カメラストラップの選び方 材質・形状・着脱装置の有無
写真撮影に便利なアクセサリー「カメラストラップ」。首や肩にかけておくことで、すぐにカメラを使えたり、カメラの落下を防ぎます。ストラップの種類もいくつかあるので、自分のカメラに合うストラップはどんなタイプか考えてみてくださいね。
この記事では、フォトグラファーの瀬川陣市さんに、カメラストラップを選ぶときのポイントを教えてもらいました。ぜひ参考にしてみてください。
ポイントは下記。
【1】カメラの重量に合わせて種類を選ぶ
【2】長さ調節のしやすさで選ぶ
【3】取り外しやすさで選ぶ
【4】レザーやナイロンなど材質やデザインで選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】カメラの重量に合わせて種類を選ぶ
カメラのストラップは、本体の重さによって首から下げるタイプと肩から掛けるタイプと大きく2つに分けることができます。また、手首に巻き付けて固定することで、手ぶれを防ぐこともできます。使いやすさが疲れにくさに直結することもあるので、どんなタイプが自分に合うかチェックしてみてください。
ここでは、おもに「ネックストラップ」と「ショルダーストラップ」の2種類についてご紹介していきます。
ネックストラップ|小型カメラ向け
コンパクトデジタルカメラなど小型のカメラであれば、ネックストラップがおすすめです。重量のある一眼レフカメラを首から下げると首に負担がかかりますが、重量がスマートフォンほどの軽めのカメラであればネックストラップが適しています。
ショルダーストラップ|重量のある一眼レフ向け
一眼レフカメラやミラーレスカメラなど重量のあるカメラには、ショルダーストラップがおすすめです。ショルダータイプは肩から斜めがけすることで重さを分散し、負担を軽減してくれます。肩に密着する部分にクッションが付いているものや幅広のものなら、ストラップが肩に食い込まずより疲れにくいですよ。
【2】長さ調節のしやすさで選ぶ
ショルダータイプの場合、ストラップの長さ調節のしやすさもポイントになります。たとえば、運動会や自然動物を撮ろうというときは、ストラップを短めにしておくとよいでしょう。
また、シャッターチャンスを逃したくないという人は、ストラップを手首に巻き付けて固定するテクニックもあります。あるいは、体に極力負担をかけずに構えたいのであれば、「速写ストラップ」というタイプもあります。
【3】取り外しやすさで選ぶ
写真撮影で、三脚に取りつけて撮影するときなど、ときにはカメラ本体からストラップを外して使いたいこともあります。そうした際には、かんたんにカメラから着脱できるタイプのストラップが便利。着脱できるピースがついているストラップであれば、ワンタッチでストラップを外すことが可能です。
ほかにも、三脚のクイックシューのようなシステムで着脱できるものもあるので、こうした使い勝手のよさも考慮して選んでみてください。
【4】レザーやナイロンなど材質やデザインで選ぶ
一般的な首掛けのカメラストラップは、合成ゴムや綿生地、スポンジ生地など、複数の材質のものと組み合わせてできています。そのほか、レザー製のものやナイロン生地製のものもあります。水濡れに強いのは、合成ゴム、スポンジ、ナイロン生地などです。レザー製は強度もあります。綿生地は、手触り柔らかで劣化にも比較的強いという特質があります。
また、とくにカメラ女子はカラーやデザインにも注目です。ゴツめの黒ストラップは本格的に見えてかっこいいですが、女性だとストラップが大きく感じたりします。そんなときはカラーを明るめにするだけでもかわいらしくおしゃれな、ソフトなイメージになります。
材質により強度や肩に掛けたときの感触、使い勝手なども変わりますので、ぜひ自分に合った使いやすい材質のものを選んでみてください。
カメラストラップおすすめ16選 コンパクトカメラから大型一眼レフカメラ用も
カメラストラップの選び方のポイントをふまえて、フォトグラファーの瀬川陣市さんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。
カメラストラップの幅が太いタイプや細めのもの、長さ調節がかんたんにできるものなど、それぞれ特色のある商品が選ばれていますから、自分の用途に合ったものを見つけてください。

