ハンダゴテとは
ハンダゴテとは、ハンダを熱でとかして結合することができる工具のこと。電子工作やDIYに欠かせないアイテムで、持ち手はプラスチック、こて先はペンのような形をしています。実はたくさんの種類があり、温度調節機能がついているものや、こて先が交換可能なものもあります。
ハンダづけを行うことで電気の通り道をつくれるため、電子機器のかんたんな修理や、電子回路の配線をいじることができます。また、熱を利用して、ステンドグラスやウッドバーニングなどアート作品をつくるなど、意外な用途もあります。
ハンダゴテの選び方
それでは、ハンダゴテの基本的な選び方を見ていきましょう。
【1】加熱方式
【2】温度調整できるか
【3】ケースやスタンドが付属しているか
【4】交換用のコテ先があるか
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】加熱方式をチェック
ハンダゴテには大きく分けて、ニクロムヒータータイプとセラミックヒータータイプの2タイプあります。
温度は上がりにくいが低価格の「ニクロムヒーター」
温度があがるまでに時間がかかり、温度調節機能がついていないものもあるので、初心者はもちろん、使う頻度の低い方におすすめなのがニクロムヒーターです。低価格で購入できるので、価格重視で選びたいひとにも向いています。
温度上昇しやすく効率的に作業できる「セラミックヒーター」
温度が上がりやすく、温度調節機能がついているものも多いのがセラミックタイプ。性能重視・作業効率重視の熟練者におすすめです。ただし値段は、ニクロムヒーターよりも高めになります。
【2】温度調整できるかチェック
連続してハンダづけする場合に温度調整機能があると、ハンダゴテが冷めることなくずっと使い続けることができます。また、適切な温度をさぐりながら作業ができるため、一度見つけたあとは失敗することなく作業ができるメリットがあります。
セラミックヒーター式は温度調整ができるものが多く、ニクロムヒーター式は温度調整ができるものが少ない傾向があります。
【3】ケースやスタンドが付属しているかチェック
ハンダゴテは電源をつけるとコテ先が高温になるため、作業台などに転がしているとやけどの危険かつ、作業台上にあるモノを溶かしてしまう恐れがあります。
そのため、ハンダゴテをしっかりとホールドしてくれるスタンド(コテ台)が付属しているものをおすすめします。
何かを代用してハンダゴテを立てておくと、使用中転倒してしまう恐れがあるので、専用のスタンドが望ましいです。
【4】交換用のコテ先があるかチェック
ハンダゴテの先端はある程度使っていると、酸化したり汚れてきたりします。コテ先交換モデルであれば、替えのコテ先を用意するだけでよいので、わざわざ全部を買い直す必要がありません。
また、金属の接着用、木を焦がす用などコテ先も種類がこまかくわかれているので、使用用途にあったものをいくつか持っておけば、いろいろなことに使えて便利です。
エキスパートのアドバイス
どんな作業をしたいのか、どのような素材を溶かしてハンダづけしたいのかなどにより、ハンダゴテ選びは違ってきます。
安価なハンダゴテで充分なのか、それとも高値なハンダゴテでより精度の高い作業をしたいのか、ご自身の使い道を考えて選ぶとよいでしょう。
しかしながら一度高機能なハンダゴテを使用しますと、安価なハンダゴテには戻れないかもしれませんね。
ハンダゴテおすすめ10選
それでは、ハンダゴテのおすすめ商品をご紹介します。コードレスタイプもあるので、用途に合わせて選んでみてくださいね。
初心者にもおすすめなスタンダードモデル
1,000円以下で購入することができるハンダゴテセットです。コテ先を置く台もついているので、使用時の事故も防ぐことができます。ハンダ、紙やすりもセットになっているため、初心者がホビー工作をするのであれば、この商品でじゅうぶんです。
これからハンダゴテを使ってDIYなどを行なっていきたい方はぜひ検討してみてください。
ヒーターのタイプ | ニクロムヒーター |
---|---|
温度調節サイズ | - |
ヒーターのタイプ | ニクロムヒーター |
---|---|
温度調節サイズ | - |
ハンダゴテで多くのことがしたいならコレ
本体のほか、5つの交換用こて先、ハンダ吸取り器、ハンダ線、コテ台、静電気防止ピン、掃除スポンジ、収納ケースまでがひとつになったセットです。
PC修理、ジュエリーづくり、プラモデルづくり……などなど、交換用のコテ先が豊富で温度調整もできるため、かなり多くのことに使えます。ハンダゴテのアイテムを1セット買っておきたい方におすすめです。
ヒーターのタイプ | - |
---|---|
温度調節サイズ | 200~450度 |
ヒーターのタイプ | - |
---|---|
温度調節サイズ | 200~450度 |
ハンダゴテといえば白光
ハンダゴテで圧倒的な知名度を誇る白光が販売する、こて台、吸取線がついたセットです。温度は300度程度。コードの断線や楽器の修理、端子などの電気部品へのハンダづけをするなら、これがあればじゅうぶんです。
気軽に使えるハンダゴテを探している方、めったに使わないがとりあえずハンダゴテがほしい方はこちらを購入するといいでしょう。
ヒーターのタイプ | - |
---|---|
温度調節サイズ | - |
ヒーターのタイプ | - |
---|---|
温度調節サイズ | - |
ハイエンドモデルを探しているならこちら
ダイヤル式温度制御機能がついたハンダゴテ。少し値段はしますが、すぐに温まるセラミックヒータータイプなので、頻繁にハンダゴテを使う方であれば、これぐらいのレベルのものを持っておいて損はないでしょう。
温度制御機能がついているため、幅広い温度に調整ができ、多くの用途に使えます。一定の温度に保つこともできるため、使い勝手のいいハンダゴテです。
ヒーターのタイプ | セラミックヒーター |
---|---|
温度調節サイズ | 200~500度 |
ヒーターのタイプ | セラミックヒーター |
---|---|
温度調節サイズ | 200~500度 |
コスト重視のニクロムヒータータイプ
ハンダゴテ初心者なのでまずは安いもので試したい、使用頻度が少ないのでそこまでの性能は求めないなど、コスト重視の方におすすめのハンダゴテです。
昔からあるニクロムヒータータイプで温度調節はできないため、高度な作業には不向きです。
しかし、ちょっとしたハンダづけ程度ならば、こちらの商品でも充分完了できるでしょう。
ヒーターのタイプ | ニクロムヒーター |
---|---|
温度調節サイズ | ‐ |
ヒーターのタイプ | ニクロムヒーター |
---|---|
温度調節サイズ | ‐ |
設定温度に素早く復帰。性能重視の方に!
