ソファの種類 好みに合わせて選ぼう
ソファを4つに分類して紹介していきます。足を伸ばして、座ったり寝転ぶことのできるカウチソファ、ソファとベッドの切り替えができるソファ、カバーを着脱できて常に清潔に保てるカバーリングソファ、体勢に合わせて形を変えるビーズソファがあります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
カウチソファ:足を伸ばして、座ったり寝転ぶことのできる
ゆったりと足を伸ばして座ったり寝転ぶことのできるカウチソファ。ストレートタイプにオットマンなど足を伸ばすための座面のついたソファがセットになっています。
サイズが大きいので設置できる場所は限られますが、ゆっくりとくつろげるのが魅力です。1人が足を伸ばしても、広々とくつろげます。
ソファベッド:ソファとベッドの切り替えができる
ソファとベッドの切り替えができるソファのこと。切り替え方法には、リクライニングや背もたれや座面を前面に引き出すタイプなどがあります。
ソファとベッドの両方を別々に置くスペースがなくそれぞれの代わりとして使用する場合におすすめです。一人暮らしの人や来客用のベッドを用意しておきたい人などに向いています。
カバーリングソファ:カバーを着脱できて、常に清潔に保てる
ソファカバーの取り外しができる機能がついたカバーリングソファ。ソファが汚れたときにカバーを取り換えられるので、まだお子さんが小さく、ソファが汚れてしまうことの多い家庭におすすめです。
また、カバーを変えるだけでインテリアの雰囲気を簡単に変えることができるのも魅力のひとつです。
ビーズソファ:体勢に合わせてフィットする
伸縮性のある生地の中に樹脂製のビーズが入っているソファ。体勢に合わせてソファが形を変えてフィットするのが特徴です。
また他のソファと違って使う場所を決める必要がありません。軽量なので使いたい場所において座ることができます。
ソファの選び方 ルームコーディネーターに取材
さまざまなメーカーや種類があるソファはどこがいいのか、どう選べばいいのか迷う方も多いのではないでしょうか?ソファのような大型家具は、せっかく買うなら失敗しないようしっかり選びたいですね。ルームコーディネーターの瀧本 真奈美への取材をもとに、快適なソファを選ぶためのポイントをご紹介していきます。ポイントは下記のとおりです。
【1】場所で選ぶ
【2】人数で選ぶ
【3】部屋の雰囲気・インテリアに合わせて選ぶ
【4】座り心地で選ぶ
【5】機能性から選ぶ
それでは早速見ていきましょう。
【1】設置する場所で選ぶ
自宅のどこに設置するのかによって、種類や大きさなどが変わってきます。ここでは、リビング・ダイニング、寝室、和室に置くソファの選び方をご紹介します。
リビング・ダイニング:生活同線を考えた大きさ、レイアウトに!
