茶そばの選び方 乾麺や茹で麺タイプなど
料理家の江口恵子さんに取材をして、茶そばの選び方のポイントを教えていただきました。種類や使い方をよくチェックすることが大切です。ぜひ茶そば選びの参考にしてください。
お茶の種類から選ぶ
茶そばと言えば鮮やかなグリーンをしているイメージですが、最近ではほうじ茶を使った香ばしい茶そばもあります。グリーンの茶そばに比べると、とても香ばしいのでまったく違った味わいです。
また、グリーンのそばも、抹茶を使ったものと緑茶の粉末を使ったものとがあり、どちらも色はグリーンですが、香りと味に少し違いがあります。抹茶のほうが香りは穏やかで味も甘味があり、緑茶を使ったほうが香りがストレートで強め、後味もお茶ならではの品のあるほのかな苦味を感じられるでしょう。
お茶らしさを味わいたい場合は緑茶タイプ、奥行きのある香りや甘味もほしい場合は抹茶タイプ、目先を変えて、香ばしさがほしければ、ほうじ茶タイプをお選びください。
原料にこだわったものを選ぶ
せいろやかけそばなど、シンプルな調理法で茶そばを食べたいときには、品質が高い原材料を使用しているものを選びましょう。風味豊かな茶そばとして楽しめます。小麦粉や抹茶のほか、使用している蕎麦粉が国産のものが向いています。
小麦たん白は麺にコシを出し、シコシコとした食感を出してくれますので、コシのあるしっかりとした弾力のある麵が好きな方は小麦たん白入りの茶そばを選んでみてください。逆に、歯切れがよく喉ごしのいいものがお好きな方は、細めで小麦たん白不使用のものを選ぶといいでしょう。
コシの強さや時短目的なら茹で置きタイプを
茹で置きタイプの茶そばは、コシが強いのが特徴です。汁物の具材としてや、茶そばを使った副菜を作るときなど、食べる際に時間がかかる料理を作るときに選ぶと、しっかりとしたコシが長続きします。
また、茹で置きタイプはすぐに食べる場合よりも茹でる時間が短いため、調理の時間短縮にも役立ちます。茹で置きタイプにも注目してみましょう。
焼いて使えるご当地グルメの瓦そばタイプも!
瓦そばとは、あらかじめ茹でておいた茶そばにサラダ油をまぶして、ホットプレートなどで炒めるように焼いて作る、山口県のご当地メニューです。瓦そばを気軽に楽しめる商品も発売されています。
瓦そばタイプの茶そばは、ホットプレートなどでそのまま焼いて食べるのはもちろん、ペペロンチーノなどにアレンジしてもおいしく食べられます。茶そばを焼いて食べたいときは、瓦そばタイプを選びましょう。
つゆセットになっていると調理が簡単!
茶そばには、茶そば以外にもほかのアイテムや食材がセットになっているものもあります。
茶そばのみを茹でて、市販の麺つゆをつけて食べる方法もあります。ところが、一般的なそばよりもお茶の風味が強い茶そばは、合うつゆを作るのが難しい場合がほとんどです。はじめて茶そばを作るときは、ぴったりのつゆが作れない可能性があります。
あらかじめつゆがついている茶そばなら、はじめてでも茶そばにぴったりのつゆと一緒においしく食べられます。
食べるシーンや人数にあわせて容量を選ぶ
大人数や家族で茶そばを食べるなら、気取らずリーズナブルに楽しめるものを選びましょう。気軽に購入できる価格帯のものはもちろん、大量に食べるなら業務用の大容量サイズのものを選ぶ選択肢もあります。
大容量サイズを購入すると、かけそばやせいろで楽しむのはもちろん、鍋の具材に入れたり、瓦そばにしたりなどいろいろな茶そばの楽しみ方ができます。
蕎麦アレルギーなら、そば粉なしタイプを選ぶ
茶そばは一般的なそばと同じく、小麦粉とそば粉から作られています。そのため、まだそばを食べたことのない子どもは、そばがアレルゲンかどうかがわからない場合があります。
まだそばを食べたことのない子どもでも食べられる、そば粉を使っていない茶そばもあります。小さい子どもはもちろん、そばにアレルゲンのある人も楽しみたいなら、そば粉を使っていないタイプのものを選びましょう。
また、だいたいの乾麺には食塩が入っていますが、紹介するなかにも食塩不使用の商品があります。塩分が気になる人は食塩不使用タイプがおすすめです。ゆで汁が塩辛くなりすぎず、そば粉の甘味やお茶の味と香りがしっかりとそば湯からも味わえます。
茶そばのおすすめ8選 料理家・江口恵子さんが紹介!
うえで紹介した茶そばの選び方のポイントをふまえて、料理家の江口恵子さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。茶そばは製造メーカーや使用している原材料で味わいや風味、食感が変わります。こちらでおすすめしている商品を比べてみて、自分好みの茶そばを選ぶ参考にしてみてください。