ハンダゴテといえば白光、といわれてますが、余計なものはいらない、ハンダゴテ自体の性能重視という方にはこちらをおすすめします。
熱復帰率が早いので、ハンダづけ時に温度が低下しても、設定温度に素早く戻ります。精度の高い安定したハンダづけができるハンダゴテです。
初心者からよく使う方まで、幅広くお使いいただける商品です。
ヒーターのタイプ | セラミックヒーター |
---|---|
温度調節サイズ | 200~500度 |
ヒーターのタイプ | セラミックヒーター |
---|---|
温度調節サイズ | 200~500度 |
日本製のホットナイフ
ハンダゴテは、ただ金属を溶かすだけの道具ではありません。こちらの商品は先端がカッターになっている『ホットナイフ』。
塩化ビニール、アクリル、ABS、ポリプロピレン、ポリカなど、普通のカッターでは切断しづらかったものを、熱で溶かしながらサクッと切ることができる商品です。
通常のコテ先につけかえることも可能なので、プラモデルや凝った工作など多くの用途に使えます。
ヒーターのタイプ | ニクロムヒーター |
---|---|
温度調節サイズ | - |
ヒーターのタイプ | ニクロムヒーター |
---|---|
温度調節サイズ | - |
熱回復力に優れているので失敗しにくい
温度の低い環境ではんだごてを使用する際の失敗の多くは、低温の素材やはんだに熱を奪われ回復するのに時間がかかるためといわれています。こちらのはんだごては熱回復力に優れており、初心者のはんだ付けでも失敗が少ないのが特徴です。
また鉛筆のように3点ホールドで、しっかりと本体を握れるため、疲れにくく作業が行いやすいのも魅力のひとつといえるでしょう。
ヒーターのタイプ | - |
---|---|
温度調節サイズ | 200~500度 |
ヒーターのタイプ | - |
---|---|
温度調節サイズ | 200~500度 |
はんだ付け以外にも仕事やDIYでマルチに使える
はんだ付け以外に、溶解、熱間切断などの作業や木材への焼き絵作業、ステッカーはがしなどいろんな用途に使用できます。最高温度は1200度と高温で、作業も進めやすいでしょう。
ガス充填式のため1回充填すると90分の作業が可能となり、作業に向ける集中力を掛けさせることがありません。幅が2.5cmと細く、手の小さい方にも作業がしやすくなっています。
ヒーターのタイプ | ガス式 |
---|---|
温度調節サイズ | ~1,200度 |
ヒーターのタイプ | ガス式 |
---|---|
温度調節サイズ | ~1,200度 |
ガス加熱方式で電気のない場所でも作業が可能
ガス式のハンダゴテのため、電気がないところでも使用できるのが特徴。全長157mm、重さ43gとコンパクトで、着火から約30秒で使用できる温度になり、温度調整機能も備えています。
電源ケーブルがないので取り回しもラクです。充填(じゅうてん)用ガスには、ポータソル専用ガスボンベが用意されています。
持ち運ぶことが多いのでコンパクトなハンダゴテがほしい、電源のない場所での作業が中心といった方におすすめの商品です。
ヒーターのタイプ | ガス燃焼加熱方式 |
---|---|
温度調節サイズ | ~480度 |
ヒーターのタイプ | ガス燃焼加熱方式 |
---|---|
温度調節サイズ | ~480度 |
「ハンダゴテ」のおすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る ハンダゴテの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのハンダゴテの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのDIY関連アイテムもチェック 【関連記事】
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はハンダゴテの種類や選び方に焦点をあてて、おすすめ商品を紹介してきました。先端部分の形状の違いや温度の調整機能など、ハンダゴテは、ただ鉛を熱して溶かすだけのものではありません。アクリルや塩化ビニルをきれいにカットするなど、工作やDIYに幅広く応用ができるすぐれた製品なのです。
初心者向け、上級者向けどちらも紹介していますので、自分のニーズや予算にあわせた、ぴったりの商品を見つけてくださいね。
◆Amazonや楽天を始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しており、当記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されます。◆記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆アンケートや外部サイトから提供を受けるコメントは、一部内容を編集して掲載しています。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。