菜切り包丁とは 野菜専用の和包丁
菜切り包丁とは、昔から使われている野菜専用の和包丁です。長方形の刃の商品が多く、見た目は中華包丁と似ています。しかし、野菜に特化しているため、野菜の切れ味は別格。キャベツ・玉ねぎなどの刻みものはもちろん、カボチャ・大根などかたい野菜もすっと切れます。
手早く調理ができるので時短にもぴったりです。日本の和包丁の製造業者からヨーロッパのメーカーまで幅広く参入しており、選択肢も多いですよ。
菜切り包丁の選び方 長さ、素材、使用用途などをチェック
菜切り包丁の選び方には、いくつかはずせない点があります。ポイントは下記。
【1】刃渡り
【2】刃の素材
【3】柄の素材
【4】手持ちの包丁を基準に選ぶ
これから菜切り包丁を選ぶ方のために、ひとつずつ順番に説明していきます。
【1】刃渡り15〜17cm程度が使いやすい
菜切り包丁の刃渡りの長さはいろいろあります。使いやすい長さは15~17cm程度で、なかでも刃渡り16.5cmが使い勝手がいいといわれている標準サイズです。迷ったら、この標準サイズにすることをおすすめします。
用途にあわせてサイズを選ぶのもいいですね。刃渡り14cmほどの小さめサイズなら小まわりがきき、皮むきがしやすいです。18cmほどの大きめサイズならかたい野菜・大きい野菜もカンタンに切ることができます。使う目的や好みにあわせてお選びください。
【2】刃の素材で選ぶ
菜切り包丁の刃に使われる素材は、「鋼」「ステンレス」「セラミック」の3種類です。それぞれ素材によって強みが異なります。その一方で、素材ごとに弱みもあるので、使い方にあわせて選ぶようにしましょう。
「鋼製」切れ味を重視
プロの調理人が使う菜切り包丁は「鋼製」が多いです。とにかく切れ味が抜群で、野菜の繊維をすっと切ることができます。カボチャなどのかたい野菜、白菜などの葉もの野菜、包丁でくずれがちなトマトもらくらく切れますよ。
ただし、水分をつけたまま放置するとすぐにサビてしまうので、こまめなお手入れが必要です。メンテナンスをきちんとこなし、しっかりと研いでおくと長期間使える包丁になります。長く愛用できる包丁がほしい、自分のためのこだわりの包丁がほしいという方におすすめです。
「ステンレス製」はサビにくく、お手入れがかんたん
一般的な包丁は「ステンレス製」が多く、菜切り包丁も例外ではありません。なんといってもサビにくいのが強みです。ずぼらさんでも安心して使えます。
また最近ではステンレスに鋼材を合わせた複合材の菜切り包丁もあります。サビにくいうえに、刃の切れ味が一段とよくなり耐久性も高め。お値段は通常のステンレス製より高くなりますが、長く使えるため長い目でみるとおトクになる可能性が高いです。
「セラミック製」は軽くて扱いやすく、サビない
非金属の「セラミック製」の菜切り包丁は、もちろんサビません。刃自体の重さも金属に比べて軽いです。大量の皮むきなどの調理をするとき、包丁が軽いため疲れにくいのもうれしいポイント。それでいて刃がすり減りにくく耐久性があるので、使い勝手がいいです。
ただセラミックは衝撃に弱いという弱点があります。包丁を落としたりぶつけたりすると、金属製と違い刃が欠けてしまうのでご注意ください。
【3】柄の素材で選ぶ
菜切り包丁を選ぶときには、柄の素材にも注目してみてください。柄はあとまわしになりがちですが、素材によって握りやすさや使い勝手が違ってきますよ。柄の代表的な素材である「木」「ステンレス」「樹脂」の3種類の特徴を説明します。
握りやすく手になじむ「木製」
「木製」は手になじみやすく握りやすいのが特徴です。「天然木」と、積層強化木などの「合板木材」の2種類にわけられ、使い勝手が異なります。
「天然木」は手触りがよく、使えば使うほどにどんどん手になじみます。比較的軽いので女性や高齢者など力が弱めの人も使いやすいです。吸水性があり水に弱く、お手入れの必要があることが弱点。
「合板木材」は手の形にあうように設計されていて使いやすいです。柄自体にも適度な重みがあり、刃部分とのバランスがいい商品が多いです。また水にも強く耐久性があり、お手入れカンタンです。
耐久性が高く、スタイリッシュなデザインの「ステンレス」
「ステンレス製」の柄は耐久性が高く手入れもラクにできますよ。食洗機に対応しているものが多く、煮沸消毒も可能なため、衛生的に使うことができます。柄がステンレス製の場合、刃と一体構造になっていることも多く、柄の内部に水が入る心配もありません。
