フォームローラーとは? ストレッチやマッサージを効果的に
フォームローラーとは、ストレッチやマッサージで使用される、凹凸のついた筒状のトレーニング器具。足や腕など身体の各部分に押し当てコロコロと転がすことで手軽に筋肉をほぐすことができます。
筋肉をほぐす原理は、皮膚と筋肉の間にある繊維状の膜「筋膜」を、凹凸の付いた筒で刺激することでほぐしていきます。筋膜は体中に張り巡らされているため、ほぐすことによって、柔軟性を取り戻したり、コリが治すことができます。
フォームローラーの選び方 サイズと硬さ、凹凸の形状や数、耐久性がポイント
パーソナルトレーナーの田子政昌さんへの取材のもと、フォームローラーを選ぶときのポイントを解説いたします。ぜひ参考にしてみてください。
使用する部位に合わせてサイズと硬さを選ぶ フォームローラーの選び方その1
フォームローラーのサイズは当てる部位によって変わってきますが、オーソドックスなものは約30cmほどのもの。その上で、足の裏や二の腕などに使用できる10cmほどのものや、背中などに使用できる50cm、大きいもので70cmほどのものまであります。
どこの部位に使用するかでサイズを決めたら、同時に注目したいのが、凹凸の硬さです。ほとんどのフォームローラの凹凸はEVA素材という合成樹脂で作られています。合成樹脂でも硬いものと柔らかいものがありますので、強い刺激でほぐしたい方は硬めを、低刺激がいい方は柔らかめを選びましょう。
(※)ポイント:筋肉質の方は大きく硬めのものを
ランニングインストラクター・パーソナルトレーナー
比較的持ち運びがしやすいセルフケアグッズとして、近年アスリートにも愛用者が多いフォームローラー。さまざまなメーカーの商品が手に入りますが、ローラー自体の大きさやかたさによって、ストレッチやマッサージ効果を感じにくい場合があります。
とくに筋肉質だったり体格が大きかったりする方は、大きくかたいタイプを選ばないとアプローチしたい部位に刺激がかからないこともあるので、自分にあったタイプのローラーを選ぶのが基本です。
凹凸の形状や数は、可能であれば触ってみよう フォームローラーの選び方その2
表面の凹凸の形状や数は、各製品によって変わり、ほぐしやすさや気持ちよさに直結します。平らなもの、チューブ型、足つぼマッサージのような形、波線の形まで、本当にさまざま。実店舗での購入なら実際に触ってみる、通販サイトでの購入なら説明書きなども読み、自分の好みに合わせて選んでください。
求める効果に合わせて形状を決める フォームローラーの選び方その3
ランニングインストラクター・パーソナルトレーナー
背中や腰、脚周りの下に敷いて体重をかけてコロコロとするだけのイメージがありますが、得られる効果はアイテムそれぞれで異なります。
似たような形状でも、敷いてストレッチ動作を行う(あるいは行わせやすい)ことが目的なものもあれば、実際に体重をかけてコロコロしたりリラックスするだけでなく、ある程度手足を動かしてほぐす「モビライゼーション」を推奨するアイテムもあります。いずれも身体をケアする目的で使いますが、より効果的で正しい使い方をしたいものです。
耐久性は必ず確認 フォームローラーの選び方その4
フォームローラーを使用する際は、体重の半分以上をかけて使用します。そのため、耐荷重もしっかりチェックしておきましょう。特に空洞のタイプになっているものは、体重と耐荷重が合っていないとつぶれる可能性もありますので注意しましょう。逆に中身が詰まっているタイプは強度が高く設計されているので安心感があります。自分の体重と耐荷重も含めて、チェックしておきたいポイントです。
予算に余裕がある人は電動タイプもおすすめ フォームローラーの選び方その5
ランニングインストラクター・パーソナルトレーナー
少し高額なアイテムになりますが、最近ではローラーが振動するタイプも出てきました。価格帯は多少高くなる場合が多いですが、少し体重をかけて少しずつ部位を変えながら行なえば、全身をかんたんにほぐすことが可能です。
マッサージ店に行ったり、巨大で高額なマッサージチェアを買うよりはるかに手軽なので、コストパフォーマンスで見るとお得に感じられる方が多いようです。
フォームローラーおすすめ12選 【評判の人気ブランド・メーカー】トリガーポイント、リクライ、インフィほか
上で紹介したフォームローラーの選び方のポイントをふまえ、実際にパーソナルトレーナー・田子政昌さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

TRIGGERPOINT(トリガーポイント)『グリッド フォームローラー』 おすすめフォームローラーその1




















出典:Amazon
サイズ(直径×長さ) | 14x33cm |
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重量 | 604g |
材質 | ABS樹脂、EVA素材 |
世界に愛用者がいるフォームローラーの定番
まずおすすめしたいのがトリガーポイントのグリッドフォームローラー。日本でもフィットネスクラブや多くのアスリートが愛用しており、フォームローラーと言えばこれ、という方も多いです。特徴的なのが外側の柔らかい部分の弾力性だけでなく、空洞部分(芯)の硬さもあり必要な圧がかけやすいこと。
転がすだけなく、ワイパーのように動かす、シェイクするように動かすなどで、筋肉を覆う「筋膜」の癒着(ゆちゃく)をほぐし正しい機能を取り戻すことが可能です。スタンダードモデルのほかにも、硬質タイプや大小さまざまなタイプもあるので、使用シーンに合わせてセレクトするといいでしょう。

