運動会にデジカメ撮影が向いている理由 スマホとデジタルカメラの性能差
運動会で一生懸命競技に取り組むわが子の姿は、ぜひ画像に残しておきたいものですよね。近年ではスマホのカメラの精度が上がったことで、スマホで撮影する人も増えていますが、運動会ではスマホで撮るよりもカメラを使う方が適しています。その理由を解説していきます。
かんたんにキレイな撮影ができる
カメラはなんだか操作が難しそう、というイメージを持つ人も多いですよね。しかし最近のカメラは誰でもかんたんに、スマホよりキレイな写真を撮ることができます。
また片手で持ってらくらく操作できる商品もありますが、運動会の撮影では両手で持ち、しっかりと構えて撮影するようにしましょう。
ズームをしても画質が落ちない
運動会では、離れた位置から子どもを撮影しなければいけないシチュエーションが出てきます。そこでスマホとデジカメの性能差が浮き彫りになります。
ズームにするとどうしても画質が荒くなってしまうのが、スマホのカメラのデメリット。一方、デジカメのズームはスマホのように画質が落ちることなく、キレイな写真を撮ることが可能になります。
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
動きの速さに対応できる機能のものを選ぼう
運動会で使うカメラの機能で重視したいのは、手振れ補正機能、オートフォーカス機能、そして高倍率のズームレンズです。運動会では動きの早い被写体を撮ることが多いので、これらの機能を網羅したカメラやレンズ選びをおすすめします。
運動会に向いているカメラの選び方
カメラにはさまざまな種類があります。被写体がとくによく動く運動会の撮影では、どんなカメラが適しているのでしょう。ここからはデジカメ選びの重要なポイントを紹介します。ぜひデジカメ選びの参考にして、キレイな写真で思い出を記録してくださいね。
【1】カメラの種類をチェック
カメラといっても種類はさまざま。それぞれにどんな違いがあるのでしょうか。「一眼レフ」「ミラーレス一眼」「高級コンデジ」の特徴を紹介していきます。カメラの種類で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
ブレずに撮影可能な「一眼レフ」
「一眼レフ」は、カメラに全く興味がない人でも聞いたことのある名称ですよね。一眼レフとは、レンズが一眼で本体に光の反射である「レフレックス」を起こすミラーが入ったカメラです。
一眼レフにはピント合わせが早くて画質がキレイであることと、光学式ファインダーで生の被写体を見ながら撮影できるという運動会にうってつけの特徴があります。また、背景をぼかした画を撮ることもできるので、独特の味わいが楽しめます。
本格的な写真を撮ることが可能で、運動会の撮影だけでなくカメラを趣味にしたい人にも向いています。
軽くて携帯性にすぐれた「ミラーレス一眼」
ミラーレス一眼は一眼レフの光学式ファインダーの代わりに、液晶ディスプレイなどを通して被写体を見るタイプのカメラです。本体にミラーが入っていないため軽量で、持ち運びがしやすい点は運動会向けといえますね。
また、顔認証や被写体追尾などの便利な機能が搭載されているカメラが多いのもミラーレス一眼の特徴。大勢の子供たちのなかから我が子を見失わずに撮影するには、便利な機能が付いたミラーレス一眼が活躍することでしょう。
コンパクトで多彩な「高級コンデジ」
「高級コンデジ」と呼ばれるコンパクトデジタルカメラの魅力は、コンパクトなのに多彩な機能を搭載している点。すぐれたズーム機能や美しい画質など、コンパクトなだけでなく機能性にも魅力があります。
また高級コンデジは、一眼レフやミラーレス一眼に比べて手軽に導入しやすい点も魅力といえます。一眼やミラーレスだと付属品にお金がかかる傾向にありますが、高級コンデジだけでじゅうぶんに満足できる写真を撮影することが可能です。
【2】機能性をチェック
商品によって搭載されている機能はさまざま。カメラを選ぶときは機能性もしっかりチェックしておきたいところです。さまざまなお助け機能が搭載されたカメラがありますが、運動会での撮影にはどんな機能が適しているのか見ていきましょう。
「手ブレ補正機能」は運動会では必須ともいえる機能
運動会でキレイに撮影するには、手ブレ補正機能が搭載されているかが重要なポイント。ズームを望遠側にするほど手ぶれは起こりやすくなります。
