ツーリングテントとは
ツーリングテントとは、バイクや自転車などでツーリングをする際に使用するテントのことを指します。そのため、重量じたいが軽量で、収納時はコンパクトになるものが一般的です。
また、各メーカーから発売されている商品名にも「ツーリング」と記載されていることが多く、例えばコールマンの代表作でいえば、「ツーリングドーム」がこれに該当します。
ほかにもソロ用や登山用のテントもツーリングテントの定義と言えるでしょう。
ツーリングテントの選び方
それでは、ツーリングテントの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の6つ。
【1】ツーリング中の邪魔にならない「軽量でコンパクト」なものを選ぶ
【2】通気性などを考慮し快適な空間がたもてる構造を選ぶ
【3】初心者こそ設営が簡単なテントを選ぶ
【4】前室が大きいタイプはバイクも収納できて便利
【5】人数や使い方に合わせてサイズやデザインを選ぶ
【6】初めて選ぶなら人気メーカーから選ぶのもあり
上記の6つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ツーリング中の邪魔にならない「軽量でコンパクト」なものを選ぶ
ツーリングのおともにもなるテントは、なるべく軽量でコンパクトサイズのものがいいでしょう。
ツーリングテントであれば軽いものが多いですが、だいたい5,6kgまでのものがベスト。またバイクの積荷については、積載装置から30cm以内と決められていますので、その枠におさまるぐらいの大きさを事前に把握しておいてください。
【2】通気性などを考慮し快適な空間がたもてる構造を選ぶ
通気性のよさは、テント泊を快適におこうなううえで大切なポイント。換気口がついているツーリングテントを選びましょう。理由はテントのなかの空気を循環させることで、蒸し風呂のような不快な状況になることを防げるからです。
結露は外気となかの温度差が原因ですが、ダブルウォールテントなら、その差を抑えることができます。ダブルウォールテントは、構造がインナーシートとフライシートに分かれたタイプ。つまりインナーシートとフライシートのあいだに空間ができることで、テント内部と外気の温度差を和らげます。
【3】初心者こそ設営が簡単なテントを選ぶ
ツーリングテントは、設置が簡単なタイプがおすすめです。とくにワンタッチやポップアップタイプのテントであれば、初心者でもすぐに設営できます。
朝や昼などの明るい時間までにキャンプ場に着ければいいですが、ツーリングをしたあとは日が暮れてからというパターンも少なくありません。暗くても、天候が悪くても、すぐに設営できる簡単なツーリングテントが便利です。
【4】前室が大きいタイプはバイクも収納できて便利
前室が大きいツーリングテントは、そこにいろいろと荷物を置くことができます。なかには、バイクごと入ってしまうものもあります。バイクや荷物を前室に収納できれば、防犯としてはもちろん、雨よけにもなります。
また、前室が大きい場合はタープ代わりに利用することもできます。テントでの行動も幅が広がりそうですね。
【5】人数や使い方に合わせてサイズやデザインを選ぶ
テント選びのときは、対応人数の確認も忘れずに行いましょう。大きめのサイズを選んでいれば、スペースにゆとりを持って、のんびり過ごすこともできます。
寝ることはもちろんですが、テントのなかでもゆったり過ごしやすいドーム型なども出ているので、使い方にあわせて選んでもいいでしょう。
【6】初めて選ぶなら人気メーカーから選ぶのもあり
ツーリングテントといっても、いろいろなブランドがあり、さまざまな商品があります。はじめて買うとなると、そもそもどういうブランドかわからないと、迷ってしまうこともあるでしょう。ここでは、ツーリングテントの人気ブランドをご紹介します。
BUNDOK(バンドッグ)
BUNDOKは、その求めやすい価格が魅力のアウトドアブランドです。商品のクオリティもよく、おしゃれなデザインと耐久性の高さを持つアイテムがそろっています。
もちろんツーリングテントも同様で、使いやすく持ち歩きしやすいものがラインナップされています。リーズナブルな価格帯のものも多いので、はじめての方にもおすすめです。
Coleman(コールマン)
Colemanといえば、そのスタイリッシュなデザインと高い機能性が魅力のアウトドアブランドです。
Colemanのツーリングテントもその特徴を持つ商品が多いので、おしゃれで使い勝手がいいものを探している方におすすめです。なかでも、かんたんにテント設営できるポールポケット式のツーリングテントが人気ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
TARAS BOULBA(タラスブルバ)
TARAS BOULBAは、1976年に誕生してから多くのキャンパーたちに愛されてきたアウトドアブランドです。
機能性の高いツーリングテントを取り扱い、耐久性や収納性のよいものがラインナップされています。また、手の届きやすい価格帯というところも魅力。コスパよく、品質のいいツーリングテントに出会いたい方におすすめです。
エキスパートのアドバイス
テント撤収時にヘルメットを濡らさないテントを
オートバイでのキャンプ旅ではとくに雨がやっかいです。テント撤収時にうっかりヘルメットを濡らしてしまうと運転時の視界不良につながってしまいます。
ヘルメットをタープ内に保管できればいいですが、軽量化のためにタープを持たないことを選択するなら、インナーだけを先にたたみ、最後にサッとフライを収納できるタイプのテントだと安心です。
ツーリングテントのおすすめ19選 人気のコールマンツーリングドームなど
上記の選び方をふまえて、おすすめのツーリングテントをご紹介します!自分に合うものがあるのかを、ぜひチェックしてみてくださいね。

