歯ブラシケースの選び方 歯科衛生士ライターが監修
歯科衛生士ライターの粟飯原ももこさんへ取材をして、歯ブラシケースを選ぶときのポイントをうかがいました。ポイントは下記の5点。
【1】サイズをチェックすること
【2】歯ブラシを清潔に保管できること
【3】素材を確認してお手入れすること
【4】大人と子供でそれぞれ合うものを選ぶこと
【5】おしゃれなデザインも
使い方に合わせて選べるよう参考にしてみてください。
【1】サイズをチェック
歯ブラシケースは、入れる歯ブラシのサイズや収納するものに合うサイズのものを選びましょう。歯ブラシのみ収納する場合は、バッグのなかでかさばらないコンパクトなハードケースタイプがおすすめ。
反対に、歯磨き粉やデンタルフロスなどまとめて収納する場合や、外出先やオフィスなどで頻繁に持ち運びする場合は、ポーチタイプが便利です。
【2】歯ブラシを清潔に保管できるかチェック
雑菌は水気が多いところで繁殖するため、濡らして使用する歯ブラシの衛生面は気になりますよね。清潔にたもつためにチェックしてほしいポイントについてご紹介しましょう。
除菌・殺菌機能つきが衛生的
歯ブラシの衛生面や臭いが気になる方は、抗菌機能を備えた歯ブラシケースを選びましょう。一般的なものはUVライトを照射して殺菌できます。歯ブラシの水気を切り、ケースに入れてフタを閉めたら数分で除菌してくれます。
「歯ブラシに潜んでいる細菌の数は靴のなかよりも多い」という測定結果もあるほど。単に乾燥させるだけではなく、しっかり除菌できる歯ブラシケースだといつでも清潔に使えます。
通気性の良いものを選ぶ
歯ブラシケースを選ぶときは、通気性のよいものを選びましょう。使用後の歯ブラシは水気を切っていても湿っています。濡れたままだと雑菌が繁殖し、カビやニオイの原因になることも。
歯ブラシケースのヘッド部分に通気口のあるものやメッシュ素材のポーチに収納することで、歯ブラシが乾きやすくなります。通気性があまりよくない場合は、タオルやペーパーでしっかりと水気を取るか、帰宅後にケースから出して乾燥させるといいでしょう。
【3】素材をチェック
歯ブラシケースを清潔に保つには、素材選びも重要です。素材はおもに、プラスチックやシリコン製のもの、または布製のものに分けられます。
丈夫なプラスチック・シリコン製
プラスチック製の歯ブラシケースは耐水性があり、ほどよい硬さがあるのでカバンに入れてもブラシの先端が変形してしまうことがありません。携帯歯ブラシと歯みがき粉がセットになっている商品が多く、コンパクトに持ち運ぶことができます。
シリコン製はプラスチックよりもやわらかい素材で、落としても割れることがありません。軽量なので、荷物が多い方におすすめです。
丸洗いできる布製
布製の歯ブラシケースは、丸洗いできるので清潔に保てるのがメリット。吸水性があるので、プラスチックタイプよりもしっかりと歯ブラシを乾かせます。
また、布製の商品のなかには、消臭効果のある繊維を使用しているものもあり、細菌によって発生する臭いも防ぐことができます。
【4】大人用・子供用で選ぶ
歯ブラシケースを選ぶときに大人が使うのか子供が使うのかによって、対象のケースを選ぶのも一つの選択肢です。それぞれポイントをご紹介します。
大人用は使用シーンに合わせて選ぼう
大人用の歯ブラシケースを選ぶ際は、必要に応じて大きさや形が異なるため、職場や自宅、旅行やアウトドアなど使用シーンに合わせて選びましょう。
職場で使う場合には、歯ブラシと歯磨き粉が収納できるサイズ、旅行やアウトドアでは、歯ブラシ以外のグッズも収納できる大きめのサイズだと使いやすいです。また、自宅用として使うのであれば、いつでも洗えるお手入れしやすい素材がおすすめです。
子供用にはコップ付きがおすすめ
歯ブラシケースには、ケースをコップとして使える便利な商品もあります。持ち運びやすいだけでなく、コップがあることでしっかりと口のなかをゆすぐことができます。幼稚園や学校行事、お泊りや旅行用にもおすすめです。
よりコンパクトに収納したいなら、シリコン製の折りたたみできるコップも検討してみてください。
【5】おしゃれなデザインのものを選ぶ
オフィスや学校、外出先で使うことの多い歯ブラシケース。人に見られるものだからこそ、デザインも性も重視したいですよね。かわいいキャラクターものや、おしゃれなデザインの商品も多く販売されています。お気に入りを選べば気分も上がるはず。
また、コップ付きのものだとさらに便利。コップのなかに歯ブラシを収納でき、必要以上に手が濡れないので使いやすいです。
歯ブラシケースおすすめ7選|【大人用】 おしゃれなデザインや除菌ケースも!
ここからは、おすすめの歯ブラシケースをご紹介します。
まずは大人向けの商品から紹介。持ち歩きに便利な携帯用歯ブラシケースや、除菌機能付きなど商品の特徴を見てぴったりのものを選んでください。


