竹ざるの種類・タイプ
竹ざるの種類はたくさんあり、形・機能・サイズなどから選ぶことができます。まずは、どんな竹ざるがふさわしいのか用途別に説明します。
そばざる:そばなどのめん類を盛る・水切りがよい
そばをはじめとする、うどんやそうめんなどのめん類を盛りつけるのに適しているのは、「そばざる」です。茹であげたそばから出る水分を切ってくれるので、水っぽくなることを防いでくれます。
そばざるの魅力は機能性の高さだけではありません。そばざるに盛りつけるだけで涼しげでおいしそうな雰囲気が出て、自宅にいながらおそば屋さんで食べているかのような気分になります。めん類だけでなく、天ぷらなどを盛りつける器としても活用できます。
平らな竹ざる:料理・お菓子を盛るお皿として
「平らな竹ざる」は、陶磁器やガラス製のプレートと同じ感覚で盛りつけ皿として活用できます。深さのない平らなものか、縁がなだらかに立ち上がっているものが使いやすいでしょう。
竹ざるを使うと蒸気が抜けやすいため、温かいおにぎりなどを盛りつけた際に、水分でべチャっとならないという利点があります。見た目も涼しげで、風情豊かな食卓を演出できます。
大きめの盆ざる:野菜を干す・梅干しを作る
野菜を干したり梅干しを作るときに便利なのは「盆ざる」といって、深さがほとんどない平らなざるで縁が少し立ち上がっているタイプのもの。盆ざるの形状は、丸い形と四角い形の2種類があります。
四角い盆ざるのほうが、一度にたくさんの野菜をのせることができ、置いておく際にもスペースを取りにくいのでおすすめです。どのくらいの量の干し野菜や梅干しを作りたいのか、また置くスペースのサイズを考えてサイズを選び購入するといいでしょう。
深い竹ざる:野菜や果物の保管に使う
根菜などの野菜やりんごなどのフルーツを保管するのに便利なのは、深さのある竹ざるです。竹製のざるにこうしたものを保管する利点は、風通しがよく腐りにくいという点にあります。
ジャガイモやたまねぎなどは丸くて転がってしまうので、深さのあるざるがぴったり。りんごはざるに入れてそのまま食卓に置いてもかわいいですよ。土がついたままの野菜でも保管できますが、風通しのいいところに置いて湿気がこもらないように気をつけましょう。
丸そうけ・水切りざる:野菜やコップの水切り・深くて丈夫
野菜の水切りに使うざるは、そばざるのように作りが華奢なものではなく、水と一緒に野菜を入れても壊れないくらい丈夫なものを選びましょう。シンクに置いて使う場合は、足つきのものだとぐらつきが抑えられて便利です。
お鍋に使う白菜などの野菜を水を切って竹ざるにのせたまま食卓において、お皿代わりに使ってもおしゃれな空間を演出することができます。
米とぎざる:米とぎ用
米をとぐために竹ざるを使いたい場合は「米とぎざる」を使うのがおすすめです。米をとぐための竹ざるは、充分な深さと目がこまかいものを選びましょう。
プラスチックやステンレス製のざるを使ってとぐときよりも指への当たりが優しく指先の感覚もよいです。米がキズつきにくく、素早く水が切れるのでヌカ臭くなりにくいという利点もあります。
竹ざるの選び方
それでは、竹ざるの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】サイズ
【2】形
【3】メーカー
【4】あるとうれしい機能
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】サイズをチェック
竹ざるはさまざまなサイズがあり、用途によって適切なサイズを選べるのが魅力です。また、家族の人数や置きたい場所、収納スペースのことを考えて大きさを選んでもいいでしょう。
ここでは、代表的な3つのサイズの竹ざるがどんな用途に適しているのかを説明します。
▼19cm(6寸)|おにぎりやお菓子の皿には小さめサイズ!
おにぎりやお菓子を盛りつけるために竹ざるを使いたい方は、小さめのサイズ19cm(6寸)がおすすめ。小さいサイズなら食卓に並べたときに場所を取りすぎないので、お客さんが大勢来たときにも使い勝手抜群です。
▼21~23cm(7、8寸)|ざるそば1人前の使い勝手のいいサイズ!
一般的にご家庭で使っている竹ざるのサイズは、21~23cm(7、8寸)です。竹ざるをはじめて買って試してみたいという方は、このサイズを試してみるといいでしょう。
とくに、1人前のそばを盛りつけるのにぴったりのサイズです。そばは広げて盛りつけるのがよいとされているので、ひとり分であれば余裕をもって盛りつけられます。
▼29cm(9寸)以上|用途が広がる大きいサイズ!