LPN『ストレッチポール EX』 おすすめフォームローラーその2












出典:Amazon
サイズ(直径×長さ) | 約15x98cm |
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重量 | 約700g |
材質 | EPE、PVC |

インテリロール『フォームローラー』 おすすめフォームローラーその3

出典:楽天市場
サイズ(直径×長さ) | 15x48cm |
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重量 | 1.100g |
材質 | EVA |

TRIGGERPOINT(トリガーポイント)『グリッド フォームローラー STK』 おすすめフォームローラーその4
















出典:Amazon
サイズ(直径×長さ) | 5x53cm |
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重量 | 444g |
材質 | EVA、ABS、TPE |

HYPERICE(ハイパーアイス)『バイパー 2.0』 おすすめフォームローラーその5


















出典:Amazon
サイズ(直径×長さ) | 約15x30cm |
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重量 | 約1.200g |
材質 | - |
ACEFITS『フォームローラー グリッドフォームローラー トリガーポイント&筋膜リリースモデル 』 おすすめフォームローラーその6














出典:Amazon
サイズ(直径×長さ) | 14×33cm |
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重量 | 900g |
材質 | EVA、PUC |
Motomo『フォームローラー』 おすすめフォームローラーその7


















出典:Amazon
サイズ(直径×長さ) | 12×32cm |
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重量 | 480g |
材質 | EVA |
SIUSUMFO『電動フォームローラー』 おすすめフォームローラーその8


















出典:Amazon
サイズ(直径×長さ) | 約29×10.5cm |
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重量 | 1,000g |
材質 | EVA、PVC |
LICLI(リクライ)『フォームローラー』 おすすめフォームローラーその9














出典:Amazon
サイズ(直径×長さ) | 14×33cm |
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重量 | 970g |
材質 | EVA |
KOOLSEN『フォームローラー 』 おすすめフォームローラーその10














出典:Amazon
サイズ(直径×長さ) | 14×33cm |
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重量 | 875g |
材質 | EVA、超硬質PVC |
セルフボディケア・ジャパン『ランブルローラー』 おすすめフォームローラーその11














出典:Amazon
サイズ(直径×長さ) | 13×31cm |
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重量 | 370g |
材質 | EVA/ポリオレフィン混合 |
IMPHY(インフィ)『フォームローラー』 おすすめフォームローラーその12






















出典:Amazon
サイズ(直径×長さ) | 13×33cm |
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重量 | 約536g |
材質 | EVA、ABSチューブ |
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする フォームローラーの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのフォームローラーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【最後に】パーソナルトレーナーからのアドバイス 最大限の効果を発揮するためにも
ランニングインストラクター・パーソナルトレーナー
行いすぎは注意! 大切なのは、正しい運動習慣
さまざまなフォームローラーを紹介しましたが、身体のセルフケアができる方は効果を感じるとどんどん行いたくなるものです。しかし、なんでもやりすぎはよくないもので、フォームローラーも長時間行いすぎると痛みを増長することがあったり、ほかの部位を痛めることがあります。必ず取り扱い説明書の範囲内で使用するのがいいでしょう。
また、商品によっては使い方のディスクが付いていたり、ホームページに動画なども掲載されていることがあるので、一度目を通して最大限の効果が発揮できる使い方をしてくださいね。
フォームローラーのおすすめに関するQA
そもそも「フォームローラー」とは何ですか?

フォームローラーとは、ストレッチやマッサージ、ダイエット目的などで使用される、凹凸のついた筒状のトレーニング器具のこと。足や腕など身体の各部分に押し当てコロコロと転がすことで手軽に筋肉をほぐすことができます。詳しくはこちらからご確認ください。
フォームローラーはどうやって選べばいいですか?

フォームローラーの選び方は大きく分けて3つのポイントがあります。その1:使用する部位に合わせてサイズと硬さを選ぶ、その2:凹凸の形状や数は可能であれば触ってみる、その3:求める効果に合わせて形状を決める、です。こちらでは、パーソナルトレーナーの田子政昌さんがさらに詳しく解説しています。
おすすめのフォームローラーを教えてください

パーソナルトレーナーの田子政昌さんのおすすめは、TRIGGERPOINT(トリガーポイント)『グリッド フォームローラー』、LPN『ストレッチポール EX』、インテリロール『フォームローラー』、HYPERICE(ハイパーアイス)『バイパー 2.0』などです。それらの特徴やそのほかのおすすめ商品は、こちらから確認できます。アイテムごとの違いを知って、自分にぴったりのフォームローラーを見つけましょう。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部 名原広雄)
※2020/12/21 コンテンツを一部更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 花島優史)
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーをはじめ国内外の数多くの指導ライセンスを保有しており、神奈川県内でランニング・かけっこのスクール事業を展開しながら、パーソナルジムの経営を行っています。 現在も現役で陸上競技大会に出場しており、選手としての自身の目線や大手スポーツ量販店での社員経験・これまでの運動指導経験を活かして様々なスポーツ関連の記事執筆に関わってきました。 各種スポーツ教室・健康運動教室・講演会などのご依頼もお請けしております。