ワイヤレス充電器の仕組み
ワイヤレス供給技術にはいくつかの種類に分かれています。スマートフォンのワイヤレス充電器では「電磁誘導方式」が一般的に採用され、中でも「Qi」(チー)は国際規格に認定されています。
「電磁誘導方式」の仕組みは、充電器内の送電用コイルに電流を流して磁界を発生させます。発生した磁界に対応可能なスマホなどのデバイス内のコイルを近づけることで誘導電流が発生し、発生した電力をバッテリーに蓄えています。
今後、さまざまな分野でますます発達が期待されるワイヤレス供給技術が、充電器に利用されています。
「Qi」規格とは?
「Qi」規格とは、電磁誘導を利用して非接触で給電を行うための規格で、ワイヤレス充電の業界団体「WPC(Wireless Power Consortium)」が策定した国際標準規格のことを指します。
Qiに対応している充電器なら異なるメーカーのスマホでも充電が可能です。現行モデルのiPhoneやGoogle Pixel、XperiaなどほとんどのスマホがQiに対応しています。また、ワイヤレスタイプのイヤホンやスマートウォッチもQi規格に対応している商品が多く展開されています。
ワイヤレス充電器のメリット・デメリット
ワイヤレス充電器のメリットは、スマホを置くだけですぐに充電できる手軽さです。プラグやケーブルの破損リスクを軽減できる点も魅力。また、Qi規格に対応している充電器なら家族みんなで共有するのも便利な使い方です。
ワイヤレス充電器のデメリットとしては、急速充電器に比べると充電効率が悪く、充電までに時間を要することです。充電速度を求める方は高出力タイプがおすすめ。また、スマホケースの厚みやスマホリングがついていると充電ができないこともあるので注意が必要です。
ワイヤレス充電器の種類
ここでは、「スタンド」「パッド」「マウント」「モバイル」バッテリータイプなど、ワイヤレス充電器の種類についてご紹介します。
▼スタンドタイプ
スマホを立て掛けるようにして充電するスタンドタイプは、充電中も画面が見やすい点がメリットです。デメリットとしては、画面から光が発せられてしまうこと。就寝時にはあまり向かないかもしれません。ロック画面に表示されるメッセージなどを確認したい方には便利です。
▼パッドタイプ
パッドタイプは、ただスマホを置くだけで充電できる手軽さが魅力で、夜寝ている間にスマホを充電したい方などにおすすめです。また、最近では2台同時に充電可能な製品もあります。デメリットは、スタンドタイプと比べるとサイズが大きくなる点です。
▼マウントタイプ
しっかりと固定して設置するタイプのワイヤレス充電器です。ふだん持ち運ぶことがなく、車のなかだけで使用するといった目的におすすめのタイプです。多少の揺れであれば、ズレ落ちることはありません。
▼モバイルバッテリータイプ
バッテリー内蔵タイプのワイヤレス充電器です。コンセントやシガーソケットなど電源がなくとも充電することができるため、旅行など持ち運びに適しています。ケーブルもないので非常に手軽です。また、ケーブルさえあれば、いつでも充電しておくことができます。
ワイヤレス充電器の選び方
コードに繋がず、置くだけで充電ができる「ワイヤレス充電器」。充電が手軽なので、使い勝手がいいアイテムです。さまざまな形状が販売されているので、どれを選ぶべきか悩んでしまうのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ワイヤレス充電器の選び方をご紹介します。自分に合った製品をぜひ見つけてみてくださいね!
ポイントは下記。
【1】充電スピード
【2】コイル数
【3】使う場所
【4】自分のスマホがワイヤレス充電に対応しているか
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】充電スピードをチェック
一部の機種のスマホで、通常より短い時間で充電が完了する「急速充電」が行えるワイヤレス充電器があります。機種が対応している方にはおすすめです。対応W数(ワット数)の高さのチェックもしておきましょう。
出かける直前に急いでスマホを充電することが多い方は、急速充電に対応しているワイヤレス充電器を選ぶと便利です。なお、急速充電が使用できない機種もあり、専用の充電アダプターが必要になる場合も多いので、事前によく確認しておくとよいでしょう。
【2】コイル数をチェック
ワイヤレス充電器で一般的な電磁誘導方式では、デバイスと充電器のコイルを近づけて電力を流しています。コイルの数が多ければ充電できる範囲も広がるので、デバイスをしっかりと感知しきちんと充電されるので便利です。
コイル数が少ないものは、コイル数が多いものよりもスマホの感知力は劣りますが、価格を抑えた商品が多いのが魅力です。
【3】使う場所をチェック
充電する場所がおもに職場のデスクやテーブルの上なら、通知を確認しやすいスタンドタイプを選ぶとよいでしょう。
自宅で使用する場合は、就寝時にも光が邪魔にならないパッドタイプ。車で使うのであればマウントタイプが使いやすくなっています。どこで使用するのかを考えてタイプを考えると有効活用できますよ。
【4】自分のスマホがワイヤレス充電に対応しているかをチェック
すべてのスマートフォンで、ワイヤレス充電が使えるわけではありません。そのため、今使っているスマホがワイヤレス充電に対応している機種かどうかを確認する必要があります。
具体的には、iPhone8やiPhoneX、XSといった2017年以降に発売されたiPhoneのほか、Androidでは、サムスンのGalaxyシリーズや、ソニーのXperiaシリーズなどから対応端末が発売されています。
エキスパートのアドバイス
スマホの充電が格段に楽になる
充電ケーブルを差したり抜いたりする作業は意外と面倒なもの。ワイヤレス充電器を導入することで、ケーブルの抜き挿しから開放され、スマホの充電が格段にラクになります。
平置きタイプ、スタンドタイプに加え、両方に対応したものやマウスパッド型、複数のデバイスを同時充電できるものなど、選択肢も増えています。
スマホライフをより快適にするアイテムとして、導入してみてはいかがでしょうか?
