モバイルバッテリーの選び方
ここからはモバイルバッテリーの基本的な選び方を紹介していきます。自分の使うシーンや、ほしい機能をチェックして、使い勝手のいいモバイルバッテリーを見つけましょう。ポイントは下記。
【1】バッテリー容量
【2】充電スピード
【3】持ち運びのしやすさ
【4】ポート数と種類
【5】プラスαの機能
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】バッテリー容量を選ぶ

出典:マイナビおすすめナビ
モバイルバッテリーの容量は「mAh(ミリアンペアアワー)」という単位で表示されます。充電のための消費電力がかかるため、実際に充電できる容量は、記載容量の約60〜70%です。
最近のスマホは3,000mAh程度の機種が多いので、スマホを2回フル充電するなら10,000mAh以上のモバイルバッテリーを選んでおくと安心です。
▼各デバイスのバッテリー容量はこちら
モバイルバッテリーを選ぶ際は、充電したいデバイスの容量を把握した上で、何回充電したいかを考えるといいでしょう。参考までにiPhoneシリーズのバッテリー容量(メーカー公表)は以下の通りです。
・『iPhone 14』⇒3,279mAh
・『iPhone 14 Plus』⇒4,325mAh
・『iPhone 14 Pro』⇒,200mAh
・『iPhone 14 Pro Max』⇒4,323mAh
・『iPhone 13 Pro Max』⇒4,352mAh
・『iPhone 13 Pro』⇒3,095mAh
・『iPhone 13』⇒3,227mAh
・『iPhone 13 mini』⇒2,406mAh
・『iPhone 12 Pro Max』⇒3,687mAh
・『iPhone 12 Pro』⇒2,815mAh
・『iPhone 12 』⇒2,815mAh
・『iPhone 12 mini 』⇒2,227mAh
・『iPhone 11 Pro Max』⇒3,969mAh
・『iPhone 11』⇒3,110mAh
・『iPhone 8』⇒1,821mAh
・『iPad 10.2インチ 第7世代(2019年秋モデル/Wi-Fi)』⇒8,827mAh
【2】充電スピードは「出力値」と「急速充電」をチェック!
充電スピードは、A(アンペア)の値が大きくなるほど早くなります。充電スピードを重視したい方は、最大出力電流が2.4A以上のモバイルバッテリーがおすすめ。ほとんどのデバイスでスムーズに充電することができますよ。
毎日を忙しく過ごす現代人において、すこしでも早くスマホを充電できるかは大事なポイントですよね。一部のタブレットは、モバイルバッテリーの出力電流が小さいと充分に充電できない場合も。タブレット用のモバイルバッテリーを探す場合は、特に注意しましょう。
▼急速充電の規格

Photo by マイナビおすすめナビ
大容量のデバイスはフル充電までに時間がかかるため、デバイスに合わせて急速充電タイプを選ぶとより短い時間で充電できるのでおすすめ。代表的な機能を見ていきましょう!
・USB PD(USB Power Delivery)
USB Type-Cを搭載する端末に対応する給電規格。
パワーが大きく短時間で充電が可能です。
・QuickCharge(QC)
Androidスマホを中心に普及している規格。
従来のUSB充電よりも高速な充電が可能で、QCに対応しているかを充電器が判別するので設定の必要なしに使えます。
・PowerIQとVoltageBoost
どちらも人気メーカーのAnkerの独自規格です。
PowerIQは接続されている端末に最適な電流を自動で判別して流すことで充電を高速化。
VoltageBoostは文字通り、電圧を少し昇圧して充電効率を良くする機能を持っています。
【2】持ち運びのしやすさも重視しよう
つねに持ち運ぶことを考えると、重さは重要なポイント。スマホが約150〜200gなので、それを目安にして持ち運べる重さを考えてみましょう。
また、重量と同じように、容量が大きいほどサイズも大きくなります。スティック型ならバッグに収納しやすく、平べったい形状だとスマホと重ねて充電しながら使うことが容易です。
持ち運びや充電スタイルなど、利用シーンを想像すると選びやすくなりますよ。
【3】ポート数と種類をチェック!
ほとんどのモバイルバッテリーは、モバイル端末との接続につかうUSBポートを搭載しています。
容量が小さいものは2個、大容量のもので3~5個といった形です。複数端末への同時充電に対応する製品もありますが、充電できるキャパシティを分け合うようにしていることもあるのでパワーダウンに注意です。製品が推奨している充電方法で使いましょう。
▼USB-Cポートは必要?
パソコンやスマートフォンで急速に普及しているUSB-Cポート。急速充電に対応しているものや、Aの出力が大きいものが多い傾向にあるので、現段階でUSB-Cポート対応の端末を利用していない場合でも、このポートがある方が便利です。
ただし、現状で満足されているのであれば優先度を下げても問題ありません。USB-Cポートに対応している端末を持っている方や、将来的に購入する予定がある人は要チェックです。
【5】プラスαの機能をチェック
その他の便利な機能をチェックしましょう!あると便利だなと思う機能があれば自分がモバイルバッテリーを購入する時のチェックポイントにしましょう。
▼コンセント付き|旅行にも便利!
ACアダプターが本体に格納されているタイプです。モバイルバッテリーとACアダプターが一緒になったような使い心地なので、忘れ物しがちな人でも安心です。
スマホ充電用にケーブルを繋げば、急速充電器としても使用できるのがうれしいですよね。
▼ソーラーチャージャー搭載|災害時も安心!
モバイルバッテリー本体への充電にACだけでなく、太陽光パネルを使ったソーラーチャージャーが搭載されている製品です。つまり電源がなくても本体に充電できるので、場所を選ばず使えるのが魅力。防災用として備えておくと、いざという時に役立ちます。
ただし、曇天や雨天、夜は充電能力が著しく落ちるので注意が必要です。
▼ケーブル一体型・ワイヤレス充電・MagSaf|持ち運びに便利!