水切り以外にも、料理をのせるプレート代わりに使ったり野菜の保管や乾燥にも使ったりできるので、大きめのサイズを買っておくといろいろなことに活用できます。
たとえば、そばをふたり分盛りつけようとする場合は、29cm(9寸)がちょうどよいです。ただし、大きめのサイズを買う場合は収納スペースのことも検討してください。>平置きでは収納スペースに困るという場合はS字フックで吊るすなど「ぶら下げ収納」にすれば便利です。
【2】形をチェック
竹ざるの定番の形として丸型が思い浮かびますが、四角い竹ざるや惰円形の竹ざるなどもあります。形ごとの特徴を解説していきます。
▼丸い竹ざる|これぞ定番。幅広く使える
一般的に見かける竹ざるは丸い形をしています。定番の形なので幅広い用途に使うことができ、ひとつめとして購入するのによいでしょう。
水を切るだけでなく、そばやうどん、そうめんなどのめん類を盛りつけて使うにもおすすめです。おはぎをはじめとする和菓子をちょこっとのせても風情があってかわいいですよ。
▼四角い竹ざる|狭いスペースにも置きやすい
四角い形のざるは複数枚並べて置くときに隙間なく置くことができるので、狭いキッチンやスペースで使いたいときに非常に便利です。
茹であがった野菜の水切りのために使って、同時に粗熱を取ることもできます。または、そうめんを一口サイズにクルっと丸めて盛りつけると、まるでお店で出された料理のように見えておすすめです。
楕円の竹ざる|料理の盛りつけもさまになる
惰円の形をした竹ざるは盛りつけの際に使うとさまになります。たとえば、おにぎりを並べるときに下にシソを敷いて盛りつければおしゃれ度がアップ。小サイズであれば、2人前のおにぎりがちょうどよくのせられます。また、焼きたてのパンを盛りつけても、水分がこもらずに食卓に出せます。
楕円形のざるや器は、ひとつあると食卓に動きが出ておしゃれにまとまるのでおすすめ。丸皿の間に配置しやすいというメリットもあります。
【3】メーカーをチェック
メーカーによって使い勝手や性能、持ちのよさが異なります。長年、素材や編み方にこだわりを持って竹ざるを作り続けているメーカーもあるので、お気に入りの一品を探す際にはどこのメーカーが作っているのかをチェックするのもひとつのポイントです。
▼高級志向なら老舗メーカーの竹ざる
素材や編み方にこだわった一品を探したいという方は、老舗メーカーの商品がおすすめです。
「大宮竹材店」は大正10年に創業開始した老舗で、国産の素材を使い昔ながらの作り方で竹ざるを作っています。
▼手ごろな価格がうれしいノーブランド品
竹ざる初心者の方や、手入れの仕方が分からなくて不安という方には手ごろな価格で手に入るノーブランドのものがおすすめです。
リーズナブルな商品であっても使い勝手が悪いわけではないので、日常的に使っていても問題はありません。また、汚れが目立つようになり古くなってきたら、気兼ねなく新しいものに買い替えられるという利点もあります。
【4】あるとうれしい機能をチェック
竹ざるのなかには、使い勝手がよくなるうれしい機能がついているものが登場しています。
ここでは便利な2つの機能について取りあげます。竹ざるを選ぶときには、用途にあわせて便利機能がついているかチェックしてみてください。
▼持ち手つきタイプ|湯切りも安心! 引っかけて保管できる
湯切りするときに便利なのは持ち手がついているタイプの竹ざるです。持ち手がついているものは作りが丈夫なことが多いので、ひとつ用意しておくといろいろな用途に使えます。
また、竹ざるがカビないように引っかけて収納したいという方もいるかもしれませんが、そんなときは持ち手がついていると引っかけやすいですよ。
▼足つきタイプ|通気性・水切れのよさ抜群!
通常の竹ざるに足がついているタイプが注目されています。足つきの竹ざるを使うと野菜やフルーツを保管する際に通気性がよくなり、いたみにくいというメリットがあります。
深さがあるものであれば、クッキングシートを敷いてちらしずしや天ぷらなどを盛りつけてもおしゃれです。
エキスパートのアドバイス
「使用目的」「形状とサイズ」「素材など」の順で
竹ざるは使い方に慣れればとても便利な調理器具のひとつです。まずは食材の保管、水切りや湯切り、干し野菜や梅干しを作るなど「優先したい用途を明確」にしましょう。
次にキッチンの作業スペースや収納スタイルに応じて「必要な形状とサイズ」を探ります。最後に「天然竹」「日本産」など素材や原産国、価格帯などこだわりの希望条件で絞ることで、ご自身にぴったりの竹ざるが見つかることでしょう。
竹ざるおすすめ6選
それでは、竹ざるのおすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてください!
