「うどんすき鍋」とは?
うどんすき鍋とは、すき焼きや寄せ鍋にうどんを入れたものなど、うどん入りの鍋料理を楽しむために作られた専用鍋です。浅型で、縁が水平に幅広い形状をしているため、うどんを取り出しやすくなっています。
おもな素材は、ステンレス、アルミ、鉄、銅など。IHコンロやオーブンに対応したうどんすき鍋も販売されています。
うどんすき以外の使い道も!
「うどんすき鍋は、うどんすき以外の使い道はあるの?」という疑問をお持ちの方もいるでしょう。実は、マルチに使える万能鍋なのです。
うどんすき鍋は底が丸い形状をしているため、沸騰しても吹きこぼれないことが最大のメリット。そのため、パスタなどの麺類を茹でるときに便利です。またフチは広めの形状なので、白菜やキャベツなど葉物野菜をちぎらずそのまま茹でることもできます。
煮汁が真ん中に集まりやすいので、煮物料理にも向いていますよ。
うどんすき鍋の選び方
ここからは、うどんすき鍋の選び方のポイントを解説します。サイズや素材をよくチェックすることが大切です。ぜひ選ぶときの参考にしてみてください。
鍋の縁の幅に注目
うどんすき鍋はうどんの取り出しやすさを重視して設計されていて、鍋の縁が平たく幅広いのが特徴です。幅の広い縁があることで、うどんを鍋から滑らせてスムーズに取ることができます。
うどんすき鍋のサイズにもよりますが、縁の幅は3.5~5cmほどのものが多いようです。使いやすいうどんすき鍋を選ぶために、縁の幅もチェックするといいでしょう。
素材の特徴をチェック
うどんすき鍋の素材には、ステンレス、アルミ、銅、鉄などがあります。それぞれの特徴をご紹介していきます。
耐久性にすぐれたステンレス製
ステンレス製のうどんすき鍋は、サビにくく、焦げつきにくいのが特徴。丈夫でお手入れもかんたんなので、扱いやすさを重視したい方や、長く愛用したい方に向いています。
見た目にツヤと光沢があるのも、ステンレス製鍋の魅力的なポイント。シンプルな形状でどんな食卓とも相性がよく、和風や洋風を問わず、さまざまなテーブルコーディネートに合います。
熱伝導のいいアルミ製
アルミ製のうどんすき鍋の大きな特徴が、熱伝導率の高さ。鍋を火にかけてから水が沸騰するまでの時間が短く、うどんや具材に火が通るのも早いです。調理の時短や、ガスや電気の節約につながるのも魅力といえます。
アルミは本来やわらかい素材で、衝撃により形が崩れやすいため、アルマイト加工などで強度を出した商品を選ぶのがおすすめです。
一度温まると冷めにくい鉄製
一度熱を通したら冷めにくいのが、鉄製のうどんすき鍋の魅力です。キッチンで鍋を調理したあと、そのまま食卓に運び、卓上コンロなしで温かい鍋が楽しめます。
鉄製のうどんすき鍋は、重量があって持ち運びが不便、サビやすい、といったデメリットもありますが、頑丈で耐久性があるため、きちんとお手入れすることで長く愛用できます。
まんべんなく熱が伝わる銅製
銅製のうどんすき鍋は熱伝導率が高いため、具材に均一に火を通すことができます。銅製らしい華やかな光沢も美しく、より本格的にうどんすき鍋を楽しみたい方にぴったりです。あまり重くなく、持ち運びやすいのも魅力といえます。
ただし、銅製のうどんすき鍋は酸やアルカリに弱いため、取り扱いに注意が必要です。鍋を楽しんだあとはすぐに洗い、しっかり乾燥させましょう。
IH対応かチェック
自宅のコンロがIHの場合は、うどんすき鍋がIH対応かどうか確認を忘れないようにしましょう。
「せっかく購入したのに使えない」というようなトラブルを防ぐためにも、うどんすき鍋と自宅のコンロの両方で、対応しているかどうかの確認をしておくのがおすすめです。
素材によって、手入れや使いやすさが異なる! 管理栄養士からのメッセージ
合同会社HITOOMOI/料理ライター
熱の伝わりやすさ=具材への熱の通るスピードや、冷めにくさなどは鍋の素材によってさまざまです。それだけではなく、手入れのしやすさも素材によって異なります。はじめて買う方は手入れが面倒でないものを選んだほうがいいでしょう。
うどんすき鍋のおすすめ7選 管理栄養士と編集部が選んだ
管理栄養士・宮﨑奈津季さんと編集部が選んだおすすめのうどんすき鍋をご紹介します。商品を選ぶ際の参考にしてみてください。
合同会社HITOOMOI/料理ライター
いろんな鍋に使いたい、はじめてだからさびにくいものがいいという方は、赤川器物製作所の『うどんすき鍋』がおすすめです。ステンレスなので、耐久性にすぐれています。
2~3人家族の場合は、アカオアルミ『うどんすき鍋』がおすすめ。


合同会社HITOOMOI/料理ライター
アルミは火が通りやすいので、調理時間も短くて済みます。本格的な鍋料理を楽しみたい方は、銅製である遠藤商事の『うどんすき鍋』はいかがでしょうか? しゃぶしゃぶなどいろんな鍋料理で使えます。

「うどんすき鍋」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする うどんすき鍋の売れ筋をチェック
Amazonでのうどんすき鍋の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
うどんすき鍋のお手入れ方法 知っておくと便利!
