ソーラーチャージャーとは?
ソーラーチャージャーとは、太陽光を利用して給電を行う充電器のこと。コンセントが必要なモバイルバッテリーと違い、太陽の光が届くところであれば発電することができるため大変便利です。
もちろん、太陽光という自然光を利用するため、曇りや雨の日には使用できないといったデメリットはあるものの、近年のモデルでは発電・給電だけでなく、LEDライトが搭載されているもの、防水・防塵性能が高いものなどもあるため、アウトドアや災害時にもより活躍します。
ソーラーチャージャーの種類・タイプ
ソーラーチャージャーは主に、「折りたたみタイプ」と「小型タイプ」の2種類に分かれます。一つひとつ解説していきます。
折りたたみタイプ:効率的な充電ができる
折りたたみタイプはパネル面積を広く取れるため、太陽光を効率よく集められます。発電能力も高く、急速充電が可能な製品もあります。
ただ、蓄電できない製品がほとんどで、直接モバイル機器に充電するか、モバイルバッテリーに蓄電してからスマホやタブレット端末を充電しなければなりません。
小型タイプ:電源コンセントからも充電可能
小型タイプは通常のモバイルバッテリーにソーラーパネルが搭載された製品で、電源コンセントからも充電できます。蓄電されている電気を使ったら、太陽光から充電が可能です。
ただ、ソーラーパネルの面積が小さいため、フル充電まで時間がかかるのがデメリットです。
(★)災害時などでは、心強いアイテムになる
カメラ・ガジェットライター/エディター
折りたたみタイプは蓄電できるタイプが少ないものの、電力への変換効率が高いため、いざというときの電力確保用途として常備することを検討しましょう。
一方、小型タイプはソーラーパネルが1枚と太陽光の電力変換は期待できませんが、一般的な蓄電タイプのモバイルバッテリーにオマケとしてソーラーチャージャー機能があるという程度に考えておくほうがよいでしょう。
ただ、それでも災害時には大きな戦力となりますので、迷ったらソーラーパネル付きの製品を選ぶべきです。
ソーラーチャージャーの選び方
それでは、ソーラーチャージャーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
・蓄電スピード
・USBポートの数と発電能力
・防水・防塵・防滴・耐衝撃性
・安全性
・その他の機能
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】蓄電スピードをチェック
ソーラーチャージャーの基本性能を左右するのは「蓄電スピード」です。これは太陽光をどれくらい効率的に電力として蓄えることができるかという「変換効率」が指針となり、ソーラーパネルの数と面積によって決まります。
なお、変換効率は一般に30%が上限となるため、選ぶ際はこの数値に近いものを選ぶとよいでしょう。
また、蓄電した電気を出力する強さ(A=アンペア)が充電時間になるため、この数値が大きいほど早く充電することが可能となります。目安は2A以上となります。
【2】USBポートの数と発電能力をチェック
おもにスマートフォンやタブレット端末といったモバイル機器を充電するために、ソーラーチャージャーが必要となります。
これらの端末は基本的にUSB接続によって行なわれるため、USBポートが複数あるソーラーチャージャーを選びたいところです。
ただし、USBポートの数だけ多くても意味がありません。ポイント1であげた変換効率と出力の強さ(アンペア数)も合わせてチェックしましょう。
発電能力が低いソーラーチャージャーでは、いざというときに使いものになりません。
【3】防水・防塵・防滴・耐衝撃性などをチェック
ソーラーチャージャーを使用するのは、一般的に屋外です。たとえば野外でアウトドアのレジャーをたのしむ際、電源コンセントがない場所でモバイル機器を充電する場合に活躍します。
だからこそ、野外での使用にとって重要なポイントになるのが耐久性なのです。防水・防塵・防滴性能だけでなく、耐衝撃性も高い製品を選ぶべきでしょう。
大規模災害など非常時にも役立ちますので、必ずスペック表をチェックしておくようにしてください。
