音楽編集ソフトの選び方 サウンドクリエーターに聞く
自分で音楽を編集するための音楽編集ソフトは、世の中に数多く存在します。しかし、検討するための基準があれば、選びやすくなるのではないでしょうか。そこで、サウンドクリエーター/キーボーディストの内藤朗さんに音楽編集ソフトを選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。
目的に応じてソフトウェアを選ぶことが重要!
サウンドクリエーター / キーボーディスト
音楽編集ソフトは、一般的にMIDI、オーディオデータの編集ができるソフト全般を指した呼称です。
音楽編集には、作曲やアレンジのための録音や修正などに適したものだけでなく、オーディオ編集に特化したものや、楽譜の作成や浄書に特化したものもあります。
まずは、「何を作りたいか(あるいはやりたいか)」をハッキリさせておくと、自分に合ったソフトが絞り込みやすくなります。そのためには、どのような機能をソフトに望んでいるかなど、具体的な希望をリストアップしておくといいでしょう。
対応ファイルフォーマットも事前にチェックしよう!
サウンドクリエーター / キーボーディスト
MIDIデータやオーディオの既製データを編集したり、複数人数でやり取りする場合、ファイル互換が問題になります。特に、複数人数でやり取りする場合には、必ずしも全員が同じソフトを使用しているとは限りません。そのため、全員が共通のファイル形式に対応していることが不可欠です。
MIDIの場合には、スタンダードMIDIファイル(拡張子:.MID)、オーディオの場合には、WAVファイル(拡張子:.WAV)やAIFFファイル(拡張子:.AIF、.AIFFなど)などが、共通のファイル形式です。これらに対応しているソフトは多いですが、事前に検討中のソフトが対応しているかどうかチェックしておくといいでしょう。
パソコンの動作環境もじゅうぶん確認しよう!
サウンドクリエーター / キーボーディスト
ソフトシンセの項目でも紹介したポイントですが、検討中のソフトを快適に使用するためには、使用するコンピューター周りの動作環境が推奨される条件を満たしていることが不可欠です。OSのバージョンやドライブの空き容量、搭載メモリ容量などは事前に確認しておきましょう。
また、さまざまな音楽編集作業において、オーディオデータを扱うことは多々あります。そのため、作業用のドライブはOSなどをインストールするディスクとは別に、オーディオ編集作業用のドライブを用意しておくといいでしょう。ハードディスクを選ぶ際には、多くのソフトにおいてディスクの回転数が7,200回転のものが推奨されていますので、購入前にはこの点も要チェックです。
音楽編集ソフトのガイドブックを探してみよう!
サウンドクリエーター / キーボーディスト
独学でソフトの使用法を修得する場合は、製品付属のユーザーマニュアルなどの説明だけだとわからない部分も多いでしょう。そのようなときは、メーカーサイトで情報を得たり、サポートへ問合せすることで解決することが可能です。
しかし、サポート営業時間外で問合せできないことや、メールでの問合せで回答が届くまでのタイムラグなどの問題もあります。ソフトによっては、その活用法や使用方法のポイントを解説したガイドブックなどが出版されていることがあります。これらの参考書籍も、問題が起こったときに重宝することがありますので、事前にどのようなものがあるか調べておくといいでしょう。
音楽編集ソフト6選 初心者から上級者まで
ここまでご紹介した音楽編集ソフトの選び方のポイントをふまえ、内藤さんに選んでもらったおすすめの商品を6つご紹介します。購入する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

Avid『Pro Tools 12』






出典:Amazon
対応OS | Windows7または8 Home Premium、Professional |
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ビットレート | - |

Steinberg『CUBASE Pro 10.5』














出典:Amazon
対応OS | 【Windows】7/ 8.1 / 10 (全て64bit)、【Mac】macOS |
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ビットレート | 64ビット Intel / AMD マルチコアプロセッサー (Intel i5 以上推奨) |

Make Music『Finale 26』
















出典:Amazon
対応OS | 【Windows】7 / 8 / 10(64-bit 専用)、【Mac】OS 10.12 Sierra/10.13 Hig |
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ビットレート | ー |

モデム Avid Sibelius 7 First | Entry Level Version of Sibelius

出典:Yahoo!ショッピング
対応OS | Windows Vista, Mac OS X, Windows XP, Windows 7 |
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ビットレート | - |

KAWAI『バンドプロデューサー5』

出典:Amazon
対応OS | Windows7以上 日本語版 |
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ビットレート | - |
「音楽編集ソフト」のおすすめ商品の比較一覧表
使用目的と対応ファイル形式は要チェック サウンドクリエーターからのアドバイス
サウンドクリエーター / キーボーディスト
商品選びの際は、「曲を作りたい」「楽譜を作りたい」「オーディオ編集を行いたい」など、目的をハッキリさせることが重要です。
また、自分以外の人とやり取りする必要がある場合は、作成したデータの互換性を考慮しましょう。さらに、選んだソフトがどのようなファイル形式に対応しているかも合わせて確認することをおすすめします。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/04/02 一部本文の修正のため記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 名原広雄)
※2020/08/19 コンテンツ追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 福本航大)
キーボーディスト、シンセサイザープログラマー、サウンドクリエーターなど様々な側面を持ち、作編曲からレコーディング制作、ライブ演奏など多方面で活動中。 S.E.N.Sのレコーディングサポート、安部OHJIプロジェクトでのレコーディング、ライブなどから、イベント、キャンペーンソング、放送メディアのテーマ曲、BGM製作等、その活動の幅は多岐に渡る。 また、DTM黎明期より音楽制作系ライターとしても広く知られ、近著は「音楽・動画・ゲームに活用! ソフトシンセ音作り大全」(技術評論社刊)など。 数多くの音楽専門学校、ミュージック・スクールなどでおよそ30年以上に渡り講師を務め、数多くの人材を輩出する実績を持つ。 有限会社FOMIS代表取締役、一般社団法人日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ(JSPA)正会員、MIDI検定指導研究会委員。