ブルーチーズとは? カビなのに食べられる?
ブルーチーズは、その名前のとおりチーズ製造の工程で意図的に青カビをグリーンチーズ(加塩されたばかりの熟成前のチーズ)のなかに入れて、繁殖させて熟成したチーズです。チーズの内側にカビを繁殖させるため、複雑な断面模様が見られるのが特徴。
「カビを食べるの?」と思う方もいると思いますが、ブルーチーズに使われるカビは安全性が高く、食べられるものを使用しています。
フランスをはじめイタリア、スペイン、ドイツ、デンマーク、日本など世界各国でつくられています。
ブルーチーズの選び方 初心者向けや世界3大ブルーチーズをチェック!
フランスチーズ鑑評騎士・山田好美さんに、ブルーチーズを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
ブルーチーズの産地と種類に注目
ブルーチーズは産地や種類によって味わいが異なります.
ここでは、世界3大ブルーチーズと言われている「ゴルゴンゾーラ」「スティルトンチーズ」「ロックフォール」の特徴や味わいを紹介していきます。
初心者はイタリアの「ゴルゴンゾーラ・ドルチェ」から試してみよう
ブルーチーズ初心者の方には、外側は白カビで内側に青カビが入っているものが、やさしい味わいでおすすめ。
イタリアのゴルゴンゾーラには、辛口な「ピカンテ」と甘口な「ドルチェ」のふたつのタイプがあり、「ドルチェ」は青カビの量も少なく塩気が控えめなので初心者向けです。白カビを外皮にまとったドイツの「カンボゾーラ」や、フランスから輸入されているロングライフタイプのチーズなどもおすすめです。
ナッツ系の味わいが楽しめる「スティルトン」
スティルトンチーズは、青カビが描く大理石模様がうつくしい、イギリスのブルーチーズです。水分が少ないのでシャープな味わいと濃厚なコクが楽しめます。
チェダーチーズのようなしっかりとした生地に青カビが静脈状に広がっていて、ナッティ(ナッツ系)な味わいがあります。
羊乳の風味が楽しめる「ロックフォール」
羊乳で作られた真っ白なチーズに、青カビのあざやかな模様が映える、フランスのブルーチーズです。羊乳製なのでより味わいが濃く、テクスチャーもなめらかでバターのような食感が楽しめます。クリーミーな味わいとブルーチーズ特有の刺激を楽しめます。
塩分も多く風味も個性的なので、ブルーチーズ通の方でも満足できるでしょう。
国産のチーズも試してみる
フランスチーズ鑑評騎士
近年、日本でもブルーチーズは生産されていて、世界コンクールで賞をとるほどクオリティも上がっています。海外に比べるとマイルドな味わいなので初心者の方にもおすすめのブルーチーズです。
たとえば長野県のアトリエドフロマージュの「ブルーチーズ」や千葉県の高秀牧場の「草原の青空」、北海道のニセコチーズ工房の「二世古 空【ku:】」などは、ネーミングも大変工夫されていて食欲をそそりますね。
容量や容器も確認する
ブルーチーズの容量や容器は商品によってさまざま。使用シーンに合わせて使いやすいものを選びましょう。
ブロックタイプは切りわけやすい
チーズを手軽に切りわけたいなら、カットされた状態で販売されている「ブロックタイプ」を選んでみましょう。少量にカットされているタイプなら食べきれるので、保存の心配をする必要もありません。
はじめて購入するときには、ブロックタイプのブルーチーズを選んで、好みに合うかどうかをチェックしてみるのもいいでしょう。
調味料に使うなら保存のしやすさも確認
ブルーチーズは味わいにコクがあるため、パスタのソースやサラダのドレッシングとしても使えます。料理が好きな方は、大容量タイプで保存しやすい容器に入っているブルーチーズを選ぶと使いやすいでしょう。
長期保存をするなら密閉性の高さも要チェックです。毎日のように使うなら、あらかじめこまかく切ってあるタイプを選んでみるのも、ひとつの方法でしょう。
「AOC」や「DOP」のブルーチーズは高品質
「AOC」や「DOP」の表記があるブルーチーズは、限定された地域や製法で作られています。AOCはフランスの品質保証制度で、チーズに使われる青カビ菌の採取方法や種類、熟成のさせ方などが厳しくチェックされます。
DOPは、イタリアの厳しい基準をクリアしたブルーチーズについているマークです。品質や製法にこだわるなら、「AOC」や「DOP」を目安に選んでみてください。
自然の洞窟で熟成、製造されるものに注目

Photo by Agence Producteurs Locaux Damien Kühn on Unsplash
フランスチーズ鑑評騎士
世界的にブルーチーズは自然の洞窟熟成で製造される場合が多いです。有名なフランスのロックフォールは、洞窟熟成が原産地名称保護(AOP)の条件のひとつと決められています。洞窟の湿気と温度が、青カビをチーズに繁殖させる好条件となるわけです。
そんな洞窟チーズのなかでも、スペインのカブラレスは青カビもたくさん入っていて、正に通向けの逸品です。
ブルーチーズのおすすめ16選 フランスチーズ鑑評騎士が選ぶ