また、USB出力ポートの防水性能もチェックしましょうしましょう。せっかく太陽光で蓄電しても、ここが故障してはモバイル機器に充電できなくなります。
【4】安全性をチェック
バッテリーというのは膨張や発火などの事故が起こるような危険性をともなうことがあります。そこで、過放電と過充電対策のついたものを選びましょう。
「過放電」というのはバッテリー残量がゼロになっているのに、スマホに接続されて放置される状態です。過放電になるとバッテリーが劣化してしまい、最悪二度と充電できなくなるおそれがあります。
反対に「過充電」はバッテリーが満タンなのに、さらにチャージされ続けてしまう状態のことです。span class="text_mark text_strong">限界以上に充電されてしまったバッテリーは内容物が気化して膨張、発火するおそれがありたいへん危険です。
【5】その他の機能をチェック
本項では、選び方以外に、あると便利な機能についてご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてください。
(a)バッテリーの容量もチェック
使用頻度や充電回数によって、バッテリーの容量もチェックして選ぶ必要があります。バッテリー容量はmAhで表され、数値が大きいほど充電速度が早くなり、複数端末への充電も可能です。
スマホの平均的なバッテリー容量は、3,000~3,500mAhで、10,000mAhあればiPhoneを3回前後充電可能。スマホを常時使用し電池の消耗がはやい方や、外出先で複数端末に充電が必要になる方は、大容量バッテリーを搭載したソーラーチャージャーを選びましょう。
(b)ワイヤレス充電できるか
ソーラーチャージャーは充電するのがメインですが、充電方法も新しいものが増え、その他の機能も搭載されているモデルもあります。くわしく見ていきましょう。
QI(チー)というのは「ワイヤレス充電規格のこと。最近ではわざわざUSBケーブルで接続しなくても、近づけるだけで充電できるものが出てきています。
QIを利用するためにはデバイス(スマートフォンやタブレット)側も対応している必要がありますが、もし手持ちのデバイスがQIに対応しているのであれば、検討してみてはいかがでしょうか。
(c)ライト機能は意外に重宝する
ソーラーチャージャー自体にLEDライトが搭載されているモデルもあります。LEDは省電力で明るいライトのこと。
ソーラーチャージャーでもじゅうぶんに明るく照らせるので、アウトドアや災害時に活躍するでしょう。ソーラーチャージャー自体が災害などの有事に相性がよいので、LEDとの組み合わせは最高の組み合わせといえるでしょう。
有名メーカー・ブランドの特徴
本項では、ソーラーチャージャーを展開する有名メーカー・ブランドの特徴についてご紹介したします。こちらもぜひ確認してください。
アンカー(Anker)
アンカーは中国に本社をおく、スマホやタブレットの周辺機器を扱う有名メーカー。特に急速充電に対応したモバイルバッテリーは人気で、Amazonをはじめ、様々なサイトでも人気が高いです。
また、様々な商品ラインナップから、エントリーモデルやハイモデルなどが選べ、価格も幅広いため、初心者向けにも人気のあるメーカーです。
RAVPower(ラブパワー)
ラブパワーは中国に本社を置く、USBやモバイルバッテリーなどのPC周辺機器を展開するメーカー。
アンカーなどのメーカーと異なり、創業は2001年と歴史も長く、低価格で品質のいい商品が数多くあります。
suaoki(スアオキ)
スアオキはポータブル電源、ソーラーチャージャー、カーアクセサリーなど、モバイルとアウトドア用品などを扱うメーカー。
日本国内外でも人気が高く、特に力を入れているアウトドア活動や防災に役立つアイテムは欧米などでも人気。高品質で機能的な商品が揃っています。
ソーラーチャージャーおすすめ13選|折りたたみタイプ
ここまで紹介した選び方をふまえ、おすすめのソーラーチャージャーをご紹介します。まずは折りたたみタイプの商品です。ぜひ参考にしてください。
suaoki『ソーラーチャージャー 60W』

