屋外・室内を問わず自転車スタンドがあると便利
一般的なシティサイクルであれば基本的にスタンドが付属していますが、ロードバイクやマウンテンバイクなどには、購入ときにスタンドが付いていない場合もあります。
外出先や自宅では、壁などに立てかけて置いておくことも可能ですが、風や衝撃で倒れることもあるため不便を感じる人もいるでしょう。そんなときには自転車スタンドを利用するのが便利です。
自転車スタンドの選び方のポイント
まずは自転車スタンドの選び方をチェックしていきましょう。見ていただきたいのは下記の3点になります。
【1】設置場所に適したタイプを選ぶ
【2】自転車の種類に適したものを選ぶ
【3】自転車スタンドの種類から選ぶ
自動車整備士・椿 直之さんのアドバイスもご紹介していますので自分の使い方にぴったりの自転車スタンドを選ぶために参考にしてみてくださいね。
【1】設置場所に適したタイプを選ぶ
自転車スタンドをどこに置くかによって、適した商品が異なります。それぞれの場所にぴったりのものを選びましょう。
屋外に設置するなら倒れにくく耐久性の高いタイプ
自転車を屋外で保管しておく場合は、雨風などの悪天候を考慮したうえで自転車スタンドを選ぶ必要があります。
直接雨がかかるような場所であれば、サビに強いタイプの商品や雨が降ったときでもサッと出し入れしやすいものだと便利です。
また、風が多少吹いても倒れにくいよう、しっかりと固定できるタイプを選びましょう。
室内・玄関に置くなら倒れにくさと省スペース性で選ぶ
室内や玄関に自転車を保管しておく場合は、設置スペースを考えて省スペースの商品を選んでおくのが便利です。
小さい子どもがいる家庭では、自転車に衝撃が加わってもかんたんに外れたり倒れたりしにくいものを選びましょう。
また賃貸物件に設置するときは、原状回復できるタイプの自転車スタンドを利用することも大切です。
ロードバイクなどには直接付けられるサイドスタンドも
シティサイクルのようにスタンドを取り付けたい場合は、キックスタンドや簡易スタンドを利用するといいでしょう。
一度取り付けてしまえば、屋内・屋外を問わずどこでもサッと自転車を停められる手軽さが魅力です。
チェンステーやシートステーに固定する片足スタンド、チェーンステイとタイヤの間に付けるセンタースタンド、2本足でより安定感のある両立スタンドなどがあります。
【2】自転車の種類に適したものを選ぶ
ひと口に自転車と言っても、ロードバイクやマウンテンバイクなどさまざまです。自分の自転車に対応するタイプの自転車スタンドを選びましょう。
自転車スタンドがタイヤ幅に対応するかチェック
自転車にはさまざまなサイズのタイヤが使われており、ロードバイクなどのスポーツタイプの自転車はタイヤが細めに、ファットバイクなどはより太めに設計されています。
自転車スタンドが対応するタイヤ幅は商品によって異なるため、事前に自分の自転車のタイヤ幅に対応しているかどうかを確認してから購入するようにしましょう。
吊り下げ・縦置きタイプは自転車の重量もチェック
自転車を吊り下げたり縦に固定させるタイプのスタンドは、使用する自転車の重量に制限が設けられている場合が多いです。
商品説明欄などに、何キロの自転車まで使用可能か記載されているのが一般的なのでしっかりチェックしておきましょう。
軽い種類の自転車なら使える場合も多いですが、とくにシティサイクルなどは重ためで対応しないこともあるため注意してください。
【3】自転車スタンドの種類から選ぶ
自転車スタンドは、商品によって設置方法などがさまざまです。自分の用途に合ったタイプのスタンドを利用しましょう。
横置きスタンドは幅広い車種に対応可能
横置きの自転車スタンドは、商品数も豊富でポピュラーなタイプです。車輪を挟むように固定するものもあれば、ハブを挟み込んで使うもの、フレームを置くだけで使える商品もあります。
車輪を挟み込むタイプの自転車スタンドであれば、タイヤの幅さえ合えば幅広い種類の自転車で利用できるためさまざまなシーンで使えて便利でしょう。
縦置きスタンドは複数台をスッキリ置ける
縦置きスタンドは、自転車を縦方向に固定できます。上下のスペースを有効活用して自転車を収納できるのが特徴です。
玄関などの限られた空間でも2~3台を効率よく設置できて、見た目もスッキリするのが大きなメリット。
ただし、スタンドが対応する自転車の重量に制限があるため、手持ちの自転車が利用可能か確認してください。
ディスプレイスタンドはおしゃれに見せられる
「ディスプレイ」という名のとおり、自転車を飾るための自転車スタンドです。デザイン性の高いロードバイクなどは、保管するときもきちんと展示しておくことでインテリアとしても楽しめます。
おしゃれに自転車を保管したい場合にはぴったりのスタンドといえるでしょう。また、壁を利用して自転車を引っ掛けるように収納する商品もあり、省スペースにつながるのがメリットです。
自転車取り付けスタンドは持ち運びながら使える
自転車本体に、直接取り付けて使うタイプのスタンドです。スタンド付きのシティサイクルのように、出先でサッと自転車を置けて便利。
