ドラムマシンの選び方 ピアノ講師・元大手楽器メーカー店員に聞く
ピアノ講師・元大手楽器メーカー店員の山野辺祥子さんにお話をうかがい、ドラムマシン(リズムマシン)の選び方のポイントを教えていただきました。機能や操作のしやすさをよくチェックすることが大切です。ぜひドラムマシン選びの参考にしてください
用途に合ったタイプを選ぶ
ドラムマシンの機能は多彩なので、用途に合わせて使えるタイプを選びましょう。
メトロノームとして使うならシンプルなタイプを
KORG(コルグ)『KR mini KORG RHYTHM』
練習時のメトロノーム代わりに使うなら、多機能なドラムマシンを選ぶ必要はありません。操作がかんたんで扱いやすければじゅうぶんでしょう。
一般的なドラムマシンはアンプやほかの機器に接続して使いますが、メトロノームの代用にする場合は、スピーカーがついている機種を選ぶと、すぐに使えるので便利です。
ライブや録音で使うなら多機能タイプを
ARTURIA(アートリア)『DrumBrute』
ドラムマシンの機能は基本的に「音色の記憶」と「音を鳴らすタイミングの記憶」のふたつですが、機種によってはさまざまな機能が搭載されています。
ライブなどで使うなら、128拍子までこまかく打ち込みができるタイプや、再生できるリズムの長さ、同時に再生できるパート数などもチェックしておくといいでしょう。
EDMの作成はDAWと連携できるタイプを
IK Multimedia『UNO Drum コンパクトアナログ/PCMドラムマシン』
ドラムマシンには、「本体だけで駆動できるタイプ」と「パソコンが必要なタイプ」があります。EDMの作成に使うのであれば、DAWと連携できる「パソコンを使うタイプ」を選ぶようにしてください。
最近では本体での駆動だけではなく、パソコンにも対応できるハイブリッド式のドラムマシンもあるので、気になる方はチェックしてみましょう。
操作のしやすさもチェック
BOSS(ボス)『DR-01S Rhythm Partner』
ドラムマシンはパッと見ただけでもさまざまなツマミやスイッチが目に入ります。
「使い方を覚えるだけでもたいへん」ということにならないためにも、直感的に扱える操作性の高いドラムマシンを選ぶようにしましょう。
パッドの大きさや各種メーター類の見やすさなどもチェックすれば、長く愛用できる1台と出会えるはずです。
あると便利な機能を確認しよう
ドラムマシンの機能は多彩ですが、サンプラー機能と外部接続の仕様は欠かさずチェックしておきたいところです。
音楽の幅が広がるサンプラー機能
Elektron(エレクトロン)『Digitakt DDS-8』
サンプリング機能がなくても、ドラムマシンには多くの音色が入っているので、とくに困ることはないでしょう。
ただ、サンプリング機能があれば、好きな曲のフレーズや自分の声、自分で演奏した楽器の音なども音色のひとつとして使えるため、楽曲製作の幅が大きく広がります。サンプリング機能の有無は機種によって異なるので要チェックです。
他機器との同期方式も確認
同期方式のチェックも大切です。もっともポピュラーなのは「MIDI規格」で、ほとんどのドラムマシンにはMIDI INとMIDI OUT端子がついています。
安価なモデルだとMIDI OUTしかなかったり、MIDI端子がなかったりするので、ほかの機器と連動させて楽曲製作を楽しみたいという方は注意が必要です。
ドラムマシンは扱いやすいものを選ぼう ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務がアドバイス
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務
1980年代から数多くのヒット曲に使われてきたドラムマシン。アコースティックドラムだけでは成し得ない独特のリズムに惹きつけられる方も多いのではないでしょうか。
自宅で音楽制作を楽しむ方は、ぜひ機能性の高いもの、操作のしやすいものを選んで作曲の幅を広げてみてください。周辺機器との接続についても要チェックです。
ドラムマシンおすすめ13選 ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部が選んだ
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部で、上記の選び方をふまえたドラムマシン(リズムマシン)おすすめ13商品を紹介します。お気に入りの機種選びに役立ててください。
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務
KORG『KR mini』は、スピーカー内蔵。フィンガードラムも可能です。ローランド『Boutique TR-08 Rhythm Composer』は80年代に売り出され業界を風靡した808の後継機種。音や外観はそのままでUSB端子がつくなど、より現代にあう仕様になっています。
KORG『KR-55 Pro』は路上ライブでも使える電池駆動とコンパクトさが魅力です。

