急速充電のメリット・デメリットは? スマホ・ノートパソコン・タブレットに!
最近はスマホにで支払いをしたり、電車に乗ったりとスマホを使う機会が多い事かと思います。そんなスマホの充電がなくなった時あると便利なのがモバイルバッテリー。
急速充電に対応しているものであれば素早く充電することができるので安心です。便利な機能ですがメリットだけではなくデメリットもあります。自分の使用シーンを考えて急速充電が必要か考えてみましょう。
▼メリット
急速充電対応モバイルバッテリーのメリットは、まず スピーディーな充電が可能という点です。通常のモバイルバッテリーに比べ約1.5倍以上の充電スピードを発揮するものが「急速充電対応」といわれています。
持ち運びができるというのも、急速充電対応モバイルバッテリーのメリットです。外出中に充電切れになっても、すぐに対応できます。移動中でもスピーディーに充電できるのはありがたいです。
▼デメリット
急速充電対応モバイルバッテリーのデメリットは、 本体が熱を持ちやすいという点でしょう。充電はバッテリーに化学反応を起こすことによりおこなわれます。本体が熱くなるのは、急速充電では化学反応が急速になるためです。
また、バッテリーへの負荷が高くなるので 劣化が早くなります。気をつけたいのは充電しながらスマホを使うこと。充電中はスマホの電源は切っておきましょう。
急速充電対応モバイルバッテリーの選び方 急速充電の規格にも注目!
電脳系フリーライターの早川厚志さんにお話をうかがい、急速充電対応のモバイルバッテリーのお選び方とおさえるべきポイントについてご紹介します。ポイントは下記。
【1】充電スピード
【2】バッテリーの容量
【3】サイズ
【4】ポート数
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】充電スピードにこだわる
基本的にモバイルバッテリーの出力は「電流値(A)」あるいは「電力(W)」で表されます。この値が大きいほどスマホの充電時間は短くなります。
ただし、バッテリー本体にUSBポートが複数ある場合、それらのポートを同時に使用するとポート単独での出力値は下がりますので、1つのデバイスを早く充電したい場合は、ポートごとの最大出力値が大きいものを選ぶとよいでしょう。
急速充電の規格をチェック

Photo by マイナビおすすめナビ
急速充電にはいくつか規格が存在ます。それぞれ特徴がことなるので、自分の充電したい端末に合わせて急速充電を選びましょう。
・USB PD(USB Power Delivery)
USB Type-Cを搭載する端末に対応する給電規格。
PDは最大100W(20V/5A)の電力供給が可能で、さまざまなデバイスを高速に充電することが可能です。
・QuickCharge(QC)
従来のUSB充電よりも高速な充電が可能で、QCに対応しているかを充電器が判別するので設定の必要なしに使えます。
また、QCには2.0や3.0といったバージョンがあり、数字が大きいほうが充電速度が向上しています。
・PowerIQとVoltageBoost
どちらも人気メーカーのAnkerの独自規格。
PowerIQは接続されている端末に最適な電流を自動で判別して流すことで充電を高速化。
VoltageBoostは文字通り、電圧を少し昇圧して充電効率を良くする機能を持っています。
【2】バッテリーの容量をチェック

