テレキャスター用ピックアップの選び方 音楽ライターがおすすめする
音楽ライターの田澤 仁さんに取材をして、テレキャスター用ピックアップの選び方のポイントを教えていただきました。サウンドの方向性やメーカーをよくチェックすることが大切です。ぜひテレキャスター用ピックアップ選びの参考にしてください。
テレキャスターらしい音が出せるものを
FENDER(フェンダー)『Pure Vintage '64 Telecaster Pickup Set』
64年製のビンテージテレキャスターに搭載されていたピックアップを再現したモデルです。当時と同じ仕様にこだわり、伝統的なフェンダートーンとパフォーマンスを実現しました。
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音の方向性が決まっているなら違うタイプを選ぶのも
ピックアップ選びは、どんな音を出したいかによって決めるのが原則です。とはいえ、「今のピックアップにはなんとなく不満だけれど、どんな音にするのがよいか、はっきりと決まっていない」という場合もあるでしょう。そんなときは、やはりテレキャスターらしい音を出せるピックアップを選びましょう。
テレキャスターの本家FENDER(フェンダー)をはじめ、さまざまなメーカーから、ビンテージテレキャスターを再現するピックアップが出ています。こういったものを使えば、テレキャスターらしさを失わずにサウンドをグレードアップすることができます。
逆に、音の方向性が明確に決まっている場合は、たとえばハイゲインでパワフルに歪むものや、ローノイズのアクティブタイプなど、今までとは違う音のピックアップを選ぶのもよいでしょう。
テレキャスター用ピックアップのメーカーで選ぶ
テレキャスター用ピックアップを製造しているメーカーごとに、いろいろな特徴があります。メーカーの特徴を踏まえておくと、より納得のテレキャスター用ピックアップが見つかります。
見た目に影響しないスタンダードなものなら「Fender」
テレキャスター用ピックアップの本家メーカーとして知られているのが「Fender(フェンダー)」です。時代の流れとともに変化しているテレキャスター用ピックアップをリリースしています。以前発売していたモデルを再現したものもあります。
Fenderのテレキャスター用ピックアップは、見た目に影響がほとんどないのも特徴です。見た目が気になるときには、チェックしてみましょう。
手にしやすい価格が豊富な「SEYMOUR DUNCAN」
求めているサウンドがなかなか得られないときには、「SEYMOUR DUNCAN(セイモア・ダンカン)」のテレキャスター用ピックアップが向いています。太めのものからか細いものまで、幅広いサウンドのピックアップをリリースしています。
SEYMOUR DUNCANのテレキャスター用ピックアップは、手にしやすい価格のものがそろっています。価格重視で選びたいときにも選択肢に入ります。
ハンドメイドの上質なサウンドの「LINDY FRALIN」
上質なサウンドを得たい人にぴったりなのが「Lindy Fralin(リンディーフレーリン)」のテレキャスター用ピックアップです。ピックアップはすべてハンドメイドで製作されているのが特徴です。
ハンドメイドのため、ほかのテレキャスター用ピックアップよりも価格は高いものが多いですが、クリーンでソフトな高音、低出力のヴィンテージトーンとハンドメイドだからこその上質なサウンドが得られます。
フロント、リアのセットがおすすめ
SeymourDuncan(セイモア・ダンカン)『STL-1』
力強い高域と、クリアでシャープなビンテージサウンドを再現したリア用ピックアップ。切れ味鋭いリードサウンドを可能とした、扱いやすいモデルです。
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フロントとリアで役割が異なる
テレキャスターには通常、2つのシングルピックアップがありますが、フロント用とリア用で異なるピックアップを使うのが一般的です。リアはリード用でかたいサウンド、フロントはリズム用で甘いトーンと、役割の異なるピックアップが組み合わせられていて、これによってテレキャスターらしいサウンドが生み出されています。ピックアップを選ぶさいも、フロント用とリア用を間違えないように注意しましょう。
通常は両方がセットになったものを購入して同時に交換するのがおすすめですが、リズムサウンドをクリアにしたい、リードをもっとパワフルにしたい、といったように、明確な目的がある場合は、どちらか一方だけを交換してもよいでしょう。ただしひとつだけを交換すると、バランスが崩れることがあるので注意してください。
加工に自信があるならテレキャスター用以外も
ピックアップを交換すると見た目も変化します。加工や調整ができれば、好みの見た目も保持できます。見た目とのバランスも考えて加工や調整をしましょう。
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
ボディやピックガードを削る加工や調整が必要
ギターに加工をしてもよいのであれば、テレキャスター専用ではないピックアップを使うこともできます。たとえば、フロントをハムバッカーに替えるといった改造はよく見かけますし、そのほかさまざまなピックアップが選択肢になります。
しかしそのためにはボディやピックガードを削るなどの加工が必要になります。また、リアの場合はピックアップ周囲にブリッジの金属プレートがあるため、形状の似ているシングルコイルであってもストラト用では思った通りの音が出ないこともあります。加工や調整に自信がある場合を除いて、テレキャスター用のピックアップを使うことをおすすめします。
テレキャスター用ピックアップのおすすめ11選 人気のフェンダーやリンディーフレーリンなど!
うえで紹介したテレキャスター用ピックアップの選び方のポイントをふまえて、音楽ライターの田澤 仁さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