リビングやダイニングは、多くの人が集まる場所です。また、テレビや冷蔵庫、ダイニングテーブルなど大きい家具・家電を置くスペースでもあります。そのため、生活動線を考えたうえでソファを選ぶことが大切になってきます。部屋のスペースに対して大きすぎると行動しにくくなるので、バランスを考えて設置しましょう。
例えば、、、
●テレビの見やすさを優先するなら:ストレート型やカウチソファがおすすめ。
●テーブルを囲んで会話を楽しみたいなら:コーナーソファや対面ソファがおすすめ。
ダイニングテーブルにソファを合わせるときは、適切な高さのモノを選びましょう。テーブルとソファの高さの間隔は20~25cmが目安。窮屈に感じない高さを選ぶことが大切です。
寝室:圧迫感のないサイズで、ゆったりできるものを
寝室に置くソファは、寝る前にくつろげる、ゆったりしやすいタイプがおすすめ。サイドテーブルを置くなら、高さも考えて選びましょう。なお、大きすぎると圧迫感が強くなってしまうので、1人用で足置きが付いたタイプなど、比較的小さいタイプがいいですよ。
和室:畳が傷つかない脚のタイプを
細くて堅い脚のソファを畳においてしまうと、畳がへこんだり傷ついたりしてしまうことがあります。それが心配な方は、脚がないタイプなど、畳との接地面積が広いソファを選びましょう。もしくは、カーペットなどを敷いてからソファを配置するだけでも畳への負担は大きく減少しますよ。
また、デザインにも気を配りましょう。ステンレスやプラスチックといった素材よりものより、温かみのあるウッドや布で覆われたローソファがおすすめです。
【2】使用人数で選ぶ
ソファは、ひとりで座るのにちょうどいいサイズから2人掛け、3人掛け、多くの人数が一緒に使えるフロアマット付きタイプなど、サイズもさまざまです。子どもや来客の人数など、何人が一緒にソファを使いそうかを想定しておきましょう。
例えば、、、
●1人暮らしなら:来客時にソファとして、寝るときにベッドとして活用できるソファベッド。
●2人暮らしなら:ピッタリな2人掛け、余裕をもって3人掛けのストレート型。
●3人以上なら:大人数が座れるコーナーソファや、カウチソファ。
【3】部屋の雰囲気やインテリアに合わせて選ぶ
ソファのように存在感がある大きな家具は、インテリアの雰囲気に大きな影響を与えます。特に、ソファの表面の素材と色は、よく考えて選びたいですね。理想のインテリアスタイルに合うソファを選んで、お部屋のイメージを作り上げていきましょう。いくつか、代表的なインテリアスタイルを紹介します。
例えば、、、
●「シンプルでモダン」なイメージにしたいなら:モノトーンを基調にした黒、グレー、白など無彩色のソファ
●「北欧スタイルのナチュラル」なインテリアを目指したいなら:素材は木材フレームにファブリック(布地)を合わせたものがおすすめ
●「ヴィンテージスタイル」を目指すのなら:ニス塗りしてよく磨きこまれたツヤのある木材、使いこまれた感じを出しやすいレザー素材などを選ぶ
●「アジアンリゾートを連想させるリラックス感」あるスタイルなら:ラタン(籐・とう)のツタを編んだ素材がおすすめ
整理収納コンサルタント/暮らしコーディネーター
ソファの見た目は本当にさまざまです。
全体のフォルムやアームの有無、表面素材はレザーなのか、ファブリックなどの布地なのか? カラーは明るく見せるのか、落ち着いてみせたいのか? などを考慮して選びましょう。
自分のイメージに合うソファ選びが難しければ、理想のインテリアを表す言葉とソファの2つの言葉で検索するとそれに似合うものが出てくることも。「カジュアル ソファ」「モダン ソファ」「ナチュラル ソファ」といった具合です。
【4】座り心地で選ぶ
ソファに座ったときの座り心地は、座面にあるバネとクッション材によって大きく変わってきます。座りやすいものや長時間座っても疲れないものなどさまざまです。ソファの多くがバネとクッション材の併用が多いので、簡単に説明していきましょう。
主に、バネの種類は下記の4種類です。
●ポケットコイル
上質なソファで採用されているタイプ。コイルスプリングがひとつずつ独立しており、荷重が加わるとそれぞれのスプリングが荷重を支える。人の体形や座り方に合わせて沈むので、体によくフィットして座り心地がいい。
●コイルスプリング
弾力性のあるスプリングを鉄線で連結させたタイプ。面で荷重を支えており、安定感のある座り心地を味わえる。
●Sバネ
S字型の金属バネで荷重を面で支えるタイプ。座る箇所によって、ハリに強弱がある。
