デジカメ液晶保護フィルムの選び方 フォトグラファーが教える
フォトグラファーの瀬川陣市さんに、デジカメ液晶保護フィルムを選ぶときのポイントを下記4つ教えてもらいました。デジカメ周りの製品情報に詳しいプロのアドバイスを参考にして、満足のいくデジカメ液晶保護フィルムをみつけてください。
【1】画面の見やすさから種類を選ぶ
【2】デジカメ液晶保護フィルムの素材もチェック
【3】貼りやすさを重視して選ぶ
【4】手持ちのカメラに合うかチェック
【1】画面の見やすさから種類を選ぶ
デジカメ液晶保護フィルムは、カメラを使う環境や画面の見やすさから種類を選んでいきましょう。
屋外での撮影が多い場合は反射しづらいARコート加工タイプを
屋外の明るい場所や、太陽光が差す場所では、カメラのモニターが光によって確認しづらくなるものです。屋外での撮影が多い方は、ARコート加工のデジカメ液晶保護フィルムを貼ることで見えにくさを軽減できます。
反射軽減効果が期待できるものとしてその他にアンチグレアタイプもありますが、こちらの場合は表面がマットになることで、モニターが持っている鮮やかさが軽減され見づらくなることも。鮮やかさを残しつつ見えづらさを軽減させたい方は、ARコート加工の商品を利用しましょう。
画像の細かい部分までチェックするなら光沢タイプ
撮影した写真の色合いや細かい部分を隅々まで確認する方は、光沢タイプがぴったり。透明度が高く、撮影したばかりの写真を高画質な状態でチェックできます。
光沢タイプは反射や汚れが気になるかもしれませんが、最近のデジカメ液晶保護フィルムでは光沢タイプでも反射などを軽減するタイプもあるため、気兼ねなく使えるでしょう。
【2】デジカメ液晶保護フィルムの素材もチェック
デジカメ液晶保護フィルムを選ぶ際は、素材もあわせてチェックすることが大切です。素材は大きく分けて、ガラス製とPET製のものがあります。各素材の特徴を確認し、自分の好みに合うものを使いましょう。
液晶保護フィルムは、カメラのモニターを外部から受ける衝撃やキズから守るものです。
保護フィルム自体も衝撃に強いタイプの製品があります。アウトドアでタフに使用することが多いカメラにはできるだけ衝撃に強い液晶フィルムを使うのがおすすめです。野外でカメラを使用しないユーザーでも、液晶フィルム自体の耐久性も選択するときの基準にするといいでしょう。
硬度が高く厚みのあるガラス製は傷がつきづらい
デジタルカメラを山や海など屋外で使うことが多い方は、硬度が高く傷や衝撃に強いガラス製がぴったり。傷などを気にせず、安心して使えます。
硬度の高さ〇Hなどと表現され、ガラス製のデジカメ液晶保護フィルムの場合は9Hのものが多いです。傷が付きやすい環境で撮影する方は、硬度の数字をチェックするといいでしょう。
手に取りやすい価格のPET製は気軽に使える
がっちり守らなくても、ある程度傷が防げれば問題ないという方には、PET製がぴったり。手に取りやすい価格で商品数も多く、気軽に使えます。デジカメ液晶保護フィルムのメインはPET製となっています。
PET製は防水などの機能を持つものもあるため、画面の見え方や触り心地だけでなく機能性で選ぶこともできます。
なかにはPET製でありながら、ガラス製のような強度や厚さも持ったタイプも。PET製の気軽さとガラス製の強度をあわせ持つものも、選択肢に入るでしょう。
またPET製は貼り直しがしやすいというメリットもあるため、貼るのが得意ではない方にも向いています。
【3】貼りやすさを重視して選ぶ
もし液晶画面にフィルムを貼るのが得意ではない方は、貼りやすさを重視した商品を選びましょう。
エアーレスは時間が経つことで、気泡が自然に消えていきます。勝手に貼りつくシリコン皮膜は、最初にセットすれば自動で画面にぴったりくっついてくれます。
デジカメ液晶保護フィルムのなかには繰り返し貼り直しができるものもあるため、貼るのが得意ではない方はそちらもチェックしましょう。
液晶保護フィルムで気になるのがモニター画面にきれいに貼ることができるかという点です。液晶フィルムとモニターの間に気泡が入ってしまうことも少なくありません。最近ではこの点を改良してできるだけきれいにモニター画面に接着しやすい工夫を施した液晶フィルムも出はじめました。
気泡などを入れることなくできるだけきれいに貼りたいというユーザーには、接着しやすいタイプのものを選択することをおすすめします。
【4】手持ちのカメラに合うかチェック
機能性や素材だけでなく、使っているカメラに合うのかも大切なポイントです。手持ちのカメラに合っているか、しっかりチェックしておきましょう。
液晶保護フィルムを選ぶときにまず確認したいのは、使用しているカメラのモニターサイズに合っている保護フィルムなのかという点。事前にカメラのモニターサイズを調べておくと液晶保護フィルムを選ぶときに便利です。
モニターサイズより大きいサイズのフィルムを小さくカットして使うことも可能ですが、ジャストサイズの液晶フィルムを求めるのがおすすめです。
タッチパネルタイプはタッチパネル対応品を選ぼう
ご自身が使われているデジタルカメラがタッチパネルタイプならば、デジカメ液晶保護フィルムはタッチパネル対応ものを選びましょう。
もしタッチパネル式の液晶に非対応のフィルムを貼ってしまうと、スムーズに操作ができない場合があります。なかでも汎用性のあるフィルムを購入する際は、あらかじめタッチパネルに対応しているかどうか確認しましょう。
タッチパネル対応のものは指で触るため、指紋でフィルムが汚れないよう防汚加工されているものだとより使いやすいです。
サイズが見つからないときはフリーカットタイプがぴったり
デジカメ液晶保護フィルムの多くは、機種専用のものを購入するとぴったりと貼れます。サイズは型やインチで表記されるものが多いため、お手元の機種に対応しているかどうかしっかり確認しておきましょう。
使用している機種のなかには、専用のデジカメ液晶保護フィルムがない場合もあります。その時は大きめサイズのものをはさみでカットするか、フリーカットタイプを選んで、液晶を保護しましょう。
デジカメ液晶保護フィルム12選 フォトグラファーのおすすめ
上で紹介したデジカメ液晶保護フィルムの選び方のポイントをふまえて、フォトグラファーである瀬川陣市さんが選んだ、デジカメ液晶保護フィルム商品を紹介します。フィルムにはいくつかのタイプがあるため、自分が使いやすいと思える製品を探してみましょう。