高い前室と広い室内を両立
クロスフレームにフロントポールを加えることで、前室が高くなるよう工夫したテント。そのおかげで開放感のある形になっています。前後2面はメッシュパネルで、前面パネルは途中まで巻き上げ可能。
真夏のキャンプで中が丸見えにならずに、熱気をスムーズに排出できます。メインポールはFRP(繊維強化プラスチック)製のためとても丈夫です。収納サイズが幅54cmとやや大きめですが、フックでの吊り下げとポールポケット式を採用しているので、ひとりで設営する際のイライラもあまりありません。

背の高い前室でブーツの脱ぎ履きが楽
ワンポールテントにフロントポールを装着しており、前室の高さと広さは十分。後ろからも出入りが可能で、後室もなかなかの広さとなっています。
ワンポールなので当然端のほうは背が低く、座るのには不向きですが、それでもソロキャンプの荷物なら十分に収納可能。
ただし、ドアパネルは底面とサイド〜上部がわかれていて、ワンアクションで開閉できません。
コンパクトで軽量なひとり用のツーリングテント
ひとり用のコンパクトなキャンピングテント。携帯性にすぐれ、軽量なので気軽に持ち出せます。
メッシュが外側についていて、空気の循環がきちんと行なわれるのも魅力のひとつ。真夏の炎天下でも、熱がこもらない設計なので、快適にすごせそうです。フライシートがついており、テント全体を覆うことが可能。夏でも冬でもOK。シーズン問わず愛用できます。
ワンタッチ設営で前室にバイクが入る機能性
バイクが丸々と入る大型のキャノピーを備えたこちらのテントは、ワンタッチで設営できる手軽さも魅力です。バイクをなかに入れてもスペースが余るほど広い設計になっているので、テーブルやイスを置いてゆっくりとくつろげるでしょう。
バイクがあってもふたつの入口で出入りがラク。結露も抑制してくれるため、快適に過ごすことができます。広々としながら、収納時はバイクに積みやすいサイズ感もうれしいポイントです。
両サイドの入り口で通気性も◎
BUNDOKは、手軽にキャンプやツーリングなどを楽しめるように工夫されたアイテムがそろうカワセのアウトドアブランドです。
こちらのツーリングテントは、前方・後方ともにオープンにできるほか、インナーテント上部がメッシュ素材になっているため通気性が良好です。軽量で収納時もコンパクトサイズになりますので、持ち歩きにもぴったりです。
メッシュ窓で快適なテントタイムを
GEERTOPの2人用テントは、両サイドにそれぞれ入り口があるため出入りがしやすく、両側に荷物を置くこともできます。また入り口部分は、メッシュ窓としても利用可能なため、夏などの季節は気持ちよく過ごせそうですね。
フライシートやフロア部分は、それぞれ耐水圧3000mmと耐水圧5000mmという高い防水仕様になっているため、どの季節でも使いやすいのが魅力です。
日米で支持される人気のツーリングテント
Featherstoneは、アウトドアが盛んなアメリカ発祥のアウトドアブランド。品質がよく、本場アメリカだけではなく日本でも人気が高いブランドです。
こちらは、付属品を合わせても3kgにもならないコンパクトサイズで、ツーリングにもぴったり。グランドシートとフライシートは、耐水圧3000mmで防水機能もしっかりしています。
組み立て方法もシンプルですので、慣れてくれば、設置も手間どらずすぐに完了しますよ。
コストパフォーマンス良好の本格派テント
TRIWONDERのキャンプテントは、入り口以外にも、フライシートに2つの換気窓がついているのが特徴。どの季節であっても通気性よく利用できますよ。
両サイドについた2つの入り口は大きく開くため、背の高い男性でも出入りがしやすいでしょう。また入り口の開閉は、中からも外からもおこなえる両面式で、使い勝も良好です。

