SIGMA(シグマ)とは?
「SIGMA(シグマ)」は日本の老舗レンズメーカーで、キヤノンやニコン、ソニーなどのカメラと互換性のある、サードパーティー製のレンズを開発・販売しています。
レンズの性能の高さや画質の美しさからファンも多く、シグマ製レンズを愛用するプロカメラマンも多数います。
レンズだけでなくカメラ本体も製造しており、2018年にはライカ、パナソニックとともに「Lマウントアライアンス」に参画。世界最小・最軽量(2019年7月現在)のフルサイズミラーレスカメラ「SIGMA fp」を発売するなど、高い技術力を誇っています。
シグマのレンズの特徴
「キヤノンやニコンなどの純正レンズは、価格帯が高めで手が届かない」という人にうってつけのシグマレンズ。
キヤノンのEFマウント、ニコンのFマウント、ソニーのEマウントの対応交換レンズを主力として、カメラの専門店だけでなく家電量販店でも商品が並ぶほど、人気のあるレンズです。
さまざまな性能が搭載されているのに、純正品よりもリーズナブルなので、自身のカメラに合ったものや表現したい対象に適したものが手に入れやすいのが特徴です。
シグマレンズの主なシリーズ
シグマは主に3つのシリーズを展開しています。それぞれにコンセプトがあり、適した撮影シーンが異なるので、まずはシリーズの特徴を把握しておきましょう。
Contemporaryシリーズ|幅広い撮影シーンに対応
コンテンポラリーシリーズには、性能と携帯性、ふたつのバランスを保って設計されたレンズが揃っています。安価なレンズが多くあり、初心者におすすめのシリーズですが、ハイアマチュアやプロの写真家にも人気があります。
Artシリーズ|高解像度と優れた描写力
光学性能を重視し、解像度や表現力といった写真のクオリティを引き出すことを追求したレンズのラインナップ。大口径でサイズが大きく重いレンズが多いので、慣れていない人は扱いが難しい場合があるかもしれません。
Sportsシリーズ|スポーツ、野鳥、乗り物撮影に
おもに望遠レンズを扱っているレンズのラインナップ。名前の通りスポーツ写真に適した設計がされており、速いオートフォーカスによる動体撮影向きです。
シグマレンズの選び方
シグマレンズの大まかな特徴がわかったところで、選び方のポイントをご紹介します。
ポイントは下記。
【1】自分のカメラで使えるかを確認
【2】取りたい写真のシーンで選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】自分のカメラで使えるかを確認
シグマのレンズに限らず、サードパーティー製レンズは製品によって使えるカメラメーカー(対応マウント)が違います。機種によっては、マウント別のモデルも用意されていますが、よく確認しましょう。
また、35mmフルサイズ、APS-Cサイズ相当といった対応センサーサイズの違いもあります。
型番DG:35mmフルサイズ
型番DC:APS-Cサイズ相当
型番DN:ミラーレス一眼カメラ専用
自分のカメラに合うものを選びましょう。
【2】取りたい写真のシーンで選ぶ
ズームレンズであれば、広角から望遠までをカバーできます。利便性がある反面、サイズが大きいものであったり、重量がアップ。高性能のものになると金額も上がります。
単焦点レンズは描写やボケの美しさが際立ちますが、画角は固定されます。比較的安価でコスパのよい製品もあります。
シグマのレンズはズーム(広角~標準~望遠まで)、単焦点のほか、マクロレンズや魚眼レンズなどもラインナップされているので、撮りたい写真をイメージして各スペックを比較しましょう。
シグマのレンズおすすめ15選
上記の選び方のポイントを踏まえて、シグマのレンズのおすすめ商品を紹介します。
シグマレンズおすすめ7選|標準レンズ
まずは、標準レンズのおすすめ品をご紹介します。