大きめだから干しものから水切りまでいろいろ使える
料理研究家である栗原はるみさんの調理器具ブランドが出している丸型の盆ざるは、便利な持ち手つき。サイズも3種類あります。サイズが大きめなので、野菜などを干したいときにとても便利です。
持ち手がついているので、湯切りのときに使いやすかったり、引っかけて保管できたりと使い勝手抜群です。
9サイズ用意しているから用途に合わせて選べる!
一般的な丸い形の盆ざるで、家庭にひとつは用意しておくと便利。通常よりも藤を1回多く巻いているので強度が増し、丈夫なのでふだん使いにおすすめ。
サイズ展開も多く9サイズから選ぶことができるので、家族の人数や用途によってお好きなサイズを選ぶことができます。あなたにぴったりの大きさの竹ざるが見つかりますよ。
そばから鍋の具材まで! さまざまなものに対応!
一般的な丸型の盆ざるで、そばを盛りつけたり鍋の具材の水を切ってそのまま食卓に並べるなど、お皿の代わりにも使えます。普通のサイズよりも少し大きめの直径33cmなので、少し人数が多いときの料理にも対応可能。
大きめなのにもかかわらず、200gと軽量なのもうれしいポイントですね。竹ざる初心者でまだひとつも持っていないという方は、ひとつめの竹ざるとして購入するのにいいかもしれません。
食洗機で洗えるから手軽に使えてお手入れかんたん!
竹のように見えますが、樹脂を竹のように編んで作ったざるです。素材が樹脂なので耐水性と耐熱性にすぐれていて、120℃までの熱に耐えられます。
食器洗浄機で洗うことも可能なほど丈夫で、お手入れがラクなのがうれしいポイント。耐久性が高いので、頻繁に竹ざるを使って料理をしたい方におすすめです。
しっかりとした作りのシンプルな竹ざる
シンプルな丸い形の盆ざるです。使っている竹ひごがかたくて厚いので、しっかり丈夫な作り。たたいたりしても壊れないように、縁には太めのステンレス線が入っています。
ひとり分のそばを盛りつけるのにちょうどいい直径24cmサイズになっています。野菜やお菓子などをのせるプレート代わりに使うこともできてとても便利です。
家族でそばを食べるときに大活躍!
そばの盛りつけに特化したものとして作られた竹ざるです。ひとり分を盛りつける用のサイズで、3枚セットになっています。
価格がお手ごろなので、家族が多い方でも人数分そろえやすいのがうれしいポイント。ぜひ、ご家庭でおそばを食べるときに盛りつけて、おそば屋さんで食べているかのような雰囲気を演出してみてはいかがでしょうか。
おすすめ商品の比較一覧表
竹ざるのお手入れ方法
竹ざるはお手入れが難しいと感じている方もいるかもしれません。しかし、きちんとお手入れして保管すれば、長く使うことが可能です。
そこで、使った後の洗い方と保管方法について説明しますので、参考にしてください。
竹ざるの洗い方
使い終わったら洗剤とスポンジを使って洗い、洗剤をよく水で落としましょう。その際に、ざるの目に食材のカスが残っていないかをよくチェックしてください。きれいに洗ったら、風通しのいいところで完全に乾燥させます。
素材が竹なので、汚れを浮かせる目的であったとしても長時間水に浸すのはやめましょう。また、月に1回程度熱湯をかけて消毒したり、蒸し器として使うことによって菌などが発生することを防ぐことができます。
竹ざるの保管方法
保管場所は、直射日光が当たらない風通しのいいところを選びましょう。風通しのことを考えると、引っかけて保管するのが適切です。持ち手のついているのものは持ち手の部分をひっかけたり、ついていないものはS字フックなどを活用したり、麻ひもを通してひっかけられるようにしたりできます。
なお、ビニールに入れて保管するのは湿気がこもりやすいので避けたほうがいいでしょう。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 竹ざるの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでの竹ざるの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの麺類に関連する記事はこちら 【関連記事】
竹ざるで調理や盛りつけを便利でおしゃれに!
昔から親しまれてきた道具「竹ざる」は、調理器具としての役割だけでなく、おしゃれな食器やインテリアとしても注目されています。どの竹ざるを買うのか検討する際にチェックしたいポイント(用途・サイズ・形・メーカー・機能)を説明しました。
すでに持っている方でも、正しい洗い方や保存の仕方を守ることで長持ちする便利な道具なので、ぜひ大切にお手入れして長持ちさせたいですね。
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