出典:マイナビおすすめナビ
容量もモバイルバッテリーを選ぶ際に大切なポイント。モバイルバッテリーの容量は「mAh(ミリアンペアアワー)」と表記され、この数字が大きいほど充電容量が大きいことになります。
目安としては、10000mAhほどでiPhoneやAndroidを2回程度満タンにすることが可能。少なすぎても、自宅で本体を充電する必要がありますし、大きすぎても重くて持ち歩きに不便です。10000mAhを基準に重さなども考えながら、ピッタリの商品を選びましょう。
【3】持ち運びを考えてサイズをチェック
持ち運びやすさに関係するため、サイズもしっかり確認しましょう。バッグに入れても重くなく、持ち運びやすいものがベスト。容量が大きくなればなるほど、サイズも大きく、重くなりがちです。容量との兼ね合いを考えながら、ポケットに入る大きさなのか、バッグに常備する大きめのタイプなのか、最適なサイズを選んでください。
【4】ポート数をチェック
USBのケーブルなどを複数挿入できるポート数も確認しましょう。ポート数が多ければ多いほど、充電できるデバイスの数が増えますので、マルチデバイスの人は要チェックです。
容量が少なめのモバイルバッテリーは1~2つのポート数を、容量が大きいモバイルバッテリーの場合は3~5つのポート数があれば、使い勝手はいいでしょう。
急速充電対応のモバイルバッテリーおすすめ8選 大容量で持ち歩きに便利な軽量モデル、人気のAnker(アンカー)も
前述した急速充電対応モバイルバッテリーの選び方のポイントをふまえて、電脳系フリーライターの早川厚志さんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。
軽量で薄いタイプのものから、20000mAhサイズの大容量クラスまで、自分に合ったものをチェックしてみてください。

編集部イチオシ! コンパクトな2in1
編集部で実際に使ってみたイチオシのバッテリーはこちら、KYOKA『V33 PowerBank 9600』。ギリギリ持ち歩いても気にならないコンパクトサイズに、入力ポートはACプラグとType-Cの2in1。ケーブルには断線防止の高強度TPE素材を採用しています。
急速充電は、スマホのバッテリーがなくなった状態でわずか1分程度。数パーセントの状態で再起動。タブレットや13インチのMacBookProまで充電できます。また、LEDライトを搭載しているので、アウトドア時には懐中電灯としても使用できます。
クレジットカードよりも小さいコンパクトサイズ
女の子がときめく可愛いカラーと、ころんとした丸みを帯びたデザインが魅力的なモバイルバッテリー。男性でも使いやすいカラーはもちろん、パステルカラーやくすみカラーからも選べます。
また、かわいいだけではなく容量10,000mAhとパワフル。iPhone 13なら約2回の充電が可能です。
さらにデバイスに合わせて最適に給電する「かしこく充電」を搭載。Bluetoothイヤホンといった入力電流が小さい機器も低電流で充電することができますよ。
Ankerのモバイルバッテリーがさらに進化!
コンセント一体型のモバイルバッテリー。前シリーズより高出力&小型化に進化しました。
また、充電器としての使用時は最大65Wと高出力。3台同時に充電できるため、スマホはもちろんMacBookやタブレットも同時に充電したい方におすすめです。
さらに、過充電・過放電が起こらない「多重保護システム」も搭載しているのも魅力のひとつです。
30000mAhの超大容量
旅行や出張などでの長期滞在にピッタリな30,000mAhの大容量モデル。互換性が高く、さまざまなスマホやタブレットへの急速充電が可能です。出先での写真や動画撮影でスマホの電池を消耗する際に心強いモバイルバッテリーです。出力5V/2.1Aの急速充電に対応し、普通の1A出力より速度が50%上げて、スピーディーな充電を行えます。
2つのUSB出力で2台同時の充電にも対応
スマホ2台使いは当たり前のできるビジネスマンにとって、出先でのバッテリー切れは致命的、そんなとき2台同時に充電できる優れものです。手のひらにすっぽりと収まるほどの大きさと約180gの小型・計量設計ながら、大容量10050mAhなので、スマホ3、4回の充電に使えます。
最大出力は2.1Aと強力ですので、急速充電にも余裕で応えます。バッテリー本体の充電も放電状態から80%までで3時間強、フル充電でも5時間弱とスピーディーに行えます。