片足タイプや両足タイプなどの種類がありますが、商品ごとに対応する自転車の種類が異なるため、自分の自転車に取り付けられるものを選ぶ必要があります。
外出先でかんたんに駐輪するためのスタンドを購入したいときに適しているでしょう。
自転車の室内保管や駐輪が便利に快適になります。 【自転車整備士】がアドバイス
室内で保管するタイプの場合はいかに省スペースに置けるか、車体がインテリアとして映えるかを重視するといいでしょう。
また屋外で保管する場合は車体の出し入れがスムーズにできるものや、強風でも車体が倒れないものを選びましょう。自分でメンテナンスをする方は整備性の高いものがおすすめです。
自転車スタンドのおすすめ商品22選 自動車整備士・椿 直之さんと編集部が選んだ
ここからは、自転車スタンドのおすすめ商品をご紹介します。
ミノウラ『バイクタワー25D』は2台の自転車を1台分の省スペースで保管できるタイプです。家族で自転車を楽しむ方に、室内で車体をインテリアとして飾りたい方にもおすすめです。

2台を省スペースに保管
天井と床の間に突っ張って設置する、ポール型のスリムなバイクタワーです。2台の自転車を上下に並べてスッキリと保管でき、スタイリッシュに飾れるのが魅力です。
また支柱は3つのパーツに分かれており、各パーツが軽量で設置・分解の際に扱いやすいでしょう。分解すればコンパクトになるので、使わないときの収納も場所を取らないのがうれしいポイントです。
GORIX『チェーンステースタンド(GX-007Z)』はチェーンステーをのせるだけで従来のクイックレリースを挟むモデルよりもかんたんに固定できます。また、ペダルや車輪に干渉しないため整備性も高いです。

上から置くだけでかんたん
ロードバイク、マウンテンバイク、クロスバイク向けに設計された、1台用の横置きタイプスタンドです。チェーンステーで支える構造になっており、スタンドを開いて上から車体を乗せるだけでかんたんに固定させられます。
ゴムバンドで車体を止められるようになっているため、安定性もばっちりです。折りたためば小さくなるので、保管場所にも困らないでしょう。
TOPEAK(トピーク)『フラッシュスタンド RX』は折りたたんで持ち運べ、必要なときに取り出して使えるスタンドです。外出時はもちろん、帰宅後の室内保管にも幅広く使える便利アイテムです。

コンパクトに折り畳めるポータブルスタンド
ボトムブラケットとダウンチューブの2点で支える自転車スタンドです。コンパクトながらもしっかりと固定しやすくて安定感があります。
小さく折り畳めるため、持ち運びながら使いたい場合にもぴったりでしょう。かんたんなメンテナンスをしたいときや微調整をしたいときにも利用可能で、サッと出し入れしながら手軽に使えるのが魅力です。
縦・横どちらも使えて便利
縦置きと横置きの両方に対応した、便利な自転車スタンドです。省スペースタイプなのでコンパクトに保管したいときにもぴったりでしょう。
後輪をタイヤ受けに置き、前輪をフックに引っ掛けるだけでかんたんに安定させられるので、自転車スタンドを初めて使う人でも扱いやすいです。下側・上側のホルダは車輪に合わせながら無段階に位置調整ができ、手持ちの自転車にフィットさせやすいでしょう。
機能性の高い手軽なフックタイプ
壁や柱などに取り付けて使うタイプの、自転車保管用フックです。自転車本体のトップチューブをフックに引っ掛ければ、水平に収納できます。
フックを使わないときは上にはね上げておけるので、邪魔にならないのが便利。また、フック部分はカバーで覆われており、自転車をキズつけないよう配慮されています。
本体下には小さいフックがひとつ設けられていて、ヘルメットやウェアを掛けられるなど使い勝手ばっちりです。
カラフルな車輪固定スタンド
車輪を差し込むタイプの、横置き自転車スタンドです。20~29インチまでのロードバイク、クロスバイク、MTBなどに対応しており、幅広い自転車で使えるのが魅力。
またベーシックなブラックのほか、レッドやスカイブルーなど豊富なカラーバリエーションがそろっているため、自転車との相性を考えながら自分好みの色が選べます。
取り付けかんたんなセンタースタンド
チェーンステーに直接取り付けて使う、センタースタンドです。20~28インチのロードバイク、マウンテンバイク、クロスバイクに幅広く使用可能。
スリムで軽量な設計になっていますが、アルミ製でしっかりとしています。チェンステーの上下からはさんでボルトで固定すればいいだけなので、どなたでもかんたんに取り付けられるでしょう。
脚の長さが11cm調整できるのも便利です。
高さや角度が調節できるポール型
自転車のディスプレイやメンテナンスときに役立つ、スチール製支柱のサイクルスタンドです。レバーに自転車本体をはさんで固定する仕組みになっています。
支柱は高さを調節できるので、自分の背に合わせた高さに設定すればメンテナンスときに腰をかがめる必要がなく作業しやすいでしょう。
支柱には4本の脚が付いているため、車体をしっかりと支えられて安定性にもすぐれています。
据え置きタイプの2台用スタンド
据え置きタイプの、2台掛け自転車スタンドです。高さは無段階で調整できるようになっており、自転車2台を掛けるほかにも、自転車1台とヘルメットなどの小物を掛けておくなど、多彩な使い方ができます。
