SSDの寿命は何年? こんな症状は危険!状態把握と寿命を延ばす方法

SSDの寿命は何年? こんな症状は危険!状態把握と寿命を延ばす方法

「最近パソコンの処理速度が遅い」「急なシャットダウンやエラー表示が頻発する」そんな症状が出るのは、SSDの寿命が原因かもしれません。SSDが故障すると、パソコンが起動しなくなるばかりか、データ消失のおそれもあります。この記事では、SSDの寿命サインや寿命を決める要因を徹底解説。さらに、SSDを長持ちさせる方法についてもご紹介します。SSDの寿命と思われる場合は、早めに買い替えを検討しましょう。


SSDの寿命は何年?

SSD(ソリッドステートドライブ)とは、HDDと同じくデータを保存する記憶媒体です。HDDよりも処理速度が速く、衝撃に強いのが特徴で、寿命に関してもSSDのほうが長いといわれています。

SSDの寿命は、製品自体の性能や使い方によって変わるため、断定することはできませんが、一般的には5年ほどと想定されることが多いようです。

SSDの寿命サインはどんな症状なのか

SSDの寿命が近づいてきたときに出やすい症状を挙げていきます。当てはまるものがないかチェックしてみてください。

処理速度が遅い

処理速度の遅いパソコン
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処理速度が低下すると、なにをするにも時間がかかってしまいます。

SSDの寿命サインとして、処理速度の低下が挙げられます。たとえば、以前よりもファイルを開いたり保存したりするのに時間がかかるようになったのであれば、SSDになんらかのトラブルが生じている可能性が高いです。

また、処理速度の低下が原因で、パソコンがフリーズを起こすこともあります。頻繁にフリーズする場合は故障が進んでいると考えられるため、とくに注意が必要です。

急なシャットダウンやエラー表示が出る

電源の切れたパソコン
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急なシャットダウンやエラー表示が頻発するようになったら、すぐにパソコンの点検を!

予期せぬシャットダウンエラー表示が出るのも、SSDの寿命が近づいてきたときの代表的なサインです。SSD内部の読み書きが失敗することが原因で、突然シャットダウンしたり、起動に失敗したりする問題が起こります。

また、パソコンの画面の色が黒、もしくは青になり、エラーメッセージが表示される場合も要注意。なかでも「Boot Device Not Found」のエラー表示は、SSDを認識できず起動できないという意味で、SSDの寿命による故障の可能性があります。

SSDの寿命を左右する要因とは

SSDの寿命は、製品自体の性能だけでなく、使い方によっても大きく差が出ます。ここでは、SSDの寿命に関係する要因について解説していきます。

データ書き込みの回数(TBW)

プログラミング
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SSDを買い替えるときは、TBWの数値にも注目するといいでしょう。

SSDは製品ごとに書き込み可能な総データ量があらかじめ決まっています。書き込める総データ量は、「Tera Byte Written」または「Total Byte Written」の略である「TBW」であらわされ、その数値は製品によってさまざまです。

TBWの数値が大きいほど書き込み可能回数が多くなるため、そのぶんSSDの寿命も長くなります。つまり、書き込み回数を多く重ねていくほど寿命が早くなり、「TBW=SSDの寿命」ととらえることができます。

SSDの空き容量

SSDの空き容量が少ないと、データ整理のための書き込みが頻発し、SSDに大きな負荷がかかります。そのままにしておくと、SSDの劣化が進み、寿命を縮める原因となるため注意が必要です。

また、SSDの容量不足が原因で、処理速度の低下を招くことがあります。空き容量を増やすことでトラブルが解決する場合もあるので、今どれくらいの容量を使用しているのか一度確認してみるといいでしょう。

長時間の使用

使用時間もSSDの寿命に関係します。長時間の使用がSSDの劣化と寿命を早めることも頭に入れておきましょう。

SSD内部にはトンネル酸化膜という絶縁体があり、読み書きを繰り返すことで徐々に劣化していきます。つまり、長時間使用するほど劣化が進み、SSDの寿命にも影響を及ぼしてしまうということです。

SSDの種類による違い

SSDの寿命は、使用されているNAND(チップ)の種類によっても変わります。一般的に供給されているのが、MLC(マルチプルレベルセル)やTLC(トリプルレベルセル)。そのほかにSLC(シングルレベルセル)とQLC(クアッドレベルセル)があります。

