プッシュアップバーの選び方 パーソナルトレーナーに聞く
ここからは、素材・ハンドル・安定性・機能などプッシュアップバーの選び方のポイントについてご紹介していきます。
素材で選ぶ 耐重量を確認
プッシュアップバーは構造がシンプルなため、比較的お求めやすい価格で手に入れることができるトレーニング器具です。しかしながら、土台や保持する部分の構造が弱かったり、応用的なトレーニングを行なった際に破損したりする可能性があるようでは意味がありません。
そのため、ある程度の強度があるものをおすすめします。最大耐重量が表記されている製品は安心して使用することができるでしょう。
プラスチック製
プラスチック製のプッシュアッパーは軽量で持ち運びしやすいのが特徴です。しかし、体重の重い人が使用すると破損につながる恐れもありますので、事前に耐荷重を確認しましょう。
スチール製
スチール製のプッシュアップバーは耐久性に優れ、耐荷重も高いため、体重のある人でも安心して負荷をかけることができます。
ハンドルで選ぶ グリップ部分はしっかりしたものを
実際に使用してみないと感じにくい部分ではありますが、繰り返しトレーニング動作を行なっていくうえで保持するグリップ部分の構造は大切です。
プラスチックなどの素材がむき出しの状態では滑ることがあるため、グリップがついているほうが滑りにくく手にフィットするでしょう。主流のスポンジ状のグリップは、ゴムのニオイなどがなくおすすめです。
クッション性のあるグリップ
グリップ部分がスポンジ素材のものは、手に負担がかかりにくいのが特徴です。なお、使い続けるとスポンジ部分が擦り減るため、耐久性のあるものを選びましょう。
通気性・吸水性のあるグリップ
トレーニング中は手汗をかきやすい状態です。手が滑ると事故にもつながりかねません。安全に快適にトレーニングを行うためにも、通気性や吸水性に優れたグリップを選んでください。
安定性で選ぶ 床で滑らないものを
フローリングなどで使う際、滑って固定されない状態だと、大胸筋などに与える効果が弱まってしまいます。ぜひ滑り止めが付いたものを選んでください。また、あわせて床を傷つけない素材であるかどうかも確認しましょう。
吸盤付き
本体の脚部分に吸盤が付いたタイプは、フローリングなど滑りやすい床でもしっかりと固定することができます。
スポンジ付き
脚にスポンジが付いたタイプも滑りにくく、また床を傷つけない素材になります。集合住宅にお住まいで、傷や音を出したくない人におすすめです。
そのほかの機能で選ぶ 応用的なトレーニングができるとなおよし
プッシュアップバーのなかには、行なう際の姿勢やバーの位置を変化させることが可能なアイテムがあります。土台が動くタイプは手首の角度を変えることで上腕部、ローラーつきのタイプでは腹筋ローラーのように使うことで体幹部の筋肉を鍛えることができます。
トレーニングは基本的にさまざまな種目を組み合わせて行なったほうが効果が得られやすいため、一種類の腕立て伏せのみしかできないプッシュアップバーとなると、コストパフォーマンスは高いとはいえません。よって、ひとつのアイテムでさまざまなトレーニング方法ができるかどうかは、トレーニング器具を選ぶうえでは大切です。
回転式
ハンドル部分を360度回転させることができる円型のプッシュアップバー。回転のほかスライドの動きにも対応しているため、複雑な動きによってより負荷をかけることができます。
自動カウント式
自動カウント式は、肘を曲げたり、体を下ろしたときに赤外線センサーが反応して回数をカウントする仕組みです。正しいフォームでトレーニングしたい人におすすめです。
プッシュアップバーのおすすめ7選 耐荷重・素材・すべり止め加工の有無もチェック!
プッシュアップバーの選び方のポイントをふまえて、パーソナルトレーナーの田子政昌さんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。

