フルボ酸シャンプーの特徴 商品を選ぶ前におさえておきたい
ヘアケアの分野で、最近とくに注目されているフルボ酸。新しく作られた最新の成分のような印象があるかもしれませんが、森林などの土壌で、長い時間をかけて作られてきた自然由来の成分です。
このフルボ酸を配合したシャンプーは、性別や年代を問わず使えるもので、頭皮や髪のお悩みのもとにアプローチしてくれます。頭皮の健康を保つ成分が配合され、育毛効果の期待がもてるシャンプーなどもあります。
フルボ酸シャンプーの選び方 配合量や洗浄成分をチェック
注目されてきたのがここ数年のフルボ酸シャンプーなので、どんな種類があるか、商品の違いはなにか、よくわからない方も多いと思います。そこでここからは、フルボ酸が配合されているシャンプーの選び方について紹介していきます。ポイントは下記3点。
【1】フルボ酸の種類で選ぶ
【2】フルボ酸の配合量で選ぶ
【3】洗浄成分の種類で選ぶ
それぞれ解説していくのでチェックしてみましょう。
【1】フルボ酸の種類に注目
フルボ酸シャンプーとひと口に言っても、なにから抽出しているかによって種類が異なります。
天然の土壌から抽出されたオーガニックフルボ酸
オーガニックのフルボ酸は、約1億年前、恐竜などが生きていた時代の堆積層の腐植土から抽出されています。このため、とても希少で高価なのが特徴といえます。
約70種類のミネラルが含まれており、髪や地肌を美しく保つ効果が期待できます。
リーズナブルな、樹木から抽出されたフルボ酸
高級なイメージがあるフルボ酸ですが、比較的リーズナブルなものも。樹木の有機腐植物質を生成し、フルボ酸を抽出しているタイプのものです。
日本フルボ酸総合研究所の濃密フルボ酸やバオバブエキストラのフルボ酸などが挙げられます。
【2】フルボ酸の配合量をチェック
フルボ酸シャンプーとして売られているアイテムは多数ありますが、どのくらい配合されているかは商品によって異なります。
成分の配合割合は、パッケージの成分表でかんたんに確認できます。成分表には量が多いものから順に表記されている*ので、水や洗浄成分の次くらいに「フルボ酸」「フムスエキス」などと書いてあるものは、多く配合されていることがわかります。成分表の1番目や2番目に表記されているものもあります。
*医薬部外品を除く
【3】洗浄成分の種類で選ぶ
フルボ酸は、美髪へと導いてくれる成分ですが、シャンプーの洗い上がりや質感は、洗浄成分が大きく左右します。ご自身の髪や頭皮の状態と合うものを選びましょう。
「アミノ酸系」はマイルド、フルボ酸との相性もよい
アミノ酸系の洗浄成分は、肌や髪をやさしく洗い上げてくれるのが特徴。弱酸性で、肌や髪などのタンパク質を構成するアミノ酸と同じ成分で作られているためです。フルボ酸との相性もよく、多くのフルボ酸シャンプーで使われています。
成分名としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、ココイルグルタミン酸、グリシン、タウリン、サルコシンなどが挙げられます。
強い洗浄力で汚れをしっかり落とす「石けん系」
石けん系の洗浄剤は、洗浄力が高くしっかり洗いたい方向け。一方で、弱酸性の性質を持つ髪や地肌とは逆のアルカリ性のため、髪の毛のごわつきなど仕上がりが気になることがあります。
ラウリン酸K、オレイン酸K、カリ石鹸素地、ミリスチンKといった名前のものが石けん系の洗浄剤です。こちらもフルボ酸シャンプーに多く使われています。
多くのシャンプーで使われている高級アルコール系
市販されているシャンプーの中で、多くのものに配合されている高級アルコール系の洗浄成分。泡立ちがよく、洗浄力も高いので使いやすいのが魅力です。ただ、洗浄成分の中では頭皮、髪への刺激が強めです。
少量の配合でも高い洗浄力を発揮するため、ほかの洗浄剤と組み合わされて少量配合されていることも。ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naなどの成分がよく使われています。
敏感肌の方にも使いやすいやさしさが魅力「ベタイン系」