うどんすき鍋のお手入れ方法について、素材別にかんたんにご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
ステンレス製うどんすき鍋のお手入れ方法
ステンレス製のうどんすき鍋は、焦げつきにくく、サビにくいという特徴をもっているため、お手入れがかんたんです。特別なお手入れが必要なく、扱いやすいのが大きな魅力です。
とはいえ、塩分や油脂などの汚れが付いたまま長い間放置すると、サビを誘発してしまうことがあります。使用後はきれいに汚れを洗い落とし、きちんと水気をきってから収納しましょう。
アルミ製うどんすき鍋のお手入れ方法
アルミ製のうどんすき鍋は、酸やアルカリに弱いため、鍋のなかに食材を長く入れておくのに向いていません。鍋料理が余ったら別の容器に移して保管し、鍋はすぐに洗って乾かしましょう。
アルミ製のうどんすき鍋は、中性洗剤で手洗いします。アルカリ性や酸性の洗剤で洗ったり、食洗機を使用したりすると、変色や腐食の原因になる場合があるので注意が必要です。
鉄製うどんすき鍋のお手入れ方法
鉄製のうどんすき鍋の場合、天然素材のタワシやブラシで汚れを洗い流したら、水気を拭いて火にかけ、水分を蒸発させます。このとき、クレンザーやスチールタワシの使用は避けてください。しっかりと乾き、鍋が冷めたら、風通しのいい場所に保管しましょう。
鉄製のうどんすき鍋はサビやすいため、使用後はすぐに洗い、きちんと乾燥させることが大切です。
銅製うどんすき鍋のお手入れ方法
銅製のうどんすき鍋は、酸やアルカリを苦手とするため、鍋に中身を入れたまま保存してはいけません。使用後は、中性洗剤を含ませたやわらかいスポンジで汚れを洗い落とし、しっかりと乾燥させてから保管しましょう。
銅製品には、緑青(ろくしょう)と呼ばれるサビが発生することがあります。緑青が気になる場合は、酢に同量の塩を混ぜた液体でこすり落とすことができます。
【関連記事】うどんすき鍋とあわせて使いたい便利グッズ!
うどんすき鍋を楽しむときに便利な小物もご紹介しています。
うどんすき鍋を活用しよう!
「うどんすき鍋」というと、うどんすき専用のイメージをもってしまいがちですが、すき焼き、しゃぶしゃぶ、寄せ鍋など、いろいろな鍋料理に活用できます。うどんすき鍋は一般的な鍋より浅く作られていることが多いため、お子さまや年配の方でも具材が取りやすいのもメリットです。
うどんすき鍋は、素材によってお手入れの方法や手間が異なるので、自分にとって扱いやすいものを選びましょう。今回ご紹介した内容を参考に、お気に入りのうどんすき鍋をぜひ見つけてください。
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女子栄養大学実践栄養学科卒業。介護食品メーカーで営業を2年経験後、独立。 フリーランスの管理栄養士として、 菓子メーカーの営業代行・商品開発、料理動画サービスのレシピ開発、撮影、記事の執筆を行う。 2019年1月に合同会社HITOOMOIの創業メンバーとして参画。食・健康にかかわるコンテンツ制作など幅広く活動中。誰かのための料理、労わる料理、作り手も気負わない料理を大切にしている。