ポールは現地調達が必要だがコンパクトさ抜群
フライシート(テントを雨や湿気から守るためのシート)はついていませんが、同社のニンジャタープなどの小型タープと組み合わせれば、A型テントとしても利用できます。ポールも付属されていないので、キャンプ場で木の枝を見つけるか、手持ちの110cm程度のポールで設営します。
ポールがないので収納サイズはタープとあわせても非常にコンパクトで、小型バイクユーザーや身軽に走りたいオフロード派の支持が高いといえます。一面がメッシュなので通気性良好ですが、反面、寒さ対策が重要になります。
軽量と耐久性を兼ね備えたテント
ダブルウォールながら、たったの0.95㎏という軽さを実現。フレームをはずしたらなんと、0.7㎏しかありません。荷物を最小限に抑えたいツーリングにおいて、とても魅力的な軽さだと言えるでしょう。
軽量なだけでなく、強い風や雨でも吹きとばされない、しっかりしたフレームがついているのもポイント。軽さと耐久性を追及したストレスフリーのテントです。

タープ+インナーが思いのほか心地いい
変形六角形のタープにインナーテントを吊り下げるソロテント。前室は広く、テーブルとチェアをいれてくつろげます。収納サイズは幅62cmと大きいものの、ポールの折り幅ではないので、収納を小分けにすれば幅50cm以下に収まります。
重量感はありますが、同社自慢の遮光ピグメントPUコーティングのおかげで強い日差しを遮断。別売のウイングポールを使えばタープとして利用できるなど、汎用性が高いです。
かんたんに設営できる便利なツーリングテント
製品名のとおり月明かりの下でも設営できるほど、かんたんに使えるテントです。暗い場所でも居住スペースを確保できる便利な点が魅力。軽量かつコンパクトなサイズなので、持ち運びもしやすいでしょう。
防水性と通気性があるので、季節を気にせず使えるのもポイント。時間帯や天候に左右されずに使うことができます。
季節や天候問わず役立つふたり用サイズのテント
ふたり用サイズながら、軽量で持ち運びに便利。それでいて防風仕様の設計になっているため、季節を問わずに使えます。
シンプルな構造なので、初心者でもひとりでカンタンに設営が可能なのもうれしいポイント。入り口のメッシュが結露と虫をガードします。すぐれた防水性も実現しているため、急な雨に見舞われても快適にすごせそうです。

