Ankerモバイルバッテリーの選び方! 用途やスピード感で
電脳系フリーライターの早川厚志さんの取材をもとに、Ankerモバイルバッテリーを選ぶときのポイントを5つご紹介します。後悔のない買いものができるように、エキスパートのアドバイスを有効に活用してみてください。
用途にあわせて容量を選ぶ
モバイルバッテリーを選ぶときに真っ先にチェックしたいのが容量です。スマホに充電できる回数や携帯性にも注目して選んでください。
電脳系フリーライター
モバイルバッテリーの容量は、1時間でどれだけの電流を流すことができるか示す単位である「mAh(ミリアンペアアワー)」という単位で表され、この数値が大きいほど容量も大きくなります。
スマホを約1〜2回充電できれば充分なら10,000mAh未満、スマホを約3〜4回、あるいはタブレットを充電したいなら10,000〜20,000mAh、ノートPCを充電したいなら20,000mAh以上を選ぶといいでしょう。
気軽に持ち歩くならコンパクトタイプ
モバイルバッテリーのメリットは気軽に持ち歩けるという点です。携帯性を重視するのならコンパクトタイプを選びましょう。容量が3,000mAh~のコンパクトタイプなら、スマホ1台が1~2回ぐらい充電可能です。
コンパクトタイプは小型で軽量なので、バッグのなかに入れて気軽に持ち歩けるのが特徴。直接コンセントにさして、バッテリーと接続した機器の充電も同時にできる便利な製品もあります。
余裕で使いたい方には大容量タイプ
スマホで動画やゲームをするとバッテリー残量の減りが早くなります。そのような使い方をする方は、大容量タイプのモバイルバッテリーを選んでください。
目安としては10,000mAh~のタイプで、スマホが3~4回ぐらい充電可能です。動画視聴などでも充電しながら使えるので、途中で切れてしまう不安がなくなります。
大容量タイプは毎日充電するのが面倒な方に向いています。
数日間使う方には20,000mAh以上のタイプ
出張が多いビジネスマンにふさわしいのが20,000mAh以上のモバイルバッテリーです。新幹線の移動などコンセントのない場所でも、パソコンに充電しながら仕事ができます。
20,000mAh以上あればスマホを7~8回ぐらい充電できますし、ナビにも使用可能です。これだけの容量があれば、旅行へ行くときや、家族や仲間と共有したい場合も便利に使えます。
ポートの数や形状をチェックして選ぶ
スマホ以外のデバイスにも充電したい場合、モバイルバッテリーのポート数をチェックする必要があります。ポートが2つ以上あれば、複数のデバイスを同時に充電できて便利です。
また出力ポートの端子の形状も確認してください。端子が異なると充電ができません。互換性にすぐれたUSB-C対応のものなら、いろいろなデバイスに充電ができます。
充電スピードはPowerIQのバージョンで選ぶ
充電スピードもモバイルバッテリーを選ぶときの重要ポイントです。AnkerにはPowerIQという独自の急速充電技術があるので、選び方を説明しましょう。
電脳系フリーライター
Ankerのモバイルバッテリーには「PowerIQ」という独自技術が搭載されています。PowerIQ 1.0なら最大12W出力、PowerIQ 2.0なら最大18W出力が可能。これだけでも高速ですが、より速く充電したいなら、急速充電の規格である「USB Power Delivery(USB-PD)」に対応した商品を選びましょう。
ただし、USB-PDは充電するデバイスとケーブルがどちらも同規格に対応していなければ、充分な性能を発揮できないので、購入の際は注意が必要です。
対応機器を気にせず急速充電するならバージョン1.0
PowerIQとは接続したデバイスを自動で感知し、そのデバイスに適した最大電流を流すことによって急速充電する技術です。バージョンによって充電スピードが違うので、事前にチェックしてください。
バージョン1.0は最大入出力が12Wで、iPadなどのタブレットも2時間ぐらいでフル充電が可能。「PowerIQ」とだけ記されているAnker製品はバージョン1.0です。
充電スピードにこだわるなら2.0
PowerIQのバージョン2.0は最大入出力が18Wとさらに大きく、Anker製品のなかでも最速スピードで充電が可能です。より急速充電を望む方にはバージョン2.0が適しています。
バージョン2.0ならiPadも1時間半でフル充電できますが、デバイスのなかにはバージョン2.0に対応していないものもあるので選ぶときには使えるかどうかをチェックしてください。
バッテリー残量のわかりやすさで選ぶ
バッテリー容量が多い製品は、残量を確認できるものが使いやすいです。AnkerのモバイルバッテリーはLEDライトで残量がわかるようになっているのが特徴。
便利なのは段階的にこまかく残量チェックができるもので、製品によっては10段階で残量がわかるものもあります。こまかくチェックできれば、充電のタイミングがわかりやすくて使いやすいです。
本体サイズ、重さ、うすさに注目
モバイルバッテリーを選ぶときはサイズ、重さ、うすさも大事なポイントです。つねに持ち歩く必要がある方は、スマートさもチェックしてみてください。
Ankerの製品は人間工学にもとづいたデザインのものが多く、手になじみやすいです。薄型のモバイルバッテリーやスティック型のものはスタイリッシュなデザインで、ポケットに入れて持ち運びできます。
電脳系フリーライター
基本的に、モバイルバッテリーの容量が大きいほど、本体サイズと重量が重くなります。どのように持ち歩くかにあわせてサイズや重さを選びましょう。
たとえば、ポケットに入れてつねに持ち歩くなら200g以下、カバンやリュックに入れるなら400g以下、泊まりがけの旅行やキャンプに持っていくならそれ以上を目安に選ぶといいでしょう。
Ankerモバイルバッテリーおすすめ9選 電脳系フリーライター厳選!
上で紹介したAnkerモバイルバッテリーの選び方のポイントをふまえて、電脳系フリーライターの早川厚志さんに選んでもらったおすすめ商品をご紹介します。それぞれの機種ごとの特徴を比較したうえで、自分の用途にあったモバイルバッテリーを選んでみましょう。

