日本ワインとは? 国産ワインとの違いは? 日本ワインの選び方を見る前に
そもそも「日本ワイン」とは、どのようなワインのことを言うのでしょうか? 日本ワインは日本国内で栽培・採取したぶどうだけを原料として国内で醸造(じょうぞう)されたワインのことを指します。つまり、海外から輸入したブドウや凝縮果汁を使用していないワインになります。これに対して「国産ワイン」とは、国内で醸造されたワインを指すため、海外から輸入したブドウや凝縮果汁などの海外原料を含むことがあります。以前は混同されがちでしたが、「果実酒等の製法品質表示基準」、いわゆる「ワイン法」で日本ワインが明確に定義されました。
日本ワインの選び方 産地やブドウの品種などにも注目
日本ワインのプロ・岩倉久恵さんに、日本ワインを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。難しく感じられるワイン選びですが、アドバイスを参考にすればきっと気になる日本ワインが見つかりますよ。
飲むシチュエーションで選ぶ
ソムリエ・利き酒師/株式会社ケトル 女将
日本ワインは、ひとことでは語れないほど多種多様な味わいのものがつくられています。迷ったときは、ワインをどこで誰とどんなふうに飲むかを念頭に置くと、ぐっと選びやすくなりますよ。
たとえば、休日の昼間に仲間とわいわいバーベキューをしながら飲むなら、価格も手頃でがぶがぶ飲める一升瓶ワインや少し甘めのロゼワインを。特別なお祝いの日のワインを選ぶなら、ゆっくり会話を楽しみながら時間をかけて味の変化を堪能(たんのう)するちょっと高級な赤ワインや、シャンパーニュ地方と同じ製法でつくられるきめこまやかなスパークリングワインを……。
こんなふうに飲んでいる風景を思い浮かべながらワインを選ぶと、飲む前からわくわく感がわいてきて、より食卓が華やぎます。
ぶどうの品種で選ぶ
ソムリエ・利き酒師/株式会社ケトル 女将
日本ワインの魅力は、なんといっても多様でオリジナリティあふれるぶどうの品種にほかなりません。果実味豊かで少しフルーティーなワインが好きな方は、白ならデラウエア、赤ならマスカットベーリーAからつくられたワインを選んでみるといいでしょう。
逆に凝縮感のある濃密なワインがお好みの方なら、樽(たる)の効いたシャルドネやメルローからつくられたワインをおすすめします。また、野性的でぶどうの旨みを感じるようなワインがお好みの方なら、山ぶどうやブラッククイーン、山ソーヴィニヨンからつくられたワインを選ぶといいでしょう。
つくられている産地(地域)で選ぶ
ソムリエ・利き酒師/株式会社ケトル 女将
日本は縦に長く広がる国。日本ワインと聞くと山梨県や長野県を思い浮かべる方も少なくないでしょう。でも今や、日本ワインは北から南まで幅広い地域でつくられています。
ワインに使われるぶどうは、育った場所で味わいの特徴が変わってきます。たとえば、さわやかで冷涼な酸味やキリッとした果実味がお好きな方は、北海道や東北など北のエリアや標高の高いところでつくられたワインを選んでみては。また、パイナップルのようなトロピカルフルーツを思わせるボリューム感のあるワインを飲みたいときは、九州など南のエリアのワインをおすすめします。
日本ワインのおすすめ7選 コンクール受賞や金賞ワインも!
うえで紹介した日本ワインの選び方のポイントをふまえて、日本ワインのプロ・岩倉久恵さんに選んでもらったおすすめ商品と編集部が選んだおすすめの日本ワインを紹介します。それぞれに多種多様な魅力のある日本ワインですが、まずは気になるものをひとつ見つけてみましょう。

酒井ワイナリー『まぜこぜワイン 赤(NV)』

出典:楽天市場
内容量 | 1,800ml |
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生産地 | 山形県南陽市赤湯 |
ぶどう品種 | 山形県産ぶどう2品種以上 |
アルコール度数 | 12度 |
日本ならではの一升瓶ワインはコップで楽しみたい
明治25年創業のワイナリー、山形県赤湯の酒井ワイナリーがつくる一升瓶ワインの『まぜこぜワイン 赤(NV)』。名前のとおり、酒井ワイナリーでつくられた全種類のワインの澱(おり)の部分を集めて上澄みを瓶詰めしたものです。果実の風味豊かでチャーミングな酸味が特徴ですが、渋みが少ないのでがぶ飲みワインにぴったり。
蘊蓄(うんちく)なしに思わず「おいしい!」とつぶやいてしまうかもしれない飲みやすさで、ワイン初心者の方にもおすすめです。気軽なパーティーや屋外のバーベキューなどに差し入れすれば盛り上がり、一升瓶を酌み交わすことで一体感が生まれるでしょう。交友関係もよりよくなるかもしれませんよ。冷やして飲んでもおいしいワインです。

