷、処理の遅延を感じさせません。
最先端AFの機能性や、ジャイロセンサー搭載による手ブレ補正の効果向上なども合わさり、被写体の動きの変化に合わせた設定もスムーズにおこなえます。安定した操作性や堅牢なボディによる信頼性などからもじゅうぶんな価値を発揮します。
SONY(ソニー)『フルサイズミラーレス一眼 α7R Ⅱ(ILCE-7RM2)』
























出典:Amazon
センサーサイズ | フルサイズ |
---|---|
有効画素数 | 約2420万画素 |
サイズ/重量 | 7.75×12.89×9.64cm 680g |
ISO感度 | ISO 50-204800 |
タッチパネル | - |
手ブレ補正機能 | +5軸補正 |
瞳AF機能 | - |
SONY(ソニー)『 ミラーレス一眼 α7 II (ILCE-7M2)』
























出典:Amazon
センサーサイズ | フルサイズ |
---|---|
有効画素数 | 2430万画素 |
サイズ/重量 | 5.97×12.69×9.57cm 474g |
ISO感度 | ISO 100-25600 |
タッチパネル | - |
手ブレ補正機能 | +5軸補正 |
瞳AF機能 | 有(人物) |
SONY(ソニー)『ミラーレス一眼 α6600(ILCE-6600)』
















出典:Amazon
センサーサイズ | APS-C |
---|---|
有効画素数 | 2420万画素 |
サイズ/重量 | 15.7×14.7×11.3cm 503g |
ISO感度 | ISO 50-102400 |
タッチパネル | 有 |
手ブレ補正機能 | +5軸補正 |
瞳AF機能 | 有(人物) |
SONY(ソニー)『ミラーレス一眼 α6400(ILCE-6400)』

出典:Amazon
センサーサイズ | APS-C |
---|---|
有効画素数 | 2420万画素 |
サイズ/重量 | 5.9×12×6.6cm 403g |
ISO感度 | |
タッチパネル | 有 |
手ブレ補正機能 | 有 |
瞳AF機能 | 有(人物(左右瞳選択可) / 動物) |
SONY(ソニー)『ミラーレス一眼 α6100(ILCE-6100)』

出典:Amazon
センサーサイズ | APS-C |
---|---|
有効画素数 | 2420万画素 |
サイズ/重量 | 24×16.9×11.6cm 396g |
ISO感度 | ISO 100-51200 |
タッチパネル | 有 |
手ブレ補正機能 | 無 |
瞳AF機能 | 有(人物) |
SONY(ソニー)『ミラーレス一眼 α5100 (ILCE-5100)』
































































出典:Amazon
センサーサイズ | APS-C |
---|---|
有効画素数 | 2430万画素 |
サイズ/重量 | 3.57×10.96×6.28cm 224g |
ISO感度 | ISO 100-25600 |
タッチパネル | 有 |
手ブレ補正機能 | 有 |
瞳AF機能 | - |
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ソニーミラーレスカメラの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのソニーミラーレスカメラの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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※2020/12/07 コンテンツ修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
1968年東京生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科を卒業。96年に写真展を開催後、フリー写真家になる。 カメラ専門誌やWebでの撮影、執筆を中心に、各種撮影やセミナー講師などで活動。作品では国内や海外の街を撮影し、ライカカメラジャパンの公式インスタグラムにも作品が掲載される。 公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員。デジタルカメラグランプリ選考委員。NHK文化センター講師。 【YouTubeチャンネル】 <a href="https://www.youtube.com/channel/UCz60-rAXMsFzsK42Ym_lcrw?" target="_blank">https://www.youtube.com/channel/UCz60-rAXMsFzsK42Ym_lcrw?</a>