Anker『PowerCore 10000 Redux』


















出典:Amazon
本体サイズ | 約104×52×25mm |
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重量 | 約184g |
容量 | 10,000mAh |
出力端子 | 1 |
最大出力 | 5V=2.4A |
USB PD対応 | × |
大容量なのに軽量コンパクトな商品
10,000mAhという大容量でありながら、約104×52×25mmという手のひらにすっぽり収まるほどのコンパクトサイズで、重量はたったの約184g。さらにお手ごろな価格と、大容量・コンパクト・軽量・低価格の4拍子そろった、コストパフォーマンスの高い商品です。iPhone XSに約3回、iPad Pro 11インチに約1回の充電が可能で、おもにスマホやタブレットを充電したい方におすすめです。
本体の表面にはストライプメッシュ加工がほどこされているため、持ちやすく手触りもバツグンです。Bluetoothイヤホンなどの入力電流が小さい機器に対しても、安全に高速充電できる低電流モードが用意されています。

Anker『PowerCore II 6700』
















出典:Amazon
本体サイズ | 約96×43×23mm |
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重量 | 約128g |
容量 | 6,700mAh |
出力端子 | 1 |
最大出力 | 5V=2A |
USB PD対応 | × |

Anker『PowerCore+ 26800 PD』


















出典:Amazon
本体サイズ | 約180×80×24mm |
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重量 | 約580g |
容量 | 26,800mAh |
出力端子 | 3 |
最大出力 | Type-C:5V=3A、9V=3A、15V=2A、20V=1.25A/Type-A:5V=3A |
USB PD対応 | ○ |
ノートPCへの高速充電に対応した超大容量な商品
外出先でスマホやタブレットだけでなく、ノートPCにも充電したい方向けの超大容量な商品です。ふたつのUSB Type-Aポートに加え、Power Deliveryに対応したUSB Type-Cポートをひとつ搭載しています。そのため、MacBookファミリーなどUSB-C搭載ノートPCへ、最大30W出力での充電が可能です。また、本バッテリー本体への充電時も、USB-Cポートから約4.5時間でフル充電が可能です。
26,800mAhという超大容量は、iPhone XSなら7回、MacBook Pro(13インチモデル)なら1回以上の充電が可能です。ほとんどの航空会社で、飛行機内への持ち込みも可能なので、長時間のフライト中にノートPCで仕事をしたい方にはうってつけでしょう。
ほかの商品よりもやや高価ですが、30W USB PD対応のUSB-C急速充電器(『Anker PowerPort Speed 1 PD 30』)が付属していますので、単体でモバイルバッテリーを購入するよりお得といえます。