歯ブラシケースおすすめ4選|【子供用】 人気のアナ雪やミッフィーも!
つづいては、子供用の歯ブラシケースを紹介します。幼稚園や小学校で使うのにぴったりのかわいいキャラクターデザインや、子供が使いやすい商品をピックアップしています。ぜひ参考にしてみてください。


「歯ブラシケース」のおすすめ商品の比較一覧表
歯ブラシを交換するタイミングはいつ?
歯ブラシケースに入れっぱなしにしていると忘れがちな歯ブラシのメンテナンス。オーラルケアにこだわるなら、歯ブラシにも気を遣いたいです。交換するタイミングについてご説明します。
毛先が開いたら交換のサイン
歯ブラシを交換する目安時期は1~1.5カ月ごろ。見た目では、毛先が開いたら交換のタイミングです。開いているように見えなくても目安時期には交換を心がけましょう。
毛先が開いた状態で使い続けると、はみ出た毛先が歯ぐきをキズつけてしまうため歯周病など口腔内トラブルのリスクが高まります。電動歯ブラシは毛先が広がりにくいため、3カ月を目安に交換を心がけましょう。
衛生的にたもつために

毎日の歯みがきで、歯ブラシにはたくさんの菌がついています。しっかり洗って乾かしていても、すっきりと落ちてはいません。目安時期に交換しないことで、歯みがきによって口内環境が衛生的にたもてなくなる可能性があります。
また、歯ブラシとしての機能を果たさなくなり、きれいにみがくことができません。プラークが落ちにくいことで力を入れてしまい、歯ぐきにもダメージを与えてしまいます。口腔内環境を衛生的にたもつためにも、歯ブラシはこまめに交換しましょう。
歯ブラシケースの代用は?
専用の歯ブラシケースがない場合はポーチやペンケースを代用として使うこともできます。特に、ポーチはさまざまなデザインがあるので、お気に入りのものを見つけやすいですよね。
他のもので代用する場合は、サイズが合うことはもちろんしっかり閉めることができて、できるだけ通気性の良いタイプを選ぶことをおすすめします。
歯科衛生士ライターよりアドバイス 清潔にたもてる歯ブラシケースを選ぼう
医療系フリーライター
歯ブラシケースを選ぶ基準は、歯ブラシを清潔に保管できるケースであるかどうかです。サイズや利便性はもちろんのこと、通気性のいいものや、丸洗いできるもの、除菌機能が備わったケースを選びましょう。また、雑菌が増殖するとカビやニオイの原因になるため、こまめに管理しましょう。
そのほかのオーラルケアアイテムも紹介! 【関連商品】
歯ブラシケースはお手入れしやすいものを
今回は、歯ブラシケースの選び方についてご紹介しました。
水で濡れた歯ブラシを清潔に保管するには通気性が大切です。とくに子ども用に選ぶなら、洗えるケースを選びましょう。洗えないケースなら、ふき取りが可能かお手入れの面にも着目して選んでみてください。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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2006年3月歯科衛生士免許取得。現在は3児の母親でもあり、日々仕事と子育てに奮闘中。 歯科医院勤務で得た経験を活かし、歯科に関するコラムを執筆・監修しております。歯科衛生士だからこそ得られる基礎知識や情報を、分かりやすく文章でみなさまにお伝えしていき、お口の中の健康を生涯に渡り維持できるようにサポートいたします!