塗装ブースの選び方 DIYやプラモデル作成に活躍
塗装ブースにはいろいろな種類があります。種類ごとに長所や短所がありますので、価格・静音性・吸引力などの条件を加味しつつ、あなたにピッタリな塗装ブースを見つけましょう。
塗装ブースはプラモデル作成やDIYなどさまざまな場面で活躍してくれます。きっとあなたの作業を快適にサポートしてくれるに違いありません。
使用頻度で選ぶ 電動換気ファン付きとダンボール製の違い
使用頻度を基準にして塗装ブースを選ぶのもひとつの方法です。塗装ブースには電動式のファンが付いたものと、付いていないものがあります。
ファンが付いたものは性能がいいですが、その分価格が高いのが難点です。使用頻度が低く、予算があまりない場合はファンの付いていないタイプがおすすめです。
排気もできる【電動式】 よく塗装ブースを使う人は
「塗装ブース」とは、一般的に電動の換気ファンが付いたもののことを指します。電動式には空気中に舞っている塗料を吸引し、窓から外に排出する機能が付いています。
塗装の頻度が高い人にはこの電動式がおすすめです。けれど、電動式は値段が高めで、多くは1万円以上します。ごくたまにしか塗装しない人には高く感じる値段ですね。
コスパのよい【段ボール製】 使用頻度が低い人は
使用頻度が低い場合は、廉価な段ボール製の塗装ブースがおすすめです。排気ファンは付いていないものの、周囲に塗装が飛び散りにくい構造になっています。ブースの形が塗料を噴射しやすい角度になっているところもグッドです。
段ボール箱を使って自作するのもありですが、市販品はハニカムフィルターも備わった便利なものが1000円程度から買えてしまいます。これは決して高い買い物ではないでしょう。
ファンの種類で選ぶ プロペラファン、シロッコファンの違い
塗装ブースの吸引力や稼動する際の音は、ファンの種類によって変わります。一般的にプロペラタイプは吸引力に優れていますが、その分稼動音が大きめです。また、シロッコファンタイプは静音性には優れていますが比較的吸引力は低めです。
あなたの使用環境や塗装ブースの使い道などを考慮しつつ、ベストなファンのタイプを選びましょう。
塗料をしっかりと吸引したい場合は【プロペラファン】
多くの塗装をしたい場合はプロペラファンをおすすめします。プロペラファンはキッチンの換気扇のような仕組みで、大きなプロペラが空気中の塗料を強力に吸引してくれます。
ただし吸引力が高い分、騒音もそれなりに出るのでアパートやマンションなどで使う際は配慮が必要です。ちなみにプロペラファンの騒音値は約50db(デジベル)で、これは家庭用エアコンの室外機と同じくらいの数値です。
騒音が気になる方は【シロッコファン】
アパートやマンションなどにお住まいで、騒音が気になるという方にはシロッコファンタイプの塗装ブースをおすすめします。レンジフードやエアコンにも使用されているファンで、細長いハネが円筒状に並んでいます。吸引力はプロペラファンに劣るものの、静音性には優れています。
静音性と吸引力の両方がほしい方には、2基のシロッコファンを搭載したタイプもあります。騒音値は少し上がるものの、吸引力は大幅にアップします。
作業スペースのサイズで選ぶ
塗装ブースには大小さまざまなサイズのものがあります。塗装したいパーツが小さいからといって、小さすぎる塗装ブースを選ぶと作業がしづらくなります。
塗装ブースを選ぶ際は自分の手や道具類がぶつからないものを選ぶことが大切です。
【幅40cm、高さ30cm以上】のものが塗装しやすい
塗装するパーツのサイズにもよりますが、ブースの中にじゅうぶん作業できる空間があるかどうかもチェックした方がいいです。あまり小さなブースの場合、スプレー缶やエアブラシがぶつかりがちで作業しづらくなります。
フード付きの場合なら、幅40cm、高さ30cm程度は確保したほうがよいでしょう。40cmというとちょうど一般男性の肩幅くらいの大きさです。大きめのパーツを扱う場合は、邪魔にならない短めのフードを選ぶと便利です。
塗装する物が小さい場合は【コンパクト】なものを
小さなものに塗装をするときは、コンパクトな塗装ブースを選ぶのもいいでしょう。コンパクトな塗装ブースの利点は、なんといっても作業スペースが少なくて済むことです。そのため、小さな机に置いて作業することができます。
小さな塗装ブースを選ぶ場合はフードも小さめのものを選べばスプレー缶やエアブラシがぶつかることもなく快適に作業できます。
塗料の飛散防止には「フードが長め」のタイプを選ぶ スプレー缶やエアブラシを使ううえで
塗料をたくさん使うと、どうしても塗料が周囲に飛び散りがちです。それが気になる人はフードが長めのタイプを選びましょう。
長すぎるフードは、作業のときにスプレー缶やエアブラシにぶつかるなどして邪魔になりがちです。けれどその分、塗料が室内に飛散するのを防いでくれる効果が高いです。あなたに合った長さのフードをじっくり探してみましょう。
省スペースには「折りたたみ」タイプを選ぶ フード部分がとりはずせるタイプも
塗装ブースをつねに置いておける場所があればよいのですが、スペースが確保できない場合もあります。そんなときは折りたたみタイプがおすすめです。これなら場所も取らず、作業が終わったら部屋の片隅に置いておけるのでたいへん便利です。
塗装ブースの中には、フード部分がとりはずせるものあり、場所を取らないのでおすすめです。
手元の見やすさを重視するなら「ライト付き」を選ぶ LEDライトで飛散防止フードがあっても見やすい
塗料の飛散防止フードが付いていると、場合によっては手元のパーツが見えづらい、なんてこともあります。そこで、ライト付きのものを選べば、手元がはっきりと見えて作業もしやすくなります。
窓から排気するなら「ダクトホースの長い」タイプを選ぶ 匂いや飛散塗料を排気
ダクトホースはファンを使って吸い込んだ塗料を屋外に排出するためのホースのことです。塗装ブースを買うときは、ダクトホースの長さが足りるもの、または延長ホースを接続できるタイプを選ぶことが重要です。
ダクトホースの先端は窓にはさんで使いますが、太くて丸いホースを窓にはさむには窓を大きく開ける必要があります。虫の侵入や塗料が舞い戻るのを防ぐために、先端が平らになったアタッチメントが付いたタイプもおすすめです。
「替えのフィルター」などが手に入りやすいタイプを選ぶ タミヤなど大手メーカーだと安心
塗装ブースのフィルターは使っているうちに目詰まりしてくるため、定期的に交換する必要があります。塗装ブースを購入する際はフィルターが入手しやすいかどうかも確認しておきましょう。
中にはフィルターを販売していないメーカーも存在します。そういった場合はサイズが合う別メーカーのものを探すしかありません。その点、タミヤなどの大手メーカーなら、オプションも充実しておりにらくに入手することができます。
有害物質の吸引を防ぐため塗装ブースは必須 DIYクリエイターよりアドバイス
空間デザイン・DIYクリエイター
エアブラシといった塗装などに便利な塗装ブース、塗料によっては吸い込んでしまうと有毒なものもあるため塗装ブースは必須となってきます。
塗装ブースには素材、大きさ、収納する際にコンパクトに折りたためるものなどさまざまなものがあります。使用する場所をメインに考えて選ぶとよいかと思います。
【電動式】塗装ブースおすすめ7選
まずは、電動の換気ファンが付いた塗装ブースをご紹介! 電動式なら、空気中に舞っている塗料を吸引して窓から外に排出してくれますよ。

