モバイルバッテリーとは? 予備バッテリーとして一台は持っておきたいアイテム!
Anker(アンカー)『PowerCore 20100』より出典。2万mAh超の大容量で重さは缶ジュース1本分です。
スマホやタブレット、PC、ゲーム機、電子タバコまで、デバイスのバッテリーが切れたとき、充電するのに役立つのがモバイルバッテリーです。
複数のデバイスを充電したり、泊まりがけの旅行やキャンプなどのアウトドアに持っていったり、家族や友人と一緒に使うとき、時には災害時や停電時まで、使用用途は多々あるため、一台、大容量のモバイルバッテリーがあると安心です。
近年では、大容量であるにも関わらずコンパクトであるなど、小型が進んでいる他、急速充電やType-C対応まで便利機能が付いた様々な機種が販売されています。
大容量モバイルバッテリーを選び方
電脳系フリーライターの早川厚志さんに、大容量モバイルバッテリーを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
(1)容量を確認 10000mahはもはや当たり前!大容量の目安は20,000mAh以上
Anker(アンカー)『PowerCore 20100』
2万mAh超の大容量で重さは缶ジュース1本分のモバイルバッテリーです。
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ひと口に「大容量」と言っても、その基準は使う人や用途によって異なります。数年前であれば5000〜10,000mAhでも間違いなく大容量の部類でしたが、近年スマホのバッテリー容量が増大したことに加え、モバイルバッテリーの小型化・軽量化もすすんだことで、このクラスを日常的に持ち歩く人が増えてきたことから、10,000mAhクラスが当たり前になってきています。
今では20,000mAh以上のものを大容量と呼ぶほうが適切かもしれません。20,000mAhなら、最新の大型スマホ(iPhone 11 Proなど)を約5回ほど充電できますので、複数デバイスの同時充電や旅行・出張にぴったりの大容量と言えるのではないでしょうか。
(2)出力ポートを確認 基本は2ポート以上!同時充電できて便利
TSUNEO(ツネオ)『24000mAh モバイルバッテリー ソーラーチャージャー』
ソーラーやLightning入力にも対応の万能型のモバイルバッテリーです。
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大容量バッテリーには2つ以上のUSBポートを搭載した製品が多くあり、スマホとタブレットなど複数のデバイスを所有していたり、家族や友人のスマホを同時に充電するのに便利です。
また、USB Power Delievry(PD)出力に対応したバッテリーの20,000mAhクラス以上では45Wで充電できるものもありますので、ノートPCにも高速で充電できます。
さらにはAC出力(コンセント)にも対応し、AC電源プラグをそのまま挿して充電できるタイプもありますので、USB PDに対応していないノートPCを充電したいときや、屋外で電子楽器を演奏したい場合などに便利です。
SUNVALLEY『RAVPower コンセント対応モバイルバッテリー(RP-PB054)』
AC出力にも対応しているので、旅行やいざというときに大活躍してくれるでしょう!モバイルバッテリーを1回フル充電することで、iPhone7であれば約6回の端末充電が可能。
>> Amazonで詳細を見る電脳系フリーライターの早川厚志さんに、コンセント付きモバイルバッテリーの選び方とおすすめ商品を紹介してもらいました。「ACプラグ一体型」のコンセント対応モバイルバッテリーなら、コンセントに挿すだけでバッテリーを蓄電できるので、別途ケーブルを持ち歩く必要がありません。通販サイトにおける最新人気ラ...
(3)サイズと重量を確認 小型・軽量で持ち運びやすいものを!
Anker(アンカー)『PowerCore 20100』
2万mAh超の大容量で重さは缶ジュース1本分です。
>> Amazonで詳細を見るモバイルバッテリーはサイズ・重量も重要。モバイルバッテリーを持ち歩き、屋外でも充電することが多いからこそ、バッグに入りやすいか、重すぎないか、といった視点も忘れずに。
例えば、普段のバッグがパンパンなのに、厚めのモバイルバッテリーにしてしまうとバッグに入りません。逆に、バッグに余裕があるのにコンパクトすぎるモバイルバッテリーにしてしまうと、充電しきれずもったいないです。
(4)急速充電可能かアンペアを確認 スマートフォンの電池が切れそうなときも安心
Anker(アンカー)『PowerCore 20100』
2万mAh超の大容量で重さは缶ジュース1本分です。
>> Amazonで詳細を見るモバイルバッテリーで充電する際は、その充電の速さもチェックしたいポイント。
例えば、電車内でスマートフォンの電池が切れそうになり、スイカが使えるか不安なとき、外出時に友達と待ち合わせをしており、電池がなくなりそうで連絡が取れなくなるかもしれないときなど、すぐに充電したいシチュエーションは数多くあります。
モバイルバッテリーの出力電力の基準は「A(アンペア)」で表記されます。一般的なモバイルバッテリーの目安を「1.0A」とし、それ以上の「2.0A」だと急速充電可能、それ以下だと少し充電に時間が掛かると見ておきましょう。また、性能としては「Quick Charge」「Super Charge」などが対応しているかどうかも確認しておきましょう。
(※)プロの視点:バッテリー自体への充電速度も確認
Anker『PowerCore Speed 20000 PD』
バッテリー本体への充電もPower Deliveryに対応していて、わずか約4時間で充電が完了します!USB-Cを搭載しているApple製品やスマートフォン端末に対応。
>> 楽天市場で詳細を見るiPhone、Androidのスマホやタブレット、ノートPCの充電には欠かせない「モバイルバッテリー」。なかでも「急速充電対応」のモバイルバッテリーは、1台持っておくと重宝します。昨今では防災グッズとしても注目されていますよね。しかし、人気メーカーのAnker(アンカー)をはじめ、QC・PD、...
電脳系フリーライター
いくらモバイルバッテリーが大容量でも、すべて使い切ってしまったら、バッテリー自体を充電(蓄電)する必要がありますが、充電速度が遅いとフル充電までに時間がかかります。そのため、大容量モバイルバッテリーを選ぶとき、パッケージや商品ページに記載されている「フル充電までの時間」も要チェックです。
最も普及しているmicro USBポートから充電する製品では、Quick Charge対応の充電器を使うことで18Wで充電できるものがあります。また、USB PD入力に対応した大容量モバイルバッテリーの場合、PD対応の充電器とケーブルを使用することで、30W以上の急速充電によりフル充電までの時間が大幅に短くなるものもあります。
(5)その他の機能を確認
Type-C対応
Earth Ship『Less is more Mighty 100』
PD 100W出力に対応した超パワフルなひと品です。
>> 楽天市場で詳細を見るMacbookユーザーの方やAndroidユーザーの方、Nintendo Switchをする方は、USB Type-Cに対応しているかも確認しましょう。近年、様々なデバイスで徐々に増えてきた規格です。
モバイルバッテリーでは上記の規格はまだまだ少ないまでも、外出先でMacbookやAndroid、Nintendo Switchなどが充電できるのは魅力です。ぜひ確認してみてください。
ワイヤレス充電
コードを接続せず、ワイヤレス充電が可能なモバイルバッテリーも存在します。充電の仕方は簡単で、モバイルバッテリーの上に置くだけ。正式にその機能は「Qi(チー)規格」と言われ、iPhoneをはじめ、様々なデバイスに使用され始めています。
デバイスに対応している必要があるのと、室内のみ、もしくはバッグ内でスマートフォンとくっつけておくことが必須ですが、スマートフォンを使いたいときにコードが邪魔にならないのは魅力ですので、確認してみましょう。
大容量モバイルバッテリーのおすすめ7選 口コミや評判の良いブランドも!アンカー、ラブパワーほか
Anker(アンカー)『PowerCore Speed 20000 PD』より出典。PD対応ノートPCも充電可、急速充電器も付属しています。
ここまでで紹介した大容量モバイルバッテリーの選び方のポイントをふまえて、電脳系フリーライターの早川厚志さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