「しまった!」という時に安心の耐衝撃フィルム
「耐衝撃」という商品名のついた保護フィルムはその名のとおり衝撃に強い製品。
思わぬときにモニター画面にものがぶつかったり擦れたりすることがあります。そのような場合でもしっかりと保護してくれる保護フィルムです。とくに野外でカメラを使うユーザーは、このタイプの保護フィルムを貼っておくと有効でしょう。
防水カメラやアクションカメラなど野外仕様の各カメラに対応して製品が作られています。

太陽光の下でも見やすいフィルム
気泡が入りにくく、フィルム面の反射も抑えた仕様の製品です。液晶フィルムを貼ったものの太陽光やライトの光がフィルムに反射して画面が見えにくいということがよくあります。この保護フィルムは、その反射をできるだけ抑える仕様になっています。
野外などで撮影していて、モニター確認の際に光の反射をできるだけ抑えた保護フィルムを求めたいユーザーに適しています。各種メーカーのカメラ別に製品が用意されています。

お手入れしやすい低反射フィルム
低反射タイプの液晶保護フィルムです。フィルム自体は、パナソニックが製造した最新素材『ファインティアラ』を使用した低反射率で高耐摩耗をうたう日本製です。見やすく、キズがつきにくく、クリーニングもしやすいという三条件をそなえた保護フィルムです。
カメラを購入してとりあえず保護フィルムを貼っておきたいというユーザーに向いている製品のひとつでしょう。各種メーカーのカメラ別に製品が作られています。
ソニー純正の高品質な保護フィルム
セミハードタイプで、貼り付けの際にも気泡が入りにくいソニー純正の高品質なデジカメ液晶保護フィルムです。接着面はフィルムの周囲だけなので、貼り替える際にもデジカメの液晶にダメージを与えにくいのが特徴です。照度センサーに影響を与えず、指紋がつきにくい素材。
視認性も抜群で、液晶の操作性をそこないません。厚めの素材の保護フィルムは、貼りやすさも抜群。大切なデジカメの液晶を、傷や汚れからしっかりと保護します。
衝撃に強く、撥水加工済みでアウトドアにぴったり
自己吸着性が高い素材で、貼り直しもOKのデジカメ液晶保護フィルムです。3層構造のPET素材で、フィルムが衝撃を吸収してデジカメの液晶の損傷を防ぎます。撥水加工済みなので、水辺でのカメラの使用にも最適。指紋がつきにくく、傷にも強いハードコード加工は、アウトドアでデジカメを使うことの多いユーザーにぴったり。
貼り付けるときに入った気泡を消すバブルレスタイプです。貼り直す場合を想定して、液晶画面のサイズよりもやや小さくサイズ設計されているのも嬉しいポイントですね。
「デジカメ液晶保護フィルム」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする デジカメ液晶保護フィルムの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのデジカメ液晶保護フィルムの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
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撮影スタイルに合わせて選んで! フォトグラファーからのアドバイス
液晶保護フィルムは、なくても撮影に支障をきたすものではありません。カメラのモニター画面を保護するという予備用の製品です。なぜ保護フィルムが必要なのかについて事前に知っておくと、どのようなタイプの保護フィルムが適しているのかがわかるはずです。
自分の撮影スタイルに合わせて、モニター画面にキズなどがつく場合に備えられる保護フィルムを求めるといいでしょう。
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米国ウィスコンシン州立大学などで写真を学び、帰国後に独立。 1995年からプロカメラマンとして人物、ウェディング、料理、建築、海外取材など広い分野の撮影をする傍ら、写真講座やメディア出演、執筆などを通じて撮影テクニックやフォトライフの楽しみ方を伝えている。 さらに動画撮影、ドローン撮影にも着手。画像や動画を未来につなげる活動を提案している。2018年には、長崎県五島市アンバサダーに就任。 写真と映像で行う地域貢献や海外に向けた日本文化の映像発信にも積極的に取り組んでいる。