ここまで紹介した洗浄成分のなかで、もっとも肌へのやさしさを感じられるのがベタイン系の洗浄成分です。コミカドプロピルベタイン、ラウラミノンベタインなど、末尾にベタインとつく名前のものです。
保湿力が高く、頭皮に必要なうるおいをキープしながら洗いあげますが、泡立ちにくく洗浄力も弱いという弱点があります。
しかし、ほかの洗浄成分と組み合わせることで泡立ちをよくし、ほどよくマイルドな洗浄力を実現しているものがあります。
シャンプーで頭皮や髪のケアを目指したい方にぴったり ヘアケアのプロフェッショナルからアドバイス
フルボ酸シャンプーは幅広い年代に使いやすいですが、とくに薄毛や抜け毛が気になる方、頭皮の乾燥やかたさが気になる方、髪のコシのなさやパサつきが気になる方などに適しています。フルボ酸のほかにEGFやフラーレン、プラセンタなどの美容成分を配合されているものもおすすめです。
フルボ酸シャンプーおすすめ9選 抜け毛や薄毛、かゆみなどの対策にも
ここまでの選び方のポイントをふまえ、ヘアケアのプロフェッショナルと編集部が選んだおすすめ商品をご紹介します。
フルボ酸の配合量が多いフロムアース『ムウム エナジーシャンプー』。細胞増殖因子EGFや水溶性プロテオグリカンも配合されており、肌コンディションを整えることや、髪のエイジングケアなどで高く評価されています。

高濃度のフムスエキスを配合、若々しい髪を目指す
フムスエキスを豊富に配合するアイテムを開発している「フロムアース」のエイジングケアシャンプー。多くの化粧品で材料として使用されている水を、より効果的な有効成分に置き換えることを原点にしています。毛穴のクレンジングやエイジングケア、ダメージケアをしたい方向けのアイテムです。ハリやコシ、ツヤのある髪へと導きます。
使用されているフムスエキスには、フルボ酸のほか、16種類のミネラルや18種類のアミノ酸、7種類のビタミンなどがバランスよく含まれています。育毛促進が期待できるムウムシャンプーは、育毛を意識してシャンプーを選びたい人におすすめです。
アミノ酸系の洗浄成分を使用した、日本ソフケン『キレートワンシャンプー』はしっとりタイプ。もずくエキスが頭皮をしっかり保湿してくれます。パラベンなどの保存料が無添加で、頭皮へのやさしさにも配慮しています。

濃密フルボ酸と25種類の美容成分を配合
フルボ酸を使用したお茶や青汁などのオリジナル商品を販売している、日本ソフケンのシャンプー。アミノ酸や植物由来の成分をおもに使用した洗浄成分を使用しています。頭皮のPHが乱れることによるフケやかゆみ、脂っぽさといった、頭皮のお悩みにアプローチし、すこやかに導きます。
弱酸性、パラベンフリー、シリコンフリー、無鉱物油、無着色と、地肌や髪へのやさしさに配慮した処方です。
大人も子どもも、全身に使える
ユニークな商品名が印象的。防腐剤や香料、アルコールなどは不使用で、ノンケミカルにこだわった人気のフルボ酸シャンプーです。カラーリングやパーマをしている方も、頭皮の状態にお悩みを持っている方も使いやすい処方です。爽快な洗い上がりで、皮脂が多い男性の頭皮もスッキリと洗い上げます。
専用の泡ボトルを使えば、泡で出てくるシャンプーに。泡立ての手間がなく使う量を抑えられるほか、すすぎがラクになり便利です。
ヘッドスパのノウハウを家庭用シャンプーに
ヘッドスパの施術者として、多くの人々の髪のコンディションを改善へと導いてきた開発者が、家庭用に開発したシャンプー。
水は温泉水や、豊富なミネラルを含む岩石抽出液を使用。フルボ酸の原液や海藻のヌメリ成分であるフコイダン、香りづけには天然精油など天然由来の成分にこだわっています。トリートメントやリンスは必要なく、1本でケアまで完結できますが、ダメージが気になる方向けのアウトバストリートメントやスカルプケアアイテムも用意されています。
ダメージケア&スカルプケア成分を配合
北欧の一部の地域でしか採ることができない、樹木から採取した天然抽出物を使用しています。フルボ酸を薄めず、高濃度のまま使用しているのが特徴です。
