ソーラーチャージャーとは
ソーラーチャージャーとは、太陽光を利用して給電を行う充電器のこと。コンセントが必要なモバイルバッテリーと違い、太陽の光が届くところであれば発電することができるため大変便利です。
もちろん、太陽光という自然光を利用するため、曇りや雨の日には使用できないといったデメリットはあるものの、近年のモデルでは発電・給電だけでなく、LEDライトが搭載されているもの、防水・防塵性能が高いものなどもあるため、アウトドアや災害時にもより活躍します。
ソーラーチャージャーの種類・タイプ
ソーラーチャージャーは主に、「折りたたみタイプ」と「小型タイプ」の2種類に分かれます。一つひとつ解説していきます。
▼折りたたみタイプ:効率的な充電ができる
折りたたみタイプはパネル面積を広く取れるため、太陽光を効率よく集められます。発電能力も高く、急速充電が可能な製品もあります。
ただ、蓄電できない製品がほとんどで、直接モバイル機器に充電するか、モバイルバッテリーに蓄電してからスマホやタブレット端末を充電しなければなりません。
▼小型タイプ:電源コンセントからも充電可能
小型タイプは通常のモバイルバッテリーにソーラーパネルが搭載された製品で、電源コンセントからも充電できます。蓄電されている電気を使ったら、太陽光から充電が可能です。
ただ、ソーラーパネルの面積が小さいため、フル充電まで時間がかかるのがデメリットです。
エキスパートのアドバイス
災害時などでは、心強いアイテムになる
折りたたみタイプは蓄電できるタイプが少ないものの、電力への変換効率が高いため、いざというときの電力確保用途として常備することを検討しましょう。
一方、小型タイプはソーラーパネルが1枚と太陽光の電力変換は期待できませんが、一般的な蓄電タイプのモバイルバッテリーにオマケとしてソーラーチャージャー機能があるという程度に考えておくほうがよいでしょう。
ただ、それでも災害時には大きな戦力となりますので、迷ったらソーラーパネル付きの製品を選ぶべきです。
ソーラーチャージャーの選び方
それでは、ソーラーチャージャーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】蓄電スピード
【2】USBポートの数と発電能力
【3】防水・防塵・防滴・耐衝撃性
【4】安全性
【5】その他の機能
上記のポイントを押さえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】蓄電スピードをチェック
ソーラーチャージャーの基本性能を左右するのは「蓄電スピード」です。これは太陽光をどれくらい効率的に電力として蓄えることができるかという「変換効率」が指針となり、ソーラーパネルの数と面積によって決まります。
なお、変換効率は一般に30%が上限となるため、選ぶ際はこの数値に近いものを選ぶとよいでしょう。
また、蓄電した電気を出力する強さ(A=アンペア)が充電時間になるため、この数値が大きいほど早く充電することが可能となります。目安は2A以上となります。
【2】USBポートの数と発電能力をチェック
おもにスマートフォンやタブレット端末といったモバイル機器を充電するために、ソーラーチャージャーが必要となります。
これらの端末は基本的にUSB接続によって行なわれるため、USBポートが複数あるソーラーチャージャーを選びたいところです。ただし、USBポートの数だけ多くても意味がありません。変換効率と出力の強さ(アンペア数)も合わせてチェックしましょう。
発電能力が低いソーラーチャージャーでは、いざというときに使いものになりません。
【3】防水・防塵・防滴・耐衝撃性などをチェック
ソーラーチャージャーを使用するのは、一般的に屋外です。たとえば野外でアウトドアのレジャーをたのしむ際、電源コンセントがない場所でモバイル機器を充電する場合に活躍します。
だからこそ、野外での使用にとって重要なポイントになるのが耐久性なのです。防水・防塵・防滴性能だけでなく、耐衝撃性も高い製品を選ぶべきでしょう。
大規模災害など非常時にも役立ちますので、必ずスペック表をチェックしておくようにしてください。
また、USB出力ポートの防水性能もチェックしましょう。せっかく太陽光で蓄電しても、ここが故障してはモバイル機器に充電できなくなります。
【4】安全性をチェック
バッテリーというのは膨張や発火などの事故が起こるような危険性をともなうことがあります。そこで、過放電と過充電対策のついたものを選びましょう。
「過放電」というのはバッテリー残量がゼロになっているのに、スマホに接続されて放置される状態です。過放電になるとバッテリーが劣化してしまい、最悪二度と充電できなくなるおそれがあります。
反対に「過充電」はバッテリーが満タンなのに、さらにチャージされ続けてしまう状態のことです。限界以上に充電されてしまったバッテリーは内容物が気化して膨張、発火するおそれがありたいへん危険です。
【5】その他の機能をチェック
本項では、選び方以外に、あると便利な機能についてご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてください。
(a)バッテリーの容量もチェック
