年齢に合わせて選びたい子供用歯ブラシ 対象年齢を要チェック
子ども用歯ブラシが大人用と大きく異なるのは、子どもの月齢や年齢でサイズがいくつかに分類されている点です。
子ども用歯ブラシの多くはパッケージに「対象年齢」が記載されており、ヘッドの大きさやネック、ハンドルの形状がそれぞれの年齢に応じて工夫されています。
したがって子ども用歯ブラシを選ぶ際は、はじめに「対象年齢」をしっかり確認し、現在のお子さまの年齢に合う商品を選ぶことが基本となります。
子供用歯ブラシの選び方 ブラシの硬さや握りやすさをチェック!
医療系Webライターの影向美樹さんに、子ども用歯ブラシを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
子どもの歯を清潔で白い歯に維持するためにも、ふさわしい歯ブラシを選んであげましょう。
0~2歳|やわらかい素材や安全を重視して選ぶ
乳歯が生えそろわない間(0~2歳)は、基本的に保護者が主体となって子どもの歯をみがきます。一方で子どもも成長にともない好奇心が豊かになってくると、歯ブラシを自分で持ちたがることも多くなるでしょう。
いずれは自分で歯をみがくことを考えれば、興味を持ったときに歯ブラシを自分で持たせてみるのも決して悪いことではありません。しかしまだ加減がわからない小さな子どもの場合は、安全面にじゅうぶんな配慮が必要です。
もし低年齢のお子さまに歯ブラシを持たせる場合は、機能面よりも安全面を重視して歯ブラシを選ぶようにしましょう。
具体的には、のどまでヘッドが届かないように「安全プレート」や「ストッパー」がついている歯ブラシや、ネックが曲がるやわらかい素材でできた歯ブラシなどがおすすめです。
3歳〜5歳|にぎりやすさや、磨きやすいタイプを選ぶ
乳歯がすべて生えそろう3歳前後ごろ、大人の会話も少しずつ理解できるようになったら、そろそろ自分で歯をみがく練習をはじめていきます。その際は「にぎりやすさ」や「みがきやすさ」といった機能性にも注目して選んでみてください。
小学校にあがる前の幼児期であれば、ハンドルがやや太めですべり止めがついているものが小さな手でもにぎりやすく、歯みがきもしやすくなります。
またこの時期はみがく力もそれほど強くないため、ブラシは少しコシのあるものがおすすめですが、力の加減がまだ不安定であればやわらかめのブラシを選ぶようにしましょう。
6歳〜12歳|歯の隙間もしっかり磨ける歯ブラシを
小学校にあがる6歳前後になると乳歯から永久歯への生えかわりがはじまり、以後しばらくは乳歯と永久歯が入り交じる「混合歯列期」が続きます。
この時期はデコボコした歯並びに汚れがたまりやすくなるため、歯ブラシも毛先が小さなすき間に届きやすい機能的なものを選んでいきましょう。
またこのころから歯ブラシの持ち方も、ブラシをこまかく動かしやすいペングリップ(えんぴつ持ち)へ変えていくことをおすすめします。これにあわせて歯ブラシのハンドルは、ペングリップでも安定しやすい平らなものを選んでいくといいでしょう。
仕上げ磨き用の歯ブラシもチェック!