出典:Yahoo!ショッピング
重さ | 1996g |
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容量 | - |
サイズ | 収納時:290×160×65mm、展開時:920×570mm |
出力 | USBポート、DCポート |
タイプ | 折りたたみタイプ |
付属品 | 車充電器、SAEワニ口クリップ、ートパソコン用充電ケーブル、ノートパソコン用10種DC変換プラグ、取扱説明書 |
耐久性 | 防塵、防水 |
RAVPower『ソーラーチャージャー RP-PC008』
















出典:Amazon
重さ | 450g |
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容量 | - |
サイズ | 収納時:240×160mm、展開時:650×240mm |
出力 | USBポート |
タイプ | 折りたたみタイプ |
付属品 | 30cm Micro USBケーブル 、60cm Micro USBケーブル、カラビナ、取扱説明書 |
耐久性 | 防塵、防水 |
『20000mAhソーラーモバイルバッテリー』






出典:楽天市場
重さ | 535g |
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容量 | 20000mAh |
サイズ | 収納時:155×85×30mm、展開時:355×155×20mm |
出力 | Qi、USBポート×2 |
タイプ | 折りたたみタイプ |
付属品 | ケーブル、リング、取扱説明書 |
耐久性 | 防水、耐衝撃 |
RENOGY『E.FLEX 10W』

出典:Yahoo!ショッピング
重さ | 247g |
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容量 | - |
サイズ | 241×400×4mm |
出力 | USBポート×1 |
タイプ | 折りたたみタイプ |
付属品 | - |
耐久性 | 防水 |
ハードなアウトドアにも携帯できる超極薄
RENOGYから発売されているのが厚さがわずか3mm、247gという軽量&極薄ソーラーチャージャー『E.FLEX5』です。変換効率は22%を誇り、効率的に発電することが可能です。
海上や雪原でも機能するにように防水機能も搭載されていて、ハードなアウトドアにも耐えられる仕様です。ラインナップは5W、10W、21Wとなっており、5Wと10WにはETFEラミネーション技術で耐水性と耐摩耗性が向上した「PLUS」モデルも用意されています。
本体にはカラビナと吸盤が付属しているので、さまざまな場所に取りつけてチャージすることが可能です。デジタルデバイスを多用する人にはアウトドアで頼もしい相棒となってくれるでしょう。
Anker『PowerPort Solar』
















出典:Amazon
重さ | 420g |
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容量 | - |
サイズ | 収納時:280×160×28mm、展開時:670×280×50mm |
出力 | USBポート×2 |
タイプ | 折りたたみタイプ |
付属品 | 0.9m Micro USB ケーブル、取扱説明書 |
耐久性 | 高耐久PETポリマー |
LACITA(ラ・チタ)『LACITA ソーラーパネル 81W』






出典:楽天市場
重さ | 約3,300g |
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容量 | - |
サイズ | 収納時:350×225×75mm 展開時:350×2,310×25mm |
出力 | USBポート、DCポート |
タイプ | 折りたたみタイプ |
付属品 | DCケーブル、ハンマー、ペグ、カラビナ、収納袋 |
耐久性 | 撥水加工、ポリエステル600D |
air-J(エアージェイ)『ポータブルソーラー充電器』


















出典:Amazon
重さ | 約250~260g |
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容量 | - |
サイズ | 収納時:195×105×20mm 展開時:195×390×5mm |
出力 | USBポート |
タイプ | 折りたたみタイプ |
付属品 | - |
耐久性 | 防塵・防水(IP65)準拠 |
オーエスエム『どこでも発電 ソーラーシートチャージャー GN-050』


















出典:Amazon
重さ | 約140g |
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容量 | - |
サイズ | 500×250mm(突起部除く) |
出力 | USBポート |
タイプ | 折りたたみタイプ |
付属品 | 収納袋 |
耐久性 | 防水IP65(USBボックスを除く) |
オーム電機『充電用ソーラーパネル 24W BT-JS24』












出典:Amazon
重さ | 700g |
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容量 | - |
サイズ | "収納時:約192×325×30mm 展開時:約588×325×16.5mm" |
出力 | USBポート×2 |
タイプ | 折りたたみタイプ |
付属品 | 取扱説明書 |
耐久性 | 防塵・坊噴流(IP55) |
YOLK(ヨーク)『ソーラー充電器 Solar Paper 5W』














出典:Amazon
重さ | 本体約74g、補助パネル約61g |
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容量 | 500mA(パネル1枚あたり) |
サイズ | 本体:90×190×11mm 補助パネル:90×174×2mm |
出力 | USBポート×2 |
タイプ | 折りたたみ式 |
付属品 | ポーチ、パネル連結セット、説明書 |
耐久性 | 防水・防塵機能(IP54) |
Rockpals『ソーラーパネル 60W』














出典:Amazon
重さ | 3,950g |
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容量 | - |
サイズ | "収納時:約340×350×60mm 展開時:約1,480×350×5mm" |
出力 | QC3.0急速ポート、USBポート×2、DCポート |
タイプ | 折りたたみタイプ |
付属品 | 10種DCコネクタ、MC4ケーブル |
耐久性 | 防水性と耐久性の高いナイロン |
PZX『ソーラーチャージャー 21W』


















出典:Amazon
重さ | 約830g |
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容量 | - |
サイズ | "収納時:285×190×250mm 展開時:810×285×15mm" |
出力 | USBポート×3 |
タイプ | 折りたたみタイプ |
付属品 | マイクロUSBケーブル、 iPhone Lightningケーブル、カラビナ×2、取扱説明書 |
耐久性 | 高耐久PETポリマー |
FEELLE『ソーラーチャージャー 20000mAh ポータブルパワーバンク』