Ausuc『塗装ブース エアーブラシ用』


















出典:Amazon
タイプ | 電動式 |
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ファンの種類 | プロペラファン |
使用時サイズ | 横420×奥行480×高さ360mm |
ライト有無 | なし |
ダクトホース長 | 70~170cm(平型付き) |
フィルター別売 | - |
TAMIYA(タミヤ)『スプレーワーク ペインティングブースII シングルファン(74538)』








出典:Amazon
タイプ | 電動式 |
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ファンの種類 | シロッコファン |
使用時サイズ | 40×30×53cm |
ライト有無 | なし |
ダクトホース長 | 50cm(連結式排気ホース2本付き) |
フィルター別売 | あり |
GSI Creos(GSI クレオス)『Mr.スーパーブース コンパクト(FT03)』








出典:Amazon
タイプ | 電動式 |
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ファンの種類 | シロッコファン |
使用時サイズ | 横幅370×奥行290×高さ260mm |
ライト有無 | なし |
ダクトホース長 | φ65(伸長時:1500)mm |
フィルター別売 | あり |
高儀 EARTH MAN『スプレーブースセット(HCPP-150)』










出典:Amazon
タイプ | 電動式 |
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ファンの種類 | ファンモーター |
使用時サイズ | 約長さ485×幅420×高さ335mm |
ライト有無 | なし |
ダクトホース長 | 360~1440mm |
フィルター別売 | あり |
アネスト岩田『エアーブラシ用塗装ブース マジカルサクション(MX3430)』














出典:Amazon
タイプ | 電動式 |
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ファンの種類 | プロペラファン |
使用時サイズ | 幅420×高さ340×奥行595mm |
ライト有無 | なし |
ダクトホース長 | 450~1450mm |
フィルター別売 | - |
Gatto Works(ガットワークス)『ネロブース(nerobooth001)』














