天井投影用プロジェクターの特徴 天井シアターで映し出す
一般的なプロジェクターは壁や壁に掛けたスクリーンに映像を映し出します。最近注目されているのは天井に投影できる機能付きのプロジェクターです。
天井は壁の凹凸が少なく、遮るものがないので、絶好のスクリーンになります。寝室に設置すれば、ベッドに横たわりながら映像を楽しむことも可能です。
天井投影用プロジェクターがあれば、家族で寝転びながら迫力ある映像を楽しめます。
天井投影用プロジェクターの2つの種類
天井投影用プロジェクターには「据え置きタイプ」と「モバイルタイプ」の2種類があります。それぞれの特徴を説明しますので、選ぶときの参考にしてください。
据え置きタイプ
「据え置きタイプ」は台などに設置して使用するタイプで、本格的なホームシアターを作りたい方に向いています。
大型で設置スペースが必要ですが、機能性にすぐれているのが特徴。パソコンやAV機器につないで楽しめます。
高画質でクリアな迫力ある映像が持ち味です。天井に投影する場合は三脚などを利用して見やすい角度に固定します。
モバイルタイプ
モバイルタイプはどこにでも持ち歩けるのが特徴です。小型かつ軽量で、ポケットに収まるコンパクトな製品もあります。アウトドアで映像を楽しみたい人にぴったり。また出張先でプレゼンする場合にも便利です。
バッテリー内蔵の製品が多く、電源がなくても利用可能です。スマホの映像を手軽に投影でき、天井に映せば大画面を楽しめます。
天井投影用プロジェクターの選び方
ここからは天井投影用プロジェクターを選び方について説明しましょう。主なポイントは下記の7つになります。
【1】解像度をチェック
【2】明るさをチェック
【3】接続方法をチェック
【4】Wi-Fi・Bluetooth対応かチェック
【5】スピーカー内蔵タイプは音質をチェック
【6】映像の補正機能をチェック
【7】投影できる距離をチェック
詳しく説明をしていきますね。
【1】解像度をチェック
天井投影用プロジェクターの解像度は、投影する映像のきめこまやかさです。解像度とは画像のドット密度のことで、解像度が高いほどきめこまやかで鮮明な映像になります。
解像度の表記は、800×600(SVGA)、1,024×768(XGA)、1,280×800(WXGA)、1,920×1,080(フルHD)、1,920×1,200(WUXGA)、3,840×2,160(4K)などがあります。
映画やゲームを楽しむ場合はフルHDや4K対応の解像度がおすすめです。ただし、天井投影ができる機種は解像度が高くてもほとんどがFHD程度で、4K対応のものは極端に少なくなっています。事前に解像度をチェックするのが重要です。
【2】明るさをチェック
天井投影用プロジェクターを選ぶときに重要なのが明るさです。明るさは「ルーメン(lm)」という単位で、値が大きいほど明るくなります。
暗い部屋やカーテンで遮光できる場合は1,000~2,000ルーメンで充分ですが、明るめの部屋で使用する場合は2,000ルーメン以上は欲しいところです。
3,000ルーメン以上あれば、昼間や電気をつけた状態でも使用できます。会議などのビジネスシーンでも使用できるでしょう。
【3】接続方法をチェック
プロジェクターで映像を投影するためには、映像再生機器と接続する必要があります。パソコンと接続するならD-sub15ピンケーブルかHDMIケーブル。iPhoneやMacBookなどのApple製品は変換ケーブルを使用します。
HDMIケーブルならDVDプレイヤーやゲーム機、ビデオカメラなどの映像を高画質で映せます。またUSB端子付きはスマホやタブレットに接続できるので要チェックです。他にもSDカードなどを挿せるスロットがついているものもあります。
【4】Wi-Fi・Bluetooth対応かチェック
面倒なケーブルの接続を避けたい方には、Wi-FiやBluetoothに対応しているかどうかをチェックしてください。ワイヤレスでスマホやタブレットの映像をかんたんに楽しめます。
ワイヤレス接続なら各部屋への移動もできますし、ケーブルにわずらわされることもありません。とくにスマホから映像を投影したい方にはワイヤレス接続は魅力的でしょう。
ただし有線接続に比べて動作が不安定だったり接続が切れてしまうという可能性もあるため、その点には注意しましょう。
【5】スピーカー内蔵タイプは音質をチェック
スピーカー内蔵の天井投影用プロジェクターなら、別途スピーカーを用意する必要がありません。手軽に映像を楽しみたい方はスピーカー内蔵が使いやすいです。
ただし迫力ある映画などでは、サウンド的に不満が残ることもあります。購入前に口コミなどでチェックするようにしてください。可能であれば家電量販店やオーディオショップなどで試聴を行うことができれば一番です。
音質重視の方は重低音が安定している製品を選びましょう。もしくは外部出力ができるものを選び、別途スピーカーなどを用意すると良いでしょう。
【6】映像の補正機能をチェック
補正機能も天井投影用プロジェクターを選ぶときに重要なポイントです。とくに天井に向けて投影する場合、ピントがずれたり映像が歪んだりすることがあります。
チェックするのは台形補正機能の有無です。歪んだ映像を見やすい四角形に調整でき、ピント補正機能があれば自動で焦点を補正してくれます。
