モバイルバッテリーとは
モバイルバッテリーとは、スマホやノートPC、ニンテンドースイッチのゲーム機器や加熱式タバコなどをどこでも気軽に充電することができる携帯充電器のことです。
バッテリーを内蔵していることで、コンセントがない環境でもコード一本で充電できることが最大の特徴です。
旅行や出張などに持ち運ぶことで、充電がなくなってしまった緊急時の応急処置としても便利なアイテムです。また、最近ではポケットサイズで薄型大容量バッテリーを内蔵しているものや、超軽量のモバイルバッテリーも販売されています。
軽量のモバイルバッテリーの選び方
それでは、軽量のモバイルバッテリーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】大きさをチェック
【2】バッテリーの容量で選ぶ
【3】重さと容量のバランスに着目する
【4】出力で選ぶ
【5】付加機能で選ぶ
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】大きさをチェック
軽量なモバイルバッテリーの形状はさまざま。円柱型や名刺のような形状などが主流です。基本的には持ち歩くものなので、バッグやパンツのポケットに入れやすい大きさ・形状のものを選びましょう。
使い勝手がいいのは、名刺サイズで薄型のタイプです。バッグの隙間や、スーツの内ポケット、パンツのポケットなどに入れやすいです。しかも薄ければポケットが膨れることもないので、スマートに持ち運ぶことができますよ。
【2】バッテリーの容量で選ぶ
軽いモバイルバッテリーを選ぶとき気になるのが「スマホに何回ぐらい充電できるか」ということでしょう。
そこで「モバイルバッテリーの容量÷スマホのバッテリーの容量」という単純計算をしてしまいがちですが、実は充電する際には必ず変換ロスが生じるため、実際に充電できるのは少なめに見積もる必要があります。
変換ロスは製品によって異なりますが、実際に使えるのはモバイルバッテリーの表示容量の約6割程度だと認識しておくとよいでしょう。
バッテリーの単位は、「mAh(ミリアンペアアワー)」で表示され、大きい数字ほど充電回数が多くなります。例えば、10000mahのタイプは、スマホを最大で4回まで充電可能です。
【3】重さと容量のバランスに着目する
いくら軽いモバイルバッテリーが欲しくても、バッテリー容量が小さすぎるとスマホを満足に充電することができません。
たとえば容量が5,000mAhクラスの場合、スマホを1〜2回ほどフル充電できますが、より小さな3,000mAh以下のクラスだと機種によってはスマホを1回もフル充電できない可能性があります。スマホの使い方にもよりますが、「毎日持ち歩き、スマホを1回はフル充電したい」という人には5,000mAh程度のモバイルバッテリーが軽くて持ち運びやすいでしょう。
また、「スマホを2回以上充電したい」「タブレットを充電したい」という人には、10,000mAhの大容量でありながらも170〜180g(卵3個分)という製品も出ています。
【4】出力で選ぶ
モバイルバッテリーの出力は、A(アンペア)になります。2Aや3Aと数字が大きくなるほど出力が大きなくなるので、より高速な充電が可能となります。
出力ポート数が複数搭載されている製品は、接続するデバイスが増えることで充電するスピードが落ちてしまうので認識しておきましょう。
【5】付加機能で選ぶ
モバイルバッテリーには、あると助かる便利な機能がさまざまあります。製品によって、機能性は違うのであなたが求める機能を厳選して選ぶ際の基準にしてくださいね。
▼複数のポート数で同時充電が可能
複数のポート数が搭載されていることで、同時に複数のデバイスを充電することができます。一般的には、容量の少ないモバイルバッテリーはポート数が1〜2つで、容量の大きいものなら3〜5つのポート数が搭載されています。
スマホだけでなく、それ以外のパソコンやタブレット、またはイヤホンも同時に充電したい人にはポーツ数が複数あるものを選びましょう。
▼ケーブル内蔵でよりコンパクトに
せっかく軽いモバイルバッテリーを選んだのに、「ケーブルを忘れて充電できない」といった失敗はよくある話。そんなうっかりさんにおすすめしたいのが、充電ケーブル内蔵タイプのモバイルバッテリーです。ほとんどの製品がケーブルをバッテリーの側面などに収納できるため、ケーブルが絡まらずスッキリと持ち歩くことができます。
Androidスマホで使う人はmicro USBやUSB-Cなど手持ちの機種にあったケーブルを搭載するものを、iPhoneで使う人はMFi認証を受けた「Lightningケーブル」内蔵の製品を選びましょう(MFi認証がないとiOSをバージョンアップしたあと使えなくなる可能性があります)。
▼USB TYPE-C端子の有無で選ぶ
USB Type-Cは、2015年から登場した、上下左右を対称の形にしたUSBコネクタのことです。主にMacBookやAndroidスマホに使われています。
形状は丸型になるので、いちいち上下を確認する必要がありません。Type-Cの大きな特徴として、PCにも周辺機器にも対応していることです。データの転送速度もType-AやType-Bと比べて速くなります。
▼PSEマークがついているかをチェックする
電気製品が原因の発火による火災や感電などから消費者を守るために「電気用品安全法(PSE)」があります。モバイルバッテリーもPSEの規制対象品となりました。2019年2月1日以降、PSEマークがないモバイルバッテリーは、製造、輸入、販売ができなくなっています。
「PSEマーク」がついているか、もしくは「PSE認証済」といった表記を必ず確認しましょう。
モバイルバッテリーの主要メーカーもチェック!