出典:Amazon
タイプ | 電動式 |
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ファンの種類 | シロッコファン |
使用時サイズ | W450×D400×H450mm (シロッコファン接続部を含まず) |
ライト有無 | なし |
ダクトホース長 | - |
フィルター別売 | なし |

TAMIYA(タミヤ)『スプレーワーク ペインティングブースII ツインファン(74534)』








出典:Amazon
タイプ | 電動式 |
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ファンの種類 | シロッコファン |
使用時サイズ | 40×30×53cm |
ライト有無 | なし |
ダクトホース長 | 50cm(連結式排気ホース4本付き) |
フィルター別売 | あり |
【ライト付き】塗装ブースおすすめ2選
ここでは、ライト付きの塗装ブースをご紹介します。ライト付きのブースであれば、フード付きのものでも明るく照らして作業もしやすくなりますよ!
THANKO(サンコー)『LEDライト付パワフルファン塗装ブース(BRUSHBT4)』










出典:Amazon
タイプ | 電動式 |
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ファンの種類 | - |
使用時サイズ | 幅420×高さ330×奥行480mm |
ライト有無 | あり |
ダクトホース長 | 690~1680mm |
フィルター別売 | - |

エアテックス『レッドサイクロンエル(SPR-L)』

出典:Amazon
タイプ | 電動式 |
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ファンの種類 | プロペラファン |
使用時サイズ | 幅42cm×奥59cm×高33cm |
ライト有無 | あり |
ダクトホース長 | 1.7m |
フィルター別売 | - |
【段ボールタイプ】塗装ブースおすすめ4選
次に、ダンボールタイプの塗装ブースをご紹介します。排気ファンは付いていませんが、廉価なため、コストをおさえたいときにおすすめしたいタイプです。
PROXXON(プロクソン)『スプレーブース(22750)』








出典:Amazon
タイプ | 電動式、段ボール(本体) |
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ファンの種類 | シロッコファン |
使用時サイズ | 横590×奥行375×高さ370mm |
ライト有無 | なし |
ダクトホース長 | 1.5m |
フィルター別売 | あり |
3M『スプレーブース BOOTH(BOOTH)』














出典:Amazon
タイプ | 段ボール |
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ファンの種類 | - |
使用時サイズ | 幅362x奥行250x厚み250mm(A4サイズ) |
ライト有無 | なし |
ダクトホース長 | - |
フィルター別売 | なし |
ジョーホク『組立式 スプレーブース A3』

出典:Amazon
タイプ | 段ボール |
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ファンの種類 | - |
使用時サイズ | 横420×奥行297×高さ370mm |
ライト有無 | なし |
ダクトホース長 | - |
フィルター別売 | なし |
GSI Creos(GSI クレオス)『Gツール ネコの手ステーション』

出典:Amazon
タイプ | 段ボール |
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ファンの種類 | - |
使用時サイズ | 横269×奥行215×高さ51mm |
ライト有無 | なし |
ダクトホース長 | - |
フィルター別売 | なし |
【ランナースタンド型】塗装ブースおすすめ1選 そのほかの塗装ブース
こちらは、プラモデルなどのランナーパーツの塗装に特化した「ランナースタンド」型の塗装ブースです。プラモデルのランナーが散らかることなく整理しながら塗装や乾燥ができますよ。
Pstyle.『ランナースタンド ピンセット2個付き(PST-008)』














出典:Amazon
タイプ | ランナースタンド |
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ファンの種類 | - |
使用時サイズ | 長さ200×幅260×高さ100mm |
ライト有無 | なし |
ダクトホース長 | なし |
フィルター別売 | なし |
「塗装ブース」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 塗装ブースの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの塗装ブースの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの塗装関連商品の記事はこちら 【関連記事】
予算とニーズに合わせてベストな商品を! ガンプラづくりやフィギュア制作に
ファンのあるものやないもの、金属製や段ボール製など塗装ブースにもさまざまな種類があることがわかりましたね。
ここまで金額も数百円のものから数万円のものまで織りまぜてご紹介しました。予算とニーズを照らし合わせてあなたにとってベストな塗装ブースを選んでください。きっと、塗装作業が快適で楽しいものになることでしょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
「インテリア空間デザイン」「スタイリング」「写真」「テレビ撮影」「監修」「執筆」などフリースタイルにて幅広く活動中。 予算100万円で自身が住む自宅をフルリノベーション、古材、流木などを使った家具作りが話題となり、様々なメディアにて取り上げられている。 幼少期から物作りが好きで、何でもまず作ってみる、やってみる精神、そんな好きが高じて、趣味から現在のお仕事に発展。