少し重く手になじみにくい場合もありますが、握りやすい形に工夫された包丁や、デザインがスタイリッシュな包丁もありますよ。
軽く、抗菌効果で衛生的に使える「樹脂」
「樹脂製」の柄はとにかく軽いです。汚れも落としやすく水にも強いのが特徴。抗菌効果つきの樹脂製ならより衛生的に使えます。プラスチックなのでカラフルな柄の包丁もあり、キッチンインテリアをそろえるのにも役立ちます。
【4】手持ちの包丁を基準にする
選び方のポイントをいくつかご紹介しましたが、「決めきれないな……」とお悩みかもしれません。そんなときには、現在お手持ちの包丁を基準にして選ぶのもおすすめです。使い勝手・見た目などあなたが重視するポイントを中心に、選んでみてください。
使いやすい「重さ」で選ぶ
現在使っている包丁の重さに近い菜切り包丁を選ぶと、違和感なく使えます。女性や高齢者にとっては重さがある包丁だと疲れやすくなります。しかし一定の重さがあるほうがかたい野菜を切りやすいという面もあるので、目的を考えてご検討ください。
菜切り包丁は軽いものだと100gほどで重いものだと300gを超えるものもあり、重さに幅があります。現在ご使用中の包丁の重さを確認してから、お選びになることをおすすめします。
「シリーズ」でそろえると使い勝手が良い
使用中の包丁と同じシリーズの菜切り包丁を買う、というのもおすすめです。刃・柄の素材・使い勝手が共通しているので手になじみ使いやすいですよ。またデザインも共通しているので見た目も統一感が出ます。キッチン全体がすっきりとまとまります。
切れ味重視なら鋼製!
菜切り包丁を使うと、千切りキャベツやスライストマトの仕上がりがぐっと違います。切れ味重視の方には鋼製がおすすめ。しっかりお手入れすれば長もちします。包丁を研ぎ慣れない方には、ステンレス製やセラミック製がいいでしょう。
包丁は握り心地も重要なので、柄の材質や形状もチェック! 手になじみやすく滑りにくいものを選びましょう。
なお、見落としがちなのは重さです。ほどよい重量感があると、力を入れずにサクサク切れます。
菜切り包丁おすすめ7選 柄の材質や重量もチェック
それでは、おすすめの菜切り包丁をご紹介します。いろいろな素材の商品や、老舗の国内メーカーから海外メーカーの商品と、幅広いラインナップをそろえました。あなたにぴったりの菜切り包丁が見つかりますよ。
「菜切り包丁」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 菜切り包丁の売れ筋をチェック
Amazonでの菜切り包丁の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
研ぎ方・お手入れ方法をおさえよう
菜切り包丁はまっすぐな刃をしているので、初心者でも研ぎに挑戦しやすいです。定期的に正しく研いでおくと長く使えますよ。
研ぎ方を紹介します。まず砥石をぬれタオルのうえに置いてすべらないようにします。そして包丁の刃を砥石に対して45度くらいの角度で立てます。片手で柄を握りもう片手で刃をおさえて、包丁を砥石のうえでリズムよく滑らせましょう。刃を押さえる手の位置をずらしていくことがポイントです。
この手順で片面の刃ができあがったら、もう片面も同じようにくりかえします。試しに野菜を切ってみて切れ味に問題がなければ完了です。包丁の切れ味を復活させ、長く使うためにもぜひ挑戦してみてください。
菜切り包丁は左利き用も?
左利きだけど、自分が使える包丁はあるのかと感じている人もいるのではないでしょうか。結論から述べると、左利きでも使用できます。そして、菜切り包丁は全て両刃なんです。
包丁には、右利き用、左利き用、兼用とある通りにそれぞれの使用する人に合わせたものを選ぶことができます。また、洋包丁は両刃なので区別がありません。
そのほかの包丁やまな板、研ぎ器の商品情報はこちら
本格タイプから気軽に使えるものまで幅広く!
今回は、本格派から気軽に使えるものやスタイリッシュなものまで幅広く、「菜切り包丁」の12商品を紹介しました。
選び方のポイントも、刃や柄の素材・刃渡りの長さ・重さなどにわけて解説しましたが、いかがでしたでしょうか? あなたにぴったりの菜切り包丁を選んでみてくださいね。
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