FENDER(フェンダー)『Pure Vintage '64 Telecaster Pickup Set』

出典:Amazon
ポジション | セット |
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ブランド | FENDER |

FENDER(フェンダー)『Vintage Noiseless Tele Pickups Set』




出典:Amazon
ポジション | セット |
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ブランド | FENDER |

SeymourDuncan(セイモア・ダンカン)『STL-1』

出典:Amazon
ポジション | リア |
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ブランド | SeymourDuncan |

DIMARZIO(ディマジオ)『Twang King Neck DP172』




出典:Amazon
ポジション | フロント |
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ブランド | DIMARZIO |

Lindy Fralin(リンディーフレーリン)『TELECASTER SET』

出典:Amazon
ポジション | セット |
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ブランド | Lindy Fralin |

SeymourDuncan(セイモア・ダンカン)『STHR-1b Hot Rails Bridge』




出典:Amazon
ポジション | リア |
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ブランド | SeymourDuncan |
Yibuy『テレブリッジ/ネックピックアップ』












出典:Amazon
ポジション | セット |
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ブランド | Yibuy |
Fender『Pure Vintage 64 Telecaster Pickups set』






出典:Amazon
ポジション | セット |
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ブランド | Fender |
Lace『Lace Sensor TN-100』

出典:Amazon
ポジション | ネック |
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ブランド | Lace |
ESP『Seymour Duncan Alnico II Pro™ Tele』

出典:Amazon
ポジション | リア |
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ブランド | Seymour Duncan |
Fender『Tex-Mex Tele Pickups エレキギター用ピックアップセット』
![FenderTex-MexTelecasterPickupSetフェンダーテレキャスターピックアップセット[並行輸入品]](/assets/loading-gif-831efa60fcaad8b543579bb1809cf3a0cded0accde7b020d68cf390d70415d6c.gif)
出典:Amazon
ポジション | セット |
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ブランド | Fender |
「テレキャスター用ピックアップ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする テレキャスター用ピックアップの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのテレキャスター用ピックアップの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
テレキャスター用ピックアップ交換時の注意点 高さ調整や接続方法に注意!
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
交換に自信がない場合はショップに頼むのがおすすめ
ドライバーやはんだごてがあれば、ピックアップの交換は比較的かんたんに行なうことができます。しかし、取り付けたあとに調整も必要です。ピックアップの高さをきちんと調整しないと、フロントとリアのバランスが悪くなってしまいます。とくに一方だけを交換したときは慎重に調整してください。
また、はんだづけするさいには、アースの接続方法にも注意する必要があります。アースの位相が逆になっていると、フロントとリアのミックスにしたときに極端に音量が小さくなってしまうし、接続が間違っていると最悪の場合はショートして音が出ないこともあります。
接続や調整に自信がない場合はショップに取り付けを依頼することをおすすめします。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/02 コンテンツ修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 大熊武士)
90年代にプロドラマーとして活動、その後、音楽ライターとして書籍、雑誌などの執筆を行なっている。 DTM、PCオーディオ関連の著書、DTMソフト、シンセサイザーの日本語マニュアル制作など多数。 Webでは2007年~2009年までサイトAll Aboutで「ロック」のガイドを務めたほか、音楽情報サイトBARKSでは国内外の数多くの有名アーティストのインタビュー、ライブ取材などを行なっている。 得意分野はAOR、ハードロック、フュージョン、80年代。