ギター用エフェクターの魅力 エレキギターといっしょに!
エフェクターは、さまざまな音を出すための装置です。使い方次第でギターの音を歪ませたり、残響させたりすることができます。
上面のスイッチを足で踏むとスイッチのオン・オフを切り替えられるので、演奏中でも自在に音を変えることも可能です。演奏中に音を変えて、いろいろな演出をしたいときには、エフェクターを活用してみましょう。
ギター用エフェクターの選び方 音楽DTMライターがおすすめする初心者のための
音楽ライターの田澤 仁さんに、ギターエフェクターを選ぶポイントを解説してもらいました。
エフェクターの種類で選ぶ
まずは、種類別の特徴をチェックしておきましょう。
音の歪みが楽しめるドライブ系
BOSS『OD-3 OverDrive』
周波数レンジの広さが特徴で、きらびやかな高域と図太い低域、オーバードライブならではの粘りのある中域もカバー。あらゆるギターで扱いやすく、自然な歪みを得られます。
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歪ませることで荒々しくパワフルな音を作れるドライブ系エフェクターは、ロック系では必須ともいえるものです。大出力のアンプなら、アンプだけでも歪ませることができますが、つねに同じアンプを使えるとは限りません。そんな場合でも、ドライブ系エフェクターがあれば、どこでも同じ歪みを作ることができます。
オーバードライブ、ディストーション、ファズなどのタイプがあり、通常はこの順で歪みが強くなります。強く歪ませるとフィードバックもしやすくなりますが、音がつぶれてしまわないよう、かけすぎには注意してください。
空間系のエフェクターは幅広い場面で活躍します
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
ポップスやジャズなどでよくある、洗練されたおしゃれなギターサウンドに必須なのが、コーラス、ディレイといった空間系と呼ばれるエフェクターです。奥行きや広がりを出すことができ、艶(つや)のある響きを付け足すことができます。
これらのエフェクターは、とくにバラード系などメロウな曲や、ギターソロなどで活躍してくれるほか、ハードなロックで歪ませてからコーラスをかけてマイルドなトーンを作るなど、さまざまな場面で使えます。
ワウペダルなら操作性もすぐれています
JIM DUNLOP『GCB95 Cry Baby(R) Standard』
偉大なるギタリストも愛用したという、ベーシックな定番ワウペダル。ペダルの可動域が大きいため音色も変化し、初心者からベテランまで広く使われる信頼性の高いエフェクターです。
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コンプレッサーは、音の粒をそろえてくれるエフェクターです。アタックを均一にしたり、音の伸びを調整したりすることができます。クリーントーンでのカッティングを歯切れよく、リズミカルに聴かせることができるので、R&Bやファンク系では必須ともいえるエフェクターです。
このほか、カッティングにうねりを与えられるのがワウです。ペダルでフィルターを開け閉めすることで、“チャカポコ”サウンドが得られます。リズムを刻むギタリストはもちろん、ハードロックやジャズでソロを弾くギタリストにもおすすめのエフェクターです。
イコライザーはこまかな音の調整ができる
イコライザーは、周波数のレベルをカットしたり、ブーストしたりして音をこまかく調整できるエフェクターです。基本的にはギターの音質調整や補整などに使われます。
ツマミなどを操作して音を調整するので、初心者が使いこなすのは少し難しいかもしれません。なお、イコライザーはギターアンプなどにも搭載されています。
好きなギタリストや曲で使用しているものを選ぶ
エフェクターを使うことでどのように音が変わるのか知りたいときには、好きな曲に使われているものや、好みのギタリストが使用しているエフェクターから選んでみましょう。
ネットで検索すれば、曲やギタリストが使っているエフェクターを調べることができます。動画などでサウンドを確認すれば、エフェクターを使ったときの音をイメージしやすくなるでしょう。
乾電池駆動ならコンセントを気にせず使えます
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
ほぼすべてのエフェクターには、電源が必要です。使うエフェクターが、どんな電源で動作するのかも確認しておきましょう。
コンパクトエフェクターならほとんどが乾電池で動作しますが、ACアダプターを必要とするものもあります。ただ、ACアダプターは別売りの場合も多いので注意してください。ライブなどでは複数の電源を確保できない場合もありますから、まずは乾電池駆動のものを中心にそろえるとよいでしょう。
ギター用エフェクターのおすすめ12選 初心者が迷ったらこれ!
上で紹介したギターエフェクターの種類や選び方をもとに、音楽ライターの田澤 仁さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。

BOSS『OD-3 OverDrive』




出典:Amazon
種類 | オーバードライブ |
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電源 | 9V乾電池、ACアダプター |
サイズ | 73×129×59mm |
重量 | 410g |

