赤ちゃん用歯ブラシとは? いつから必要?
早ければ生後4〜5カ月頃から生えはじめる乳歯ですが、とくに離乳食をはじめるころから歯みがきが必要になります。
「数本の歯でも必要なの?」と思う方も多いですが、早い段階から歯ブラシを口に入れることに慣れておくと、嫌がる可能性が低くなり、今後の歯みがき生活がらくになります。
そんなときに必要になる「赤ちゃん用歯ブラシ」。乳歯が生えていないときは、植毛ブラシではなく、歯固めのようなものを使うなど、発達段階に応じて切り替えていくことが大切です。
赤ちゃん用歯ブラシの選び方
ママライターの榮 樹実さんに、赤ちゃん用歯ブラシを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
材質と持ちやすい形状をチェック シリコン製、輪っか状の持ち手などがポイント
赤ちゃん時期の歯は、ガーゼで拭くだけでも汚れが取れやすいですが、歯ぐきがむずがゆい時期があります。
歯みがきそのものに慣れるためにおすすめなのが、むずがゆい感覚を軽減させてくれるやわらかく持ちやすいシリコン製の歯ブラシです。
持ち手が円形になっている歯ブラシなら、子どもの手でも持ちやすく、喉の奥までネックが届かないので安心です。また、赤ちゃんのときは植毛ブラシではなく、歯固めのようなものでもOK。
自分で歯ブラシを手に持っても、歯みがき中にじっと座っていられない子も多いでしょう。そんな時期は、喉突きを防止してくれるやわらかい形状の歯ブラシを選ぶのがよいです。
歯の発育に合わせた歯ブラシを選ぼう
赤ちゃん用の歯ブラシにはいくつかタイプがあります。歯の発育、月齢・年齢にあわせて選ぶことが大事です。
歯ブラシデビューから1歳ごろまではシリコンタイプ
赤ちゃんは力加減がわからないため、ブラシを噛んだり強くこすったりしてすぐにダメにしてしまうこともあります。そのため、シリコンタイプがおすすめです。
形状もすでにポイントとしてあげたように、持ち手が円形になっている歯ブラシがおすすめです。
1歳ごろからはブラシタイプ
1歳頃からは、使用する歯ブラシを段階的に大人の歯ブラシの形状に近づけていきます。植毛タイプに切り替えるのもこのころからです。
歯ブラシの面が広く長さが短い、子どもの歯と同じくらいの幅があるものを選びましょう。
「仕上げみがき専用」の歯ブラシも使おう
赤ちゃん・子どもの虫歯予防に大切なのは、大人がおこなう最後の仕上げみがきです。赤ちゃん・子ども本人の歯みがきだけではじゅうぶんにみがけていない場合も多く、小学校の低学年くらいまでは大人が仕上げみがきをすることが推奨されています。
しかし、どうしても歯ブラシをいやがり、ぐずって歯みがきができないケースも多いので、手早くしっかりとみがくことが仕上げみがきの重要条件です。
奥歯までしっかり届くネックの長さや、角度がついた専用の歯ブラシを選び、短時間でもしっかりみがいてキレイな歯を目指しましょう。
赤ちゃん用歯ブラシのおすすめ8選 いつから使える? 対象月齢・年齢もチェック
上で紹介した赤ちゃん用歯ブラシの選び方のポイントをふまえて、ママライターの榮 樹実さんおすすめ商品などを紹介します。

HAMICO(ハミコ)『HAMICO BABY TOOTHBRUSH(ハミコベビートゥースブラシ)』






出典:Amazon
対象月齢・年齢 | 5カ月~3歳 |
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サイズ | 幅68×奥行83×高さ7mm 、ブラシ部分:幅7×10mm |
材質 | 柄:飽和ポリエステル、毛:ナイロン |
毛のかたさ | やわらかめ |

Richell for babies(リッチェルフォーベイビーズ)『乳歯ブラシRセット』






















出典:Amazon
対象月齢・年齢 | 3カ月~、8カ月~、12カ月~ |
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サイズ | - |
材質 | ポリプロピレン、熱可塑性エラストマー、ナイロン(12カ月から用) |
毛のかたさ | - |

