キッチンバサミは必要?
キッチンバサミはまな板を必要とせず、食材を切ることができます。包丁とまな板を用意して食材をカットするまででもない、って時に便利ですよ。
また、包丁では切り分けにくいお肉も、キッチンバサミならラクラク切れることもあります。もちろん、レトルトの袋を切ったり、海苔を細くカットしたりすることも可能。離乳食用に細かくすることもできます。
キャンプやアウトドアシーンでも重宝します。使い慣れていないナイフやまな板より、キッチンバサミの方がラクに、スムーズに使えることも!
キッチンバサミの選び方
生活コラムニストのももせ いづみさんに取材をして、キッチンバサミの選び方を教えていただきました。ポイントは下記のとおり。
【1】刃渡り
【2】刃の形状
【3】刃の素材
【4】多機能タイプ
【5】分解できるタイプ
【6】握りやすさ
これらをおさえて、自分が使いやすいキッチンバサミを選びましょう。一つずつ解説していきます。
【1】刃渡りは7cm~8cmがベスト
刃渡りの長さによる違いは次の通り。
■刃渡りの長いタイプ|力が入りやすいので、肉や魚や甲殻類などの硬い食材が切りやすい
■刃渡りの短いタイプ|刃先が短い分、食材によっては何度もハサミを動かすことになる。小さい食材はこまかく切りやすい。
なお、手が小さく大きいハサミが扱いにくいという場合は、極力刃渡りが長いものを選ぶようにしましょう。
【2】刃の形状もチェック!
刃の形状によって、使い勝手も変わってきます。用途にあわせて選んでいきましょう。
「ギザギザ加工の刃」なら食材が滑りにくい
つかんだときにすべりやすい食材をカットする機会が多い場合は、ギザギザのものを選ぶと使いやすいです。
片側にギザギザの刃がついているものを選ぶと、生肉や鶏皮など脂分のある食材も滑らず、しっかり切ることができます。
「カーブ刃」はトレーのうえで食材を切るときに超便利
先が上を向いて沿ったような形になっているカーブ刃は、トレーのうえで食材をカットしたいときにとても便利です。ストレートな刃だと、トレーやフライパンのうえで食材をカットするときには食材を浮かせないと切りづらいですよね。
先端がカーブしているハサミなら、食材を浮かすことなく置いたままキレイにカットできます。
「鋭い刃先」なら細かい作業がしやすい
デコ弁の海苔を切ったり、万能ネギなどカットしたりするなら、刃先が鋭いタイプをおすすめします。また、魚の骨やカニの殻をカットしやすいのも特徴のひとつ。鋭い刃先のキッチンバサミを使いながらカニなどを食べればラクですよ。
ただ、刃先が鋭い分、扱いには十分注意しましょう。特にお子さんがいる家庭では要注意。
【3】切るものに合わせて、刃の素材を選ぶ
キッチンバサミの素材は、大きく分けると「ステンレス」と「セラミック」の2種類です。素材ごとのメリット・デメリットをみていきましょう。
ステンレス製:切れ味が良くて丈夫
ステンレス素材のメリットは、なんといっても切れ味がよい、食材問わず切りやすいところです。しかし一方で、ステンレス製は重いため、使っていると手が疲れるというデメリットもあります。また金属のため、サビやすいので定期的なお手入れも大切です。
オールステンレスなら、持ち手との継ぎ目がなく清潔に使い続けることができます。
>>「ステンレス製」のおすすめ商品はこちら
セラミック製:軽量でサビにくく扱いやすい
セラミック素材の刃は、軽くて手が疲れにくく、サビにくいというメリットがあります。一方で、硬い食材は切りにくいので、魚などを切るときには向いていません。
素材はやはりステンレスが主流ですが、あまり硬いものを切らないのであれば、セラミック製も選択肢のひとつです。さびずにお手入れがかんたんなうえ、子どものお手伝いにも向いています。
>>「セラミック製」のおすすめ商品はこちら
【4】栓抜きやウロコ取りもできる、多機能タイプも
キッチンバサミには、栓抜きやウロコ取りなどプラスアルファの機能がついたもの、分解するとペティナイフになるものなど、多機能なものもいろいろあります。
アウトドア用なら、こうした多機能タイプが1本あれば便利でしょう。ほかにも、ドライバーがついているもの、カニの殻が割れるものなどいろいろな機能があります。キッチンバサミそれぞれの機能についても注目してみましょう。
>>「多機能タイプ」のおすすめ商品はこちら
【5】分解して洗えると汚れが溜りにくく清潔に保てる
分解して洗えるキッチンバサミは、接合部分についた汚れが洗えるので衛生的に使えます。ただし、洗ったあとにきちんと組み立てないとはずれてしまいます。ケガの原因となるので気をつけましょう。
ほかにも、食洗機や漂白除菌に対応しているキッチンバサミもあります。食洗機を使う人は、持ち手の素材の耐熱温度にも注意しましょう。刃から持ち手までステンレスの一体型は、高温乾燥や熱湯にも強く長持ちします。
>>「分解タイプ」のおすすめ商品はこちら
【6】握りやすさもチェック
特に子どもや女性が使う場合は、安全に使うためにキッチンバサミの持ちやすさもチェックしておきましょう。
持ち手がゴムなどの樹脂製であれば、指が痛くなりにくく扱いやすいですよ。また、利き手で使えるかもチェックしましょう。多くの製品は右利き用になっているので、左利きの場合は両利き用のタイプを選べば誰でも使えるのでおすすめです。
キッチンバサミのおすすめ
ここからは、おすすめのキッチンバサミをご紹介していきます。自分好みの1本を探してみてくださいね。
気になるタイプをクリック!
▼切れ味が良くて丈夫な「ステンレス製」
▼軽量でサビにくく扱いやすい「セラミック製」
▼清潔に使える「分解タイプ」
▼カット以外もできる「多機能タイプ」
▼おすすめ8選|切れ味が良くて丈夫な「ステンレス製」
ステンレス製のキッチンバサミのおすすめ商品を紹介します!

