粉寒天とは|種類やゼラチンとの違いも解説

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粉寒天は、おもにオゴノリ(オゴ草)やテングサといった紅藻類が使用されており、この海藻に圧力をかけて水分を抜き、乾燥後に粉末状にしたものです。
水分と合わせて90度以上の熱を加えると溶けてゲル状になる性質を生かし、ゼリーやところてんのような固形物を作ることができます。棒寒天や糸寒天よりも扱いやすく、幅広い料理に使えるのも特徴です。
粉寒天には2種類ある!
寒天には食物繊維がたっぷり含まれており、栄養価が高い食材です。食物繊維には、「水溶性」と「不溶性」の2種類があり、粉寒天にはそのどちらの食物繊維も含まれています。食物繊維は、健康効果も高い栄養素です。
水に溶けやすい「水溶性食物繊維」
水溶性食物繊維は、文字どおり水に溶けやすい性質を持ちます。ゼリー状になって糖の吸収をおだやかにし、血糖値の上昇をゆるやかにします。また、コレステロールの排出をサポートし、コレステロール値を低下させる効果も期待できるのです。
水に溶けにくい「不溶性食物繊維」
不溶性食物繊維は、水分を吸収する性質があります。腸内で水気を吸ってふくらむことで、便のかさを増やしたり腸の動きを活性化させたりする効果が期待できます。腸にたまった有害物質も、便と一緒に排出できるでしょう。
粉寒天とゼラチンの違い
ゼラチンは牛や豚の骨などにふくまれるコラーゲンを原料としており、海藻を原料とする粉寒天とは異なります。
ゼラチンは粉寒天と同様に冷やすと固まりますが、25度以上で溶けてしまいます。このため、気温の高い夏はゼラチンで作ったゼリーを外に置いておくと、溶けて液体に戻ってしまうことがあります。寒天は常温で置いておいても溶けないので安心です。
ゼラチンは溶けやすい性質上、口の中に入れるとぷるんと柔らかく、口溶けが良いのが特徴です。寒天は、しっかりとした食感が味わえます。
粉寒天を選ぶポイント
フードコーディネーターの倉田沙也加さんに、粉寒天の選び方をおしえていただきました。3つのポイントを参考にして、粉寒天を選んでみてください。
【1】初めて使うなら少量タイプや小分けタイプがおすすめ
粉寒天をはじめて使う人は、量の少ない使い切りサイズや個包装タイプがいいでしょう。少ないものだと10g程度から市販されていますので、最初は少量から試してみましょう。家庭料理で使う分には少量で十分です。慣れてきたら、自分の生活習慣にあうサイズを選んでいきましょう。
>>>使い慣れている方は「大容量」でお得に入手!
自然健康社『夕食寒天 750g 密封容器入り』
粉寒天を使い慣れていて、頻繁に使いたい方は大容量パックをチョイス! 同じ商品でも大袋入りの方が値段が安い場合が多いです。ただし、保存しやすいようにジッパーがついていたり、フタがしまるパッケージを選ぶようにしましょう。
>> Amazonで詳細を見る【2】純国産にこだわりたい場合は、海藻の産地もチェック
粉寒天の原料は海外から輸入されています。オゴノリは国内産の3~4倍が輸入品で、てんぐさも半数異常が輸入品です。しかし生産は国内工場で行っている場合が多いのが特徴です。
純国産にこだわりたい場合は、海藻の産地や生産場所もチェックするといいでしょう。
【3】粉寒天キットならお菓子作りも楽しめる
料理に使う味なしタイプの粉寒天以外に、プリンやゼリーなどが簡単に作れる味付きの粉寒天セットも販売されています。手間がかからないうえに、安心の材料なので子供のおやつにぴったりです。
粉寒天のおすすめ14選
選び方の基準をもとに、販売されている粉寒天のおすすめ商品を紹介します。記事後半には、Amazonや楽天、ヤフーの人気売れ筋ランキングもありますのでぜひチェックしてみてください。