エジソンママ『カミカミ歯ブラシDX』

出典:Amazon
対象月齢・年齢 | 6カ月~ |
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サイズ | 約幅33×奥行13.5×高さ95mm |
材質 | 本体:シリコーンゴム |
毛のかたさ | - |
歯愛メディカル『Ciベビー』

出典:Amazon
対象月齢・年齢 | - |
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サイズ | 幅70×高さ86mm、ヘッド部分:幅8.5×12mm |
材質 | ナイロン |
毛のかたさ | やわらかめ |
ファイン『BABYシリコン歯ブラシ ぴから』

出典:Amazon
対象月齢・年齢 | 6カ月~1歳半 |
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サイズ | 幅80×奥行25×高さ255mm |
材質 | 柄の材質:ナイロン66・シリコンゴム、毛の材質:シリコンゴム |
毛のかたさ | やわらかめ |
和光堂『にこピカ ベビー歯ブラシ自分でみがく用』

出典:Amazon
対象月齢・年齢 | 1歳頃~ |
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サイズ | - |
材質 | 柄の材質:ポリプロピレン、毛の材質:ナイロン |
毛のかたさ | やわらかめ |
ピジョン『乳歯ブラシセット』














出典:Amazon
対象月齢・年齢 | 6カ月ごろ~1歳6カ月ごろ |
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サイズ | ‐ |
材質 | 毛/レッスン段階1・2:熱可塑性エラストマー、レッスン段階3:飽和ポリエステル樹脂 |
毛のかたさ | やわらかい |

ライオン『クリニカKid's ハブラシ 0~2才用』

出典:Amazon
対象月齢・年齢 | 0~2歳用 |
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サイズ | 幅10.8×奥行1.4×高さ23cm |
材質 | - |
毛のかたさ | ソフト |