ケラチンやプラセンタなどの髪のダメージケア成分のほか、金時しょうがエキス、ローヤルゼリーエキスなどのスカルプケア成分も配合。頭皮からすこやかに整えて、しっとりとうるおいのある髪へと導きます。グリーンローズの香りに包まれる、優雅なシャンプータイムを楽しめます。
ヘアサロンから誕生、こだわりの成分に注目
保湿力・浸透力にすぐれたフルボ酸が、乾燥やトラブルが気になる髪と頭皮をケア。髪のダメージにアプローチするほか、カラーリングの色持ちをキープする植物性ヘマチンも配合されています。ツヤやハリのある、根元から立ち上がるふんわりとボリュームのある髪へと導きます。
洗浄成分はソープナッツを使用。文字どおり、昔からソープとして使われてきた木の実を原料にしています。クリーミーでもっちりとした泡が、頭皮と髪をなめらかに洗い上げてくれます。
美容液成分を95%以上配合
フルボ酸やプラセンタエキス、ヒアルロン酸などの美容液成分を95%以上配合。うるおいをキープするとともに静電気も防ぎ、ツヤのあるまとまりのよい髪へと導いてくれます。アイロンやドライヤーなど、日々積み重なる熱ダメージを受けた髪へ働きかけるとともに、ヘアカラーの仕上がりもキープします。
不要な汚れをしっかり流しながらも、頭皮だけでなく手肌へのやさしさにも配慮した処方となっています。
大地と海の恵みでうるおう髪に
約1億年をかけて、大地で育まれてきたフルボ酸と、海藻の栄養分が豊富に含まれているフコイダンを配合したシャンプー。さらに、インドで約5000年の歴史を持つ、アーユルヴェーダオイルを29種類配合しており、うるおいと栄養を与えてくれます。
植物由来のアミノ酸系洗浄成分を使用しており、泡立ちが少なく感じられるかもしれませんが、そこもこのシャンプーのこだわりのポイント。洗ったあと、泡が頭皮に残ると毛穴の詰まりなどを起こしてしまうため、残りにくいよう配慮しています。
フルボ酸のほか、ハーブやアロエの恵みを髪に
年齢を重ねるにつれて、抜け毛や薄毛、毛の細さやコシのなさが気になってきた方向けのシャンプー。良質なタンニン酸を多く含む、メキシコに生息するアロエ由来の成分や、自然由来の成分であるフルボ酸を使用しています。
使用する際は二度洗いをして、洗ったあとトリートメントのあとにブラッシングをするのがおすすめです。
「フルボ酸シャンプー」のおすすめ商品の比較一覧表
フルボ酸シャンプーで洗うコツ シャンプーの効果を期待したい
シャンプーの前にしっかりとお湯のみで頭皮を洗うことが大切です。ブラッシングをして汚れを浮かし、シャンプー前に頭皮の皮脂と汚れを落とすイメージで洗いましょう。
シャンプーはしっかり泡立ててから髪に。頭皮でさらに泡立て洗ったら、シャンプーに配合されているフルボ酸が頭皮に染み込むように、すすぐ前に少し時間をおくとよいでしょう。美容成分が多く配合された商品は、泡立ちにくいものもあります。そんなときは何度もシャンプーをするのではなく、泡が立っていない状態でクシでとかし、そのまま時間をおいてしっかりと流しましょう。
毛穴のつまりや肌トラブルを防ぐため、すすぎはしっかり行ないましょう。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする シャンプーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのシャンプーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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成分などをチェックし、自分に合うシャンプー選びを
ヘアデザイナー・毛髪改善スペシャリストの窪田圭志さん監修のもと、フルボ酸シャンプーについてご紹介しました。
天然由来の成分を配合しているため、幅広い年代に使いやすく、美髪へと導いてくれるフルボ酸シャンプー。配合されている分量や、洗浄成分などの違いにより、仕上がりは変わってきます。
ぜひ、自分にピッタリのものを探してみましょう。
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