Ibanez『Tube Screamer TS9』










出典:Amazon
種類 | オーバードライブ |
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電源 | 9V乾電池、ACアダプター |
サイズ | 74×124×53mm |
重量 | 570g |

MXR『M102 Dyna Comp(R) Compressor』

出典:Amazon
種類 | コンプレッサー |
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電源 | 9V乾電池、ACアダプター |
サイズ | 60.3×111×31.8mm |
重量 | 400g |

BOSS『DD-7 Digital Delay』

出典:Amazon
種類 | デジタルディレイ |
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電源 | 9V乾電池、ACアダプター |
サイズ | 73×129×59mm |
重量 | 440g |

BOSS『CE-5 Chorus Ensemble』




出典:Amazon
種類 | コーラス |
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電源 | 9V乾電池、ACアダプター |
サイズ | 73×129×59mm |
重量 | 410g |

JIM DUNLOP『GCB95 Cry Baby(R) Standard』

出典:楽天市場
種類 | ワウペダル |
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電源 | 9V乾電池、ACアダプター |
サイズ | 100×250×63mm |
重量 | 約1.7Kg |

BOSS『GT-1』














出典:Amazon
種類 | マルチエフェクター |
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電源 | 単三乾電池、ACアダプター |
サイズ | 305×152×56mm |
重量 | 1.3 kg |
すぐにプロの音を出せるマルチエフェクター
エフェクターを使いはじめると、どんどん数が増えていってしまうもの。そうなるとセッティングも面倒だし、持ち運びにも苦労します。それならはじめから主要なエフェクターがすべて内蔵されているマルチエフェクターを選ぶ、というのもよい方法です。
この『GT-1』にはなんと108種類ものエフェクトが内蔵されていて、複数のエフェクトの組み合わせやその設定をプリセットとして保存できます。また、世界のプロギタリストが作ったプリセットも提供されているので、瞬時にプロの音を出すことができます。加えて乾電池駆動が可能なので、路上ライブでも使えるといったすぐれものです。
ZOOM(ズーム)『MULTI STOMP(MS-50G)』












出典:Amazon
種類 | マルチエフェクター |
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電源 | 単3乾電池×2、ACアダプター(オプション) |
サイズ | 130.3×77.5×58.5mm |
重量 | 350g(乾電池含まず) |
ZOOM(ズーム)『マルチエフェクツプロセッサー(G1 FOUR)』


























出典:Amazon
種類 | マルチエフェクター |
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電源 | 単3乾電池×4、ACアダプター |
サイズ | 156×130×42mm |
重量 | 340g(乾電池含まず) |
Line 6『HX Stomp』
















出典:Amazon
種類 | マルチエフェクター |
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電源 | ACアダプター |
サイズ | 170×122×64mm |
重量 | 820g |
BOSS『Super OverDrive(SD-1)』

出典:Amazon
種類 | オーバードライブ |
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電源 | 9V乾電池、ACアダプター(別売) |
サイズ | 73×129×59mm |
重量 | 360g(乾電池含む) |
Revol effects(レヴォルエフェクツ)『Glorious Delay(EDL-01)』










出典:Amazon
種類 | ディレイ |
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電源 | ACアダプター |
サイズ | 93.5×42×52mm |
重量 | 150g |
「ギターエフェクター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ギターエフェクターの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのギターエフェクターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ギター用エフェクターを複数使う場合は接続順序にも注意 音楽DTMライターからのアドバイス
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
自分が求める音が出せる接続方法を探してみても
複数のエフェクターを使う場合、接続する順序によって出る音が変わってきます。期待していた音が出せない場合、繋ぐ順序が間違っていることもあるので注意しましょう。
一般的には、ギターに近いほうからダイナミクス系(コンプレッサーなど)、歪み系、空間系、といった順に接続しますが、必ずしもこの順序でなくてもかまいません。自分のほしい音が出せれば問題ないので、いろいろと試してみるのもおもしろいでしょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/22 一部コンテンツと価格を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 大熊武士)
90年代にプロドラマーとして活動、その後、音楽ライターとして書籍、雑誌などの執筆を行なっている。 DTM、PCオーディオ関連の著書、DTMソフト、シンセサイザーの日本語マニュアル制作など多数。 Webでは2007年~2009年までサイトAll Aboutで「ロック」のガイドを務めたほか、音楽情報サイトBARKSでは国内外の数多くの有名アーティストのインタビュー、ライブ取材などを行なっている。 得意分野はAOR、ハードロック、フュージョン、80年代。