コンビ teteo(テテオ)『はじめて歯みがき 仕上げみがき用』

出典:Amazon
対象月齢・年齢 | 6カ月頃から |
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サイズ | 幅12×奥行14×高さ147mm |
材質 | - |
毛のかたさ | やわらかめ |
「赤ちゃん用歯ブラシ」のおすすめ商品の比較一覧表
適した歯ブラシを選んで歯みがきを楽しい時間に!
㈱リングベリー代表・ママライター、チャイルドボディセラピスト
赤ちゃんが持ちたくなるような歯ブラシを
徐々に生えてくる子どもの歯は、その段階に応じた適した歯ブラシがあります。ブラシの素材や形状を発育に合わせて変化させていきましょう。ガーゼや子ども用マウスウォッシュなどを使ってみてもいいかもしれません。
しっかりみがけるのはもちろん、子どもが自分で持ちたい・みがきたいと思えるような形や色柄なども重要です。歯ブラシの時間がキライにならないよう、安全性と機能は備えつつ子どもの興味を引ける歯ブラシ選びができるといいでしょう。
赤ちゃん用歯ブラシの使い方
大人用の歯ブラシとは少し違ったリングの形など、さまざまな形をした赤ちゃん用歯ブラシ……どのように使えばいいのでしょうか? ぜひ使い方を改めてチェックし、しっかり乳歯ケアをしましょう。
まずは赤ちゃんに歯ブラシに慣れてもらおう
歯みがきがキライなお子さんは少なくありません。お子さんを歯みがきギライにしないためには、赤ちゃんのうちから歯ブラシに慣れてもらうことが大切です。
だからといって、いきなり大人用のかたい歯ブラシを使うのはNG。赤ちゃんの口のなかはとてもデリケートなので、大人用の歯ブラシでは刺激が強すぎます。赤ちゃんの手でも握りやすいハンドルになっていたり、誤って喉を突かないように工夫されていたり、毛のかたさがやわらかかったりと、怪我をしないように赤ちゃん向けにさまざまな工夫がされているので、必ず赤ちゃん用の歯ブラシを使うようにしましょう。
最初は慣れない歯ブラシの感触をいやがり泣くこともあるかもしれませんが、少しずつ歯みがきの時間を増やしていくことで、徐々に歯ブラシに慣れさせていきましょう。自分で歯ブラシを持たせることも大切です。小さいうちから正しい歯みがきの習慣を身につけさせることで、乳歯のうちから虫歯になりにくい環境を整えてあげてください。
抱っこで楽しく仕上げみがき
赤ちゃんが自分でみがいたあとは、パパやママが抱っこして仕上げみがきをしてあげましょう。赤ちゃんが自分で落としきれなかった汚れを丁寧に落としてあげてくださいね。
仕上げみがき専用の歯ブラシを使えば、赤ちゃんの小さなお口のすみずみまでしっかりとみがくことができます。磨き方のコツとしては、とくに前歯や奥歯、歯のすき間などを重点的にみがいてあげることでしょう。
赤ちゃん用歯ブラシの保管方法
赤ちゃん用の歯ブラシはどのようにお手入れして保管すればいいのでしょうか? また、赤ちゃん用歯ブラシの替え時はいつでしょうか?
まずはよく水を切って乾燥させましょう
歯ブラシは、直接口に入れるものだからこそ常に清潔に保っておくことが大切です。
使い終わったあとは、よく水を切って乾燥させましょう。歯ブラシの毛先が湿っていると、そこに雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。コップに入れる際は、毛先までしっかり乾燥させるためにブラシのほうを上に向けて入れましょう。
また、保管場所も要注意です。ユニットバスや洗面台下の収納などは湿気がこもりやすいので、歯ブラシの保管には適しません。湿気がこもらなくて、ほこりなどもかぶらない置き場を探しましょう。
歯ブラシの毛先同士が触れないように注意!
歯ブラシには口のなかの雑菌がついています。どんなに流水でしっかり洗って、一見するときれいに見えても、目に見えない雑菌がついているので、赤ちゃん用歯ブラシを保管するときは、ほかの人が使っている歯ブラシと毛先が触れ合わないようにして保管しましょう。
スタンドのようなものを使って立たせるか、できるだけひとつのコップに何本もの歯ブラシを入れて保管することは避けてください。
どうしてもひとつのコップに複数の歯ブラシを立てて保管するときは、歯ブラシと歯ブラシの間に仕切りを設けるなど工夫しましょう。
定期的に新しい歯ブラシに交換を
使うたびにしっかり洗っていても、歯ブラシには汚れが溜まるものです。必ず定期的に新しい歯ブラシに交換しましょう。交換のタイミングは、1日3回、毎食後に歯をみがくのであれば約1カ月が目安です。
それ以外にも、歯ブラシの毛先が開いてきたり、汚れていたりするときは交換時期ですので新しいものに交換しましょう。直接口に入れるものだからこそ、定期的に交換して清潔なものを使ってくださいね。
安全に使える赤ちゃん用歯ブラシで歯みがきの練習を
乳歯が生えてきたら、赤ちゃん用歯ブラシを使って歯みがきトレーニングをはじめましょう。赤ちゃんのうちから歯みがきに慣れておくことで、虫歯になるリスクを減らすことができます。
赤ちゃんが自分で歯ブラシを持てるようになったら、赤ちゃん用歯ブラシを買って歯みがきの練習をさせ、虫歯ができにくい歯みがき習慣を身につけさせましょう!
もう少し成長したお子さま向けの歯ブラシはこちら!
子ども用歯ブラシは、同じメーカーであっても乳児期・幼児期・学童期など、年齢によって選ぶべき歯ブラシが変わってきます。本記事では、医療系Webライターの影向美樹さんに聞いた、子ども用歯ブラシの選び方とおすすめ商品を紹介します。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:YUKURA、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/11/25 コンテンツの追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 中村亜紀子)
※2021/1/26 本文修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 西原みなみ)
学生時代より教育・保育の現場でアルバイト・ボランティア経験を積み、大学卒業後は大手化粧品会社にて総合職勤務するも長男の出産を機に退職。 その後ブログ執筆歴15年とこれまでの知識を活かし、ライターとしてWebを中心に毎月5つ以上のメディアでレギュラーとして主婦・ママ向け記事、美容・ファッション記事、保育企業でのコラムを執筆する。 女性や子どもが「知っていたらもう少しだけ幸せになれるような+αの情報」を伝えるべく、日々情報発信中。 2018年 株式会社RingBerryを設立。チャイルドボディセラピスト1級・第一種幼稚園教諭免許を取得している。