性能順に並べると、SLC>MLC>TLC>QLCとなり、性能が高いほど価格も上がるのが特徴です。SSDの寿命と直結する書き込み可能な回数は、SLCが9~10万回、MLCが8,000~1万回、TLCが3,000~5,000回、QLCが500~1,000回程度となっています。

SSDの寿命を延ばすためには

SSDの寿命は製品自体の性能も関係しますが、使い方次第で長持ちさせることが可能です。ここでは、SSDの寿命を延ばす方法を紹介します。

データの書き込み回数を少なくし空き容量も多くする

パソコンで作業する女性
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日々の小さな積み重ねが、SSDの寿命を延ばすことにつながります。

SSDは書き込み回数が増えるほど劣化が進み、上限に達すると寿命を迎える仕組みになっています。SSDの寿命を延ばしたいなら、データの書き込みを軽減するのが有効です。パソコンを扱う際に、必要な作業のみを意識しておこなうようにするといいでしょう。

また、SSDの空き容量が少ないのも、劣化を早める要因となるため要注意。まずは容量の使用状況を確認したうえで、じゅうぶんな空き容量を確保しましょう

作業や業務を終えたら必ずPCをシャットダウンする

パソコンとスマートフォンを使う女性
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パソコンのつけっぱなしはSSDの寿命を縮める原因に。

パソコンを長時間使用するということは、SSDへのデータ書き込みも多くなるということ。そのぶん寿命も早く訪れます。

SSDを劣化させないためには、パソコンのつけっぱなしはNG。たとえパソコンをさわっていない状態でも、バックグラウンドでシステムやソフトが作動していることがあるからです。パソコンでの作業を終えたら、きちんとシャットダウンすることを心がけましょう。

高温多湿な環境でのPC利用は控える

雨が降り注ぐガラス窓
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高温多湿な環境はパソコンにとって大敵です。

SSDをはじめとするパソコンパーツは、高温や湿気が苦手です。高温になる場所や湿度の高い環境で使用していると、動作不良や故障を招くおそれがあります。

また、通電していないパソコンを高温の環境下に放置した場合、SSDのデータが消失しやすいという説もあるので要注意。パソコンを取り扱う際は、適切な温度管理と湿度に気を配りましょう。

HDDの寿命はどうなの? SSDと何が違う

HDD(ハードディスクドライブ)とSSDのどちらもデータを保存する記憶媒体です。HDDはSSDよりも、読み書きに時間がかかる、衝撃に弱いというデメリットがあるものの、容量に対してリーズナブルなのが大きな魅力。写真や動画など大容量のデータ保存に向いています。

SSDと同じように、HDDも使用するほど劣化が進み、やがて寿命が訪れます。HDDの寿命も、性能や使い方によって差が出るため一概にはいえません。万が一に備えて、定期的なバックアップを心がけましょう。

SSDの寿命時間を確認したり、チェックできるソフトも

キーボードと虫メガネ
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SSDの寿命を予測してくれる便利な診断ソフトも!

SSDに問題がありそうな場合は、SSDの状態を診断できるソフトを利用するのもひとつの手です。SSDが正常に動作しているかの確認はもちろん、電源投入回数や使用時間、温度といったS.M.A.R.T.情報の閲覧などができます。

診断ソフトのなかには、現在の状態と使用履歴からSSDの寿命を予測する機能があるものも。結果を参考にして、SSDの適切な交換や重要データのバックアップができるので便利です。

パソコンの処分・捨て方は?

デスクトップパソコンやノートパソコンの処分にお悩みの方もいるのではないでしょうか。それぞれの処分方法について詳しく解説した記事をぜひ参考にしてみてください。

換装が必要ならSSDのおすすめをチェック

パソコンの買い替えを検討するならおすすめをチェック

編集部まとめ SSDの寿命サインに気づいたら早めに買い替えを

SSDの寿命は、製品自体の性能だけでなく、日ごろの使い方によっても変わります。少しでも長持ちさせたいのであれば、データの書き込みや使用時間を軽減する、メモリの空き容量に余裕をもたせる、高温多湿を避ける、といったポイントに注意するといいでしょう。

ただし、どんなに気をつけていてもSSDが突然壊れてしまうこともあります。大切なデータを守るために、ふだんからこまめにバックアップをとることが重要です。「SSDの寿命かも?」と異変を感じたら、バックアップをとったうえで、早めに買い替えを検討しましょう。

※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:春野 凛、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)

マイナビおすすめナビ編集部

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