はじめてモバイルバッテリーを購入する人はどれがいいのか悩んでしまうこともあるはず。選ぶ基準もあまりわからない人は、主要メーカーの人気商品を購入することを検討してみてはいかがでしょうか。
Anker(アンカー):モバイルバッテリーのリーディングカンパニー
2011年に中国で創業されたアンカー。アメリカやイギリス、日本などでトップクラスの販売実績を誇るモバイルバッテリーのリーディングカンパニーです。
安価かつ高品質でコスパに優れた製品を数多く取り揃えています。Amazonや楽天などの通販サイトのランキング上位をAnkerが独占することも多く、ユーザー認知度も高い安心のメーカーです。
ELECOM(エレコム):バリエーション豊かな品揃えが魅力
大阪に本社を置く、コンピューターの周辺機器メーカーです。無線LANやUSBメモリのほか、充電ケーブルやモバイルバッテリーなどのアクセサリー類も展開しています。
モバイルバッテリーのバリエーションは豊富で、軽量なタイプはもちろん、20,000mAhの大容量タイプ、ワイヤレスタイプ、ソーラー充電タイプなどがあります。iPhone用のMagsafeに対応したものもありますよ。
Belkin(ベルキン):所有欲を満たすミニマルで洒落たデザイン
アメリカの小売追跡サービス(US Retail Tracking Service)のデータに基づくと、携帯アクセサリブランドで世界シェア1位のベルキン。もともと、アップルのPCとプリンターを接続するケーブルを作っていたために、アップル製品に対応した商品ラインナップが中心です。
機能性の高さはもちろんのこと、ミニマルなデザインが特徴的で見た目にもこだわる人たちから支持を集めています。MagSafeに対応したアイテムも豊富なのでiPhoneユーザーは一度チェックすべきメーカーですよ。
軽量モバイルバッテリーおすすめ22選
ここまで紹介した軽量なモバイルバッテリーの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。


財布にも収納でき緊急時に役立つ
クレジットカードとほぼ同等サイズでクレカ4枚分という薄さを実現した、財布に入れておくのに便利なモバイルバッテリーです。容量は2500mAhと少なめなので一度でスマホを25%〜40%程度しか充電できませんが、スマホのバッテリーが完全に切れて「少しでいいから充電したい」といったとき、財布に入れておくと助かります。
また、充電ケーブルが付属するので別途ケーブルを持ち歩く必要はありません(USB出力ポートは備えません)。なお、micro USBケーブルを内蔵したモデル(iPhone用の変換コネクタが3つ付属)と、Lightningケーブルを内蔵したモデルの2種類から選べます。

おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする モバイルバッテリーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのモバイルバッテリーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
モバイルバッテリーの処分方法は?
毎日モバイルバッテリーを使っていると、リチウムイオン電池が劣化して、十分に充電することが難しくなってきます。寿命を迎えたら問題となるのが処分方法です。
一般ごみとして捨てるのはNGで、3つの方法があります。
1、家電量販店の回収ボックスを活用する
2、携帯ショップで回収してもらう
3、まだ新しかったら、リサイクルショップや買い取り業者に売却
詳しい内容は以下の記事で紹介しているのでチェックしてみてください!
モバイルバッテリーに関連する記事はこちら
手ぶら派や、2台目におすすめ!
手ぶらで行動する方はポケットが唯一の収納スペースになってきます。スマホや財布、イヤホンケースなどに加えて、大きめのモバイルバッテリーをポケットに入れるとパンパンになってしまいます。コンパクトで軽量なモデルであれば、スマートに持ち運べるので、お気に入りを見つけてぜひ使ってみてください!
また、「スマホのバッテリーが完全に切れたのでモバイルバッテリーで充電しようとしたら、モバイルバッテリーの残量もゼロだった……」といった経験はありませんか? こうした事態に備えて、日常的に使うバッテリー以外に、意識せず持ち歩くことができる、とても軽いモバイルバッテリーを2台目として用意しておくと、いざという時に重宝します。
「外出先でApple Watchを充電したい」という人にはApple Watch専用のキーホルダー型モバイルバッテリーも人気ですよ!
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
1995年に初めてMacを購入して以来、アップル製品に魅せられ続けているフリーライター兼フォトグラファー。現在は月6本以上のライブをこなすシンガーソングライターとしても活動している。 1996年よりMac用新着ソフト情報サイト「新しもの好きのダウンロード」を主宰。 1997年よりMac関連雑誌に毎月20本以上はMacやiOSアプリの紹介記事を執筆。 決して「アップル信者」というわけではなく、魅力的ではない製品を認めたり、他人に勧めたりしないという冷静沈着な面もある。