●ウェービングベルト
金属ではなく、布製のクッション材を使用したタイプ。金属特有の軋む音がないのも特徴。比較的安価なので手に入れやすい。
バネの上に乗せるのがクッション材です。ウレタンが使われているものが多いですが、高級なものになると綿やダウンなどを使っているものもあります。ウレタンは、低反発や高反発など体圧分散する方法の違いやそもそもの硬さや形状などさまざまです。
座り心地は、一人ひとりの好みでもあるので、結局のところ座ってみなければわかりません。ネットで購入する場合には、購入者の口コミや評判を参考にするとよいでしょう。
【5】機能性から選ぶ
ソファは家の中でもサイズの大きい家具のひとつなので、いろいろ有効活用できると便利です。ここでは、「座る・くつろぐ」以外の機能やより快適に過ごせる機能などを紹介します。
収納付きソファ:収納スペースが少ない部屋に好都合
ソファは家の中でもサイズの大きい家具のひとつなので、「座る・くつろぐ」以外の役割ももたせたい、というニーズにこたえたのが収納付きソファです。
座面の下などにものを収納できるので、ワンルームや収納が少ない家でスペースを有効活用することができます。収納方法は、引き出しタイプや座面下タイプなどの種類があります。
リクライニングソファ:気分や用途に合わせて角度を調節できる
ソファの背もたれが倒れるので、思いっきりくつろげるのが魅力です。手動で倒すタイプ、電動で倒れるタイプ、背もたれだけでなくフットレストも出てくるタイプなどがあります。
ハイバックソファ:映画をリラックスして観られる
背もたれが高いソファのこと。首や肩までのタイプ、ヘッドレスト付きで頭まで支えてくれるタイプなどもあります。長時間座ることが多い方、映画やテレビなどをリラックスしてみたい方などにおすすめです。
サイズが大きく存在感があるため、設置できるか場所をあらかじめ確認しておく必要があります。
おすすめのソファメーカー・ブランド 商品選びに迷ったらチェック!
数多くのソファが販売されており、「選び方はわかったけれど、どれがいいんだろう」と迷っていたら、安心感のあるメーカーやブランドで選んでみてはいかがでしょうか? 定評のあるメーカー・ブランドをご紹介するのでぜひチェックしてみてください!
NITORI(ニトリ):コスパに優れたソファといえば!
「お、ねだん以上。」をコンセプトに、ソファ、ダイニングテーブル、食器棚、ベッドなどの大型家具だけでなく、カーテン、食器などインテリア用品も取り揃えるニトリ。
ニトリのソファは、ポケットコイルを使用し柔らかな座り心地を味わえる「Nポケット」シリーズが人気です。また、スツールやフッドレストなどオプションも豊富なので、自分の生活スタイルや好みに合うソファが見つかるはずです。
IKEA(イケア):高コスパ&サステナビリティに配慮
「より快適な毎日を、より多くの方々に」をビジョンに持つスウェーデン発祥のイケア。ヨーロッパや北米、アジアなど世界各国に店舗を展開しています。また、サステナビリティにも積極的で、農薬を使わないオーガニックコットンや、植え替えの必要がなく土壌への負担もかからない竹などを商品に生かしています。
もちろん、ソファに関しても以上のような考えを反映しています。お手軽価格でありながら、地球のことも考えたアイテムを選びたいならイケアがおすすめです。
カリモク家具:一生ものを手に入れよう
1940年に愛知県で創業した国内製造の家具メーカー。創業以来、品質を追い求め、木の魅力を最大限表現する家具を生み出しています。中でも、「世界に通用するスタンダード」をスローガンとするブランド・カリモク60はロングライフで使えるデザインで、多くの人から愛されています。
ソファは、木のフレームに革の座面という定番のスタイルが人気。一生使えるアイテムなので、ぜひともチェックしてほしいメーカーのひとつです。
LOWYA(ロウヤ):幅広い商品ラインナップ!
家具やインテリアをオンラインで販売するファストインテリアブランド。ソファだけでなく、ベッドや照明、カーテン、インテリア雑貨など幅広い商品ラインナップで、幅広い人たちから人気を集めています。
ソファもバリエーションは豊かで、1人用からファミリー用までラインナップ。素材もさまざまなタイプがあるので、要チェックです!
ソファのおすすめ7選【1~2人用】 寝室にも使える!
まずは一人暮らしか、カップルにおすすめの1~2人用のおすすめソファを紹介します。

ソファのおすすめ6選【カウチ・コーナー】 リビングやダイニングに!