ワイヤレス充電器おすすめモデル
それでは、おすすめのワイヤレス充電器をご紹介いたします。
▼おすすめ5選|スタンドタイプ
▼おすすめ4選|パッド(平置き)タイプ
▼おすすめ3選|マウントタイプ
▼おすすめ2選|モバイルバッテリータイプ
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ5選|スタンドタイプ
ここからはスタンドタイプのワイヤレス充電器をご紹介します。スマホを立てた状態で充電するスタンドタイプの充電器は、コイルの位置がズレにくく設置面積の場所を取らない点が特徴です。
急速充電も可能なQi認証の充電器
モバイル充電ブランドで国内トップシェアを誇るAnker(アンカー)のワイヤレス充電器。充電スピードが約10%高速化した7.5W出力充電に対応し、最先端の充電効率が実現しました。
動画を視聴したい時は横向きに、メッセージなどの確認には縦向きと用途に合わせて位置を固定できます。最大24ヶ月の保証がついているのも嬉しいポイントですよ!

縦置き、横置きどちらにも対応したスタンド型充電器
シンプルなスタンド型のワイヤレス充電器。
スタンドの角度を変えることはできませんが、縦置き・横置きのどちらにも対応しているので、LINEやメールの通知を見たいときは縦置き、動画を視聴しながら充電したいときは横置きにするなど、目的に応じて使い分けられます。充電しながらもスマホをつねにチェックしたい方におすすめです。
厚さ5mmまでのケースなら、装着したまま充電が可能で、Galaxyシリーズのスマホなら急速充電に対応している点も魅力。
LEDライトで充電ステータスがわかる
青色に光るLEDライトにより、充電のステータスがわかる便利な充電器です。充電が開始されるとランプが10秒光って消灯、充電が完了するとランプが5秒光って消灯します。充電中は光らないので睡眠時の邪魔になりません。
Qi対応機種のほとんどに対応した互換性の高いモデルです。

コイル位置を動かして多くのスマートフォンに対応
コンパクトなスタンド型の充電器です。この商品の特徴は、充電に使う「コイル」の位置を動かせること。
ワイヤレス充電器は、充電パッドに内蔵されているコイルを使って充電する仕組みなので、コイルの位置と、スマホの中心の位置があわないと、うまく充電できないことがあります。コイルの位置を自由に動かせることで、どんなサイズのスマホの充電にも対応できます。
スマホをよく買い替えたり、充電器を家族で共有したい方は、こちらを選ぶとよいでしょう。
底の部分に重りが内蔵されていたり、スマホを置く面にすべりにくいラバー素材が使われていたりと、安定してスマホを置ける工夫がなされている点も魅力です。

1台3役の多機能ワイヤレス充電器
左半分がスマホ充電用のスタンド、右半分がApple WatchやAirPodsなどの小物向けの充電スペースになったワイヤレス充電器です。
さらに、USB-A端子も搭載しているので、有線充電の機器にも対応。ワイヤレスと有線合わせて合計3台の同時充電ができます。一度に複数機器の充電をしたい方におすすめです。
複数の端末を持っていると、充電スペースが不足したり、ケーブルなどがごちゃついたりしがちですが、これなら1台で何台もの充電をカバーできます。
▼おすすめ4選|パッド(平置き)タイプ
続いて、パッド(平置き)タイプの充電器をご紹介します。パッドの上に平置きできるタイプの充電器は、そのままスマホを置くだけで充電できますよ。
スリムなデザイン、サイズは省スペースにも!