自転車を引っ掛けるだけで収納できる平型フックにはラバー塗装が施されているため、自転車のフレームをキズつけず滑りにくいのが特徴です。
幅広いタイヤサイズに対応
車輪を差し込むタイプの自転車スタンドです。無駄のないシンプルなデザインで、かんたんに組み立てられます。
また、タイヤのサイズに合わせながら、高さを無段階調節できるのが大きな特徴です。18~29インチであれば、細くて大きいタイヤでも太くて小さいタイヤでも幅広く利用できます。
スタンドの重量が2kgで軽めなので、移動させながら使う場合も便利でしょう。
「自転車スタンド」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 自転車スタンドの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの自転車スタンドの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
収納を兼ねた部屋置きも考えよう
自転車スタンドを使って室内に保管したい場合は、スペースや見せ方などを考えながら、収納を兼ねた置き方を検討しましょう。
ディスプレイスタンドや携帯用ラックで収納する
縦置きタイプのディスプレイスタンドは、後輪をタイヤ受けに乗せ、前輪リムの内にフックを掛けて固定するのが基本です。
横置きの場合は前輪か後輪のどちらかだけをタイヤ受けに乗せて保管します。室内の保管スペースに合わせて横置きか縦置きを決めるといいでしょう。
また屋内外両用タイプや横置き・縦置き両用タイプの商品を選べば、より使い勝手がいいです。
サイドスタンドで固定して置く
自転車に直接取り付けるタイプのサイドスタンドは、屋外での駐車ときに利用するイメージがありますが、室内置きをするときにも使えて便利です。
付けっぱなしにしておけばつねに自転車と一体なので、設置スペースを取らないのがメリット。さまざまな車種に対応した商品や2点マウントでしっかり取り付けられるものなど、機能性の高い商品も増えているので、使い勝手のいいものを選びましょう。
マウンテンバイクやロードバイクの車輪止めを使う
自転車の前輪または後輪を差し込む車輪止めタイプのスタンドは、そのまま自電車を押し込むだけでかんたんに固定できます。
しっかりと支えられるので、重量のあるマウンテンバイクやシティバイクを室内置きするのにもぴったり。
折り畳み式の商品なら、使わないときはコンパクトに保管できますし場所を移動させたいときにも扱いやすくて便利でしょう。
スリムな縦置きタイプのポールスタンドを使う
ポール型スタンドは、細長い支柱にフックなどが付いており、2台の自転車を縦方向に並べて収納できるのが特徴です。保管スペースが限られている家庭でも、効率よくスペースを活用できて便利。
かっこいい自転車がよく見えるので、インテリア性に優れているのも魅力です。複数台の自転車をコンパクトに収納したいときや、おしゃれに飾りたいときには適しているでしょう。
自作すればオリジナルの自転車スタンドを楽しめる!
さまざまな材料をうまく利用して、自転車スタンドを自作することも可能です。たとえばすのこを縦向きに置けば、等間隔の隙間を利用して自転車を固定できます。
ほかには、木材をはさんで突っ張り棒のように固定できる器具を利用し、フックなどを取り付けて自転車を収納する方法も。壁などをキズつけなくて済むため、賃貸マンションでも実践できます。
メンテナンスと整備は定期的に
大切な自転車やスタンドをより長く使うためにも、定期的にメンテナンスを行いましょう。洗車やサビ取りできれいにしたり、タイヤの空気圧をチェックして空気を入れてください。
また、必要に応じてブレーキシューの交換やオイル交換もおこなうといいでしょう。自転車をメンテナンスするためのさまざまなアイテムも販売されているので、活用してください。
そのほかの自転車の関連記事はこちら
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便利な自転車スタンドを活用しよう
自転車スタンドは、もともとスタンドが付いていないマウンテンバイクやクロスバイクなどを固定させるために役立つアイテムです。
現在では機能面・デザイン面ともにバリエーション豊富な商品がラインナップしているので、自分の好みや用途に適したものを探しやすくなっています。
省スペースや安定性など、重視するものに応じてぴったりの商品を選びましょう。今回ご紹介した選び方やおすすめ商品を参考にして、自転車スタンドをぜひ活用してください。
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大手スーパーに4年、ホームセンターに5年勤務した経験を活かし、販売していた商品の特徴や使い方などをご紹介。 現在は独立して自転車店を経営している。 大学のイベントで点検会を開催したり、自転車整備士を目指す方々に向けた研修で講師を務めたりしているため、自転車関連の知識が豊富。 特に年齢別、タイプ別、用途別での自転車の選び方などの紹介に定評がある。