気軽に使えるドイツの定番メーカー
1,000円前後の予算で気軽に使うなら、刃物では定評のあるドイツヘンケルス社のこちらがおすすめです。
食材をしっかりホールドして、脂っぽい肉などもしっかり切れるマイクロエッジ加工がされています。グリップ部分も持ちやすいため、小さい手の女性でも扱いやすいデザインです。
食材を切る、食品の袋やテープを切る、海苔や乾物を切るなど、一通りの作業がこなせて、切れ味はさすがのヘンケルス製品。ただし、分解して洗うことはできません。

安定の切れ味、日本の老舗の底力
こちらのキッチンバサミは、日本橋にある老舗のメーカー木屋製の商品です。切れ味に定評のある木屋の包丁と同じ素材のステンレスを使っており、安定の切れ味。作りもしっかりしており、肉や魚、硬い素材などもスパッとよく切れます。
特徴は刃先がとても鋭角なことです。切れにくい鶏肉の皮や筋、エビの殻などにサクッと入り込みます。少々値が張りますが、良いものを買ったという満足感は料理を楽しくしてくれるものではないでしょうか。
分解できないのが残念ですが、切れ味が落ちたときはメーカーに依頼すれば、分解して研ぎ直してくれるサービスもあります。長く使いたい人は、こうしたサービスも要チェックです。

