おすすめ商品の比較一覧表
仕上げに使用されるニスとは
DIYで作った家具や、木材で作り上げた作品などをそのまま放っておくと汚れがついてしまうおそれがあります。そんなときに、大事な作品を保護するために欠かせないアイテムが「ニス」です。
自分で作った家具や作品などの仕上げにニスを塗ることで、汚れから保護するだけでなく、防虫・防カビの効果も得られ、撥水性も高まります。さらに、見た目にも美しくつやを出すこともできるので、作品のクオリティを高めてくれるでしょう。
ニスの選び方
DIYアドバイザーの野口 僚さんアドバイスをもとに、ニスの選び方を紹介します。ポイントは下記の4つ。
【1】種類
【2】液状タイプorスプレータイプ
【3】カラー
【4】安全性
上記の4つのポイントをおさえることで、より具体的に自分に合うニスを選ぶことができます。
ニスにはさまざまな種類があります。用途や使用環境、材質に合わせてぴったりのものを探してみましょう。まずは、選び方のポイントを一つひとつくわしく解説していきます。
使用用途に合わせて種類を選ぶ
ニスは大きく分けて「水性ニス」「油性ニス」『水性ウレタンニス』の3種類があります。使用用途に合わせて、ぴったりのものを選びましょう。
「水性ニス」工芸品や屋内で使うものに
水性ニスは塗りやすく、扱いやすいのが特徴です。大きく分けて「水性アクリルニス」と「水性ウレタンニス」の2種類があります。
工芸品に使用する場合は「水性アクリルニス」がおすすめ。いやなにおいがなく、水性ウレタンニスより塗りやすいのが特徴。ただし、コーティングがやわらかいので、強度は弱くキズがつきやすいです。また、塗ったあとのベタつきも気になるため、普段あまり触らないものに向いています。
テーブルや棚などの家具に使用する際は「水性ウレタンニス」がおすすめです。水性ウレタンニスは塗ったあとは強度のある膜でコーティングされるため、耐久性にすぐれています。臭いも少ないので、屋内での使用にも安心です。
「油性ニス」耐久性を求めるなら
「油性ニス」は耐久性が高く、屋内外の木製品に使用するのにおすすめです。素材に対する浸透性や密着力が高いため、強固な塗膜になりやすく、キズなどにも強くなります。また、浸透性が高いため木材の深くから保護できるので、カビや腐食からも守ってくれるでしょう。
ただし、油性ニスは刺激の強いにおいがあるので、屋内での作業には注意が必要。乾燥にも時間がかかってしまうので、初心者が使用するには少し扱いにくいのがデメリットです。
『水性ウレタンニス』ツヤ出しと耐久性のバランスを
棚やラックなど家具の塗装には、水性ウレタンニスと相性が良いです。水性ながら、ウレタン成分を配合しているのでしっかりと保護してくれます。水性ニスと同じ用に無臭で気軽に使えるので室内向けになります。
素材や使い方によってタイプを選ぶ
ニスの種類が決まったら、材質や使用環境に合わせて、使いやすいタイプを選びましょう。それぞれタイプの特徴をご紹介します。
頑丈に仕上がる「液状タイプ」
しっかりと強い塗膜を張って丈夫に仕上げたいときは「液体タイプ」のニスを選びましょう。ハケを使ってゆっくりとていねいに塗っていけば、美しい状態に仕上がります。
比較的乾燥時間も短いので、扱いやすいこともメリットです。大きめの家具や床や階段など、広い範囲で使用したいときにもおすすめ。
ツヤ出し・ツヤ消しにも! 手軽な「スプレータイプ」
スプレータイプは薄く何度も重ねて塗っていくので、失敗しにくく初心者でも手軽に使えます。ハケを使用しないため刷毛目が出ず、液だれの心配もないので均一に仕上げやすいです。ムラになりにくいので、きれいに仕上げることができるでしょう。
また、ツヤ出し・ツヤ消しに使用する場合にも、スプレータイプがおすすめです。空気中にニスが蔓延してしまうので、換気には充分注意して、室内での使用は避けるようにしましょう。
木材に合ったカラーを選ぶ
ニスというと一般的には透明なものをイメージする方も多いかもしれませんが、木材の色合いを活かせるようなカラーを選べる着色ニスもあります。
使用するアイテムの色や出来上がりのイメージに合わせてカラーを選ぶことが重要です。重ねて塗っていくことで色合いが徐々に濃くなっていくので、好みの風合いに仕上げてみましょう。
安全性で選ぶ
ニスを選ぶ際に気をつけたい点が安全性です。塗料には、防腐や消毒のための化学物質であるホルムアルデヒドが含まれています。成分表には放散量に応じてFと☆の数で等級づけがされており、☆が多いほど放散量が少なく安全です。「F☆☆☆☆」と記載のあるものはホルムアルデヒドがほぼゼロに近いため安心して使用することができます。
なかでも放散量が少ない区分とされる、建築基準法対応塗料・建築基準法規制対象外建築材料などに含まれるニスがおすすめです。
エキスパートのアドバイス
芸術大学教員/DIYアドバイザー
シーンに合わせたニスを選ぼう
ニスには多くの種類があり、仕上がりもさまざまですが、すべて試してみるのはなかなか難しいもの。ニスを選ぶ際は、どこで作業をして、どのように使うモノに塗るのかを確認しましょう。
室内で塗装する場合は匂いの少ない「水性」を、屋外で使用するモノなら「屋内外」表記のある商品を選ぶようにしましょう。塗るシーンに合わせて開発されたニスが発売されているので、商品表記をよく確認して適したニスを探してください。
ニスおすすめ12選
ニスのおすすめ12選をご紹介。使用用途や素材に応じて、ぴったりの特徴のものを選びましょう。
芸術大学教員/DIYアドバイザー
木製品に適しているのが、和信ペイント『水性ウレタンニス』です。特徴は塗膜の強さと、非常に安全性が高い点。食品衛生法に適合しているウレタンニスは珍しく、木製食器を含め、身の回りの木製品におすすめの商品です。