ローエンドの製品は補正機能が弱いこともあるので要チェックです。
【7】投影できる距離をチェック
投影距離というのは、プロジェクターから画面を投影する天井(壁)までの距離です。プロジェクターの場合、~インチの画面は、~mの距離で投影可能か表示されています。画面サイズごとに距離が決まっており、短距離で大画面を投影できるものがおすすめです。
また単焦点タイプのプロジェクターは近距離でも大画面を投影できるので、単焦点タイプも選択肢に入れてください。
狭い部屋でも天井は大きくフラットなスクリーンに 家電製品総合アドバイザーがアドバイス
プロジェクターの投影を天井にする場合、照明器具や火災報知器などは意外と反射するためうまく避ける工夫をしてみましょう。また、設置してみると天井を真正面に置くのが難しいため、レンズの調整機能がひろいモデルのほうが失敗しにくくなります。
注意点は「超短焦点タイプ」は構造上天井投影が難しいことと、天井に向けた明るいレンズが非常にまぶしいので直接見ないようにすることです。
天井投影用プロジェクターのおすすめ商品 家電製品総合アドバイザー・福田満雄さんと編集部が選んだ
ここからは実際に天井投影用プロジェクターのおすすめ商品をご紹介しています。「据え置きタイプ」と「モバイルタイプ」に分けて掲載をしているので気になる商品があったら是非チェックをしてみてください。
▼【据え置きタイプ】天井投影用プロジェクターのおすすめ3選
EPSON(エプソン)『dreamio(EF-100BATV)』は、単体で天井投影が想定されているモデルです。
天井投影で頭を悩ませる音響も、Bluetoothヘッドホンとの組み合わせで解決できます。

使い勝手にすぐれ、レーザー光源で高画質映像
おしゃれなデザインで室内インテリアにもなる天井投影用プロジェクター。据え置きタイプですがコンパクトなので、リビングだけでなくいろいろな空間で使用できます。
Fire TV StickやChromecastを本体に挿すだけで、ネット配信の映画やドラマが楽しめ、面倒な配線も不要です。
さらにAndroid TV機能搭載端末が付属しており、有料・無料の配信動画をすぐに投影可能。レーザー光源の採用によって明るい高画質の映像を楽しめます。
寿命の長いレーザープロジェクター
光源にレーザーダイオードを使用したレーザープロジェクターです。値段は高くなりますが、レーザーの場合は一般のランプを使ったプロジェクターより寿命が長く、20,000時間と言われています。約20年間光源の交換をしないで使用できるのがメリット。
家庭用に天井に投影して楽しむことができますが、性能の高さから教室や会議室での利用も考えられているモデルです。特徴的なのは、投写画面上に文字や図形などを書き込める「電子黒板機能」を内蔵していることでしょう。
いろいろなシーンでの使用を考えている方に向いています。
高画質と迫力あるサウンド
2021年の4Kプロジェクターでベストバイを受賞した製品。約4mの距離から投影すれば150インチの大画面が出現します。
音質にもこだわり、Dolby Digital Plus+Sound Dimensionにより360°に広がる音響を再現。高画質の迫力をサウンドでも体験可能です。
オートフォーカス機能付きなのでピントを合わせなくてもシャープな映像をいつも楽しめます。
▼【モバイルタイプ】天井投影用プロジェクターのおすすめ9選
FunLogy(ファンロジー)『X-03』は、円筒形の上部をひねることで、天井投影に対応する商品です。公称130分持つバッテリー内蔵でアウトドアにも活躍します。標準画質がSD画質なので、持ち運びを優先する場合に。

ユニークな形状でヘッドを回転させて天井に投影
重量がわずか440gで、500mlのペットボトルよりひと回り小さいモバイルタイプ。ヘッド部分を90°回転させるだけで壁にも天井にも自由に投影できます。
スマホ、タブレット、パソコン、ゲーム機などと接続して動画やゲームを投影。3Wのステレオスピーカーを内蔵しているので音声でも楽しめます。
お部屋の雰囲気にも溶け込みやすいユニークな形状です。
BenQ(ベンキュー)『GV30』は、レンズ面を上にスライドさせれば天井投影ができます。Androidテレビ9.0内蔵、バッテリー式で電源ケーブル不要、と使い勝手を考えた機能が搭載されています。

グッドデザイン賞のおしゃれなプロジェクター
2021年のグッドデザイン賞を受賞した円形のユニークな形をした天井投影用プロジェクター。コンパクトでも16W×2.1chスピーカーを内蔵しており、ウーファーのきいたサウンドが楽しめます。
Android TVを搭載しているのでAmazonプライムやYoutube映像もワンクリックでアクセス。135°の角度調整が可能で、壁にも天井にも投影が可能です。おしゃれなインテリアにもなるモバイルプロジェクターとなっています。
持ち歩きが楽しいポップなデザイン
LED光源による最大30,000時間の光源寿命があるポケットプロジェクター。短焦点なので約1.1mの距離から40インチの画像が投影できます。
スタンドの角度を変えるだけで天井への投影もでき、内蔵バッテリーで約2.4時間の再生が可能。JBLスピーカー搭載で迫力あるサウンドも楽しめます。
