「テレキャスター用ピックアップ」のおすすめ商品の比較一覧表
テレキャスター用ピックアップの選び方
それでは、テレキャスター用ピックアップの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】テレキャスターらしい音が出せるか
【2】フロント、リアのセットか
【3】加工に自信ができるか
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】テレキャスターらしい音が出せるかチェック
ピックアップ選びは、どんな音を出したいかによって決めるのが原則です。とはいえ、「今のピックアップにはなんとなく不満だけれど、どんな音にするのがよいか、はっきりと決まっていない」という場合もあるでしょう。そんなときは、やはりテレキャスターらしい音を出せるピックアップを選びましょう。
テレキャスターの本家FENDER(フェンダー)をはじめ、さまざまなメーカーから、ビンテージテレキャスターを再現するピックアップが出ています。こういったものを使えば、テレキャスターらしさを失わずにサウンドをグレードアップすることができます。
逆に、音の方向性が明確に決まっている場合は、たとえばハイゲインでパワフルに歪むものや、ローノイズのアクティブタイプなど、今までとは違う音のピックアップを選ぶのもよいでしょう。
【2】フロント、リアのセットかチェック
テレキャスターには通常、2つのシングルピックアップがありますが、フロント用とリア用で異なるピックアップを使うのが一般的です。リアはリード用でかたいサウンド、フロントはリズム用で甘いトーンと、役割の異なるピックアップが組み合わせられていて、これによってテレキャスターらしいサウンドが生み出されています。ピックアップを選ぶさいも、フロント用とリア用を間違えないように注意しましょう。
通常は両方がセットになったものを購入して同時に交換するのがおすすめですが、リズムサウンドをクリアにしたい、リードをもっとパワフルにしたい、といったように、明確な目的がある場合は、どちらか一方だけを交換してもよいでしょう。ただしひとつだけを交換すると、バランスが崩れることがあるので注意してください。
【3】加工に自信ができるかチェック
ピックアップを交換すると見た目も変化します。加工や調整ができれば、好みの見た目も保持できます。見た目とのバランスも考えて加工や調整をしましょう。
ギターに加工をしてもよいのであれば、テレキャスター専用ではないピックアップを使うこともできます。たとえば、フロントをハムバッカーに替えるといった改造はよく見かけますし、そのほかさまざまなピックアップが選択肢になります。
しかしそのためにはボディやピックガードを削るなどの加工が必要になります。また、リアの場合はピックアップ周囲にブリッジの金属プレートがあるため、形状の似ているシングルコイルであってもストラト用では思った通りの音が出ないこともあります。加工や調整に自信がある場合を除いて、テレキャスター用のピックアップを使うことをおすすめします。
テレキャスター用ピックアップのメーカー・ブランド
テレキャスター用ピックアップを製造しているメーカーごとに、いろいろな特徴があります。メーカーの特徴を踏まえておくと、より納得のテレキャスター用ピックアップが見つかります。
見た目に影響しないスタンダードなものなら「Fender」
テレキャスター用ピックアップの本家メーカーとして知られているのが「Fender(フェンダー)」です。時代の流れとともに変化しているテレキャスター用ピックアップをリリースしています。以前発売していたモデルを再現したものもあります。
Fenderのテレキャスター用ピックアップは、見た目に影響がほとんどないのも特徴です。見た目が気になるときには、チェックしてみましょう。
手にしやすい価格が豊富な「SEYMOUR DUNCAN」
求めているサウンドがなかなか得られないときには、「SEYMOUR DUNCAN(セイモア・ダンカン)」のテレキャスター用ピックアップが向いています。太めのものからか細いものまで、幅広いサウンドのピックアップをリリースしています。
SEYMOUR DUNCANのテレキャスター用ピックアップは、手にしやすい価格のものがそろっています。価格重視で選びたいときにも選択肢に入ります。
ハンドメイドの上質なサウンドの「LINDY FRALIN」
上質なサウンドを得たい人にぴったりなのが「Lindy Fralin(リンディーフレーリン)」のテレキャスター用ピックアップです。ピックアップはすべてハンドメイドで製作されているのが特徴です。
ハンドメイドのため、ほかのテレキャスター用ピックアップよりも価格は高いものが多いですが、クリーンでソフトな高音、低出力のヴィンテージトーンとハンドメイドだからこその上質なサウンドが得られます。
テレキャスター用ピックアップおすすめ10選
上記で紹介したテレキャスター用ピックアップの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。

