一人暮らし向けの食洗機の選び方
それでは、一人暮らし向けのコンパクト食洗機の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記のとおり。
【1】まずは置き場所を考えよう
【2】ひとり暮らし用には工事不要の「タンク式」がおすすめ!
【3】庫内の容量を確認する
【4】省エネ性能もチェックしよう
【5】洗う以外の便利機能にも注目して
【6】動作音がうるさくないかチェック
上記の6つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】まずは置き場所を考えよう
まずは食洗機をキッチンのどこに置くのか、設置スペースを考えましょう。食洗機の置き場としては、シンクの横や調理台の上、ラックや棚にのせるなどの選択肢があります。家事の作業動線を考え、設置場所を検討しましょう。
設置スペースをイメージできたら、幅、奥行、高さを測り、実際に食洗機を置けるのか確認してみてください。
扉を開けたときのサイズも測っておく
食洗機に食器をセットする際、扉が前に出るタイプのものが多いので、開けた扉が蛇口や棚に当たらないか確認が必要です。使いやすいようにスペースに余裕があるといいでしょう。
【2】ひとり暮らし用には工事不要の「タンク式」がおすすめ!
食洗機を購入したい場合、設置方法の違いで「タンク式」と「据え置き式」があります。
▼タンク式
工事不要で、届いたらすぐ使えるすぐれもの。使うたびに水をタンクに入れる必要があるが、手軽に使えるのでひとり暮らし用には取り入れやすい! コンパクトなサイズのものが多く、1人用には十分かもしれません。
▼据え置き式
設置工事が必要で、水道からホースを繋いで水をくんで使います。使うたびに水をタンクに入れるといった手間がかからないので、使う頻度が高い方は思い切ってこちらを買うのもアリ! タンク型に比べるとサイズ感が大きいものが多く、価格も少し上がります。
【3】庫内の容量を確認する
食洗機の庫内容量は、使い方に合わせて選ぶことが大切。たとえば、一人分の食器を毎食後に洗いたいだけなら小さいサイズで問題ないでしょう。
しかし、1日分の食器をまとめて洗いたい場合や、食器だけでなく鍋、フライパンなどの調理器具も洗いたいときには大きめのサイズが必要です。事前にどのような使い方をしたいのかを考えておきましょう。
【4】省エネ性能もチェックしよう
食洗機をつかうための光熱費や水道代のランニングコストも気になりますよね。食洗機は電気代がかかりますが、手洗いよりも使用水量が抑えられます。
さらに食洗機はお湯を使わないためガス代がかからず、水道や光熱費は低くなるといわれています。機種によって消費電力量や使用水道料はさまざまなのでチェックしましょう。
自動節電モード|消費電力量を抑える
食洗機は洗浄と乾燥のうち、乾燥に電力を多く使用します。電気代が気になる方は、乾燥コースをオフにし、自然乾燥をすることで大幅に電気代を削減することも可能です。
また、センサーで水温や室温が高いときに自動で節電する機種や、消費電力を抑えた省エネモデルの機種もあるので、電気代が気になる方は要チェックです。
節水モード|使用水量を抑える
食洗機の場合、少ない水を噴水のように効率よく循環させて洗浄するため、手洗いと比較して節水効果があります。もちろん冬場の無駄遣いもなくなります。また、少ない食器を洗うときでも節水効果は期待できるため、毎日小まめに洗浄したい方も安心です。
【5】洗う以外の便利機能にも注目して
機種によって、洗浄以外の便利な機能がついているものがあります。ライフスタイルにあった機能が搭載された食洗機を見つけましょう。
すぐに片づけられる「食器乾燥コース機能」
食器乾燥機能があれば、洗浄から乾燥まで食洗機が自動で行ってくれます。朝に家を出る前、もしくは寝る前にスイッチを押すだけで、洗い終わった食器や調理器具をすぐにしまうことができるでしょう。
食器乾燥機能はほとんどの機種に搭載されていますが、低価格モデルを中心に一部非搭載の機種もあります。乾燥コース機能がほしい方は念のため確認しておきましょう。
好きな時間帯に設定できる「予約機能」
電気代は昼間より夜間の方が安いため、予約機能を使えば食洗機の電気代を下げることが可能です。たとえば、東京電力の夜トク8というプランであれば、午前7時から午後11時の料金が32.74円/kWhであるのに対して、午後11時から午前7時までは21.16円/kWhと約35%もお得です。
予約機能で夜間に動くように食洗機を設定しておけば、電気代を節約することができます。
キレイを持続させる「除菌効果機能」
衛生面が気になる方は除菌効果機能も確認しましょう。高温の水で洗浄し、99.9%除菌できる機種もあります。油汚れを落とすだけでなく、雑菌が気になるまな板や包丁などの調理器具の除菌までできるのはうれしいですよね。
