おすすめ商品の比較一覧表
エフェクターボードとは
エフェクターボードとは、好みの音にセッティングしたエフェクターを好きな配置で収納しておけるケースのこと。
エフェクターを持ち運ぶ際、衝撃や雨などから守ってくれる役割があります。また、エフェクターにケーブルやシールドを繋いだ状態でケースに収納できるため、ライブ会場などでのセッティング時間の短縮にもなります。
エフェクターを守る役割がある一方で、セッティング時間の短縮という合理的メリットもある、ギタリストやベーシストにとっては欠かせないアイテムなんです。
エフェクターボード選び方 ギター演奏で個性的なサウンドを奏でる
それでは、エフェクターボードの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】ケースの形状
【2】サイズ
【3】エフェクターの固定方式
【4】すのこの有無
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ケースの形状をチェック
エフェクターボードには「ハードケース」と「ソフトケース」があります。それぞれの特徴をご紹介しますので、選ぶときの参考にしてください。
●ハードケース:重いがしっかり保護できる
堅牢である点がハードケースの特徴で、中身のエフェクターをしっかりガードできます。運搬中にぶつけて機器が壊れてしまうという不安を減らせます。また、フタをあけて足元に置くだけでセッティングが完了する手軽さもあります。
プロの現場でも多く使われているのもハードタイプ。ただし重たいので車で移動することが多い場合に向いています。またステッカーを貼りやすいため、好きなミュージシャンがいる方には楽しいでしょう。
●ソフトケース:持ちやすさと軽さが魅力
ソフトケースは軽くて持ちやすいのが特徴。中身の保護ではハードケースにはかないませんが、エフェクターの収納に特化しており、手で持つだけでなく肩にかけて運ぶことも可能。また、付属ポケットには弦やシールドなども収納できます。
ほとんどのソフトケースでは内部にエフェクターを固定するボードがあり、このボードを取り出すだけでセッティングできるので、使い勝手はハードタイプに負けていません。車に重ねて積み込んだりしないのなら、こちらのタイプがおすすめです。
【2】サイズをチェック
エフェクターボードのサイズは、使うエフェクターの数によって決まってきます。どんなエフェクターがいくつ必要か考えて、エフェクターボードに入れるものを予め決めたり、使うエフェクターを並べてみて、幅や奥行きを計測しておきましょう。
たとえば一般的なコンパクトエフェクター3つを横に並べるなら300mm程度の幅が必要になりますが、エフェクターの機種によってサイズが違うこともありますし、配置の仕方によっても必要な面積は変わってきます。
あまりきっちりと詰め込みすぎると使いにくくなってしまいますし、システムの変更などによって、エフェクターの数が増える場合もあります。余裕を持ったサイズを選ぶようにしましょう。
【3】エフェクターの固定方式をチェック
エフェクターがきちんと固定されるものを選ぶことも大切。エフェクターをケース内部のスポンジなどの緩衝材(かんしょうざい)に置くだけのタイプもありますが、それでは移動時などにエフェクターが傷ついたり、配置がごちゃごちゃになったりしてしまいます。
下記では、メジャーな固定方式を2種類ご紹介します。こちらもチェックしておきましょう。
●面ファスナーで固定するタイプ
固定の方法としてもっとも多いのは、面ファスナーで固定するタイプです。つけ外しが簡単にでき、エフェクターの交換や配置の変更も楽に行なえます。とくにこだわりがなければこのタイプを選ぶとよいでしょう。
ただしエフェクターの底面に面ファスナーのテープを貼らなければならないし、友人のエフェクターを借りて一時的に組み込んだりするのは難しくなります。
●ゴムバンドで固定するタイプ
ゴムバンドで固定するタイプは、テープを貼る必要はありませんが、面ファスナーに比べてエフェクターの入れ替えにち少し手間がかかります。また、ボードにエフェクターを固定する専用の器具もあります。
面ファスナーやゴムバンドよりは高価ですが、確実に固定でき、取り外しも楽になります。単体で売られているものが多いので、あとから追加して使うとよいでしょう。
【4】すのこの有無をチェック
エフェクターボードに、「すのこ」が付属しているかも確認しましょう。「すのこ」とは、エフェクター自体を乗せ、シールドなどを裏側に収納できる仕切りのこと。
すのこがあれば、ライブの演奏中でも、エフェクターが綺麗に見えますし、シールドでごちゃつく心配もありませんのでおすすめです。
すのこ自体は別売りされていますし、好みやサイズに合わせて自作することも可能ですが、予めエフェクターボードに付属されていると手間も増えるため、チェックしておきたいところです。
エフェクターボードおすすめ5選|ハードケース
上記で紹介した選び方のポイントをふまえ、音楽機材選びのプロ・田澤 仁さんに選んでいただいたおすすめ商品をご紹介します。まずはハードケースの商品です。ぜひ参考にしてください。

BOSSのコンパクトエフェクターを使うならこれ
コンパクトエフェクターの世界的ブランド、BOSSのエフェクターボードです。内部のパッドには、同社のコンパクトエフェクターの形状に合わせた切れ込みが入っていて、テープなどを使わず置くだけでエフェクターを固定できます。切れ込みのないパッドも付属しているので、カットして他社製エフェクターを使うこともできます。
コンパクトエフェクター6個を並べられるほか、同社製チューナーを置くのにちょうどよいサイズの小物入れも装備。さらにACアダプターを内蔵していてエフェクターへの電源供給も可能、出力はステレオエフェクターにも対応する2系統が用意されるなど、コンパクトながらとても機能が充実したエフェクターボードです。エフェクターの個数が少ないなら、3個だけ入れられるコンパクトなBCB-30がおすすめです。