カメラの重量を分散するがっちりしたストラップ
速写に対応したカメラストラップです。ここでの速写とは、撮影したいときに素早くカメラを手に取り撮影できる体勢に入れるという意味。斜めにストラップをかけて、つねに片手にカメラを添えて持ち歩けます。カメラ本体の三脚ネジに装着プレートをつけて、取りつける仕組みです。
アクティブに動き、瞬時のシャッターチャンスも逃したくないという撮影スタイルの方には、とても使い勝手がよさそうなカメラストラップです。
一眼レフに最適
一眼レフカメラに最適な38mmのストラップ幅で、たすきがけでしっかり固定して持ち歩けます。撮影時にはかんたんにストラップの長さを調節でき、移動時は縮めて揺れを防いで持ち運べます。ナイロン製で滑りがよく、すぐにカメラを手にできてシャッターチャンスを逃しません。
調節部分は樹脂パーツなので、長さが変わったり緩んでしまったりする心配もありません。カラーは、ブラック、ワインレッド、ネイビーの3色。好みやカメラの色に合わせて選べます。
ヴィンテージ調のおしゃれなストラップ
近年ではクラシックスタイルのおしゃれなデザインのデジタルカメラも増えています。こういったカメラを使用するのであればストラップのデザインにもこだわりたいものです。
こちらはヴィンテージ調のデザインを採用することでとてもおしゃれに仕上がっています。素材はとてもしなやかですべり止め加工も施されていますので機能性も抜群です。
シンプルなデザインのネックストラップ
動きの自由を超越したクライミングロープのデザインを兼ね備えていながら、カメラが突然落ちるのを効果的に防ぎます。クライミングロープはナイロン素材でできていて、丈夫で高い耐久性があります。
さまざまな持ち運び方ができ、肩に掛けても首にぶら下げてもカメラストラップを手首に緩く吊るしてもOKです。かんたんに装着ができるのもうれしい。
重いカメラでも負担を軽減
一眼レフなどの重いカメラを長時間にわたって首にかけていると体への負担がかなり大きくなってしまうものです。
こちらは太めのクッション素材を採用することによって、首などへの負担を軽減してくれるタイプのストラップとなっています。十分なクッション性を持ちながら同時にしなやかさもあるので使い勝手も抜群です。
脱着が簡単なストラップ
細めなので取り回しがしやすいカメラストラップです。太いストラップはどうしてもしなやかさが足りずに撮影の邪魔になってしまうケースも少なくありません。
こちらのアイテムは細めでしなやかな素材を採用していますのでカメラの使用を阻害しません。独自のアンカーリンクシステムによって簡単に着脱可能となっている点もポイントです。

着脱自在で機動性の高いカメラストラップ
首掛けタイプのスタイルで、着脱可能なカメラストラップです。また、幅広タイプになっていて、肩や首などにかかるカメラの重さが分散され、体への負担が和らぐように作られています。ストラップの着脱はワンタッチで外すことが可能。大型望遠レンズでの撮影や、三脚に取りつけるときにストラップを外したいときに便利です。
大型の一眼カメラに使うカメラストラップとしては、使いやすいカメラストラップといえるでしょう。