また、高温乾燥モードにより、食洗機庫内の清潔をたもつことのできる機種もあります。ニオイ残り防止、カビや雑菌の繁殖を抑えられるので、庫内の衛生管理もカンタンにできます。
頑固な油汚れを落とす「パワフルコース機能」
油汚れがべっとりついた鍋や、にんじんを切ったあとのまな板、茶渋がついたコップなど、頑固なこびりつき汚れは手洗いではなかなか落とせなくて苦労しますよね。
食洗機にパワフルコースが搭載されていれば、頑固な汚れもカンタンに落とすことができます。高い水温や高圧の水流、強力な洗剤で汚れを落とせるのは食洗機ならでは。食洗機を選ぶときは洗浄力もチェックしてみてください。
熱に弱いプラスチックに使える「低温ソフトコース機能」
プラスチック製食器は熱に弱く、高温で洗浄すると溶けてしまったり歪んでしまったりするリスクがあるため、一般的に食洗機では洗えません。
しかし食洗機に低温ソフトコースがあれば、耐熱温度60~65℃以上のプラスチック製食器も洗うことができます。プラスチック製品をよく使う方におすすめの機能です。
時間短縮できる「スピーディコース機能」
食洗機は洗い終わるまで時間がかかりますが、スピーディコースを選択すれば、洗浄時間を大幅に短縮することができます。
一度に洗いきれないときや洗ってすぐに使いたいとき、食器数も少なく軽く洗いたいときに便利です。ただし、事前につけ置き洗いや水洗いを必要とすることもあるので、商品情報を確認しておきましょう。
【6】動作音がうるさくないかチェック
食洗機の動作音(dB)も確認しておきたいポイントです。一人暮らしの間取りで多いワンルームマンションや1Kでは、どこにいても食洗機の動作音が聞こえます。夜に食洗機を使う予定の方は、騒音で近所に迷惑をかけないためにも、静音性能のいいものを選びましょう。
環境省が規定している騒音の環境基準によると、住宅街では昼間なら55dB以下、夜間なら45dB以下であれば問題ないとされています。45dBを目安に静音性能も確認しておくと安心です。
エキスパートのアドバイス
設置スペースと水栓は重要ポイント
一人暮らしで食洗機を使用するうえで非常に重要なのが設置スペースと水栓のチェック。
ふだんキッチンで行なっていることがやりにくくなれば、ストレスになるので別の場所に置くことも検討しましょう。
また、水栓の確認ですが、食洗機の水栓は多くのものが分岐水栓を使用して設置を行ないます。そのため、そもそも蛇口と元栓を分離させることができない固定水栓などでは水道工事からしなければいけないということを押さえておきましょう。取りつけられるかどうかは家電量販店や施工業者などに写真を見せてアドバイスをもらうといいですよ。
一人暮らし向けの食洗機おすすめ9選
ここからは、 一人暮らしコンパクト食洗機を紹介します。プロ家電販売員のたろっささんに1~7位まで、おすすめ順にランキング付けしてもらったので、ぜひ参考にしてみてください。 工事不要のタンク式の食洗機を中心にラインナップしています!
業界最小クラスのコンパクト設計!
一人暮らしのキッチンにも置きやすい業界最小コンパクト設計の食器洗い乾燥機です。ほぼA4ファイルサイズのスペースに置け、キッチンレイアウトに合わせて、置き方が選べる優れもの。
ボタンの数が少なくミニマルなデザインも特徴で、キッチンにおいても自然となじみやすいはずです!
除菌率99.9%※で手洗いより清潔
本体上部から給水できるタンク式で工事が必要なく、購入後すぐに使用できます。設置工事をしたくない方、コンパクトサイズを探している方におすすめの食洗機です。分岐水栓式に変更したくなった場合にも、専用のホースが付属しているので対応可能です。
60~70℃の高温の水で洗浄することにより、除菌率は99.9%。食器はもちろん、包丁やまな板などの調理器具も衛生的に洗えます。
※食器の種類、形状、位置や汚れの程度などにより結果は異なります。
しっかり洗える省エネモデル
タンク式食洗機ではトップクラスの省エネ性能を実現。クイックモードでは消費電力310Wで洗うことができ、電気代のランニングコストが気になる方におすすめです。
新次元高圧洗浄モード搭載で洗浄力も十分。水圧2~4MPaの圧力洗浄と上下に設置されたダブルノズルで、油汚れもきれいに洗浄できます。
導入コストの低さと使い勝手のよさが魅力
手に取りやすい価格が魅力的。タンク式で工事不要なので、設置費用も掛かりません。導入コストの高さで食洗機を諦めていた方は要チェックです。
コンパクトなサイズですが、扉を開くと洗浄かごが引き出せるので食器の出し入れはカンタンです。カトラリー類などの小物は、お皿などと分けて入れられるので、効率的な洗浄が可能です。
タンク式で工事不要!コンセント1本で簡単設置!