ペダルもOK、コスパのよいハードケースタイプ
面ファスナーテープで固定する方式のハードケースです。入れられるコンパクトエフェクターは横並びに4個程度ですが、奥行きが長く350mmもあるので、ワウペダルやボリュームペダルなど、上下に長さのあるエフェクターも入れられます。
上部にスペースがあるので、電源ケーブルもすっきり配線できるでしょう。上蓋側にウレタンが詰められていて、内部のエフェクターを保護してくれるので安心して持ち運べます。サイド側にもハンドルがつけられているので、縦置きしたときにも持ちやすいです。
とてもコストパフォーマンスがよく、初めてのハードケースタイプのエフェクターボードとしておすすめの製品です。

超定番の堅牢(けんろう)なハードケースタイプ
機材ケースの定番として多くのプロにも使われているアルモアのハードケースは、FRP製でとても頑丈な作り。外部からの衝撃に強いのはもちろん、フタを閉めればフタの裏側のスポンジが内部のエフェクターを上からしっかり押さえてくれるので、移動時になかのエフェクターが動いてしまう心配もありません。
エフェクターを置く面はテープが貼りつきやすいレザー張りで、面ファスナーのテープも付属しています。少し重いので、徒歩や電車移動には向きませんが、そのぶん耐久性は抜群です。頻繁に機材車でライブをしに行く人には、このケースが最適です。

ギターストラップで提げられるハードケース
アルミボードを使ったシンプルなハードケースです。周囲を保護するアルミサッシは、角の部分が丸くなっているので、運搬時にほかのものを傷つけることがないし、身体にふれてもあまり痛い思いをせずにすむでしょう。
側面にはストラップピンがあり、ここにギターのストラップをつけて、ショルダータイプとして使うこともできます。『PDC-8000』は幅56cmで、コンパクトエフェクターなら10個は余裕で入れられるサイズ。このほかに幅70cmから36cmまで、合計4タイプがラインナップされているので、使用するエフェクターの個数に応じて選んでください。

エフェクターボードおすすめ5選|ソフトケース
続いては、ソフトケースのおすすめ商品です。こちらもぜひチェックしてください。

軽量で持ち運びしやすさ抜群のソフトケース
しっかりしたショルダーストラップがついていて持ちやすく、とても軽量なので、電車移動の人にもおすすめのソフトケースタイプです。この手の製品で重くなりがちなのがエフェクターを固定するボードですが、本製品のボードは合板とポリエステル製なのでとても軽量です。また、両サイドにハンドルがついているので取り出しも簡単です。
ケースの外側には大きなポケットがあり、A4サイズも入れられるので、譜面やケーブルなど、ギター以外のものをすべてこのケースにまとめることができます。
同シリーズにはこのほか、バックパックスタイルで背負える大きな『EBB3-L』や、エフェクター2~3個にちょうどよいコンパクトな『EBB1-SS』など、豊富なサイズがラインナップされています。


踏みやすい低めのボード付属のソフトケース
アルミフレームの堅牢なボードが付属するソフトケースです。あまり足を上げずにエフェクターのスイッチを踏めるよう、ボードの高さが約20mmと低く抑えられています。
ボードは1枚の板状で、面ファスナーテープなどでエフェクターを固定します。ボードにはハンドルがついていて取り出しやすく、ケース内部ではボードごと固定できるようバックルつきのストラップも装備するなど、使いやすさも抜群です。
ケースも底面にはゴム足がついているなどしっかりした作りになっているほか、大型のポケットもあるので、ケーブルや譜面などもいっしょに収納できます。


頑丈な作りのソフトケース
アメリカのエフェクターボードメーカー、Pedaltrainの製品。あまり安くなくてもよいから、しっかりした作りのエフェクターボードが欲しい人におすすめです。すのこ状のエフェクターボードとソフトケースがセットになっています。
ボードは軽くて丈夫なアルミ合金製で、コンパクトエフェクターなら10個程度は置くことができます。ボードに角度がついているので、足元に置いたときにエフェクターを踏みやすいのもポイント。エフェクターを固定するための面ファスナーも付属しています。しっかりした作りのソフトケースにはショルダーストラップつき。肩にかけられるので、持ち運びも楽にできます。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする エフェクターボードの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのエフェクターボードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのエフェクターに関連する記事はこちら 【関連記事】
自分にピッタリの商品を選ぼう
本記事では、エフェクターボードのメリットや選ぶ際のポイント、そしてハード・ソフト別のおすすめ商品を紹介しましたが、いかがでしたか?
エフェクターボードは、エフェクターを守るだけでなく、セッティング時間を短縮できる魅力的なアイテムです。その上で、商品を選ぶ際は、形状や固定する強さ、すのこの有無などをチェックすることが大切です。
またサイズにおいては、エフェクターどうしを接続するパッチケーブルや、ACアダプター、電源ケーブルなどのスペースも忘れずに確保してください。エフェクターはつい増やしたくなるものですから、初めから1~2個増えてもいいサイズにするようにしましょう。
本記事を参考に、ぜひ満足のいく商品選びをしてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
90年代にプロドラマーとして活動、その後、音楽ライターとして書籍、雑誌などの執筆を行なっている。 DTM、PCオーディオ関連の著書、DTMソフト、シンセサイザーの日本語マニュアル制作など多数。 Webでは2007年~2009年までサイトAll Aboutで「ロック」のガイドを務めたほか、音楽情報サイトBARKSでは国内外の数多くの有名アーティストのインタビュー、ライブ取材などを行なっている。 得意分野はAOR、ハードロック、フュージョン、80年代。