ノイズを抑えたビンテージテレキャスサウンド
ビンテージテレキャスターの音は出したいけれどノイズが気になる、という人におすすめのピックアップです。
ノイズも味のうち、と言われるほど、テレキャスターにはノイズがつきものですが、その大きな原因であるハムノイズを抑えた製品です。音は若干マイルドになりますが、テレキャスターらしいジャキジャキしたトレブリーなところはきちんと出ていて、とてもまとまりのよいサウンドです。
ビンテージテレキャスターでは少し音が暴れすぎると感じる人にもおすすめです。
ダンカン製品の中でも最高出力を誇るSTL-3
『Quarter Pound Tele STL-3』は、ハムバッカーやホットP-90に匹敵するパワーを持った製品で、ダンカン製品の中でも最高出力を誇ります。そのパワーの秘密は、存在感抜群の1/4(Quarter Pound)インチの太いポールピースとコイルターンにあります。このため低中音の迫力が一層増しています。
また、フルターンはハイアウトプットとして、ハーフターンはヴィンテージアウトプットとして切り替え可能となっています。

抜けのよいブライトなテレキャスサウンド
交換用ピックアップの世界的ブランド、SeymourDuncan(セイモア・ダンカン)の製品で、54年のビンテージテレキャスターに使われたリアピックアップを再現したものです。
3弦、4弦のポールピースが少し弦に近づけられていて、高音の抜けがよく、クリアでシャープなサウンドが特徴です。切れ味鋭いリードサウンドを出したい人におすすめです。同シリーズのフロントピックアップもあります。

加工なしで取り付けられるハムバッカー
ボディシェイプはテレキャスターが好き、でももっと図太くパワフルなサウンドが欲しい、という人もいるでしょう。そんな人におすすめなのが、シングルタイプのハムバッカーです。
音はややシングル寄りのハムバッカーといったところですが、音はちゃんと太くなりますし、高音の抜けもよいので、テレキャスターらしさも損なわれません。ハムバッカーは欲しいけれどボディに加工したくない、という人におすすめです。こちらはリア用ですが、フロント用もあります。
格安でピックアップを手に入れたい人に
フロントとリアがセットになったテレキャスター用ピックアップです。安めのセラミック磁石が使われているので、格安で手に入るのがポイントです。格安にもかかわらず、音色は他のものとあまり遜色ありません。費用を抑えてピックアップを手に入れたい方や、初めてピックアップを取り換えるのに様子を見たい方におすすめです。
ヴィンテージの音色を追求している
1964年当時のピックアップを再現した、ヴィンテージ感あふれるテレキャスター用ピックアップです。クロスワイリングとファイバーボビン構造が採用されていて、ヴィンテージの音色が特徴的です。生のトーンが得られるのもポイントです。スタッカード・ポールピースで、音量バランスに優れているので安定した演奏ができます。ヴィンテージ感を楽しみたい方におすすめです。
優しい高音を鳴らしたい方に
Alnico 2 rodマグネットを使用することに、ヴィンテージピックアップのような優しい音色を出すことができます。マイルドな曲調を演奏したいときにぴったりのテレキャスター用ピックアップです。歪み具合の調整が簡単なので、調整も楽にできます。今使っているものに対して「高音が強い」「低音が鳴りづらい」と感じている方におすすめです。

本家ならではのまさにテレキャスターらしい音
テレキャスターの生みの親であるFENDER(フェンダー)が、60年代前半のビンテージテレキャスターに搭載されていたピックアップを再現したセットです。
エナメルコーティングしたワイヤー、アルニコ5マグネットなど、当時の仕様を忠実に再現したモデルで、当然ながらこれぞテレキャスターというキャラクター。それでいて、ハイゲインで両ピックアップの音量差が小さいなど、意外にモダンで使いやすいピックアップです。

ビンテージ系よりハイゲインのピックアップ
ビンテージ系のピックアップでは少し物足りないという人におすすめの、ハイゲインのフロント用ピックアップです。
とくに高域と低域に力強さがあり、強く歪ませても音が抜けてくるので、メタル系ギタリストにも愛用されています。通常の2倍のロウづけを行なってハウリングを抑えているので、ライブで大音量を出すときでも安心して使えます。同シリーズでリア用の「DP173」もあります。
低音がクリアに鳴るのが特徴
コイルの巻き数が多いので、クリアな低音が鳴りやすいのが特徴のテレキャスター用ピックアップです。ベースならではの低音を生かして演奏でき、演奏のニュアンスを繊細に表現できるのがポイントです。音の強弱をつけるプレイスタイルにぴったりです。低音のこもりが気になる方や、バンドの中でベースを際立たせたい方におすすめです。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする テレキャスター用ピックアップの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのテレキャスター用ピックアップの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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テレキャスター用ピックアップ交換時の注意点
ドライバーやはんだごてがあれば、ピックアップの交換は比較的かんたんに行なうことができます。しかし、取り付けたあとに調整も必要です。ピックアップの高さをきちんと調整しないと、フロントとリアのバランスが悪くなってしまいます。とくに一方だけを交換したときは慎重に調整してください。
また、はんだづけするさいには、アースの接続方法にも注意する必要があります。アースの位相が逆になっていると、フロントとリアのミックスにしたときに極端に音量が小さくなってしまうし、接続が間違っていると最悪の場合はショートして音が出ないこともあります。
接続や調整に自信がない場合はショップに取り付けを依頼することをおすすめします。
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