仕上げみがき専用の歯ブラシは、子ども用歯ブラシに比べてヘッドが小さく、口のなかで動かしやすい形をしています。
また、ハンドルが長かったり、ネックに角度がついていたりと、大人が持ってみがきやすい形をしているのが特徴です。
歯の成長に合わせて、ブラシのやわらかさで選んでみよう
歯ブラシは「ふつう」や「ミディアム」など、ブラシにほどよいかたさのあるもののほうが汚れ落ちもよくなります。ただ、子どもの歯や歯ぐきは大人と比べてやわらかくとてもデリケートなため、ブラシのかたさの選び方には注意が必要です。
とくにまだ歯みがきに慣れない時期は力まかせにゴシゴシみがいてしまうことも多いため、そのような時期はブラシもできるだけソフトなものを選ぶようにします。歯みがきがある程度できるようになり、力の加減も安定してきたら「ふつう」「ミディアム」のかたさに移行していきましょう。
子供用歯ブラシおすすめ4選|0歳〜2歳用 柔らかいブラシと持ち手が特徴
ここからは、医療系Webライターの影向美樹さんが選ぶ、おすすめの子ども用歯ブラシ5選を紹介します! お子さんに合った歯ブラシを用意して、歯と口の健康を保てるようにしてあげましょう。
男の子も女の子も使えるような、色のバリエーションがある商品もあるのでぜひ参考にしてくださいね。

「はじめての歯ブラシ」におすすめの歯ブラシセット
乳歯が生えはじめる6カ月ごろから1歳前後におすすめの子ども用歯ブラシです。「6カ月から」「8カ月から」「12カ月から」と、子どもの月齢にあわせて3タイプの歯ブラシがセットになっています。煮沸やレンジ、薬液での消毒ができるため、衛生面が気になる保護者の方にも安心です。
またのど突きを防止する「安全プレート」や「ストッパーショルダー」など、安全面も配慮した設計になっています。はじめての子ども用歯ブラシで、どれを選んでいいかわからないという方におすすめの商品です。

そのまま仕上げ磨きができる!まとめ買いにも
赤ちゃんが持ちやすいような丸み、厚みで歯磨きデビューにぴったり。そのまま仕上げ磨きができるように、歯ブラシの毛の長さ・ヘッドの大きさにもこだわっているので、ママやパパも磨きやすい構造になっています。
絵柄も可愛いので、まとめ買いにもおすすめ!

安全性を重視! まがる・おれない安全ハンドル
『クリニカKid's ハブラシ』のおすすめポイントは、歯ブラシのネック部分に弾力のあるやわらかい素材が使用されている点です。ヘッド部分に力がかかるとネックがグニャッと曲がる仕組みになっており、歯みがき中の転倒など万が一の事故に配慮されています。またやわらかいネックが歯をみがく力をほどよく吸収してくれるため、歯や歯ぐきをいためる心配もありません。
丸みのある太いハンドルは小さな子どもの手にもフィットしやすくなっています。自分で歯みがきをする練習前の「導入」としておすすめしたい子ども用歯ブラシです。
グー持ちと両手持ちができる!磨きやすい両面ブラシ
歯が生え始めたタイミングから使用することができる商品です。歯茎で噛んでも痛くならないやわらかいシリコンブラシなので、まだ歯が生えそろっていない赤ちゃんでも安心して使えます。
自分で磨く習慣を付けさせたい、歯ブラシ嫌いにならないようにしたい方はぜひ試してみてください。
子供用歯ブラシおすすめ2選|3歳〜5歳用 小さな手でも握りやすい!
成長に合わせたハンドル、歯に優しい歯ブラシ
人間工学に基づく、子どもが握りやすいような構造と、子どものフラジールな歯や歯茎を傷めにくいやさしい素材を採用しています。歯ブラシの毛もやわらかめなので、子どもが歯磨き中に噛んでしまっても毛がすぐに開くことがなく長持ちすると口コミでも好評な歯ブラシですよ。

歯みがきの練習にピッタリの子ども用歯ブラシ
こちらは0~6歳向けの子ども用歯ブラシです。ブラシがピンク・イエロー・ブルー・ホワイトの4色に色分けされているのが特長で、ブラシのどの部分を歯のどの部位にあてればいいかがひとめでわかるようになっています。
ハンドルは太めでにぎりやすく、ブラシもやわらかめとなっているため、自分で歯をみがく練習をはじめる3歳ごろからおすすめです。同シリーズは5~12歳向けの<スモール>もラインアップされています。
子供用歯ブラシおすすめ2選|6歳〜12歳用 大人が使っても大丈夫!