切れ味に定評のある、あの文具がキッチンにも!
プラスのフィットカットカーブハサミといえば、独自のカーブが特徴です。切れ味と使いやすさで、オフィス文具としても人気のヒット商品。そのフィットカットカーブシリーズとして、キッチンバサミが登場しています。
一見シンプルなデザインに見えますが、刃は2.5mmと板厚なうえ、マイクロギザ刃加工もされており、わかめやタコなど滑りやすい食材もしっかりとキャッチします。フィットカットカーブハサミのファンなら、キッチンバサミの使いやすさにも納得できるのではないでしょうか。
食材だけでなく、牛乳パックなどを切るときも、少し力を加えるだけでよく切れます。刃の高硬度チタニウム加工で汚れが落ちやすいのもうれしいポイントです。
特殊ステンレス鋼とマイクロエッジング加工が特長
サビにくい特殊ステンレス鋼を用いて作られたキッチンバサミです。ハサミの刃部分をわざと微細な波状にする「マイクロエッジング加工」が施されているので、カニなどの甲殻類も軽々切ることができます。
また、素材として使用している特殊ステンレス鋼が、塩水などで腐食しやすい刃の根元を守ってくれるので、切れ味変わらず、そして1本で何役もこなしてくれるでしょう。
切りやすさを求めて刃がカーブ
まな板がなくても食材をカンタンにカットできる便利な逸品。ビビッドな赤が印象的で刃先がカーブしたデザインになっています。
また、ステンレス鋼にふっ素樹脂塗膜加工が施されており、とても頑丈でかたいものでもスムーズに切ることができます。くわえて刃先はギザギザ状になっているため、食材が滑らずきちんと固定して切れます。
ハンドル部分は食洗機対応の耐熱100℃の特殊樹脂を使用しているので丸洗いができ、さらに調理中の鍋の中でも食材を切り分けることが可能です。
刃物で有名な関孫六シリーズから
包丁代わりに使えるキッチンバサミ。両方の刃で食材を押さえつけてカットできるので、包丁だと切りにくい肉類の脂肪部などをカットするのに向いています。
刃はこまかい切り込みが施されており、食材が滑りにくく逃げづらいため、鳥の皮など滑りやすい食材もカンタンにカットすることができます。名匠「関孫六」の刀技術を用いて作られたシリーズのひと品。
多くのキッチン雑貨で人気の貝印のキッチンバサミ
多くのキッチンアイテムを販売している貝印のキッチンバサミです。刃はマイクロエッジング加工が施されており、硬さのある食材もスパッと切れます。持ち手部分が大きく、手の大きい男性でも扱いやすいサイズです。
分解ができて、食洗機にも使えるので衛生的。ただ、煮沸消毒するとサビてしまう場合があります。使い終わったら洗って、衛生面を保ちましょう。

サラダボウルの中で直接使える変わり種
OXO(オクソー)のこちらの商品は、刃先が尖っておらず、サラダボウルなどのカーブにフィットした形状になっているため、食器を傷つけにくく、底のほうにある野菜まで切れるハサミです。
おおまかに野菜をミックスしてボウルに入れておくだけで、食卓でカットしてチョップドサラダを作ることができます。
弱点としては、細かく野菜をカットするには少し手が疲れるということです。しかしながら、家族に食事の準備を手伝ってもらったり、パーティのときにゲストにも調理に関わってもらったりといった効果も期待できます。こうした道具があることで「手伝って」の声がかけやすくなるのではないでしょうか。
▼おすすめ3選|軽量でサビにくく扱いやすい「セラミック製」
セラミック製のキッチンバサミのおすすめ商品を紹介します!

食器洗い機も漂白もオッケー!
66gと非常に軽い、ファインセラミック製。金属イオンが出ないので、食材に傷がつきにくく、風味を損ねないという特徴があります。
ステンレス製に比べて衝撃に弱いという弱点もありますが、レトルトの袋の口を開けたり、ボウルの中でしらたきや春雨を切ったり、海苔やハーブを切ったりといった用途であれば十分な耐久性です。
何よりも、食器洗い機や漂白も可能なところが衛生的で、うれしいメリットではないでしょうか。ただし、大きめの野菜や肉類を切るには、刃が短くちょっと使いにくいという面もあります。用途に合わせて選択しましょう。
安心の日本製!銀抗菌で清潔に食材をカット
国産のジルコニアセラミック素材に、銀抗菌加工を施しており、雑菌を防ぎ衛生的に食材をカットすることができます。新技術のセラミック加工により、表面滑性が高く、生肉など食材のニオイ移りがする心配もありません。
食洗器にも対応しているので、清潔に長く使い続けることができますよ。
▼おすすめ6選|洗って清潔に使える「分解タイプ」
分解できるタイプのおすすめ商品をご紹介します。


