Mac外付けHDD・SSDの選び方 ストレージ不足を解消する
Macの外付けHDDやSSDを選ぶポイントとして、USBポートの形状やどんな目的で使うか、Mac固有機能のサポート状況などを考慮することが必要です。これから、具体的にそれぞれのポイントを深掘りしていきましょう。
USBポートの形状をチェック Macのモデルの違いに注意を
Macでは、製造時期やモデルによって、装備されているUSBポートの形状や規格がさまざまです。HDDやSSDを購入してから、こんなはずじゃなかったという後悔をしないように、お使いのMacのUSBポートの形状や規格を前もってチェックしておきましょう。
MacBookの場合
Macのノートブックには、MacBook、MacBookPro、MacBookAirがありますが、それぞれでUSB-Cポートに切り替わった時期 が異なります。
MacBookは2015年から、MacBookProは2016年から、MacBookAirは2018年からポートの形状がUSB-Cになっています。それ以前のUSBポートはUSB-Aです。
iMacの場合
Macのデスクトップには、iMacとiMacProがあります。iMacには、すべてのモデルに標準でついていますが、USB-Cポートがつくようになったのは2017年からです。iMacProはUSB-Aポートがついておらず、USB-Cポートだけです。
変換アダプタが必要になることも視野に入れておく
Mac用の外付けのHDD・SSDでは、接続先のコネクタ形状がType-AとType-CのUSBケーブル両方を付属品として同梱しているものがあります。そうでない場合は、変換アダプタを別途購入が必要となる場合も。
たとえば、MacのポートがUSB-Cなのに、ケーブルのコネクタ形状がType-Aのものしかないのであれば、USB-C変換アダプタが必要になります。
用途別にタイプを決める 室内で?持ち歩き?
使用目的によって、ストレージ容量は異なりますし、また、HDDとSSDのどちらが向いているか、据え置き型とポータブルタイプのどちらがマッチするかなどの詳細も決まります。
前もってどんな目的で使う予定かを明確にしておけば、購入する際にあまり悩まないですみますね。
バックアップ用に使うなら大容量HDD
大切なデータがMacの内蔵ディスクだけにしかない状態だと、Macが動かなくなったときにたいへんです。大容量HDDがあれば、Macのデータすべてを丸ごとバックアップすることができて安心。
定期的にバックアップを取ったとしても、すぐに容量がいっぱいになる心配もありません。高速伝送のUSB3.0以上に対応しているものを選びましょう。
ふだん使いならSSDで作業効率アップ
データを保存したり読み出したりする速度が遅いと、作業のリズムも影響を受けることになります。SSDはHDDよりも読み書きの速度が速く、内蔵ディスクのような感覚で使うことが可能。そのため、高画質の動画や画像の編集作業をストレスなくおこなうことができます。
移動先でも使うならポータブルタイプ
家のなかだけで使うのであれば、据え置き型で充分ですが、移動先でも利用したいなら、ポータブルタイプが便利。大きさや重さを考慮し、かばんに入れても重くならない、かさばらないものを選びましょう。
セキュリティ機能があるか 重要な情報を保管する際には
HDDやSSDには、仕事で使うデータやプライバシーに関わるものなど大切な情報が入っていることでしょう。
ポータブルタイプの場合は、紛失したり盗まれたりした場合のことも考えて、データをかんたんに読み出せないようにするセキュリティ機能がついていると安心です。
耐衝撃性や防水性もチェック 急な故障や破損を防ぐ
屋内でも屋外でも、誤って落としてしまったり、雨や飲みものなどで濡らしたりという可能性が。そこで、自分の利用方法であれば、どこまでの耐衝撃性や防水性が必要か考えておくことも大切です。
Mac向けのHDD・SSDを選ぶ 買ってから後悔しないために
Macのモデルのなかには、データの転送を速くしたり、バックアップがかんたんにできたりする便利な機能が標準でついているものがあります。それらの機能に対応しているHDDやSSDを選べば、作業効率も上がり、不測の事態が生じても慌てずに対処が可能。
HFS+フォーマット済みだとすぐに使える
フォーマットはストレージの容量が大きいものほど時間がかかりますし手間です。Macで読み書きができるHFS+にフォーマット済みであれば、つなげるだけですぐに使うことができ、手間もかからず便利です。
なお、WindowsPCにも接続してデータを共用したいのであればexFATフォーマットにしておく必要があります。
Time Machineに対応しているか
MacにはTime Machineという便利な機能があります。スケジュール設定すれば、動画、画像、音楽、文書、システムファイル、アプリなど、すべてのファイルを自動的にバックアップ可能。この機能に対応しているHDDやSSDを選べば、バックアップがたいへんラクです。
Thunderboltに対応しているか
HDDやSSDに雷のようなマークがついているポートがあれば、Thunderbolt対応機種です。ThunderboltはUSBより高速にデータ転送が可能。
Thunderbolt3はUSB-Cポートを使用し、それ以前のThunderboltでは対応ポートの形状が異なります。また、USB-CケーブルでもThunderbolt3規格に対応していない場合もあるので注意が必要です。
自分のMacがThunderbolt対応かをまず確認 プロの家電販売員 兼 家電ライターからのアドバイス
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
Thunderbolt 3端子に対応しているかどうかを確認するのが非常に大事です。通常のUSB3.1Gen2の場合は転送速度が10Gbpsなのに対し、Thunderbolt 3は40Gbps。それだけ高速にデータの転送を行うことができます。
Macの利点である大容量のデータやり取りが早いという部分を最大限活かすにはThunderbolt対応しているかどうかをまず確認するようにしましょう。
Mac外付けHDD・SSDのおすすめ11選
選び方のポイントとして、USBポートの形状、容量、速度、タイプなどを取り上げました。これから、これらの要素をチェックしながらおすすめのHDDやSSDをそれぞれ6選ずつご紹介します。
「Mac外付けHDD・SSD」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする mac外付けhdd・ssdのおすすめの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのmac外付けhdd・ssdのおすすめの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
外付けHDD・SSDが接続しても認識されないときは 初期不良の疑いあり?
外付けHDD・SSDをMacに接続したのにMacのストレージとして認識されない原因はいろいろ考えられます。デバイスやMac側のポートの不具合や故障かもしれませんが、あきらめずに接続法などを再確認して原因を絞り込みましょう。
デバイスの仕様や規格を再確認する、ケーブルやポートを取り替えてみる、Mac本体を再起動するなどをまず試しましょう。また、バスパワー給電タイプの場合はUSBハブを経由しないでMac本体に直接接続してみましょう。
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用途に応じてサイズや容量などを選んでいきましょう
今回はMac外付けHDD・SSDのおすすめ商品を紹介しました。
Macのポート形状に注意すること、用途別に容量や速度、サイズを決めること、さらにMac固有機能のサポートなども選ぶポイントとなります。あなたがほしいMac外付けHDD・SSDを選んでみてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
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家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。