MANNS WINES(マンズワイン)『ソラリス 信州 カベルネ・ソーヴィニヨン』

出典:Amazon
内容量 | 750ml |
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生産地 | 長野県上田市塩田平 |
ぶどう品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン種 |
アルコール度数 | 13度 |
特別な日にゆっくり味わいたい
MANNS WINES(マンズワイン)のなかでも上質のワインをリリースするソラリスシリーズ。そのなかでもこのワインは、ていねいに選別された完熟ぶどうから生まれる豊かな果実味と、樽熟成が織りなす甘く妖艶(ようえん)な香りが魅力的。時間とともに風味が複雑に絡み合って、ほどよいボリューム感が食卓に華を添えてくれるはずです。
カジュアルに楽しむワインもいいけれど、特別な記念日に少し奮発(ふんぱつ)してワンランク上の日本ワインを味わうという、最高の贅沢(ぜいたく)をしたいという方におすすめ。ボルドーを代表とする「カベルネ・ソーヴィニヨン」ですが、日本でもこんなに上質で骨格のしっかりした味わいが生み出されていることを、日本人として自慢したくなります。

タケダワイナリー『新 タケダワイナリー サン・スフル 白(発泡)山形県産デラウェア種100%』






出典:Amazon
内容量 | 750ml |
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生産地 | 山形県産上山市 |
ぶどう品種 | デラウェア種 |
アルコール度数 | 12度 |

三和酒類 安心院葡萄酒工房『安心院スパークリングワイン』

出典:Amazon
内容量 | 750ml |
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生産地 | 大分県宇佐市安心院町 |
ぶどう品種 | シャルドネ種 |
アルコール度数 | 11度 |

都農ワイン『キャンベル・アーリー ロゼ 2019』




出典:楽天市場
内容量 | 750ml |
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生産地 | 宮崎県児湯郡都農町 |
ぶどう品種 | キャンベル・アーリー種 |
アルコール度数 | - |
中央葡萄酒『グリド甲州2019』

出典:Amazon
内容量 | 750ml |
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生産地 | 山梨県 |
ぶどう品種 | 甲州 |
アルコール度数 | ‐ |
アルプス『ミュゼドゥヴァン 松本平ブラッククイーン』
![アルプスミュゼドゥヴァン松本平ブラッククイーン[赤ワインフルボディ日本720ml]](https://m.media-amazon.com/images/I/31FbcSe-BZL.jpg)
![アルプスミュゼドゥヴァン松本平ブラッククイーン[赤ワインフルボディ日本720ml]](https://m.media-amazon.com/images/I/61-TE3BJS8L.jpg)
![アルプスミュゼドゥヴァン松本平ブラッククイーン[赤ワインフルボディ日本720ml]](https://m.media-amazon.com/images/I/41kOtgR-jAL.jpg)
![アルプスミュゼドゥヴァン松本平ブラッククイーン[赤ワインフルボディ日本720ml]](https://m.media-amazon.com/images/I/41sy13chJCL.jpg)
![アルプスミュゼドゥヴァン松本平ブラッククイーン[赤ワインフルボディ日本720ml]](https://m.media-amazon.com/images/I/41fnuue9cJL.jpg)
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![アルプスミュゼドゥヴァン松本平ブラッククイーン[赤ワインフルボディ日本720ml]](https://m.media-amazon.com/images/I/61-TE3BJS8L.jpg)
![アルプスミュゼドゥヴァン松本平ブラッククイーン[赤ワインフルボディ日本720ml]](https://m.media-amazon.com/images/I/41kOtgR-jAL.jpg)
![アルプスミュゼドゥヴァン松本平ブラッククイーン[赤ワインフルボディ日本720ml]](https://m.media-amazon.com/images/I/41sy13chJCL.jpg)
![アルプスミュゼドゥヴァン松本平ブラッククイーン[赤ワインフルボディ日本720ml]](https://m.media-amazon.com/images/I/41fnuue9cJL.jpg)
出典:Amazon
内容量 | 720ml |
---|---|
生産地 | 甲信越 |
ぶどう品種 | ブラッククイーン |
アルコール度数 | 12% |
「日本ワイン」のおすすめ商品の比較一覧表
日本ワインのプロからアドバイス
ソムリエ・利き酒師/株式会社ケトル 女将
難しい知識は不要! ワインは気軽に楽しむもの
ワインというと知識が必要で手を出しづらいととらえられがちですよね。世界中でつくられているお酒だけに、すべてを知ろうとするとやはりハードルが高くなりがちです。しかし、フランスのボルドーやブルゴーニュ地方の場所はわからなくても、日本の北海道、東北、九州なら知っていますよね。去年の夏は猛暑だったか、冷夏だったかもわかります。
日本では、日本人だからこそ楽しめる日本ワインがたくさんつくられています。どれがいいかわからなければ、かわいいラベルで選んでもいいかもしれません。まずは1本選ぶことからはじめてみてください。その1本があなたが次の1本を選ぶ指針となるでしょう。飲んでいる姿を思い浮かべながら選んだワインは、きっと楽しい時間をもたらしてくれます。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:Mako、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/07/01 コンテンツを一部修正しました(マイナビおすすめナビ編集部 花島優史)
※2020/11/30 一部コンテンツ修正のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 水貝英斗)
2004年渋谷・神泉に「立喰酒場buchi」を開店。今までに無い立ち飲みスタイルを確立して話題に。 2006年宮益坂裏でフレンチ「bongout noh」を開店。この頃から日本ワインをとりいれ、2007年目黒に「キッチセロ」を開店し本格的に日本ワインを提供。 2018年6月に浅草に「la maison du 一升vin」を開店し、一升瓶の日本ワインの美味しさを伝えるべく奮闘中。 ここ15年は特に日本のワインや日本の食材に力を入れています。