KORG(コルグ)『KR mini KORG RHYTHM』








出典:Amazon
スピーカー | あり |
---|---|
サンプリング | - |
MIDI端子 | - |
PC対応 | - |

Roland(ローランド)『Boutique TR-08 Rhythm Composer』








出典:Amazon
スピーカー | - |
---|---|
サンプリング | - |
MIDI端子 | あり |
PC対応 | あり |

KORG(コルグ)『KR-55 Pro KORG RHYTHM』


















出典:Amazon
スピーカー | - |
---|---|
サンプリング | - |
MIDI端子 | - |
PC対応 | - |
BOSS(ボス)『DR-01S Rhythm Partner』




















出典:Amazon
スピーカー | あり |
---|---|
サンプリング | - |
MIDI端子 | - |
PC対応 | - |
Alesis(アレシス)『SR16』






出典:Amazon
スピーカー | - |
---|---|
サンプリング | - |
MIDI端子 | あり |
PC対応 | - |
ARTURIA(アートリア)『DrumBrute』








出典:Amazon
スピーカー | - |
---|---|
サンプリング | - |
MIDI端子 | あり |
PC対応 | あり |
MOOER『MICRO DRUMMER』








出典:Amazon
スピーカー | - |
---|---|
サンプリング | - |
MIDI端子 | - |
PC対応 | - |
KORG(コルグ)『volca beats ANALOGUE RHYTHM MACHINE』








出典:Amazon
スピーカー | - |
---|---|
サンプリング | - |
MIDI端子 | あり |
PC対応 | あり |
Elektron(エレクトロン)『Digitakt DDS-8』






出典:Amazon
スピーカー | - |
---|---|
サンプリング | あり |
MIDI端子 | あり |
PC対応 | あり |
IK Multimedia『UNO Drum コンパクトアナログ/PCMドラムマシン』














出典:Amazon
スピーカー | - |
---|---|
サンプリング | - |
MIDI端子 | あり |
PC対応 | あり |
novation(ノベーション)『Circuit』




























出典:Amazon
スピーカー | あり |
---|---|
サンプリング | - |
MIDI端子 | あり |
PC対応 | あり |
メディア・インテグレーション Teenage Engineering(ティーンエイジエンジニアリング)『PO-24 office』

出典:Amazon
スピーカー | あり |
---|---|
サンプリング | - |
MIDI端子 | - |
PC対応 | - |
Roland(ローランド)『TR-6S』












出典:Amazon
スピーカー | - |
---|---|
サンプリング | - |
MIDI端子 | あり |
PC対応 | あり |
「ドラム マシン」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ドラム マシンの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのドラム マシンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
アイデア次第で音が変わる!
Roland(ローランド)『Boutique TR-08 Rhythm Composer』
ドラムマシンを使っていると、もっと音に変化をつけたいと感じることがあります。そんなときには、「ギターやベース用の歪みエフェクターとつないでみる」というのも、ひとつの方法です。
ギター用のエフェクターはレンジが狭いので音が痩せてしまう可能性もありますが、ベース用のエフェクターはバスドラムの音もしっかり出せるので試してみてください。
ドラムマシンは用途に合った機能で選ぶ!
ここまで、ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんと編集部が選んだおすすめのドラムマシン(リズムマシン)12選と選び方を紹介しました。ドラムマシンは、用途にあった機能を搭載しているものを選ぶことが重要です。
EDMの作成に使うなら、DAWと連携できるタイプを選ぶといいでしょう。サンプラー機能があれば音楽の幅が広がります。他機器との同期方式も確認しておきましょう。今回の記事を参考に、長く愛用できるドラムマシンを見つけてみてください。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:山岡光、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/11/12 コンテンツ修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 名原広雄)
武蔵野音楽大学出身。卒業後某大手楽器メーカーの法人部に入社。 音楽教室の運営や講師指導のサポート、店舗接客、楽器セッティングなどを担当するイベントクルーとして全国を飛び回る。また、出版部に在勤中は楽譜校正、楽譜情報誌編集の経験も。 現在はピアノ講師のかたわらフリーランスライター、校正者として活動中。プライベートでは3児の母。