ビデオカメラでSDカードを使うメリット
ビデオカメラでSDカードを使用するメリットは、録画容量を増やせるだけでなく、パソコンやテレビなどの大画面で映像を見られることが挙げられます。さらに、バックアップを保存したり編集したりと、録画した映像をキレイに残しておけるのも大きなメリットです。
SDカードを使うだけで、さまざまなことができるようになるため、ぜひSDカードを用意して映像の撮影をより楽しみましょう。
ビデオカメラ用SDカードの選び方 規格・容量・転送速度・耐久性など
フォトグラファー・瀬川陣市さんにお話をうかがい、ビデオカメラ用SDカードの選び方についてご紹介していきます。自分の使い方にぴったりのビデオカメラ用SDカードを選ぶためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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撮影機材の進化に合わせて高機能化が進むSDカード。スペックをよく確認して自分の用途に適した製品を選びたいですね。
SDカードの種類と容量を確認 互換性・録画時間・コスト面も考慮
SDカードを選ぶ重要なポイントである容量。しかし、容量が大きくなるほど1枚あたりの価格が高くなり、容量が小さいものだと何枚も買い直さなければいけません。
そのため、容量と価格のバランスを考え、自分の使い方に合うSDカードを選びましょう。また、入れ替えの手間やあとから整理することを考えると、容量が大きくて価格が手ごろなSDカードを手に入れることがおすすめです。
ここからは、SDカードの種類(規格)「SDカード」「SDHCカード」「SDXCカード」の3種類についてご紹介していきます。それぞれ特徴が異なりますので、用途に合わせて選んでみてください。
SDカード 容量は2GBまで/デジカメ・ビデオカメラ全般の機器に対応
容量が最も小さいSDカードですが、その分互換性が高く、旧型のデジタルカメラにも対応しています。パソコンからデジカメ、ビデオカメラまでほとんどの機器に対応しているため、使い勝手が最も高いカードになります。
SDHCカード 最大32GBまで/より大容量で高いコスパ
SDカードよりも大容量でコスパが高いのがこのSDHCカード。コスパに優れているため、コンデジからハンディカムまで家族写真や思い出の写真をたくさん撮影したい人におすすめです。
SDXCカード 64GB~に対応/さらに大容量・プロ向け
SDXCカードは高解像度の写真データや長時間の動画撮影に適しています。SDHCよりもさらに大容量のため、一眼レフやビデオカメラでたくさんの写真や映像を撮りたい人、または仕事で使用するプロ向けのカードです。
使用機器のカードスロットに対応する規格を選ぶ SDカード・SDHCカード・SDXCカードどれが使える?
ビデオカメラでよく使うSDカードには、一般的なサイズの「SDカード」と小型の「microSDカード」の2種類があります。microSDの場合は変換アダプタなどを使えば、SDカードのスロットでも使用できますが、この逆はできません。
画像を撮影・編集する際に使うビデオカメラやパソコンが、どちらのカードに対応しているのかきちんと確かめてから購入しましょう。
転送速度を確認 スピードクラスの高いものが便利
スピードクラスには、「SDスピードクラス」「UHSスピードクラス」「ビデオスピードクラス」の3つの規格があり、表示されている数字が大きいほど転送速度が速いことを表しています。
連射撮影には「書き込み速度」が速いものを
書き込み速度は、30MB/秒や60MB/秒などと表記されている数字になります。数字が大きいほど書き込み速度が速いことを表しています。連射速度が遅いと、大事な瞬間でシャッターが切れなかったり、連射の途中でシャッターが途切れてしまったりします。
データ転送には「読み取り速度」が速いものを
読み取り速度は30MB/秒や60MB/秒などと表記されている数字で、この数字が大きいほど読み取り速度が速いことを表しています。読み取り速度が遅いと、データの転送に長時間を要してしまうことになります。
Wi-Fi機能付きが便利
デジタルカメラ本体Wi-Fi機能がない場合に便利なのが、Wi-Fi機能を内蔵したSDカードです。Wi-Fi機能付きSDカードは記録メディアであるのと同時に、Wi-FiでデータをPCやスマホに転送することもできる優れものです。
耐久性があるものだと安心
SDカードは衝撃・水・温度変化・放射線・振動・磁場・静電気などに弱く、また、薄いために壊れやすいという欠点があります。その弱点を補うべく耐衝撃性や防水性に優れたSDカードもあります。外へ持ち出す機会の多い人はぜひチェックしてみてください。
品質が確かなメーカーを選ぶ サンディスク/トランセンド/東芝/サムスン/レキサー/パナソニック/ソニー