足を伸ばしてくつろげるカウチソファとコーナーソファを紹介します。分割して2つのストレートソファとして使えるものもあるので、とても汎用性が高いソファです。



ソファのおすすめ5選【ベッド】 快適に睡眠できる!
ベッドにもなるソファベッドは1台2役のすぐれものです。ここでは快適な寝心地のソファベッドのおすすめをご紹介します。
ソファのおすすめ3選【カバーリング】 カバーを取り外し可能!
ソファカバーの取り外しができる機能がついたカバーリングソファ。ソファカバーが汚れたとしても洗濯しやすいだけでなく、カバーを別の色に変えれば雰囲気をガラッとチェンジできるのも魅力です。
ソファおすすめ2選【ビーズ・ビーズクッション】 体にフィット!
伸縮性のある生地の中に樹脂製のビーズが入っており、体勢に合わせてソファが形を変えてフィットします。リラックスしながら読書やテレビを見ることができますよ。
ソファのおすすめ2選【収納・リクライニング】 機能別に紹介
ここからは、快適機能や便利機能の備わったソファのおすすめを紹介していきます。
「ソファ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ソファの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのソファの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
買い替え時の引き取りなど処分方法 いらないソファはどうすればいい?
大型家具であるソファは、購入するときも大変ですが、処分するときは購入するときとはまた違った大変さがあります。ソファの処分方法にはいくつかありますので、簡単にご紹介しておきます。自分にあった方法を検討してみましょう。
自治体に粗大ごみとして出す
自治体に粗大ごみとして出す方が一般的には多いでしょう。回収料金も公正で安心確実なところが一番のメリットでしょう。自治体ごとにルールが少しずつ違うので正確には確認が必要です。自治体への料金確認、回収日の予約が主な作業です。
リサイクルショップへ出す
リサイクルショップへ持ち込まずとも出張査定をしてくれるショップもあります。電話一本で査定・買い取りまでしてくれる手軽さがメリットです。
ただし、買い取り価格は、ショップごとバラバラですので査定価格に差がでることがあります。また商品の程度によって買取不可となる場合もあるので覚えておきましょう。一括査定ができるサイトなどもありますよ。
廃品回収業者に出す
リサイクルで引き取ってくれない商品などでも引き取ってもらえる可能性があるのが廃品回収業者です。
搬出当を自分でやらなければいけない自治体の回収と違い、搬出作業などは業者がやってくれること、再販売できないソファでも引き取るので、値段はそれなりに高くなりますので、かならず事前に料金を確認するようにしましょう。
リユースとして出す
自治体やNPOなど各種団体で行っているリユース事業に出す方法もあります。再利用なので、エコの面でもよい方法です。持ち出しの費用は基本発生しませんが、回収場所には自分で持ち込まなければいけないのが一般的です。
その他のソファもチェックしよう! 【関連記事】
ルームコーディネーターからのアドバイス! 最後に
整理収納コンサルタント/暮らしコーディネーター
口コミや評判をチェックすることも大切
部屋に対してかなり大きな面積を占めることになるソファ。できれば気に入ったものを長く使いたいですよね。
可能であれば、表面生地に触れて肌触りを確認したり、実際に座って座り心地を試したりした方が失敗なく選ぶことができます。それが難しければ、不特定多数の人が投稿しているレビューをしっかりと読み、多くの人から広く満足度が得られているものを選びましょう。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
株式会社クラシングR 代表取締役 化粧品会社勤務、看護師を経て転職。 整理収納コンサルタント、住宅収納スペシャリスト、時短家事コーディネーター(R)expert他、資格有。 出版書籍6冊、掲載誌は130冊を超える。 専門家として「サタデープラス」「ZIP!」「ラヴィット!」などメディア出演も多数。 SNS総フォロワー19万人のインフルエンサーとして暮らしを提案、執筆、講演、SNSコンサル業務、ショップ経営など幅広く活動している。