小学校高学年におすすめの子ども用歯ブラシ
『EX kodomo 11』は8~12歳までの小学校高学年向けの子ども用歯ブラシで、ブラシのかたさはS、Mのふたつのタイプがあります。
このうちSタイプはブラシの毛先がフラットに加工されているのが特長で、みがきごこちがソフトでありながら、こまかいすき間の汚れもしっかりかき出していきます。10歳前後のデリケートな歯ぐきにやさしい設計になっていますが、もしSタイプでみがきたりなさを感じるようであれば、Mタイプを選んでください。
ハンドルはどのにぎり方でも持ちやすい形状となっているため、ペングリップでみがく練習をする歯ブラシとしてもおすすめです。
子供ひとりできちんと磨ける硬さの歯ブラシ
6歳~12歳は永久歯に生え替わる年齢です。6歳頃から生えてくる永久歯の奥歯は特に、虫歯になるリスクが高い歯です。
クリニカの6~12歳用の歯ブラシは、薄さ2.6mmの極薄ヘッドなので、奥歯までしっかりと磨け、硬さもふつうなので歯茎を傷めることもありません。
歯磨きの習慣を確立させたい方には特におすすめの歯ブラシになります。
子供用歯ブラシおすすめ4選|仕上げみがき用 奥歯も磨きやすい小さめヘッドが特徴
ペングリップで持ちやすい歯ブラシ
この歯ブラシは、大人が持ちやすいハンドルの形が特長です。えんぴつのように持つ「ペングリップ」でにぎりやすいので、軽い力でこまかく動かしやすくなっています。ヘッド部分はコンパクトかつ極薄。小さなお子さまの口のなかでも動かしやすくなっています。
毛先もやわらかいので、歯ブラシのチクチク感が苦手な赤ちゃんでもいやがらずにみがけます。
※Amazonは4本セット、楽天、Yahoo!ショッピングは1本となります。
角度がついたネックでみがきやすい
こちらの歯ブラシは、歯科器具と同じくネックに15°の角度がついています。この角度のついたななめネックによって子どもの歯をみがきやすくなっています。ブラシは歯のすき間にもフィットしやすい山形ブラシを採用。お子さまがいやがりやすい仕上げみがきも、手早くかんたんに済ませられます。
お子さまに奥歯が生えてきたら、毛先にコシがある『テテオ はじめて歯みがき 仕上げみがき用 しっかり毛先』に切り替えるのもいいでしょう。
※『テテオ はじめて歯みがき 仕上げみがき用 しっかり毛先』は奥歯が生えたら、または1歳半ごろ~が対象年齢の目安になります。
ハンドルが長く扱いやすい
こちらの歯ブラシは人間工学にもとづいたハンドル設計になっており、にぎりやすくなっています。歯や歯ぐきを傷めにくいフィラメントを採用しているので、子どもの小さな口のなかで歯ブラシを動かすときも少し安心ですね。
乳歯のうちは歯のすき間や歯と歯ぐきのあいだを念入りに、永久歯が生えはじめたら生えかけの歯を重点的にみがいてあげましょう。
子どもの小さい口のなかでも動かしやすい
pigeon(ピジョン)の『仕上げ専用歯ブラシ 奥歯が生える頃から』は、やわらかくてコシのある短い毛が特長のブラシです。ネックに角度がついているので手元が見やすく、奥歯までしっかりみがけます。柄はにぎりやすい三角グリップですべり止めつき。
また、歯が生えはじめたころから使える、さらにコンパクトな仕上げみがき専用ブラシ『仕上げ専用歯ブラシ 歯が生え始める頃から』もあるので、お子さまの歯の状態にあわせて使い分けてみてください。
子供用歯ブラシおすすめ2選|歯科専売品 まとめ買いや業務用としても!
ここからは歯科専売されている子供用歯ブラシをご紹介します。口コミなどで人気の商品をピックアップしましたので参考にしてみてください。

コシのあるブラシが汚れをしっかり落としてくれる
『タフト17』は1~7歳向けの子ども用歯ブラシで、乳歯から永久歯へ生えかわりはじめるころまでお使いいただけます。タフトシリーズはブラシにコシがあって汚れ落ちがよく、ひとりで歯をみがくのに慣れてきたお子さまにおすすめできる子ども用歯ブラシです。また一般的な歯ブラシよりもブラシが長持ちしやすいのも、保護者の方にはうれしいポイントでしょう。
ブラシのかたさはミディアム(M)とプレミアムソフト(PS)の2種類がありますが、ミディアムは一般的な歯ブラシの「ふつう」よりもややかためとなっています。したがって、はじめはミディアムよりやわらかいプレミアムソフトから使い、お子さんのお口の状態に応じてかたさを選んでみるようにしてください。
子供の仕上げ磨きはもちろん大人も使える歯ブラシ
Ciメディカルの歯ブラシは、しっかりと歯にあたり、きれいに磨くことができます。口腔内に入れやすい小さなヘッドなので、仕上げ磨きがしやすい仕様に。 子供の仕上げ磨きはもちろん、大人でも使いやすい形状になっているので、まとめ買いすれば親子で使用できるのもうれしいポイント。
「子ども用歯ブラシ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 子ども用歯ブラシの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの子ども用歯ブラシの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
子供が嫌がらない上手な歯磨きのコツ 虫歯を防ぐ
子どもが自分で歯みがきをするようになると気になるのがみがき残し。みがき残しを放っておくと虫歯になってしまいます。そんなときは大人が仕上げみがきをしてあげましょう。
「仕上げみがき専用歯ブラシ」を用意しよう ポイント1
仕上げみがきに欠かせないのが、仕上げみがき専用の歯ブラシです。大人が子どもの歯をみがいてあげることになるので、大人が持ちやすいものを選ぶのもポイントです!