本体からの充電用のケーブルがすでに搭載されているケーブル内蔵型や、ワイヤレス充電・MagSafeなら充電にケーブルが必要ないので手荷物を減らすことができて便利
▼ケーブル一体型
ケーブルがモバイルバッテリーに備わっているから、ケーブルを別途用意する必要がない。端子が自分のスマホに対応しているのかチェックしてみましょう。
▼ワイヤレス充電
上に置くだけで手軽に充電することが可能。
iPhoneであればiPhone8以上。Androidスマホはモデルによって対応していない場合もあるので事前にチェックしておきましょう。
▼MagSafe
モバイルバッテリーをスマホにピタッとくっつけて使用できる。
iPhoneであれば12シリーズ以降に対応。12以前のモデルの場合は、MagSafeに対応しているスマホケースを利用すればMagSafeを利用することは可能ですが、うまく充電できない場合があるので注意しましょう。
モバイルバッテリーの人気メーカー・ブランド
ここではモバイルバッテリーの人気メーカー・ブランドをご紹介します。迷ったときは最終的にメーカーやブランドから選ぶのもおすすめですよ。
Anker(アンカー)|モバイルバッテリーのトップメーカー
元Googleのスタッフが設立したメーカーです。モバイルバッテリーでは高い人気を誇っています。独自規格を採用し、高性能な製品を数多く出しています。
ELECOM(エレコム)|安くても安心な国産メーカー
主にPC周辺機器に強い日本メーカーです。モバイルバッテリーではコストパフォーマンスの高い製品を多く取り扱っています。安くても安心して使えるメーカーです。
cheero(チーロ)|ユニークなアイデア製品と高い技術
大阪の機械メーカー TRA株式会社の一部門として創業したメーカーです。スマートフォン向けのバッテリーやアクセサリーに強く、高い技術力で確かな製品を届けてくれます。
モバイルバッテリーおすすめ19選|容量別
それではご紹介した選び方をふまえてモバイルバッテリーのおすすめを紹介していきます。容量別にご紹介するので、自分の使うシーンやデバイスに合わせて選んでみてください。
▼モバイルバッテリー2選|5,000mAh未満
▼モバイルバッテリー6選|5,000~10,000mAh未満
▼モバイルバッテリー7選|10,000~15,000mAh未満
▼モバイルバッテリー4選|15,000mAh以上
▼モバイルバッテリー2選|5,000mAh未満
まずは、コンパクトに持ち運べる5,000mAh未満のものからご紹介する。かわいいデザインのものや、軽くて持ち運びやすいものをピックアップしているので、ぜひチェックしてみてください。
口紅サイズのかわいいモバイルバッテリー
Lightningコネクターを内蔵したモバイルバッテリー。iPhoneに直接充電することができるのでコードを持ち運ぶ必要がありません。
また、口紅サイズのコンパクトなサイズ感と軽さも魅力。ち運びの時の荷物を減らしたい方におすすめですよ。
さらにコンパクトながら4800mAhの大容量。iPhone 13とiPhone 12を約1回のフル充電が可能です。
約72gの軽量なバイルバッテリー
約72gと軽量なモバイルバッテリー。カバンに忍ばせて置いても邪魔になりずらいサイズが特徴です。
約500回繰り返し使用可能な充電式リチウムイオン電池を搭載。充電・過放電・過電圧・過電流防止機能、短絡保護機能・温度検知保護を備えた回路設計になっています。
▼モバイルバッテリー6選|5,000~10,000mAh未満
続いては、スマートフォンを約1~2回充電できる5,000~10,000mAh未満の製品です。
可愛い見た目でパワフルな使い心地
ころんとした丸みを帯びたデザインで、カラーランナップの多さが特徴の小型モバイルバッテリー。ピスタチオやラテグレージュなど女子がキュンとくるカラーラインナップを揃えています。
また、かわいいだけではなく容量10,000mAhとパワフル。iPhone 13なら約2回の充電が可能です。
さらにデバイスに合わせて最適に給電する「かしこく充電」を搭載。Bluetoothイヤホンといった入力電流が小さい機器も低電流で充電することができますよ。
マグネット式ワイヤレス充電モデル
モバイルバッテリーで定評のあるAnkerの製品です。この製品の特徴はマグネット式なこと。強力なマグネットがしっかりと固定し、位置がズレることなく抜群の安定感で充電します。
約16mmの握りやすいコンパクト設計で使いやすいのも魅力。
※対応機種:iPhone 12、12 mini、12 Pro、12 Pro Max、13、13 mini、13 Pro、13 Pro Max
スティック型モバイル充電バッテリー
カバンにも入れやすいスティック型のモバイルバッテリー。一部分がフラット面なので、机上などで転がりにくいようになっています。
カラーバリエーションは3色。落下防止のストラップホールが付いているのも特徴です。
厚さ6mmの薄型モバイルバッテリー
厚さ6mmの薄型モバイルバッテリー。バッグの内ポケットにも入れやすいサイズ感です。いざという時に備えて持っておいても邪魔にならないでしょう。充電ケーブルは別売りなのでご注意ください。
カラバリ豊富な2ポートタイプ
2ポートを搭載し、スマートフォン2台などを同時に充電することができるモバイルバッテリー。合計2.6A(1ポート最大2.4A)の高出力で、タブレットも充電できます。
モバイルバッテリー本体を約3時間40分で充電可能なほか、全7色のカラーバリエーションを備えております。
▼モバイルバッテリー7選|10,000~15,000mAh未満
続いては、スマートフォンを約2~3回充電できる10,000~15,000mAh未満の製品です。
2022年発売のMagGoシリーズ最新モデル
マグネットでピタッとくっつくiPhone12以降シリーズ専用アクセサリー「Anker MagGoシリーズ」の新商品。従来モデルと比較して、5mmほど大きくなっているものの、容量が2倍になりました。
前のモデルと同じく、背面に貼り付けて充電することが可能なので充電ケーブルが必要ないので持ち運びも楽ちん。さらに、モバイルバッテリーの背面には折り畳み式のスタンドがついているので、動画視聴の時にもスマホスタンド替わりになって便利。
iPhoneユーザーで、iPhone12以降シリーズをお使いの方はぜひチェックしてみてください。
▼モバイルバッテリー4選|15,000mAh以上
最後に、スマートフォンを約3回以上充電できる15,000mAh以上の製品です。
「モバイルバッテリー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする モバイルバッテリーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのモバイルバッテリーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】モバイルバッテリーに関する疑問を解決!
モバイルバッテリーの処分方法は?