Anker(アンカー)『PowerCore 20100』










出典:Amazon
容量 | 20100mAh |
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入力 | 5V=2A |
出力 | 5V=4.8A |
本体充電時間 | - |
サイズ | 166×58×22mm |
カラー | ブラック、ブルー、ホワイト、レッド |
重さ | 約356g |

TSUNEO(ツネオ)『24000mAh モバイルバッテリー ソーラーチャージャー』 リーズナブルな価格の万能機種














出典:Amazon
容量 | 24000mAh |
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入力 | micro USB、Lightning |
出力 | USB×4 |
本体充電時間 | - |
サイズ | 166×82×24mm |
カラー | レッド/ブラック |
重さ | - |
ソーラーやLightning入力にも対応の万能型
ソーラーパネルを備えた24,000mAhの大容量バッテリーです。出力ポートはUSBポートを4つ備え、iPhone Xを6回、Galaxy S8を6回以上、iPadAirを3回ほどフル充電できます。入力ポートはmicro USBとLightningの2種類が用意され、iPhoneユーザーはLightningケーブルでもバッテリー本体を蓄電できます。
また、ソーラーパネル面を日差しの強い場所に置いておくことで充電できるほか、雨水の侵入から守るIPX6防水に対応していたり、SOS信号も発信できるLEDライトも搭載されていたりするなど、万が一の災害時・緊急時に備えたい人にもおすすめです。

Anker(アンカー)『PowerCore Speed 20000 PD』 USB-CでPD対応ノートPCやタブレットも充電可能


















出典:Amazon
容量 | 20100mAh |
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入力 | 5V - 3A, 9V - 3A, 15V - 2A, 20V - 1.5A |
出力 | PD:5V = 3A, 9V = 2.6A, 15V = 1.6A、通常:5V = 2A |
本体充電時間 | 約4時間 |
サイズ | 約168×62×22mm |
カラー | ブラック |
重さ | 約360g |

RAVPower(ラブパワー)『コンセント対応モバイルバッテリー(RP-PB054)』 コンセントにも対応!


