置くだけの簡単設置!本体を置いたら後はコンセントを指してタンクに水を補給すれば、すぐ使えます。コンパクトなのに2~3人分の食器を収納でき1回で洗浄できます。
背面の水タンクは取り外しできて便利です。本体はキッチンから離れた場所に設置していてもタンクに水を補給できるので場所を選ばす使用することができます。
工事不要のコンパクト食洗機
標準、ソフト、念入り、お急ぎのなかから洗浄コースが選べます。回転式の上下ノズルからのダブル水流で汚れをしっかり落とします。温水洗浄で油汚れもしっかり洗い流してくれます。
コンパクトサイズながら容量は十分!
フラットな底面かつ、長いピン付きで食器がセットしやすいカゴの食洗器。熱に弱いプラスチック容器も洗える「低音ソフトコース」や、汚れをしっかり落として除菌する「バイオパワー除菌」などの機能を兼ね備えています。
お皿やコップなど18点ほど入れられるサイズ感で、食器がたまってしまっているときにも役立つ容量ですよ。
水筒やグリル洗いもお任せ!
すべての洗浄コースで50°C以上の高圧水流で洗いながら、しっかり除菌できる「ストリーム除菌洗浄」機能を備えています。また、より仕上がりをきれいにしたい場合は、最後のすすぎの水温を80°Cまで高めて洗うことも可能。
油まみれのグリルや、カレー鍋といった頑固な汚れもすっきりと落とせます。細長い水筒も、底面まで洗えますよ。
重なった食器の隅々まできれいに
洗っている様子を見られるガラストップ仕様。「クワトロシャワー洗浄」を搭載し、上・中・下段にある4つのノズルから噴射される高圧水流で、重なる食器の隅々まできれいにしてくれます。
また、運転音を抑える機能もあるので、夜間や、映画を見ている最中でも静かに洗浄。2時間後と4時間後に運転を開始する予約機能を使えば、割安な深夜の電力を利用することもできます。
「一人暮らし用食洗機」のおすすめ商品の比較一覧表
【ランキング】通販サイトの最新人気! 食器洗い乾燥機の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での食器洗い乾燥機の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【ハウツー】食洗機の設置工事をするのに必要なもの
据え置きタイプの食洗機でタンク式でないものを設置する場合、設置工事が必要です。設置工事は、業者に頼むと工事費用が5,000円~10,000円ほどかかってしまいます。自分でもできるので、工事費用を節約したい方やDIYに自信のある方は検討してみてください。
自分で設置工事をする場合、必要なものをまとめました。
▼食洗機と一緒に必ず買うべき「分岐水栓」
食洗機を設置するときには、蛇口に取り付け食洗機に水を引く「分岐水栓」という器具が必要です。タンク式で給水ホースを使わない場合は不要ですが、そうでない場合は忘れずに買うようにしてください。
食洗機メーカーによっては専用の分岐水栓が必要な場合もあるため、必ず事前に確認しましょう。蛇口タイプにあわせて分岐水栓を購入する必要があります。水栓品番がわかっている場合はすぐに検索できますが、わからない場合はサポートセンターへ問い合わせましょう。
▼はさみ口が大きくて便利な工具「モーターレンチ」
業者に頼まず自分で食洗機を取りつける場合、分岐水栓を取りつけるために「モーターレンチ」もしくは「モンキーレンチ」という工具が必要になります。
モーターレンチは、モンキーレンチよりもはさみ口が大きく開くため、大きいナットに対応できて便利です。
▼一家にひとつあると便利な「ドライバーセット」
水栓の形によってドライバーは不要になることもありますが、プラスドライバーやマイナスドライバーがセットになった「ドライバーセット」を用意しておくと便利です。
食洗機の設置工事だけでなくDIYにも活躍します。コンパクトなドライバーセットもあるので、お持ちでない方はこの機会に揃えてみてはいかがでしょうか。
【関連記事】食洗機用洗剤のおすすめ商品はこちら
【関連記事】一人暮らし用キッチン家電!
一人暮らしで自炊をするときに必要となる炊飯器、電子レンジ、IHクッキングヒーターも一緒にチェックしましょう。
【まとめ】家事の手間を少なくしよう!
一人暮らしコンパクト食洗機のおすすめ記事はいかがでしたか? 一人暮らしのキッチンスペースは限られています。そのため、サイズ選びが重要になります。また、工事が不要なタンク式かどうかも大切なポイントです。
最後に注意点をひとつ。食洗機は、高い水温・高圧の水流・強力な洗剤で食器を洗います。そのため、食洗器対応していない強化ガラスのアイテムなどは洗えないこともあります。対応しているかどうかわからない、ということであれば食器・調理器具の販売メーカーにご確認ください。
この記事を参考に、お気に入りの食洗機を見つけてくださいね。
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