和信ペイント『水性ウレタンニス』

出典:Amazon
芸術大学教員/DIYアドバイザー
塗装することで、木材等の日焼けを防止することができるのが、アサヒペン『油性超耐久屋外用ニススプレー』。スプレーなのでムラのない綺麗な塗装に仕上げやすく、油性のため、塗装表面が均一になりやすいという特徴もあります。

アサヒペン『油性超耐久屋外用ニススプレー』

出典:Amazon
芸術大学教員/DIYアドバイザー
高耐久とプロのような美しい光沢が特徴なのが、アサヒペン『水性高耐久 2液ウレタンニス』。塗装したテーブルに、沸騰したヤカンを置いてもシミにならないというすぐれもの。水性ですが耐候性が高く、屋外でも使用が可能です。

アサヒペン『水性高耐久 2液ウレタンニス』






出典:Amazon
和信ペイント『水性ニス』

出典:Amazon
和信ペイント『水溶性つやだしニススプレー』

出典:Amazon
アサヒペン『水性つや消しニス』

出典:Amazon
ロックペイント『水性ウレタンニス』

出典:Amazon
Kanpe Hapio(カンペハピオ)『水性ウレタン床用ニス』










出典:Amazon
和信ペイント『油性ニススプレー』








出典:Amazon
アサヒペン『ジェルカラーニス』

出典:Amazon
ニッペホームプロダクツ『WOOD LOVE 水性ウレタンニス』








出典:Amazon
壁紙屋本舗『水性ウレタンニス ハードバーニッシュ 上塗り』






出典:楽天市場
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ニスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのニスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ニス塗り作業のコツをご紹介!
選んだ商品をうまく使えるよう、作品作りでニスを塗る際のコツをご紹介します。ちょっとしたひと手間で作品の仕上がりが変わってくるので、ぜひお試しください。
ニスを塗る前にサンドペーパーで表面を整える
ニスを木材に塗る前に、表面をサンドペーパーで整えておきましょう。ささくれや小さな傷を削ることで、仕上がりが綺麗になります。木目に沿って研磨すると、キレイに整えられますよ。
サンドペーパーは、荒いものから使用し、#240から#320ほどのものを使うといいでしょう。
油性ニスを使った刷毛はペイント薄め液で洗う
水性ニスは水で洗えますが、油性ニスは水に溶けないので、刷毛を洗う際はペイント薄め液を使って洗いましょう。ペイント薄め液で油性ニスが落とせたら、台所用洗剤で仕上げ洗いをすればOK。洗い終わったらよく乾かしましょう。また、油性ニスがかたくて伸びにくいときにもペイント薄め液を使うと塗りやすくなります。油性ニスを使うときは、ぜひセットで使ってみてください。
注意点として、ペイント薄め液は臭いが強いので屋外で使用しましょう。また、捨てる際は要らない布に染み込ませたり塗料固化剤を使用したりしたあと、よく乾かし、燃えるごみに捨てましょう。
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まとめ
本記事では、ニスのおすすめ12選をご紹介しました。
使用用途や素材、使用環境に応じて使いやすいタイプを選びましょう。また、安心して使用できる安全性にも着目して比較検討してみましょう。
目的にあったニスを見つけて、より上手にDIYや工作を楽しみたいですね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
徳島県の家具メーカーにて木製家具の製造に携わり、機械加工、仕上げ、組み立て、塗装など木工全般と家具製造ノウハウを培いました。 その後東京では業界新業態の体験型DIYショップで店長として勤務。店頭ではお客様の相談に乗りつつ、一人一人にぴったりのDIY用品を提案してきました。 同時にDIYレッスンの企画と講師を行い、日本のDIY文化発展のために努めてきました。 現在は大学のデザイン学部の助手として大学内工房に在中し、 学生に対しデザインやモノづくりの手法などを主に教えています。