Anker『PowerCore+ mini』














出典:Amazon
本体サイズ | 約95×23×23mm |
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重量 | 約80g |
容量 | 3,350mAh |
出力端子 | 1 |
最大出力 | 5V=1A |
USB PD対応 | × |
小型化にこだわった超コンパクトな商品
直径23mm×長さ95mm、わずか80gという超コンパクトなスティック型の商品です。これだけ小さいにも関わらず、容量は3350mAhで、iPhone XSやGalaxy S9に約1回のフル充電が可能です。バッテリー残量を3段階でチェックできるLEDも搭載されています。
ズボンの前ポケットにも収まりますので、ふだんカバンを持ち歩かない方や、テーマパークでのアトラクション待ち時間チェックなどで、1日中スマホを使いたい方におすすめです。また、メインで使っているバッテリーを充電し忘れた場合などの非常用として、カバンに入れておくのもいいでしょう。
Anker『PowerCore 20100』


















出典:Amazon
本体サイズ | 約166×58×22mm |
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重量 | 356g |
容量 | 20,100mAh |
出力端子 | 2 |
最大出力 | 5V=4.8A |
USB PD対応 | - |
Anker『PowerCore II 20000』


















出典:Amazon
本体サイズ | 約170×62×22mm |
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重量 | 約369g |
容量 | 20,000mAh |
出力端子 | 2 |
最大出力 | 18W-5V=3A、9V=2A、12V=1.5A(PowerIQ2.0出力)12W-5V=2.4A(PowerIQ出力) |
USB PD対応 | - |
Anker『PowerCore Essential 20000』


















出典:Amazon
本体サイズ | 約158×74×19mm |
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重量 | 約343g |
容量 | 20,000mAh |
出力端子 | 2 |
最大出力 | 5V=3A(各ポート最大2.4A) |
USB PD対応 | - |
Anker『PowerCore Fusion 5000』


















出典:Amazon
本体サイズ | 約72×70×31mm |
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重量 | 約189g |
容量 | 5,000mAh |
出力端子 | 2 |
最大出力 | AC使用時:5V=2.1A (各ポート最大2.1A)、モバイルバッテリー使用時:5V=3A (各ポート最大3A) |
USB PD対応 | - |
Anker『PowerCore 10000』


















出典:Amazon
本体サイズ | 約92×60×22mm |
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重量 | 約180g |
容量 | 10,000mAh |
出力端子 | 1 |
最大出力 | 5V=2.4A |
USB PD対応 | - |
「Anker・モバイルバッテリー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする Anker・モバイルバッテリーの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのAnker・モバイルバッテリーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
購入後のサポートもしっかり確認しておく 魅力は品質の高さだけじゃない!
電脳系フリーライター
商品の不具合や間違って購入した場合などに返品返金を保証する「30日間返品返金保証」(販売者がアンカー・ジャパンである場合に限る)と、使用中に不具合があった場合に新品交換する「18ヶ月製品長期保証」という2種類の保証制度が用意されるなど、サポートがしっかりしているのもAnkerのモバイルバッテリーの特徴。
各社ECサイトで、ユーザーレビューが軒並み高評価である理由もうなづけます。
バッテリーの表記容量と実際に充電できる容量は異なる 電脳系フリーライターからのアドバイス
電脳系フリーライター
モバイルバッテリーの公式スペックの容量と、実際にデバイスへの充電に使える容量は少し異なります。これは、充電時にロス(損失)が発生するためで、一般的に30〜40%ほどロスが発生するといわれています。
たとえば、10,000mAhのモバイルバッテリーでも、5,000mAhのデバイスには1回ちょっとしか充電できません。また、モバイルバッテリーはくりかえし使っていると次第に劣化し、容量が少しずつ減っていくことも覚えておきましょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:tsuge-line、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/21 コンテンツ追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 福本航大)
1995年に初めてMacを購入して以来、アップル製品に魅せられ続けているフリーライター兼フォトグラファー。現在は月6本以上のライブをこなすシンガーソングライターとしても活動している。 1996年よりMac用新着ソフト情報サイト「新しもの好きのダウンロード」を主宰。 1997年よりMac関連雑誌に毎月20本以上はMacやiOSアプリの紹介記事を執筆。 決して「アップル信者」というわけではなく、魅力的ではない製品を認めたり、他人に勧めたりしないという冷静沈着な面もある。