緑茶の粉末を練りこみお茶の香りと渋みが感じられる
緑茶の粉末を練りこんだ茶そばです。茶そばにはお抹茶を使用したものもありますが、こちらは緑茶の粉末を使っているので、しっかりとしたお茶の香りと後味に残る品のある渋みが、さわやかな味わいを演出しています。
時間が経つと色も香りもあせてくるので、ゆでたてをしっかり冷やしてから食べるのがおいしく食べる秘訣。小麦たん白を加えていないので、歯切れよくもちもちしすぎないさっぱりとした食感です。ご年配の方やお子さまでも食べやすいので、ご家族で楽しめます。

香ばしいほうじ茶を使った茶そば
茶そばというと、緑茶か抹茶のグリーンのものがほとんどですが、珍しいほうじ茶そばの乾麺です。緑茶とはまた違った香ばしい香りと色でインパクトもあります。緑茶や抹茶以上にお茶の香りを感じられるでしょう。
めんつゆで食べるだけではなく、香ばしさを生かして野菜と合わせてそばサラダにしたり、炒めたりしても香りが引き立ちおいしく食べることができます。ほうじ茶特有の香りを楽しみたい方や、ひと味違った茶そばをお求めの方におすすめです。

塩分不使用でそば湯まで味と香りを楽しめる茶そば
そば湯までおいしいことがウリの抹茶そばです。なぜそば湯までおいしく飲めるかというと、食塩不使用でゆで汁がしょっぱくならないから。そば粉と抹茶の味と香りを楽しめます。
そば粉も抹茶も石臼挽きというこだわりで、香りがとても上品。麺の表面はそば粉の粒を少し感じるザラザラ感があり、めんつゆのからみがよく、噛みごたえもあります。そば湯を最後まで飲みたい方や、塩分を控えたいという方におすすめ。

老舗のお茶屋がつくった色と香りが楽しめる抹茶そば
京都府宇治で創業のお茶屋さんがつくる抹茶そば。封を切った瞬間からお茶のいい香りが漂います。お茶屋さんがつくる抹茶そばだけあって、鮮やかなお茶の色と、しっかりしたお茶の香りは、ゆでた麺からもしっかり感じることができます。
細めの麺で、表面はツルツルとしたなめらかな食感で喉ごしもいいです。お茶好きにはたまらない、お茶感たっぷりの抹茶そばです。
国産原料を使った茶そば
茶そばの原料となっている小麦粉、抹茶、食塩、そば粉ともに国産原料を使用して作られた茶そばです。抹茶の香り高さと、さわやかなのどごしが楽しめます。
ざるやせいろ、かけそばなどシンプルな調理方法で食べる茶そばとしてもぴったりです。国産原料のものを選びたい人の選択肢にも入ります。また、日本アジアハラール協会よりハラール認証も受けています。
つゆつきでいろいろな用途で使える
緑茶発祥の地である宇治田原町から、抹茶を使用した食品やスイーツを展開するきよ泉の茶そばセットです。宇治抹茶を使用し低温熟成製法で仕上げた茶そばに、人数分のつゆがついています。
そばの実の中心部分を使ったそば粉に、宇治抹茶がたっぷり練り込まれているのが特徴です。茶そばにあうつゆを作る手間がいらないので、はじめて茶そばを食べたいときから、贈りものまでいろいろな用途で使えます。
にしんそばをそのまま楽しめるセット
茶そばににしんがセットになった商品で、自宅で気軽に本格的なにしんそばを楽しめます。京都の宇治川周辺で収穫された宇治抹茶と厳選したそば粉、小麦粉を使って作られた茶そばに、秘伝のたれを使ってしっかりと味つけしたにしんがセットになっています。
茶そばとにしんのうまみ、つゆの風味がからみあう味わいが楽しめるだけでなく、栄養バランスもよいにしんそばを試したい人にも向いています。
自宅で瓦そばを作ってみよう
山口県のご当地メニューである瓦そばを、自宅でも気軽に楽しめる商品です。瓦そば専用に、風味のよい抹茶そばを使っています。瓦そばと相性のよい、風味豊かなかつおだしのつゆもセットに入っています。
ホットプレートなどを使い、少し焦げ目がつくまで焼いて、付属のつゆにてつけ麺スタイルで食べます。麺のつるつるとパリパリ両方を楽しめる商品です。
「茶そば」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 茶そばの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの茶そばの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの「そば」や「そばつゆ」のおすすめ 【関連記事】
茶そばは、材料をしっかり把握して選ぼう エキスパートからのアドバイス
茶そばをつくっているメーカーには、老舗のお茶屋さんやお茶処も少なくありません。ゆでた麵をめんつゆにつけて食べるシンプルな食べ物だからこそ、使用する素材の良しあしがそのまま味に反映されやすいので、素材を厳選してつくっているものを選ぶと間違いないと思います。
また、なかなか見分けがつきにくい抹茶と緑茶粉末のうち、どちらを使っているかもわかったうえで商品を選ぶと、味わい方もまた違ってくるでしょう。見た目ではなかなかわかりにくいふたつのタイプの食べ比べをしても、おもしろいですね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。