持ち歩くのが楽しくなるポップなデザインが特徴です。
フルHDの解像度と大画面でゲームが楽しめる
フルHD (1920 × 1080 画素)の高解像度できれいな映像が楽しめるプロジェクター。ゲーム画面の細部まで映し出し、こだわり抜かれた美しさや技術の高さを実感できます。
コンパクトな本体なのに、100インチの大画面投影が可能です。壁や天井など好きな場所に映して大画面でゲームをプレイしましょう。ゲームの世界にどっぷり浸れますよ。
ワイヤレス接続が便利な球形モデル
コンパクトな球形をしており、りんご程度のサイズのプロジェクター。重さはわずか380gで、どこでも気軽に持ち運びができます。
小型ですが最大100インチの画面で投影が可能。リビングの壁や寝室の天井など、お好みの場所で動画や音楽を楽しめます。
Wi-FiやBluetoothなどワイヤレス接続ができるのも便利です。
DLP投影方式で鮮明な映像を楽しめる
缶コーヒーと同じサイズのミニサイズで、ポケットにも収まるコンパクトサイズ。ホームシネマはもちろん、アウトドア、ビジネスでの利用にも便利です。
映画館など業務用に使われることの多いDLP投影方式を採用、コントラストが高く、ドットの格子も目立たない鮮明で美しい映像を楽しめます。
USB Type-Cの接続に対応しており、スマホやタブレットからの映像がケーブル1本で180インチの大画面に投影可能です。
174gでも機能は充実した製品
わずか174gのキューブタイプのプロジェクター。小さくても機能は充実しており、Wi-FIやBluetoothのワイヤレス、連続120分動作するバッテリー内蔵、HDMI接続などが可能です。
ベッドに横たわりながら天井に投影でき、ミニ三脚を使えばどのような場所でも使えます。目が疲れやすいスマホゲームなどを大画面で楽な姿勢で遊べ、キャンプ場やビジネスなどシーンを選ばない使い方ができます。
モバイルデバイスがリモコンになる
360°スマートスタンドで天井への投影もかんたんなモバイルLEDプロジェクター。Harman Kardonのスピーカーを搭載しており、迫力あるサウンドを再現します。
スタンドはレンズカバーにもなるのでレンズの破損を防ぎ、持ち運びにとても便利です。ViewSonic vCastSenderアプリをスマホにダウンロードし、ペアリングをすれば、モバイルデバイスをリモコンとして使えます。
大容量バッテリーでスマホ充電もできる
三脚なしで投影角度を調整でき、90°に角度を設定すれば天井への投影が可能。0~40°までは自動台形補正機能で画面を見やすく調整できます。
また6,500mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、緊急時のスマホ充電にも使えて便利。画像は20~100インチまで可能で、3mの距離があれば100インチで楽しめます。
「天井投影用プロジェクター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 天井投影用プロジェクターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での天井投影用プロジェクターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
天井投影用プロジェクターを上手に使おう
寝ながらリラックスして楽しめるのが天井投影用プロジェクターです。天井に投影する場合の上手な使い方について説明します。
天井へ投影するときの注意点
ご紹介してきたプロジェクターは天井投影ができる製品ですの、誰でもかんたんに設置できます。それを踏まえた上で、天井投影の注意点を説明しましょう。
まず、天井の形状と色に気を付けてください。段差や凸凹があるときれいに映りませんので、フラットな天井を選びます。きれいに映りやすい色は、白やアイボリーです。
天井に照明器具があると映像が被ってしまうので、その点も注意してください。
天井へきれいに投影するには
天井にきれいに投影するには、なるべく平坦な場所にプロジェクターを設置してください。また、天井からある程度距離を離した方がきれいに映ります。
よりクリアで見やすい投影にするには、室内の照明を消すことです。昼間ならカーテンを閉めて遮光対策をします。
三脚を使うと、プロジェクターをより見やすい角度に固定できて便利です。
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天井投影用プロジェクターの選び方、厳選した製品をご紹介してきました。据え置きタイプやモバイルタイプは日常の使い方で選んでください。
ご紹介した製品はかんたんに天井投影ができます。天井をスクリーンにするという発想は、プロジェクターの楽しみ方をさらに広げてくれることでしょう。
天井投影用ではありますが、実際にはビジネスシーンなどいろいろなシーンで利用できます。また、スマホなどの小さい画面で満足できない方は天井投影用プロジェクターで快適に楽しんでみてはいかがでしょうか。
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