使用頻度や充電回数によって、バッテリーの容量もチェックして選ぶ必要があります。バッテリー容量はmAhで表され、数値が大きいほど充電速度が早くなり、複数端末への充電も可能です。
スマホの平均的なバッテリー容量は、3,000~3,500mAhで、10,000mAhあればiPhoneを3回前後充電可能。スマホを常時使用し電池の消耗がはやい方や、外出先で複数端末に充電が必要になる方は、大容量バッテリーを搭載したソーラーチャージャーを選びましょう。
(b)ワイヤレス充電できるか
ソーラーチャージャーは充電するのがメインですが、充電方法も新しいものが増え、その他の機能も搭載されているモデルもあります。くわしく見ていきましょう。
QI(チー)というのは「ワイヤレス充電規格」のこと。最近ではわざわざUSBケーブルで接続しなくても、近づけるだけで充電できるものが出てきています。
QIを利用するためにはデバイス(スマートフォンやタブレット)側も対応している必要がありますが、もし手持ちのデバイスがQIに対応しているのであれば、検討してみてはいかがでしょうか。
(c)ライト機能は意外に重宝する
ソーラーチャージャー自体にLEDライトが搭載されているモデルもあります。LEDは省電力で明るいライトのこと。
ソーラーチャージャーでもじゅうぶんに明るく照らせるので、アウトドアや災害時に活躍するでしょう。ソーラーチャージャー自体が災害などの有事に相性がよいので、LEDとの組み合わせは最高の組み合わせといえるでしょう。
有名メーカー・ブランドの特徴
本項では、ソーラーチャージャーを展開する有名メーカー・ブランドの特徴についてご紹介いたします。こちらもぜひ確認してください。
アンカー(Anker)
アンカーは中国に本社をおく、スマホやタブレットの周辺機器を扱う有名メーカー。特に急速充電に対応したモバイルバッテリーは人気で、Amazonをはじめ、様々なサイトでも人気が高いです。
また、様々な商品ラインナップから、エントリーモデルやハイモデルなどが選べ、価格も幅広いため、初心者向けにも人気のあるメーカーです。
suaoki(スアオキ)
スアオキはポータブル電源、ソーラーチャージャー、カーアクセサリーなど、モバイルとアウトドア用品などを扱うメーカー。
日本国内外でも人気が高く、特に力を入れているアウトドア活動や防災に役立つアイテムは欧米などでも人気。高品質で機能的な商品が揃っています。
ソーラーチャージャーおすすめモデル
それでは、おすすめのソーラーチャージャーをタイプごとにご紹介いたします。
▼おすすめ8選|折りたたみタイプ
▼おすすめ4選|小型タイプ
▼おすすめ商品の比較一覧表
すぐに各商品が見たい方は、下記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ8選|折りたたみタイプ
ここまで紹介した選び方をふまえ、おすすめのソーラーチャージャーをご紹介します。まずは折りたたみタイプの商品です。ぜひ参考にしてください。
SUAOKI『ソーラーチャージャー 60W』
2ポート同時に最大電力でチャージできるのが魅力
ソーラーパネルが9枚搭載された、変換効率22~23%のハイパワーが最大の特徴のソーラーバッテリーです。
18VのDCポートと2AのUSBポートが搭載されており、しかも2ポート同時に最大電力で出力が可能となっています。
ノートPCや自動車のバッテリーを充電しながら、モバイル機器の充電ができるハイパワーで、アウトドアのレジャーだけでなく災害時にも持っていると助かるという理由で選びました。
折りたたみでは最軽量クラス
モバイルバッテリーで有名なAnkerから発売されている折りたたみタイプのソーラーチャージャーです。2ポートのUSBが搭載されていて、2つの合計が最大で3Aという高出力充電が可能になっています。
パネルにはリュックや木に吊るして充電できる穴が空いているので取りつけに便利。420gという超軽量設計なので持ち運びも苦にならないでしょう。
ポリエステル600D採用したソーラーチャージャー
9面のソーラーパネルを搭載した折りたたみ式ソーラーパネル。片手で持ち運べるA4サイズのコンパクトさですが、20%以上の変換効率を実現、81Wのハイパワー発電が可能です。
晴天時には、5時間で約250W発電。テントや車用カバーに使われているポリエステル600Dを採用。すぐれた強度と撥水性が魅力です。
最大出力5Wのパワフル充電のポータブルタイプ
コンパクトで持ち運びもラクなポータブルタイプのソーラーチャージャーです。USBポートつきだから、スマートフォンやモバイルバッテリーにも充電できます。
最大出力5Wのパワフル充電で、スマホなら約5時間でフル充電可能。防塵・防水機能も装備され、災害時用の備えとしても最適でしょう。
厚さわずか1mmのフレキシブルなシートタイプ
厚さわずか1mmのフレキシブルなシートタイプの日本製ソーラーチャージャー。リュックや木の枝など、取りつけやすい場所につけて、太陽光がさす方向に向けてどこでも充電できます。
曲げや衝撃に強いアモルファスソーラーシートは、コンパクトに丸めて収納袋に格納可能。ラクに持ち運びできるため、安心して携帯できます。
収納すればノートサイズに!