上の歯をみがくときは上唇小帯を指でガード ポイント2
上の前歯の間には、「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」という筋があります。子どもの場合、大人に比べてこの上唇小帯が厚いため、歯をみがくときに歯ブラシが当たりやすく、歯ブラシが当たると痛みを感じやすいです。また、みがき方によっては、傷つけてしまうこともあります。
そのため、仕上げみがきをするときは、上唇を指で押さえて、上唇小帯に歯ブラシが当たらないように気を付けながらていねいにみがいてあげる方法がいいでしょう。
仕上げみがきをするのは9歳くらいまでが目安 ポイント3
仕上げみがきをいつまで続けるか悩んでいらっしゃる保護者の方も多いと思います。小学校入学後から仕上げみがきをしなくなるご家庭が多いようですが、歯の健康を考えると9歳ぐらいまでは仕上げみがきを続けましょう。
一見上手にみがけているようでも、実際はみがき残しが多いというお子さんは少なくありません。歯が永久歯に生え変わる9歳ごろまで仕上げみがきを続け、その後は必要に応じて仕上げみがきをする・定期的にお子さんのお口の状態をチェックすることで虫歯になるのを防げます。
また、みがき方もチェックをして、間違えたみがき方をしている場合は教えてあげることも大切です。
子ども用歯ブラシはいつまで使う? 大人用は何歳から?
大人用の歯ブラシを小学生の子どもに使ってはいけないの?子供用の歯ブラシは何歳まで使うもの?と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
大人用の歯ブラシと子供用の歯ブラシの大きな違いは、サイズです。持ち手の長さや先端部分の大きさも違いますが、一番注目すべきポイントは毛の長さです。
まだ歯が抜けたりして生えそろっていない子どもの口の中は、隅々まで歯ブラシをゆきわたらせるのが難しくなっています。
大人用の歯ブラシは、先端部分が小さ目のつくりでも毛が長いものが多いので、子どもの口や歯のサイズに合わず、細かい部分が磨きにくくなってしまいます。
小学生のうちは各メーカーの年齢表示に従って子供用の歯ブラシを使用するようにしましょう。
子供向け電動歯ブラシや歯磨き粉も紹介
お子さんに合った使いやすい歯ブラシで虫歯予防!
虫歯を予防するには、毎日・毎食後の歯みがきが欠かせません。お子さんが使いやすい子ども用歯ブラシを選んで、毎日しっかり歯みがきをする習慣をつけましょう。
ミッキーやプリンセスなどのディズニーキャラクターの歯ブラシや、ポケモンやアンパンマンなどのお子さんの好きなキャラクターの可愛い歯ブラシを使用してみるのも、やる気アップにつながるかもしれません。
子どものうちは、どうしてもみがき残しが多くなってしまうもの。みがき残しを放っておくと虫歯になってしまうので、子どもが自分自身で歯みがきをするだけではなく、最低でも1日に1回は仕上げみがきをしてあげて、子どものお口のなかを清潔に保ちましょう。
使いやすい・みがきやすい歯ブラシで、虫歯ゼロを目指してくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
歯科医師免許取得後、横浜・京都の歯科医院にて10年ほど歯科医として勤務。現在は歯科分野を中心とした医療系Webライターとして活動中。 一般向けの情報記事や歯科医師の仕事・転職に関する記事などを執筆。 また歯科医院ホームページのコンテンツ内における文章作成や院内にて配布するニュースレターの作成も手掛ける。プライベートでは一児の母。