出典:Amazon
重さ | 472g |
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容量 | 20000mAh |
サイズ | 収納時:155×85×35mm 展開時:353×155mm |
出力 | USBポート×2 |
タイプ | 折りたたみタイプ |
付属品 | ソーラー充電器、取扱説明書、マイクロUSBケーブル |
耐久性 | IP65防水 |
ソーラーチャージャーおすすめ6選|小型タイプ
続いては、小型タイプのソーラーチャージャーです。こちらもぜひ参考にしてください。
磁気研究所『HIDISC 8000mAhソーラーチャージャー MBSC8000FTBK』












出典:Amazon
重さ | 約248g |
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容量 | 8000mAh |
サイズ | 140×77.6×24mm |
出力 | USBポート×2 |
タイプ | 小型タイプ |
付属品 | マイクロUSBケーブル、取扱説明書 |
耐久性 | - |
メテックス『EVERBright ソーラーパワーバンク』








出典:Amazon
重さ | 約280g |
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容量 | 10000mAh |
サイズ | 約123×77×22mm |
出力 | USB×2、マイクロUSB端子 |
タイプ | 小型タイプ |
付属品 | 入出力用USBケーブル、携帯電話プラグ、タイプCアダプタ、取扱説明書 |
耐久性 | - |
3R(スリーアール)『ソーラーモバイルバッテリー 3R-BTC04BK』








出典:Amazon
重さ | 約375g |
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容量 | 16000mAh |
サイズ | 約168×82×20.5mm |
出力 | USBポート×2、DCポート |
タイプ | 小型タイプ |
付属品 | マイクロUSBケーブル、カラビナ、取扱説明書 |
耐久性 | 防水・防塵機能(IP67) |
ALLPOWERS『 ALLPOWERS カーソーラーチャージャー 18V 7.5W』


















出典:Amazon
重さ | 323g |
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容量 | - |
サイズ | 320×128×4mm |
出力 | - |
タイプ | パネルタイプ |
付属品 | シガープラグつきケーブル、わに口クリップつきケーブル、フロントガラス取りつけ用吸盤、取扱説明書 |
耐久性 | 耐雨性 |
RuiPu『24000mahモバイルバッテリー』






出典:楽天市場
重さ | 440g |
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容量 | 24000mAh |
サイズ | 170×80×20mm |
出力 | USBポート×3 |
タイプ | 小型タイプ |
付属品 | マイクロUSBケーブル、取扱説明書 |
耐久性 | ‐ |
KEDRON『ソーラーモバイルバッテリー 大容量 KEDRON-02』

出典:Yahoo!ショッピング
重さ | 350g |
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容量 | 24,000mAh |
サイズ | 約80×170×20mm |
出力 | USB出力ポート×3 |
タイプ | 小型タイプ |
付属品 | マイクロUSBケーブル、取扱説明書 |
耐久性 | ‐ |
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ソーラーチャージャーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのソーラーチャージャーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
まとめ
本記事では、ソーラーチャージャーのタイプごとの特徴や選び方、そしてタイプ別のおすすめ商品を紹介しましたが、いかがでしたか?
商品を選ぶ際は、タイプごとの特徴を把握した上で、蓄電スピードをチェックすると、充電面について満足のいく商品を選べるはずです。その上で、USBポートの数と発電能力、防水・防塵・防滴・耐衝撃性、安全性といった、使用上、快適で安心できるかというい点もしっかり確認しておきたいところです。
ソーラーチャージャーは、アウトドアだけでなく、災害時など、いざというときでも使えるモバイルバッテリーです。日常使いだけでなく、今後怒るかもしれない防災という観点でも、本記事を参考にソーラーチャージャーを選んでみて、自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
【関連記事】その他キャンプや災害時に使えるアイテム
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:ヨッシー、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/04/01 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
大学卒業後、専門紙記者を経てカメラ雑誌など紙媒体の編集者を歴任。 15年以上、編集者として経験を積み、2017年フリーライターに転身。 現在はWeb媒体を中心に企画から取材、撮影、編集などマルチに活動中。 得意ジャンルはカメラ・写真、ガジェット全般。 著作に『「ボカロP」になる本』(工学社・ペンネーム「タック二階堂」名義)がある。