負荷を高めたい方におすすめのローラータイプ
プッシュアップバーのなかでも少し上級者向けなのが、土台がローラーになってるタイプ。
腹筋ローラーのように転がしながら腕立て伏せ動作を行なうことで、胸や肩、上腕にかかる負荷は大きくなります。止めたり、戻る際はウエストをしっかりしめることで体幹部のトレーニング負荷を大きくすることができ、ひとつの動作で上半身の多くの筋肉を使ったトレーニングを行なうことができます。
安全対策としてストッパーもついているため、動作が難しい際は手首を内側に回すとストップすることが可能。省スペースで上半身をしっかり鍛えたい方にとくにおすすめのアイテムです。
握りやすいグリップ! 筋トレやストレッチにも
EMS(筋電気刺激)トレーニングに加え、筋トレやストレッチなど、本製品を使用することで、肩の可動域を広げてより効果的な腕立て伏せが可能になります。
グリップも握りやすく、より効率よく効果的なトレーニングが期待できます。
握りやすく安定感あり
ポリプロピレン製で、軽くて耐久性に優れています。持ち手の部分は、肉厚のスポンジが巻いてあるので握りやすく、吸汗性があるので汗をかいても滑りません。バーの前方が低くなっているので手首の負担を減らして、より深く体を沈められます。足の部分に滑り止めがあるので、安定感抜群。フローリングでも滑らずに安心してエクササイズができます。大胸筋の他に腹筋や背筋など、まんべんなく鍛えられます。1年間の保証がついています。
おしゃれで軽量
adidasのプッシュアップバーは、シンプルなデザインがおしゃれです。取手も床設置面も滑りにくい加工がしてあるので、自宅でも安定してエクササイズができます。グリップは握りやすく、750gと軽量なので、出張や旅行先などに持ち歩いてもエクササイズができます。ぐらつきがないので、自宅の床でも安心して使えます。独特のプッシュアップバーのデザインで、さまざまなスタイルの腕立て伏せが可能。上半身を手軽に鍛えたい人におすすめです。
スリムなのに上半身筋力アップ!
スリムでコンパクトな形のプッシュアップバー。腕、肩だけでなく、背中や体幹を鍛えます。鋼球ベアリングシステム搭載で、設置面が360度回転するので、手首に負担をかけずにエクササイズができます。底面はラバーなので、フローリングを傷つけずに使用可能。初心者は膝をついた腕立て伏せから始めて、慣れてきたら足もとを高くしてプッシュアップすると、より負荷をかけられるでしょう。自分の筋力やレベルに合わせて調整できます。
耐久性の高いプッシュアップバー
イギリスのハイクオリティなフィットネスブランド、BODY SCULPTUREのプッシュアップバー。スチール製で耐久性が高く、デザインもおしゃれです。グリップは弾力があり、傾斜しているので手首への負担を軽減し、安全に効果的にエクササイズができます。組み立てに工具は必要なく、女性でも簡単に組み立て可能、重さは0.75kgなので持ち運びや収納も楽々です。自宅で自分のペースで、好きなときに胸筋、背筋、腹筋などを鍛えられます。
コンパクトでどこでも使える
折りたたみ式で、人間工学に基づいたスリムなデザイン。重さは超軽量の約1kgなので、コンパクトに収納して出張や旅行先など、どこでも持ち運んで使えるプッシュアップバーです。航空機にも使用されるジェラルミンで作られているので、デザイン性が高く、耐久性に優れていて安定感があります。グリップは握りやすく、滑りにくいので安心です。男女問わず簡単に組み立てて、背筋や腹筋、胸筋など上半身のトレーニングに使えます。
「プッシュアップバー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする プッシュアップバーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのプッシュアップバーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
プッシュアップバーに関連するそのほかの商品 【関連記事】
プッシュアップバーのおすすめに関するQ&A よくある質問
プッシュアップバー選びのポイントは?

プッシュアップバー選びのポイントは4点。1)耐重量を確認すること、2)応用が利くこと、3)グリップがしっかりしていること、4)床ですべらないこと。詳しくはこちらをご覧ください。
プッシュアップバー選びでポイントのほかに気をつけることは?

1点目はトレーニングレベルに合わせて選ぶこと。2点目は初心者の方はシンプルな構造のものから使いはじめること。詳細はこちらをご覧いただき参考にしてください。
プッシュアップバーの効果的な使い方
回転式
ここでは、プッシュアップバーの効果的な使い方についてご紹介します。
大胸筋を鍛える「ワイドプッシュアップ」
1)バーを胸の位置で肩幅より外側に固定。
2)手首を曲げずにグリップを握り、ハの字に固定。
3)頭からつま先まで、背筋を一直線に伸ばす。
4)そのままの姿勢で肘を曲げ、胸を地面すれすれまで沈める。
5)ゆっくりと腕を伸ばす。※これを10回1セット。
上腕三頭筋を鍛える「ナロープッシュアップ」
1)バーを胸よりもやや下の位置に固定。
2)手首を曲げずにグリップを握り垂直に固定。
3)頭からつま先まで、背筋を一直線に伸ばす。
4)そのままの姿勢で肘を曲げ、胸を地面すれすれまで沈める。
5)ゆっくりと腕を伸ばす。※これを10~15回1セット。
腹筋を鍛える「プランクニーアップ」
1)肩幅より少し広めにバーをセット。両足を揃えてつま先を床につける。
2)片膝を限界まで前にもってくる。
3)前にもってきた膝を元に戻す。
4)同じ動きを左右交互に繰り返す。※これを20回1セット。
広背筋を鍛える「ウエストサイドプッシュアップ」
1)バーを腰の横に固定し、体と平行に。
2)バーを握り息を吸いながら体を下ろす。
3)息を吐きながら体を上げる。※これを10回~15回1セット。
トレーニングレベルに合わせて選ぼう! パーソナルトレーナーからのアドバイス
さまざまなプッシュアップバーをご紹介しましたが、基本的な構造のプッシュアップバーのほかは、いろいろな部位に負荷をかけられたり、可動式になっているものが多いです。
これらは、もっとも力が発揮される胸の筋肉のほかにも負荷をかけることができますが、イコールそれは初級者には難しい(厳しすぎる)負荷になる場合があります。これからトレーニングをはじめたいという方にはまずシンプルな構造のプッシュアップバーがおすすめです。
基本的な使用方法で慣れてきたら徐々にさまざまなトレーニング方法を試していきましょう。
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