プロ仕様の王道デザインが求めやすい価格に
キッチンばさみはドイツのヘンケルス社が80年前に作ったといわれており、当時作られた「クラシック料理ばさみ」は、シンプルで美しいデザインとして、今も変わらず愛されています。
ただ、価格が1万円前後と、なかなか手を出しにくいのも確かです。そこで、刃物では定評のある下村工業製のキッチンバサミはいかがでしょうか。デザインの美しさもクラシック料理ばさみに決して引けを取りません。
オールステンレスで分解もできるので、細部まできれいに洗うこともできます。ずっしりとした握り心地と切れ味共に高品質で、かつリーズナブル。包丁がわりにしっかり使いたいという人におすすめの商品です。

スマートな形状でもプロ仕様の切れ味
有名ホテルやレストランでよく使われているという、プロ仕様のキッチンバサミ。刃物の街、新潟県の三条市で作られているので、切れ味は申し分ありません。
接合部分を含めてすべてが金属製なので、分解して洗えるだけでなく、食器洗い機で洗い続けても劣化しにくいといったメリットもあります。刃先が鋭角なので、細かい作業も苦になりません。
そして、特筆すべきはそのスマートで美しいデザインです。食卓で使っても違和感なく馴染み、その場で焼き肉を切り分けたり、野菜をカットしてサラダを作ったりすることもできます。

包丁メーカーの切れ味抜群キッチンバサミ!
どのご家庭でもスッキリ収納でき快適でスリムなキッチンを目指した料理研究家、城川朝さんアドバイスのもと開発されたキッチンバサミです。
グリップ箇所がシリコーンを使用しているので滑りにくく、手への負担を軽減してくれます。骨付きの肉やカニなどもしっか切れるパワフルさも持ち合わせています。
分解して洗うこともでき、食洗機にも対応しています。その他カラーは、ブルー、グリーン、ブラウンがあります!
▼おすすめ4選|カット以外もできる「多機能タイプ」
キッチンバサミに栓抜きや、クルミ割り、ウロコ取りなどがついている商品を紹介します。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする キッチンバサミの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのキッチンバサミの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
キッチンバサミを購入するときの注意点
お店で使用感を試せるなら、実際に触ってみて使いやすさをチェックしてみましょう。ハサミを握って、手のひらにフィットするか、きつい感じはないかを確認します。
握ったときに不自然さを感じるのであれば、手とハサミのサイズが合っていない可能性があります。ハサミを動かして、スムーズに動くかどうかも重要です。
硬すぎると、普段使いしにくくなります。一方、動き方が軽すぎる場合は、すぐに使えなくなるおそれもあるので注意しましょう。
おすすめのキッチンツールをご紹介!
調理の手助けとなるキッチンバサミ!
本記事では、キッチンバサミの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。
キッチンバサミはダイソーやセリアなどの100均や、ニトリでも購入できますが、キッチン雑貨メーカーやハサミメーカーの商品はやはり切れ味やこだわりが異なります。
料理をするときにまな板と包丁を使わなくて済むのは、主婦にとっては本当に助かりますよね。切れ味がよくて使い勝手のいいキッチンバサミをひとつ持っておくとかなり重宝します。ぜひこの記事を参考に、相棒を見つけてくださいね!
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
暮らし、ライフスタイルを主なテーマとするコラムニスト。 日々の暮らしから生まれるコラム、忙しくてもゆるりと楽しく暮らすためのアイデア、時短レシピ、生き方のアドバイスは男女問わず幅広い世代から支持を集めている。 新商品や話題の家電、生活用品などのヒット予測、使用分析にも強い。「願い事手帖の作り方」「スープジャーレシピ」など著書多数。