SDカードは同じ容量・スピードクラスでも、メーカーにより、品質と値段に差があります。有名メーカーの製品は、一定の安定感をもち、保証書もつきます。安価で無名メーカーのSDカードだと、最悪の場合に撮影したデータが消失するトラブルが起こることも。
日本国内で販売しているSDカードメーカーは次の7社になります。心配な場合はこれらのメーカーのものを選ぶとよいでしょう。
SanDisk(サンディスク)
メモリーカード市場において、最高クラスの品質。価格もおさえており、抜群のコスパと信頼性を誇ります。
Transcend(トランセンド)
安さが売りのトランセンドは、高速・大容量SDカードのラインナップも豊富。ただし、サンディスクと比べるとややトラブルも発生しているようです。
TOSHIBA(東芝)
国内メーカーだけに信頼度も抜群。「FlashAir」というWi-Fi内蔵のSDカードも開発している高品質の国産SDカードです。
Samsung(サムスン)
韓国メーカーのサムスンは、microSDカードをメインに展開しています。サムスンもコスパの高い製品が多いのが特徴。microSDカードも付属の変換アダプターを使用することでSDカードとして使うことができます。
Lexar(レキサー)
2017年にメモリーカード事業から撤退していますが、中国企業が買収したことにより、復活。SDカードやmicroSDカード以外にも次世代のメディアとされるCFexpressカードも展開。
Panasonic(パナソニック)
パナソニックは大容量で高速転送のラインナップが強み。また、SDカードにおいては、「データ保護機能」を搭載し、静電気などからのデータ紛失トラブルも防いでくれます。
SONY(ソニー)
ソニーはハンディカムも展開していますが、ミラーレス一眼のパイオニアでもあるため、SDカードの開発にも力を入れています。「TOUGH」シリーズなど最高クラスの耐久性能や高速転送、大容量といった高性能SDカードから、コストをおさえたタイプまで幅広いラインナップが特徴です。
動画データは4K8Kとなるにつれ段々と容量が大きくなり、そのつど読み込み速度なども速いものが求められるようになります。データを撮影に支障をきたすことなくSDカードに読み込ませるには、スペックを重視した選び方が大事になります。
また、そのデータを製品のエラーにより紛失させるような事態も避けたいです。そのためには、できるだけのおけるメーカー品から選ぶということもポイント。読み込み速度が高速で安定した製品を作るメーカー品から選択するというのがひとつの基準と言えるでしょう。
ビデオカメラ用SDカードおすすめ10選 容量・スピードクラスもチェック!
ここまで紹介した選び方のポイントをふまえ、瀬川陣市さんと編集部が厳選したおすすめの商品をご紹介します。





「ビデオカメラ用SDカード」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ビデオカメラ SDカードの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのビデオカメラ SDカードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ビデオカメラ用SDカードの関連商品を紹介 【関連記事】
読み込み速度が高速かつ安定した製品がおすすめ フォトグラファーからのアドバイス
フォトグラファー、フォトララ写真未来研究所代表
SDカードは同じ容量のものでも作っているメーカーにより値段に差があります。有名メーカーの製品は、一定の安定感をもつものが多く保証書もつきます。安価でメーカー名がつかない製品でも使用はできますが、最悪の場合に撮影したデータが消えてなくなるというトラブルが起こることも。
有名メーカー品でも個体差はあるので製品トラブルはありますが、SDカードはデータを収納するものなだけに信頼のおけるメーカー品を選ぶのが無難と言えます。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2021/03/29 コンテンツ追加・修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 名原広雄)
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米国ウィスコンシン州立大学などで写真を学び、帰国後に独立。 1995年からプロカメラマンとして人物、ウェディング、料理、建築、海外取材など広い分野の撮影をする傍ら、写真講座やメディア出演、執筆などを通じて撮影テクニックやフォトライフの楽しみ方を伝えている。 さらに動画撮影、ドローン撮影にも着手。画像や動画を未来につなげる活動を提案している。2018年には、長崎県五島市アンバサダーに就任。 写真と映像で行う地域貢献や海外に向けた日本文化の映像発信にも積極的に取り組んでいる。