クラシカルな雰囲気の本革製カメラストラップ
本革製の首掛けタイプのカメラストラップ。色もライトブラウンと明るいカラーで目立ちます。やや細い幅なので、ミラーレス一眼など小型の一眼カメラに合うタイプです。革製のストラップを身にまとい、クラシックなスタイルでカメラを持ち歩きたいという方におすすめ。
革製なので、水濡れしたときなどはストラップのお手入れをしたほうがいいでしょう。
防水性が高くアウトドアで活躍
スウェットとナイロンのコンビ素材で作られているので、防水性にすぐれています。バックルで留めるので調節がしやすく、どんなカメラにも装着できます。CHUMSはリバーガイドをしている人が作ったブランド。
シンプルなデザインで、アウトドアで使える実用的なアイテムがそろっています。カラーは、Navy/Tomato、H-Gray/Basic Navy、ブラック/チャコールの3色。2色使いがおしゃれで、ロゴがアクセントになっています。
クイックリリース機能つき
クイックリリースシステムで、ワンタッチでカメラをストラップからすぐ外せるので、三脚で撮影する際もかんたんです。組み込みのアダプターの種類が豊富なので、ほとんどすべてのカメラブランドに取りつけられます。ストラップは70cmから140cmで調節可能。
ちょうどいい位置に設定できます。マイクロファイバーを使用しているので、肌に優しく首まわりが痛くなりません。革のような見た目とやわらかさが魅力で、耐久性にすぐれたカメラストラップです。
カラフルなカメラストラップでファッション性◎
たすき掛けと首から下げてと両方に使えるストラップ。長さは108~140cmまで調節できます。太めの幅なので、持ち歩いても首が痛くなりません。素材に厚みがあるので、耐久性にもすぐれています。
マイクロファイバーレザーを使っているので、つなぎ目がしっかりしていて高級感のあるデザインです。カラーはセントラルパーク、ダウンタウンレイク、レンガ、ヴィンテージの4色。どれもファッションと合わせやすい優しい色味です。
軽量で女性も負担を感じにくい構造
コンパクトなカメラ用のストラップです。細めのベルトで、2カ所でしっかり固定。肩掛けでも首から下げてもちょうどいい長さです。女性ならたすき掛けもできます。Nikonの製品ですが、別のメーカーのカメラにも対応しています。
シンプルなデザインでロゴも目立たないので、双眼鏡などカメラ以外のものにも違和感なく使えます。金属を使っていないので、軽量で擦れのトラブルもありません。安定してカメラを持ち運べて、シャッターチャンスを逃さずに撮影が楽しめるでしょう。
日本の職人が作ったカラフルストラップ
カラフルな色がかわいい、デザイン性の高いカメラストラップです。ベルギーの老舗織物メーカーが作った生地を輸入して、正式なライセンスを持った国内の輸入元が企画し、日本の職人が作りました。耐久性にすぐれているので一眼レフやミラーレスカメラに最適です。
生地がしっかりしていて、ベルトの幅も広くやわらかいので、首や肩に負担がかかりません。カラーは全部で14色。柄もそれぞれ違うので、好みのベルトを選ぶ楽しみもあります。
本革を使用した高級感あるストラップ
本革を使用し職人の手で作られた、高級感あるカメラストラップ。一眼レフやミラーレスにマッチします。使っていくうちに手になじみ、変化する色合いや肌触りを楽しめます。長さの調節はできませんが、ほぼすべてのメーカーのカメラに対応しています。
装着部の丸リングの下には保護パッドがついているので、カメラ本体との摩擦やキズを防ぎます。アタッチメントにストラップアダプターとクラスプピースがついています。男女問わず使えるシンプルデザインで、プレゼントにも最適です。
ワンタッチ脱着できるすぐれもの!
使い勝手のよさが随所に散りばめられているピークデザインのカメラストラップ。カメラ本体とストラップの着脱は、オリジナルの機構である「Anker Links」を使ってワンタッチで行なえます。
ストラップの長さもレバーですぐに調節が可能。機動性にすぐれているので、いつもカメラを身につけてシャッターチャンスを逃したくない人にピッタリです。
クライミングロープを使用した頑丈なストラップ
日本人写真家が立ち上げたカメラライフスタイルブランド「Extended Photographic Material(EPM)」。『YOSEMITE CAMERA STRAP』は、ヨセミテ国立公園でひとりのクライマーと出会ったことから開発が始まりました。
人の体を支える頑丈なクライミングロープを使用し、かつデザイン性にもすぐれたストラップは、ライカに採用されたり、グッドデザイン賞を受賞したりと話題沸騰。機能性もおしゃれさも両方欲しい人は注目してみてください。
【比較一覧表】価格などを比べる
【ランキング】通販サイトの最新人気! カメラストラップの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのカメラストラップの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】よくある質問
プロがおすすめするカメラストラップを知りたい。どんな製品が正解?

【カメラストラップのおすすめ商品】では、フォトグラファーとして活躍するエキスパートが選んだものもラインナップしています。おすすめポイントもご紹介しているのでチェックしてみてくださいね。
カメラストラップの選び方を知りたいなら、下記からチェックしてみてくださいね。
【カメラストラップの選び方はこちら】
安いカメラストラップが欲しい。おすすめのアイテムは何ですか?

【カメラストラップの比較一覧表】で、おすすめ商品の価格や性能を見比べることができます。1,000円以下で購入できるリーズナブルなタイプから、首が痛くなりにくい高機能なタイプまでラインナップ。
使う頻度やデザイン、価格などを考慮に入れながら、自分好みを探してみてくださいね。
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【まとめ】エキスパートのアドバイス
ストラップは撮影スタイルに合わせて選択
カメラストラップは、カメラを持ち歩きやすくするためのものです。首掛けタイプが基本形で、たいてい一眼カメラを購入したときに首掛けストラップが同梱されています。最近では、さまざまな機能が加わった製品が出はじめました。
撮影スタイルに合わせて使いやすいタイプのものを選ぶのがいいでしょう。購入する前に、ひととおりどのような製品があるのかをチェックしてみてから決めるというのがいいかもしれません。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
米国ウィスコンシン州立大学などで写真を学び、帰国後に独立。 1995年からプロカメラマンとして人物、ウェディング、料理、建築、海外取材など広い分野の撮影をする傍ら、写真講座やメディア出演、執筆などを通じて撮影テクニックやフォトライフの楽しみ方を伝えている。 さらに動画撮影、ドローン撮影にも着手。画像や動画を未来につなげる活動を提案している。2018年には、長崎県五島市アンバサダーに就任。 写真と映像で行う地域貢献や海外に向けた日本文化の映像発信にも積極的に取り組んでいる。