スリムでコンパクトサイズのパッドタイプは、デスク上のPCやキーボードの横に置いても遜色なく溶け込んでくれます。表面はゴム製を採用しており、滑りにくく、ズレにくい設計。
スマホケースをつけていてもそのまま充電することが可能です(※5mm以上の厚みがあるケース、金属製や磁気を帯びたケースは、充電前に取り外してください)。
木のぬくもりがやさしいナチュラルなデザイン
木目調のナチュラルなデザインで、充電器には見えずインテリアの一部として溶け込みます。付属のUSBケーブルをパソコンやAC充電器に接続し、スマホをパッドの上に置くだけでかんたんに自動的に充電が始まります。
忙しい毎日にお気に入りのアイテムで木のぬくもりを感じられるのがいいですね。
手のひらサイズで高性能な急速充電器
手のひらサイズの小型で薄いパッドにシンプルなデザインの充電器です。スマホがすべり落ちないように、パッド表面にマット素材を採用しているので安心して使えます。
急速充電に対応でき、過電流や過熱、過電圧などからスマホを守る高性能なインテリジェント充電器です。

マウスパッド兼用の省スペースワイヤレス充電器
マウスパッド兼用のワイヤレス充電器。マウスパッドの右側部分に充電用のコイルが内蔵され、この部分にスマホを置けば充電できます。
手もとにスマホを置けるので通知画面などが見やすく、シンプルなレザー調でどのようなデスクにもマッチしやすいデザインです。
新たに充電器の置き場所をつくる必要がないため、限られたスペースを有効に使いたい方におすすめです。
▼おすすめ3選|マウントタイプ
続いて、車内で使えるマウントタイプの充電器をご紹介します。マウントタイプの車載充電器はスマートフォンを両サイドから挟み込んでしっかりホールドするので、ドライブ中でも落ちる心配がありません。
ワンタッチでスマホの取り外しが可能
スマホをはさむだけで車内で充電ができるワイヤレス充電式車載ホルダーです。取り付けは4ステップでかんたんにでき、スマホの取り外しはワンタッチで可能です。
ホルダーの左右に2つのLEDを搭載しているので運転席、助手席どちらからでも充電状況が分かります。
赤外線センサーでアームが自動開閉
スマホをかざすだけで内蔵された赤外線センサーが反応し、アームが自動で開閉します。取り外し時はセンサーをタッチするだけなので、片手でラクにできますよ。
ダッシュボードだけでなくエアコンの吹き出し口につけられるのもうれしい魅力。TYPE-Cのパワフル急速充電を採用しているので、車中の充電が快適におこなえます。
エアコン取り付けタイプのオートワイヤレス
エアコンルーバーに取りつけるタイプで、エアコンクリップはボールジョイントによる角度調節が可能です。
スマホを置くと重さを感知してアームが自動で閉じ、タッチスイッチでアームが自動で開くモーターが内蔵されています。パワフルな10Wの出力で効率よく充電できるでしょう。
▼おすすめ2選|モバイルバッテリータイプ
最後に、モバイルバッテリータイプの充電器をご紹介します。モバイルバッテリータイプの充電器はバッテリーを搭載しケーブルなしでスマホを充電できるので、外出先や旅行中など場所を選ばずに使用できるのが魅力です。
スマート家電で普通のデスクが充電器に!
厚さ32mmの長距離充電ができる充電器で、机の裏に本体を貼りつけて給電すれば、卓上にスマホを置くだけで充電できます。ふだんよくスマホを置く机に設置すれば、無意識に充電がおこなわれるため便利ですよ。
手帳型の分厚いスマホケースをつけたままでも充電可能で、Airpods2などのワイヤレスイヤホンの充電にも対応しています。
5つの内蔵コイルでデュアルチャージ
5つの内蔵コイルを備え、より広い充電面積を確保したモバイルバッテリー型のワイヤレス充電器です。2つのQi互換充電マットを備えているため、デバイスをパッドの上に2台設置して同時充電が可能です。
パッド表面にほどこされた木目レザーはスタイリッシュでおしゃれなだけでなく、充電中にスマホがずれない役目も果たします。
「ワイヤレス充電器」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ワイヤレス充電器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのワイヤレス充電器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】そのほかの充電器もチェック
用途や使用シーンによって使い分けも
本記事では、ワイヤレス充電器の種類や選び方、そしてタイプ別のおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
ケーブルレスで手軽に充電できる「ワイヤレス充電器」。置くだけで充電できるため、ケーブルのわずらわしさを感じずに使用できるのが特徴です。複数のタイプが存在するため、利用シーンや用途などによって、適したタイプのモデルを選んでみてください。
ぜひ本記事を参考に、自分にぴったりの商品を選んでくださいね。
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