手ブレ補正機能がついていないカメラだと、せっかく撮影してもブレブレの写真になってしまいます。あとで見返してがっかりということがないように、運動会のカメラには手ブレ補正機能が必須ともいえます。手ブレ補正機能は、カメラ本体かレンズのどちらかに搭載されています。
カメラの操作に自信がない人は、カメラ本体に手ブレ補正機能が搭載されているモデルがぴったり。機能が搭載されているかどうかも重要ですが、その性能にも注目してみましょう。
最高の一瞬も撮り逃さない「連写機能」
徒競走のゴールの瞬間や、ダンスの決めポーズなど最高の一瞬を残したいなら、連射機能のついたカメラが向いています。連続でシャッターを切ることで、一瞬の動きを逃さず撮影することができます。
動きの多い運動会では、とくにこの連写機能が活躍してくれます。連写機能で選ぶ場合は、1秒間に何枚の写真を連続で撮影できるかに注目してみましょう。
遠くても撮影可能な「ズーム」機能
大勢の観客が集まる運動会では、カメラ撮影にいい場所を陣取れるとは限りませんよね。ズーム機能がついたカメラなら離れた場所からの撮影も可能です。
レンズが動いてズーム撮影するので、遠くからでも画質を落とすことなくアップの撮影ができます。一眼レフやミラーレス一眼の場合は、望遠レンズがセットになっているカメラを、コンデジの場合は光学20倍以上のズーム機能を目安に選びましょう。
ズーム機能は、ほかにも音楽会や演劇発表など子どもの晴れ舞台で毎回役に立ってくれることでしょう。望遠レンズにつけ替えができるタイプなら、より迫力のある画が撮れます。
雨天でも安心な「防水」機能
運動会は、多少の小雨やにわか雨程度なら決行されることが多いですよね。水濡れが心配でカメラが使えないという経験はないでしょうか。
そんなときでも安心なのが防水機能です。水に濡れても故障の心配がないので、雨のなかでもどんどん子どもの勇姿を撮影できます。うっかり水筒の水をこぼしたとしても問題ありません。
防滴や生活防水レベルのものから、水中撮影も可能な完全防水のものまで販売されています。運動会だけでなくアウトドアでも活躍するので、用途に合わせて選んでくださいね。
共有したい人が多いなら「アプリシェア」機能もチェック
撮影した写真を大勢に共有したい人には、アプリシェア機能がついたカメラがぴったりです。アプリシェアとは、スマホやタブレットにアプリを入れて連動させる機能。
カメラの写真をスマホなどに取り込む場合は、パソコンを経由してケーブルで転送する手間がありますが、アプリシェア機能を使えかんたんにシェアすることが可能になります。
Wi-FiやBluetoothを通じ、ワイヤレスでスマホに撮影した写真や動画を送られます。SNSへの投稿や、メッセージアプリでの共有も手軽にできますね。
【3】動体撮影の機能もチェック
運動会でアクティブに動きまわる子どもの姿を撮影するには、動体撮影に適したカメラがうってつけです。素早い動きをブレずに撮影するには、どんなカメラを選べばいいのでしょうか。ポイントを2点紹介します。
オートフォーカス機能
オートフォーカス機能は、フォーカスエリアでとらえている被写体に、自動でピントを合わせ続けてくれる機能です。
動体撮影に大変役立つ機能で、ピンボケやブレを防いでくっきりとした写真を撮ることができます。運動会の撮影にはまさにうってつけの機能といえるでしょう。カメラの機種にもよりますが、ワンタッチで設定できることが多く使い方もかんたん。
顔オートフォーカスや瞳オートフォーカスなど、さまざまなオートフォーカスモードに注目してみましょう。
オートフォーカスの速さ
オートフォーカスは、駆動速度にもこだわって選びたいところです。駆動速度が速ければ速いほど、素早くピントを合わせてくれます。運動会などのスポーツシーンを撮影するのであれば、速いものを選びましょう。大切なワンシーンを逃さず撮影できます。
オートフォーカスの速さをチェックするポイントは、オートフォーカスの測距点の数にあります。オートフォーカスの測距点が多いほど、速くピントを合わせることが可能になるのです。
運動会向きカメラおすすめ11選
それでは運動会に向いているカメラの商品11選を紹介していきます。ピックアップした商品はそれぞれ特徴が異なるので、これまでに紹介してきた選び方のポイントと、自身の目的を照らし合わせてみてください。