毎日モバイルバッテリーを使っていると、リチウムイオン電池が劣化して、十分に充電することが難しくなってきます。寿命を迎えたら問題となるのが処分方法です。
一般ごみとして捨てるのはNGで、3つの方法があります。
1、家電量販店の回収ボックスを活用する
2、携帯ショップで回収してもらう
3、まだ新しかったら、リサイクルショップや買い取り業者に売却
詳しい内容は以下の記事で紹介しているのでチェックしてみてください!
モバイルバッテリーの寿命は?

一般的に充電300回~500回が寿命と言われています。使用頻度にもよりますが、1日1回充電したとしても約1年は使用できるでしょう。
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目的が明確なほどモバイルバッテリーは選びやすい
高い需要のあるモバイルバッテリーは、技術の進歩により日進月歩で大容量化・小型化・低価格化が進んでいます。しかし、原則として容量・性能と携帯性、価格はそれぞれ相反する要素です。
「大容量バッテリーが安心」「携帯に便利な小型で軽いものがいい」「スマホと重ね持ちしながら充電したい」など、はっきりとした目的があるほど、希望に沿ったモバイルバッテリーがみつけやすくなるでしょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
「家電・AV機器」「PC・スマホ・カメラ」を担当。シンプルでミニマルなガジェットには目がなく、つい散在してしまう。とくに、白無地のガジェットが大好物。ひそかに、折りたたみ式のスマートフォンへ乗り換えを計画中。