フライとテントが連結して雨の日でも素早く設営
軽量テントで人気のハバに、ビッグな前室を設けたハバツアー。インナーテントは幅86cmとコンパクトですが、前室の奥行きは147cmとヘルメットなどの荷物は余裕で収納できます。
フライとインナーテントが連結し、一体化しているので、スピーディーな設営が可能です。また、インナーテントを取り外し、フライだけでシェルターとして使えるなど、環境に応じてマルチに利用できます。

2ルーム的に使える大型前室付き
小さな椅子とテーブルを置けるほどの大型前室を備えた小さなテント。前室にはサイドドアがあり、サイドドアを開けるとテントのすそがあがる仕組みなので、雨の日でもすそが汚れにくいうれしい仕様です。
また、インナーテントは吊り下げ式なので、オプションのスタンディングテープがあれば雨の日でもフライシートを残してインナーだけを先にたためます。雨に悩まされるライダーにありがたいテントです。

タープと連結しやすいベルクロ付き
クロスフレームにリッジフレームを取り付けている、シンプルかつ軽量なテント。上下をメッシュにできる独自のC型ドアパネルが前後にあるおかげで、夏も涼しくすごせます。
前室はさほど大きいわけではありませんが、別売のツーリングタープをベルクロでかんたんに連結できるのは便利です。インナーテントはスリーブタイプ。メインフレームにジュラルミン(アルミニウム合金の一種)を採用しているので、丈夫で設営時のストレスも少ないです。
コンパクトに収納できて便利な荷物室つき
メッシュを取り入れることで通気性にもすぐれた製品。設営方法がシンプルで、慣れればすぐに設営できるでしょう。紫外線をカットするコーティングをしているので、真夏のツーリングにも重宝しそうです。
また、持ち運びがしやすいように収納袋もついています。コンパクトに収納できるので持ち運びもラク。フライの内側を荷物室として使えます。
インナーテントがオールメッシュで通気性を確保
インナーテントがオールメッシュになっているため、すぐれた通気性を実現。ゆったりとした広さと前室を備えながら、重量も2.6kgと持ち運びもラクに行なえるツーリングテントです。
前後室仕様なので、荷物の出し入れもカンタン。内側には小物を収納できるスペースがあるなど、機能性にすぐれています。天井にはランタンを吊るせるので、暗い場所でも安心してすごせるでしょう。
どのシーンでも利用しやすい多機能テント
高い防水機能を持つのが、こちらのKazumiyaのテント。アウターテントやインナーテントのフロア部分は、それぞれ耐水圧3500mmと耐水圧4000mmになります。
メッシュ生地が採用されていますので、風通しのよさはもちろん、虫除けにもなります。紫外線防止仕様にもなっているため、山や川、海水浴場、花見などいろいろなシーンで活用できそうです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ツーリングテントの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのツーリングテントの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ツーリングテントのおすすめに関するQ&A よくある質問
1人用と2人用どちらがおすすめですか?

2人用がおすすめです。キャンプツーリングの場合、ヘルメットやブーツ、ウェアなど通常のキャンプより荷物が多くなる傾向があるからです。
結露対策はどのようにすればよいですか?

テントとフライシートの二重構造になっているタイプが結露しにくいとされています。テントとフライシートの間に空気の層ができるためです。また、換気量を調整できるベンチレーション用の小窓が付いているものであれば、テント内部と外側の温度差を調整して結露をおさえることができます。
ツーリングテントは小さいだけが魅力じゃない
ツーリングテントは、バイクや自転車などでいく小旅行のおともにおすすめのアイテムです。あとはキャンプ場などをおさえれば、リーズナブルに快適な睡眠環境を整えることができますよ。
最近のツーリングテントはコンパクトなのはもちろんのこと、ゆったりと過ごせるようなデザインや設置方法がかんたんなものなど、使い勝手がいいものがたくさん。バイクなどに載せられることが大前提ですが、自分好みのツーリングテントもきっと見つかります!
ツーリングテントを持って、初日も2日目以降も楽しめるツーリング旅に出かけましょう。
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