24-70mm F2.8 DG DNはプロも愛用するモデル。大口径タイプなので、背景を大きくボカすことができます。同じスペックの純正レンズよりグッと買いやすい値段も魅力。対応ボディなら瞳AFも可能です。
夜景撮影も得意なミラーレス専用レンズ
ミラーレス専用のArtズームで解像感の高いレンズ。逆光のような強い入射光に対しても強い性能を持っているため、外の撮影が多い人に適しています。
夜景の撮影でも、手持ちでしっかりとした輪郭の写真を撮影することが可能。最短撮影距離はワイド側で18cmなので、植物や動物などの繊細な部分を撮影したい人にも適したレンズです。
手ぶれ補正機能搭載でレジャーにもおすすめ
OS機構搭載で手ぶれ防止機能搭載。室内外でも比較的近くに寄れる標準ズームレンズです。景色や人物を撮るには、フォーカス、画質ともに問題なし。レジャーなどに持っていくのに適したレンズです。
スーパーマルチレイヤーコートを採用しており、フレアやゴーストの発生を抑えてくれます。コントラストの高い表現ができ、描写の美しさを感じられるでしょう。
美しい背景のボケを可能に
美しい背景のボケを可能にした単焦点レンズ。キットレンズ以外の違うレンズを購入したいと考えている人に適しています。コストパフォーマンスにもすぐれた商品です。
開放から絞るにつれボケが変化していき、ボケをコントロールしやすい仕様となっています。絞って撮影した際には輪郭をしっかりと写すことができ、撮影することが楽しくなるような、初心者にも適したレンズです。
高い光学性能を持った軽量レンズ
最新の光学設計技術を基盤にしながらも小型軽量化がなされたモデル。特殊硝材がふんだんに採用されており、カメラ側の機能では補正できない軸上色収差やサジタルコマ収差を徹底的に補正してくれます。
広角側のズーム域を狭め、簡易防塵防滴構造やスイッチ類の最少限化をすることによって、最小最軽量のレンズが完成。コンパクトで取り回しのよいレンズです。
高パフォーマンスの軽量モデル
ミラーレスシステムで大口径を体感できる、開放値F1.4の明るさを持つ大口径標準レンズ。大口径特有の大きなボケと、高い光学性能を堪能できる単焦点レンズの醍醐味を実現してくれます。
コンパクトな設計でありながらも、Artラインに匹敵する高画質が実現されており、写真の基本となる様々な撮影法が楽しめることでしょう。
シグマレンズおすすめ4選|望遠レンズ
つづいて、望遠レンズのおすすめ品をご紹介します。

シグマ自ら「ボケマスター」を名乗り、圧倒的な背景のボケが得られるのが特徴。被写体を浮き立たせられるのでポートレートを撮る人には105mm F1.4 DG HSMがとくにおすすめです。
シグマレンズおすすめ2選|広角レンズ
ここからは、広角レンズのおすすめ品をご紹介します。
シグマレンズおすすめ2選|魚眼・マクロ
最後に、「魚眼レンズ」「マクロレンズ」のおすすめ品をご紹介します。

15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYEは、魚眼レンズは強烈なデフォルメ効果も得られます。例えば「犬の鼻デカ写真」は多くが魚眼レンズで撮影されています。ちょっと変わった写真が撮りたい人はぜひ。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする シグマレンズの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのシグマレンズの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
その他のカメラ関連のおすすめ品はこちら
シグマのレンズに関するQ&A
望遠ズームと単焦点どちらを選べばよいですか?

撮るものが明確に決まっているのであれば、レンズが明るい「単焦点」がおすすめです。逆に、撮るのがとくに決まっておらず、いろんなシーンの写真を撮りたいのであれば、「ズーム」をおすすめします。
APS-C用レンズをフルサイズのボディに付けることはできますか?

Nikon・PENTAX・SONYは付けられますが、Canonは付けられません。ただし、SIGMAやTAMRONなどサードパーティー製レンズは装着可能です。
また、フルサイズ用のレンズの場合は下位互換があるため、マウントさえ同じであればどのメーカーのものでもAPS-Cのボディに付けることができます。
マウント交換サービスの対応も
シグマのレンズはカメラボディの仕様に応じて、マウントの交換ができるサービスを提供しています(※有償)。本体を買い替えた際にマウント部分が適応せず使用できないといった悩みを解決可能。購入時にマウント交換サービスに対応している機種かどうかをチェックしましょう。
プロカメラマンからのアドバイス
純正レンズと肩を並べる描写性能を、比較的安価に入手できるシグマレンズ。そのラインナップは多岐にわたります。
自分のカメラのマウントやセンサーサイズをよく確認して、対応しているものを選ぶようにしましょう。
レンズ買い足しの候補に加えてみよう
さまざまな機能が搭載されたシグマレンズを紹介しました。自身が撮影したいシーンや、どのような写真を撮りたいかによって必要なレンズも変わります。
ぜひ、比較して自身に適したシグマレンズをセレクトしてみてください。
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1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。 2018年からフリー。雑誌やWebサイトでの執筆の他、作品撮影も行い、ストックフォトサイトでの販売も行っている。 2019年はデジタルシネマカメラを導入し、ミュージックビデオなどの撮影・編集も手がけている。