PD&QC3.0対応でありながら超コンパクト
タバコの箱と同等のコンパクトサイズでありながら、USB PD(18W)とQuick Charge 3.0に対応した、容量10,400mAhのバッテリーです。
iPhone 8以降なら、MFi認証(Made for iPod・iPhone・iPad:Appleが定める性能基準を満たした証)を受けたUSB-C - Lightningケーブルを使用することで18Wの大出力で高速充電が可能です。
また、QC3.0にも対応しているので、対応デバイスを約4倍速く充電できるほか、QC3.0対応の充電器ならバッテリー本体への充電も短時間で完了します。
超大容量! 複数出力ポートにも対応
1時間でiPhone8を80%充電できる程度の急速充電に対応。最大の特徴は、なんといってもPSE承認済み安全性と機内持ち込みがギリギリOKなほどの大容量40200mAh。サイズと重量はややありますので、普段使いというよりは、旅行や出張先でのバッテリー切れの不安をなくしたい方におすすめです。
また、出力ポートもType-C、Lightning、micro USBと複数台に対応しており、仕事で使うという方には大変重宝するでしょう。
「急速充電対応のモバイルバッテリー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする モバイルバッテリーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのモバイルバッテリーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
急速充電対応モバイルバッテリーに関するQ&A よくある質問
バッテリーの寿命を長持ちさせる使い方を教えてください。

バッテリーの寿命を長持ちさせる方法は次の3つになります。
(1)充電が完了したらコンセントから抜きましょう。バッテリーをコンセントに挿したままにすると、バッテリーを劣化させる原因になります。
(2)バッテリー残量がゼロのまま放置すると「過放電」を起こしバッテリーの劣化につながります。バッテリー残量がゼロになる前に充電するようにしましょう。
(3)バッテリーにとって熱は大敵です。充電中にも熱が発生するため、なるべく充電中の操作は避けましょう。
モバイルバッテリーの処分方法について教えてください。

バッテリーの処分方法は次の3つになります。
(1)家電量販店の回収ボックスを活用する。
(2)携帯ショップで回収してもらう。
(3)リサイクルショップや買取業者に売却する。
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急速充電対応のモバイルバッテリーの注意点 エキスパートからのアドバイス
18W PDではノートPCへの充電は厳しい
USB PD対応のモバイルバッテリーは、下位互換はあっても上位互換はありません。
たとえば45W以上の高出力タイプのもので18Wのスマホは充電できますが、18W出力どまりのモバイルバッテリーでノートPCを高速充電はできません(充電できた場合でもひじょうに時間がかかります)。ノートPCを充電したいなら、必要電力に応じたバッテリーを選びましょう。
なお、USB PDデバイスに充電する場合、ケーブルもUSB PDに対応している必要があります。USB PD対応のケーブルには3Aと5Aの2種類あり、スマホへの充電は3Aで問題なし、ノートPCへの充電なら5Aのものを選んだほうが安心です。
最大出力とポート数を確認して選びましょう 使いやすいモバイルバッテリーを見つけよう
これまでの内容をうけ、急速充電対応のモバイルバッテリー選びの参考にはなりましたでしょうか。
おさらいですが、最大出力値とスマホの充電性能を確認し、「QuickCharge」や「USB PD」といった充電規格もしっかりチェックしましょう。そのうえで、容量やサイズ、必要なポート数など、自分が利用したい用途をちゃんと想定してから選ぶようにしましょう。
普段利用から災害対策の備えにまで利用できる、急速充電対応のモバイルバッテリー。あなたにぴったりの1台を探してみてください。
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1995年に初めてMacを購入して以来、アップル製品に魅せられ続けているフリーライター兼フォトグラファー。現在は月6本以上のライブをこなすシンガーソングライターとしても活動している。 1996年よりMac用新着ソフト情報サイト「新しもの好きのダウンロード」を主宰。 1997年よりMac関連雑誌に毎月20本以上はMacやiOSアプリの紹介記事を執筆。 決して「アップル信者」というわけではなく、魅力的ではない製品を認めたり、他人に勧めたりしないという冷静沈着な面もある。