杏仁豆腐を寒天で作ることができる商品です。おうちで手軽に作ることができるので、杏仁豆腐を自作したい方におすすめです。専用のシロップもついているので、お湯さえあればすぐに作れるのもうれしいポイントです。
手軽にたっぷり作れるおいしい杏仁豆腐
中華料理のデザートの定番、杏仁豆腐ですが、家庭で作るのは難しいイメージがあります。お湯に溶かすだけであっという間に杏仁豆腐を作れるのは、杏仁豆腐好きにとってたまらないでしょう。子どもたちも大喜びです。
たくさん作れるので、大家族やホームパーティーでも活躍します。果物やフルーツ缶と一緒にフルーツポンチを作るのもいいですね。
味が選べる! お湯と牛乳でかんたんババロア作り
お湯で溶かして牛乳を混ぜるだけで、おいしいババロアをかんたんに作れる粉寒天キット。かつて食べていたという子育て世代がわが子と一緒に作り、昔と変わらぬ味を楽しめたという意見も聞かれます。自分で作ると意外に難しいババロア。家庭で本格的な味が完成するのはうれしいですね。
味はバニラやストロベリー、チョコレートなどからお好みで選べます。
置き換えダイエット向けの黒糖風味寒天が作れる
一風変わったネーミングの粉寒天には、オリゴ糖と黒糖が混ざっています。煮溶かしてから冷やしてかためると、ほんのり甘い寒天の完成。毎日置き換え食として食べれば、ダイエットにぴったりです。
食物繊維がおなかのなかでふくらんで腹もちがいいので、空腹感も感じにくいでしょう。健康的にシェイプアップを目指せます。

固めたい液体の温度が80度あれば溶ける、溶けやすいタイプの粉寒天です。そのため粉を煮て溶かす作業が必要なく、よりお手軽に調理することができます。調理に時短やお手軽さを求める方におすすめの商品です。
個包装かつ大容量! お湯で溶ける無添加粉寒天
80度以上の液体に溶ける粉寒天なので煮溶かす手間が省けます。ホットコーヒーに入れれば、かんたんにコーヒーゼリーを作れます。個包装なので使いやすく持ち運びにも便利、かつ衛生面も安心です。
無添加無漂白なので、ナチュラル派の人も不安なく使えるでしょう。パッケージに使い方が書いてあり、初心者にもわかりやすいです。

原材料がテングサ100%の商品です。余計なものが一切入っていないシンプルな製品で、プルンとした食感が特徴の粉寒天です。中でも和菓子作りに適しているので、自宅で和菓子を作ってみたい方におすすめです。
テングサ100%! プロ仕様で和菓子作りにマッチ
粉寒天の原料にはオゴノリとテングサのブレンドがよく使われますが、この商品はテングサ100%。粘性と保水性が高く、高級和菓子の製造などの業務用にも使われている粉寒天です。
口当たりがよく、和菓子を作るとプルンとした食感を強く感じられます。時間がたっても水が出にくく、ようかん、水ようかん、あんこ作りに適しています。家庭で和菓子作りをする人はぜひ。
「粉寒天」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 粉寒天の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの粉寒天の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
粉寒天の牛乳フルーツゼリーのレシピ さっぱり美味しい! ヘルシーで罪悪感ゼロ!
【材料】(8人分)
・粉寒天・・・8g
・水・・・600cc
・牛乳・・・400cc
・砂糖・・・お好みで
・お好きなフルーツ(缶詰でも可)
【作り方】
鍋に水と粉寒天を入れて火にかけます。よくかき混ぜたら砂糖をお好みの量入れてかき混ぜます。火を止めて牛乳とフルーツを入れます。お好きなカップなどに入れて冷蔵庫で冷やして固めます。
【最後に】エキスパートのアドバイス
まずは、自分が使い切れる量を意識しよう
粉寒天は、さまざまな形状で販売されている寒天のなかでも、調理に使用しやすく人気があります。商品を選ぶときに注目すべきポイントは、容量と原材料です。
寒天は一度の使用量が多くないので、まず、自分の使いきれる量を考えて確認しましょう。そして、原材料として何が使われているのかも確認しましょう。特に、無添加などにこだわる方は商品の裏面をよく見て、どんな材料が入っているのかを確認してから購入するといいですよ。
ダイエットにおすすめの食材を紹介!
寒天は健康志向の方にもおすすめ!
この記事では、粉寒天の選び方とおすすめ商品をご紹介しました。粉寒天は、毎日の料理からスイーツ作りまで活用できます。
また、赤ちゃんの離乳食に取り入れることもでき、万能の材料です。寒天をダイエット目的で取り入れたい方は、無理のない範囲で寒天料理を楽しみましょう。
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フードコーディネーターと管理栄養士が立ち上げた料理研究家による会社、合同会社HITOOMOIのフードコーディネーターです。 大切な人のために手作りの料理を振る舞うシーンを作ることで、 生きててよかったと思える社会の実現を目指しています。 主にレシピの開発、記事執筆、栄養計算、商品開発、食・健康に関するコンサルティングを行っています。SNSで手作り料理を発信中。