出典:Amazon
容量 | 20100mAh |
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入力 | AC(24V/1A) |
出力 | AC(110V/60Hz, 70W最大/60W定格)、USB-C(DC 5V/3Aまで)、USB |
本体充電時間 | 4時間 |
サイズ | 69×69×146mm |
カラー | ブラック |
重さ | 585g |
ドリンクホルダーにすっぽりコンパクトに収まる
コンセントに対応した20100mAhの大容量バッテリーです。コンセントの差し込み口(110V/60Hz、70W最大/60W定格)が搭載され、一般的なAC電源プラグも使うことができます。ただし、3W以下の家電と誘導負荷の家電には非対応です(電気毛布、扇風機、ドライヤー、掃除機、冷蔵庫など)。
コンセントのほかに、USB-CポートやUSB-Aポートも備わっているので、スマホやタブレット、USB-Cデバイスへの充電も可能です。ボディは筒型で車内で使う場合はドリンクホルダーにすっぽり入ります。付属のACアダプタを使って、バッテリー本体を約4時間でフル充電できます。

Earth Ship『Less is more Mighty 100』 PD 100W出力に対応で超パワフル!






出典:楽天市場
容量 | 27000mAh |
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入力 | USB-C(5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A, 20V/5A) |
出力 | USB-C(入力と同様)、USB-A(3.6V~12V, Max 18W) |
本体充電時間 | 1~1.5時間 |
サイズ | 183×85×21mm |
カラー | シルバー |
重さ | 620g |
MacbookやAndroidも高速充電できる
USB PDの最大出力が100Wというハイパワーかつ、大容量27,000mAhで幅広い使い方ができるバッテリーです。100Wおよび60WのUSB-Cポートを2つと、USB-Aポートを1つ搭載し、100W側のUSB-Cポートを単独で使うことで、従来のモバイルバッテリーでは高速充電が困難であった「MacBook Pro15インチ」にもフルスピードで充電できます。また、USB-AポートはQuick Charge 3.0に対応し、QC3.0規格に対応したデバイスへは18W出力で充電できます。さらに、バッテリー本体への蓄電もPD 100Wに対応し、わずか1時間でフル充電できます。
ELECOM(エレコム)『モバイルバッテリー(DE-C19L)』














出典:Amazon
容量 | 20000mAh |
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入力 | USB Type-C(5V/9V/12V/15V/20V) |
出力 | USB Type-C(5V/9V/12V/15V/20V)、USB Type-A(5V) |
本体充電時間 | 3時間40分 |
サイズ | 83×26×143mm |
カラー | ブラック |
重さ | 385g |
サンワダイレクト『モバイルバッテリー』


















出典:Amazon
容量 | 22800mAh |
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入力 | DC18V/2A(最大) |
出力 | DC5V/2.4A(USB出力の最大)、AC100V/65W(最大) |
本体充電時間 | 3〜4時間 |
サイズ | 96×217×34mm |
カラー | シルバー |
重さ |
おすすめ商品の比較一覧表
電脳系フリーライターの早川厚志さんに、日本製モバイルバッテリーの選び方とおすすめ商品を紹介してもらいました。現在さまざまなモバイルバッテリーが販売されていますが、なかには品質の低い製品も存在します。たとえば、数回使っただけで充電できなくなってしまう、パッケージに記載されている容量よりも大幅に少...
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする モバイルバッテリーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのモバイルバッテリーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【最後に】電脳系フリーライターからのアドバイス
電脳系フリーライター
長距離フライトのために大容量モバイルバッテリーの購入を検討している人は、その容量にも注意しましょう。
たとえば、国内線では100Wh(約27,027mAh)以下のバッテリーは何個でも持ち込めますが、100~160Wh(約27,027~43,243mAh)のバッテリーは2個までしか持ち込めませんし、160W(約43,243mAh)を超えるバッテリーは機内に持ち込めません。
国際線ではさらに厳しく、100Wh(約27,027mAh)を超えると機内持ち込み不可としている航空会社もあります。利用する航空会社の規約をよく確認して、制限以下の容量のものを選びましょう。
【関連記事】その他のモバイルバッテリーをチェック
モバイルバッテリー全般についてはこちら
ITライターの鈴木朋子さんへの取材をもとに、モバイルバッテリー選びのポイントとおすすめ商品をご紹介します。
ノートパソコン向けモバイルバッテリーの記事はこちら
外出先でノートパソコンの充電が切れてしまうと、資料や報告書などを作成できなかったり、顧客へのプレゼンができなかったりと、仕事にさまざまな影響がでてしまいます。そんなときに便利なのがノートパソコンにも使えるモバイルバッテリーです。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/07/09 コンテンツの追加、関連リンク修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 成田晴香・加藤佑一)
※2020/12/26 コンテンツを追加更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 花島優史)
1995年に初めてMacを購入して以来、アップル製品に魅せられ続けているフリーライター兼フォトグラファー。現在は月6本以上のライブをこなすシンガーソングライターとしても活動している。 1996年よりMac用新着ソフト情報サイト「新しもの好きのダウンロード」を主宰。 1997年よりMac関連雑誌に毎月20本以上はMacやiOSアプリの紹介記事を執筆。 決して「アップル信者」というわけではなく、魅力的ではない製品を認めたり、他人に勧めたりしないという冷静沈着な面もある。