3枚のソーラーパネルを広げれば最大出力24W、2つのUSBポートは、5V・最大3.9Aの出力です。収納時はノートサイズになるので、持ち運びもラクですね。
iPhone、AndroidやTablet PCなどの充電にも、旅行やハイキングなどの外出時の充電にも使えて便利です。
2mmの薄さで、太陽電子効率は約23%
USBケーブルをパネルにつなげるだけで充電できるソーラーチャージャーです。2mmの薄さで太陽電子効率は約23%。スマートフォンなら約2時間半でフル充電可能。
スマートフォンに限らず、USBを使って充電する機器ならほとんどのデバイスに充電可能。パネル部分はIP54基準の防水・防塵機能を備えています。
Quick Charge3.0を搭載
急速充電が可能なQuick Charge3.0を搭載したソーラーチャージャー。高耐久PETポリマーのソーラーパネルを採用し、23~25%の高い発電効率を誇ります。
USBポート3個搭載、3台のデバイスに同時充電可能です。最適な電流を自動的に送ることができるIC充電技術もうれしいポイント。
▼おすすめ4選|小型タイプ
続いては、小型タイプのソーラーチャージャーです。こちらもぜひ参考にしてください。
8000mAhの大容量バッテリーを搭載
8000mAhの大容量バッテリーを搭載したソーラーチャージャー。最大出力DC5V/2.0Aにより急速充電ができます。
また、USB出力ポートが2つついているので、同時に2台充電可能。高輝度LED搭載、SOS発信可能、と便利な機能も満載でアウトドアや非常時にも活躍します。
大容量10000mAhのパワーバンク
非常時やアウトドアシーンに便利なLEDライトつき大容量10000mAhのソーラーチャージャー。充電確認ライト、電池残量計つきです。
出力・入力端子は、USB端子が5V/1Aと5V/2Aの2タイプに加え、5V/1AのマイクロUSB端子も搭載。外部入力からの充電もできます。
世界基準をクリアした強靭なボディが魅力
太陽光でもUSBでも蓄電できるソーラーモバイルバッテリー。大容量16,000mAhでスマホを最大7回フル充電可能、非常時にSOS信号を出せるLEDライトもついています。
落下実験にも耐え、世界基準をクリアしたIP67の防水・防塵性能を備えた強靭なボディが魅力です。
車やボート、芝刈り機などにも対応
ソーラーパワーを利用した18V・7.5Wのカーソーラーチャージャー。12Vのカーバッテリーや、オートバイ、ボート、芝刈り機などのバッテリーにも対応できます。
車の場合、12Vのシガーソケットにつなぎ、わに口クリップをバッテリーに接続するだけ。本体にダイオードブロッキングを内蔵し、逆放電を防止できます。
▼おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ソーラーチャージャーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのソーラーチャージャーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】その他キャンプや災害時に使えるアイテム
まとめ
ソーラーチャージャーの選び方とおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
太陽光を利用して充電できるソーラーチャージャー。コンセントなしでも使えるので、屋外でも充電できて大変便利です。商品によっては、発電・給電だけでなく、LEDライトが搭載されているもの、防水・防塵性能が高いものなどもあるため、この記事を参考にして自分にぴったりのものを見つけてくださいね!
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大学卒業後、専門紙記者を経てカメラ雑誌など紙媒体の編集者を歴任。 15年以上、編集者として経験を積み、2017年フリーライターに転身。 現在はWeb媒体を中心に企画から取材、撮影、編集などマルチに活動中。 得意ジャンルはカメラ・写真、ガジェット全般。 著作に『「ボカロP」になる本』(工学社・ペンネーム「タック二階堂」名義)がある。