OLYMPUS『OM-D E-M5 MarkIII 14-150mm II レンズキット』






























出典:Amazon
タイプ | ミラーレス一眼 |
---|---|
画素数 | 2037万画素 |
オートフォーカス | 顔優先AF、瞳優先検出AF |
連写 | 最高約30コマ/秒 |
防水防塵 | 〇 |
手ぶれ補正 | 〇 |
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
OLYMPUSの『OM-D E-M5 MarkIII』はファインダー搭載で5軸の手振れ補正があり、運動会ならではの動きのある被写体を撮りやすい機能を持っています。

SONY『デジタルスチルカメラ Cyber-shot(DSC-RX100M7)』
































出典:Amazon
タイプ | 高級コンデジ |
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画素数 | 約2010万画素 |
オートフォーカス | リアルタイム瞳AF、タッチトラッキング、タッチフォーカス |
連写 | 最高約90コマ/秒 |
防水防塵 | - |
手ぶれ補正 | 〇 |
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
SONYの『デジタルスチルカメラ Cyber-shot』は小型のコンデジながら1秒間に20コマの高速連写が可能。運動会の撮影ではこれらの機能を発揮して狙った写真が撮りやすいはずです。

Canon『EOS Kiss X10 EF-S18-55 IS STM レンズキット(3452C002)』














出典:Amazon
タイプ | 一眼レフ |
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画素数 | 約2410万画素 |
オートフォーカス | ワンショットAF、AIサーボAF、AIフォーカスAF |
連写 | 最高約5コマ/秒 |
防水防塵 | - |
手ぶれ補正 | - |
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
Canonの『EOS Kiss X10 EF-S18-55 IS STM』は一眼レフながら、ボディが軽量で女性でも扱いやすくなっています。バリアングルモニターで複数の角度から写真を撮れるので、混みあった会場内でも撮影しやすいでしょう。
PENTAX『PENTAX KP ボディキット(S0016020)』












出典:Amazon
タイプ | 一眼レフ |
---|---|
画素数 | 約2432万画素 |
オートフォーカス | 顔検出、追尾、多点オート、セレクト、スポット |
連写 | 最高約7コマ/秒 |
防水防塵 | 〇 |
手ぶれ補正 | 〇 |
Canon『EOS Kiss M ダブルズームキット(2683C003)』














出典:Amazon
タイプ | ミラーレス一眼 |
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画素数 | 約2410万画素 |
オートフォーカス | 1点AF、顔+追尾優先AF、ゾーンAF、瞳AF |
連写 | 最高約10コマ/秒 |
防水防塵 | - |
手ぶれ補正 | 〇 |
Nikon『D5600 ダブルズームキット(D5600WZBK)』
































出典:Amazon
タイプ | 一眼レフ |
---|---|
画素数 | 2416万画素 |
オートフォーカス | 顔認識AF、ワイドエリアAF、ノーマルエリアAF、ターゲット追尾AF |
連写 | 最高約5コマ/秒 |
防水防塵 | - |
手ぶれ補正 | - |
SONY『デジタル一眼カメラ α6400 パワーズームレンズキット(ILCE-6400L)』


































出典:Amazon
タイプ | ミラーレス一眼 |
---|---|
画素数 | 約2420万画素 |
オートフォーカス | リアルタイム瞳AF、リアルタイムトラッキング |
連写 | 最高約11コマ/秒 |
防水防塵 | 〇 |
手ぶれ補正 | - |
OLYMPUS『ミラーレス一眼 PEN E-PL10 EZダブルズームキット』












出典:Amazon
タイプ | ミラーレス一眼 |
---|---|
画素数 | 約1605万画素 |
オートフォーカス | 顔優先AF、瞳優先AF |
連写 | 最高8.6コマ/秒 |
防水防塵 | - |
手ぶれ補正 | 〇 |
Canon『PowerShot G7 X Mark III(PSG7X MARKIII)』

出典:Amazon
タイプ | 高級コンデジ |
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画素数 | 約2010万画素 |
オートフォーカス | 追尾優先AF、スポット1点AF、1点AF |
連写 | 最高約30コマ/秒 |
防水防塵 | - |
手ぶれ補正 | 〇 |
Panasonic『LUMIX TX2(DC-TX2-K)』












出典:Amazon
タイプ | 高級コンデジ |
---|---|
画素数 | 2010万画素 |
オートフォーカス | 顔・瞳認識、追尾、49点、1点、ピンポイント、カスタムマルチ、ローライトAF |
連写 | 最高約10コマ/秒 |
防水防塵 | - |
手ぶれ補正 | 〇 |
Nikon『D3500 18-55 VR レンズキット(D3500LK)』
































出典:Amazon
タイプ | 一眼レフ |
---|---|
画素数 | 2416万画素 |
オートフォーカス | 顔認識AF、ワイドエリアAF、ノーマルエリアAF、ターゲット追尾AF |
連写 | 最高約5コマ/秒 |
防水防塵 | - |
手ぶれ補正 | - |
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 運動会カメラの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での運動会カメラの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
望遠レンズを購入するのもアリ!
一眼レフやミラーレス一眼を所有するなら、望遠レンズの購入を検討してもよいでしょう。
標準ズームレンズがセット販売されている場合もありますが、セット品のレンズでは運動会の撮影としては不充分に感じることも。焦点距離が300mm以上ある望遠ズームレンズがあれば、満足な撮影ができるでしょう。
まとめ
運動会向けのカメラの商品11選を紹介しました。
運動会でのお子様の活躍を鮮やかに残すには、適切なカメラを選ぶことが重要です。種類や性能だけでなく、おもに撮影をするのは誰なのか、運動会のほかにはどんな場面で使うのかも考えて選ぶのがポイント。あなたがほしい運動会カメラを選んでみてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/11/10 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
米国ウィスコンシン州立大学などで写真を学び、帰国後に独立。 1995年からプロカメラマンとして人物、ウェディング、料理、建築、海外取材など広い分野の撮影をする傍ら、写真講座やメディア出演、執筆などを通じて撮影テクニックやフォトライフの楽しみ方を伝えている。 さらに動画撮影、ドローン撮影にも着手。画像や動画を未来につなげる活動を提案している。2018年には、長崎県五島市アンバサダーに就任。 写真と映像で行う地域貢献や海外に向けた日本文化の映像発信にも積極的に取り組んでいる。