Photo by Fancycrave on Unsplash
うえで紹介したブルーチーズの選び方のポイントをふまえて、フランスチーズ鑑評騎士・山田好美さんと編集部が厳選した、おすすめのブルーチーズを紹介します!
FROMAGE(フロマージュ)『ゴルゴンゾーラDOP ドルチェ』

出典:楽天市場
産地 | イタリア |
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原材料・原材乳 | 生乳、牛乳、食塩 |
内容量 | 300g |

FROMAGE(フロマージュ)『カブラレスDOP』

出典:楽天市場
産地 | スペイン |
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原材料・原材乳 | 生乳、生めん羊乳、生山羊乳(季節により異なる)、食塩・牛乳、羊乳、山羊乳(季節により異なる) |
内容量 | 300g |

キャステロ(CASTELLO)『ダナブルー』

出典:楽天市場
産地 | デンマーク |
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原材料・原材乳 | 生乳、食塩 |
内容量 | 100g |

アトリエ・ド・フロマージュ『ブルーチーズ』




出典:楽天市場
産地 | 日本 |
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原材料・原材乳 | 生乳、食塩 |
内容量 | 100g |
シャンピニオン(CHAMPIGNON)『カンボゾーラ』

出典:Amazon
産地 | ドイツ |
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原材料・原材乳 | 生乳、クリーム(乳製品)、食塩 |
内容量 | 125g |
高秀牧場『草原の青空』
産地 | 日本 |
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原材料・原材乳 | 牛乳 |
内容量 | 130g |
ニセコチーズ工房『二世古 空【Ku:】』

出典:Amazon
産地 | 日本 |
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原材料・原材乳 | - |
内容量 | 100g×2 |
XAVIER DAVID (グザヴィエ・ダヴィッド)『ロックフォール』

出典:楽天市場
産地 | フランス |
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原材料・原材乳 | 乳(雌羊)、食塩 |
内容量 | 約100g |
新札幌乳業『小林牧場物語 手づくり超熟成ブルーチーズ』






出典:楽天市場
産地 | 日本(北海道) |
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原材料・原材乳 | 生乳、食塩 |
内容量 | 200g |
IGOR(イゴール)『ゴルゴンゾーラチーズ ドルチェ』














出典:Amazon
産地 | イタリア |
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原材料・原材乳 | - |
内容量 | 100g~ |
ジェラール『ブルーチーズ』






出典:Amazon
産地 | フランス |
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原材料・原材乳 | 生乳、クリーム、食塩 |
内容量 | 125g |
トワ・ヴェール『くろまつないブルーチーズ』












出典:Amazon
産地 | 北海道 |
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原材料・原材乳 | 生乳(黒松内町産)、食塩 |
内容量 | 200g |
ヴェルジュ『ロックフォール パピヨン AOC』

出典:Amazon
産地 | フランス |
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原材料・原材乳 | 羊生の全乳 |
内容量 | 330g |
ヴェルジュ『フルム・ダンベール AOP』








出典:Amazon
産地 | フランス |
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原材料・原材乳 | 牛 生の全乳 |
内容量 | 450g |
ハイ食材室『ゴルゴンゾーラ ドルチェ D.O.P』

出典:Amazon
産地 | フランス |
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原材料・原材乳 | 生乳、食塩 |
内容量 | 1500g |
ハイ食材室『ゴルゴンゾーラ ピカンテ』






出典:Amazon
産地 | イタリア |
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原材料・原材乳 | 生乳、食塩 |
内容量 | 300g |
「ブルーチーズ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ブルーチーズの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのブルーチーズの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
フランスチーズ鑑評騎士からのメッセージ
フランスチーズ鑑評騎士
栄養豊富なブルーチーズを毎日の食卓に!
チーズは栄養価も高く手軽な栄養源として注目されていますが、近年はブルーチーズに含まれる成分が注目されています。
青カビはちょっと……と敬遠される方も、初心者向けのブルーチーズからトライしていただき、ハチミツやジャムなどと一緒に食べていただくと案外おいしさの新発見につながるかもしれません。
ブルーチーズを上手に摂取して、健康的な食生活を目指しましょう!
ブルーチーズでおいしい世界が広がる

Photo by Agence Producteurs Locaux Damien Kühn on Unsplash
フランスチーズ鑑評騎士・山田好美さんへの取材をもとに、ブルーチーズの選び方とおすすめの商品をご紹介してきました。知るほどに多彩で、奥深いブルーチーズの世界には圧倒されます。
日本人はチーズになじんできた歴史が浅く、また食についても和食など淡泊な味わいに親しんできました。そのため、ブルーチーズを苦手とする人もいまだ多いようです。しかし、ひと口にブルーチーズといっても、その特徴はさまざま。
ブルーチーズ初心者は、まず食べやすいマイルドなものから、慣れてきたら世界3大ブルーチーズや通向けの商品を食べてみてください。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/02 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 秋元清香)
ワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」チーズ&ワイン講師。 英仏語講師歴20年以上。語学留学以来フランスのチーズとワインの魅力の虜となり以降ワインとチーズの資格を取得し ワイン&チーズ講師としても活動を続けています。近年は国内の生産者の動向にも注目し応援しています。